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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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雲仙天草国立公園 雲仙

38件の記事があります。

2021年05月18日「雲仙市地域おこし協力隊員」の募集!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 古城かおり

 こんにちは。

「雲の上の避暑地」雲仙にある雲仙自然保護官事務所の古城です。

 4月から新たに着任しました。これから国立公園雲仙の情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今回は、雲仙市が実施している「雲仙市地域おこし協力隊員」の募集についてお知らせいたします。地域おこし協力隊員の方には、雲仙市に住んで、雲仙市観光物産課に所属し、市のPRをしていただくなど、地域の方々や雲仙市、私たち環境省等とも一緒になって地域おこしに携わっていただきます。

 では、雲仙市の協力隊員になって、雲仙市に住むとどんなメリットがあるのか?

1海の幸も山の幸もいっぱい

 この時期、雲仙市の山々には筍や山菜がたくさん。また、在来種の野菜の種を守り継いできた農家さんを中心にして、30年以上にわたり有機農法を大事にしてきている地域でもあります。

 市は橘湾、有明海に面しており、平日も土日も釣りを楽しむ人でいっぱい。朝6時半から開いている魚屋さんもあります。

 かごと食材を持参すれば、新鮮な食材を「地獄蒸し」ができる場所(なんと、無料!)もあります。

雲仙市はおいしいものでいっぱいです。

2温泉がいっぱい

 雲仙市は、雲仙温泉、小浜温泉を有し、温泉で有名な地域です。昔は「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいました。100円から入れる温泉もあります。毎日入っても三千円です。水道代より安いかもしれません。

雲仙温泉街の写真


3自然がいっぱい
  雲仙は日本で初めて国立公園に指定されており、普賢岳や雲仙地獄等の絶景が楽しめるスポットがいっぱいです。九州地方の山々が、海&雲海の上にたなびく姿は、息を飲むほどの絶景です。

 火山地帯を含む雲仙市には、多様な生物が生息しています。1、2週間で咲いている花がガラリと変わることもあり、雲仙の山岳地帯は、いつ訪れても新鮮な顔を見せてくれます。今の季節は、ミヤマキリシマが咲き誇っています(下の写真は岸壁に咲くヒカゲツツジ)。

青空をバックにした雲仙の山

そして最後に、

4なんだか楽しそう

 「雲仙市地域おこし協力隊員募集」の詳細は、「雲仙ポータル」https://www.unzen-portal.jp/をご覧になってください。楽しそうなメンバーが集まってワイワイとこれからの雲仙のことを話し合っています。雲仙の地域おこし協力隊は、メンバーの中心として活躍していただきます。

 みなさんの周りに「地域おこし協力隊」に興味がある方や、PRが得意という方がいらっしゃったら、ぜひ雲仙市地域おこし協力隊員募集をご紹介ください!https://www.unzen-portal.jp/topics/cooperator/

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2020年10月07日「諏訪の池で魚ッチング」開催決定! 【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 前川尚太朗

こんにちは!環境省雲仙自然保護官事務所の前川です。

突然ですがついに開催が決まりました人気のイベント、

「諏訪の池で魚ッチング ~水生生物観察会~」についてお知らせです。

例年開催している6月から新型コロナウィルスの影響で延期されていましたが、

感染症対策も行い、今年は1024()に開催が決まりました!

「諏訪の池で魚ッチング」ポスター.pdf

初めての方や親子でも楽しめる、毎年人気のイベントになります。

ぜひ、雲仙諏訪の池ビジターセンターまでお申し込み、お問合せください!

(希望者が多数の場合は抽選とさせていただきます)

●申し込み方法

1015()までにお電話で申し込みください

●お申込み、お問合せ先

雲仙諏訪の池ビジターセンター (担当:大向)

854-0501

長崎県雲仙市小浜町諏訪の池

TEL0957-76-5010

(開館時間:9:0017:00  休館日:水曜日)

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2020年09月03日「全国一斉自然公園クリーンデーin雲仙」を行いました! 【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 前川尚太朗

朝晩はもう涼しくなり、秋の訪れを早くも感じる雲仙からこんにちは!先日、普賢岳に登ると山頂ではもうススキが出始めていました。

 さて今回は8月3日(月)に行われました「全国一斉自然公園クリーンデーin雲仙」でのパークボランティア活動についてです。毎年行っているクリーンデーでの清掃活動ですが、今年は雲仙地獄遊歩道の清掃、草むしりを行いました。

今回は時間が足りず、出来なかった箇所も多いので、今後のパークボランティア活動でも継続して行いたいです。

 雲仙の見所といえばまずは地獄になるかと思いますが、山を歩いて登らずとも、誰でも気軽に、自然や地球のエネルギーを体感できる雲仙の地獄は、素晴らしいところだと改めて感じました。九州の自然は海外や日本の北海道や本州の国立公園と比べるとスケールはあまり大きくないかも知れません。しかし、自然がその地域の暮らしに溶け込み、独特な風土を作っている点が九州の自然の面白さなのかなと思います。

微力ではありますが、アクティブ・レンジャーとして雲仙の魅力を色々な角度から発信していきたいです。

 最後になりましたが、参加された地元自治会・関係者の方々、行政関係者のみなさま、ご協力ありがとうございました!

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2020年07月28日普賢岳新登山道巡視を行いました【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 前川尚太朗

こんにちは。

雲仙自然保護官事務所の前川です。

7月22日、登山道の安全を確認する目的で普賢岳新登山道の巡視を行いました。

九州地方を襲った未曾有の豪雨により被害に遭われた方々、残念ながらお亡くなりになられた方々に心よりお見舞いとご冥福をお祈り申し上げます。

幸い普賢岳周辺の登山道では大きな被害はありませんでしたが、

折れた木の枝が登山道にはみ出してきている箇所がいくつかあり、

出来る範囲で整備を行いました。

また、国見別れから鬼人谷口までの区間では土留めが崩れ、足場が悪い箇所があります。登山を予定されている方は注意してご通行ください。

巡視当日は曇り空でしたが、時折見える澄んだ青空や、野鳥のさえずりに心が癒やされました。

雲仙にお越しの際は「新しい旅のエチケット」に留意しながら、登山や散策を楽しんでいただけたらと思います。

参考リンク:雲仙温泉観光協会 雲仙温泉エリアの施設営業について(7/20更新)

http://www.unzen.org/blog/archives/1816

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2020年06月26日パークボランティア活動再開! 【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 前川尚太朗

こんにちは!

雲仙自然保護官事務所の前川です。

九州地方も梅雨入りし、標高700m近くの雲仙温泉も蒸し暑い日が増えてきましたが、

九千部岳では初夏の雲仙の風物詩、「ヤマボウシ」が見頃を迎えています。

▲九千部岳山頂付近より 2020年6月20日

さて、5月30日(土)には雲仙地域パークボランティアの皆さんと共に、おしどりの池周辺で外来植物「オオキンケイギク」の除去活動と清掃活動を行いました。

オオキンケイギクは北アメリカ原産の多年草で、5~7月にかけて黄色のコスモスに似た花を咲かせます。ぱっと見きれいな花なのですが、旺盛な繁殖力で在来の生態系に被害を与えるため、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。

(参考リンク:九州地方環境事務所 外来生物-オオキンケイギクについて

http://kyushu.env.go.jp/wildlife/mat/m_2_3.html)

国立公園である雲仙温泉街でも残念ながらオオキンケイギクが繁殖しており、

パークボランティアによる除去活動を行っています。

当日は今年度初めての活動となったこともあり、21名ものパークボランティアの皆さんにご参加いただきました。

毎年継続して除去を行っていることもあり、パークボランティアの皆さんが手際良く作業されていたのが印象的でした!

雲仙に来てみて、これまで見過ごしていた雲仙の何気ない風景も、多くの人たちの努力があって守られてきたことを知りました。

これからもパークボランティアや地元の住民の方と協力しながら雲仙の美しい自然を保てるよう取り組みます!

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2020年05月20日「雲仙岳山開き式」に参加しました!

雲仙天草国立公園 雲仙 前川尚太朗

 はじめまして!4月から雲仙自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました、前川と申します。長崎県長崎市で生まれ、子どもの頃から登山など自然の中での遊びが好きで、以前は北海道や海外で自然や観光に関わる仕事を経験しました。そこで国立公園の最前線で業務を行う自然保護官や、アクティブ・レンジャーといった人達がいることを知り、国立公園の保全に関わる仕事に興味を持ちました。今回、縁あって雲仙のアクティブ・レンジャーに着任させて頂き、緊張の日々を過ごしておりますが、雲仙の自然や温泉、島原半島の豊かな食を楽しみつつ、雲仙の魅力を少しでも発信していければなと考えております!

 さて遅くなりましたが、45()は、仁田峠で行われた「雲仙岳山開き式」に参加してきました。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して関係者のみでの開催となりましたが、登山者の安全と感染の早期終息を祈願し、サカキを神前に捧げる玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われ、主催者の雲仙を美しくする会の関係者の方々をはじめ、環境省からは代表で服部保護官が奉奠を行いました。

 外出自粛で我慢の日々が続きますが、雲仙は新緑と青空にミヤマキリシマといった季節の花が映える美しいシーズンに入りました。終息の際にはまた多くの方に来て頂けるよう、出来る範囲で雲仙の四季の表情をここでお伝えできればなと思いますので、これからどうぞよろしくお願い致します!

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2017年10月17日雲仙天草国立公園雲仙地域パークボランティア新規募集!!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 永峰 由貴子

こんにちは。雲仙自然保護官事務所の永峰です。

雲仙は、秋の訪れの金木犀の時期も過ぎ、朝晩の冷え込みも強くなってきました。

紅葉こそまだあまり見られませんが、周辺の木々が次第に色付き、着々と秋に向かっています。

山の上で空にも近く、空気も澄んでおり、夜空の星もとてもきれいです。

さて、そんな雲仙では、春に向けて(気が早いですが・・・)新たにパークボランティアとして活動してくださる方を大募集しています!!

まず、「パークボランティアって?」と思う方も多いと思います。

「パークボランティア」とは、私たちと共に、国立公園を適切に利用し、維持していくために、清掃活動や景観・自然環境の保全、公園を利用する方への指導などの活動に協力してくださる方々のことです。

ここ雲仙地域には、現在27名の方がパークボランティアとして参加してくださっていて、月に1・2回、公園地域内での清掃活動やミヤマキリシマの保全活動、看板の設置や整備、外来種の除去などの活動をして頂いています。

現パークボランティアの皆さまは、植物の名前に詳しかったり、山歩きが得意だったり、草刈りが得意だったりと特技をお持ちだったり、雲仙の自然を守るために何かしたいと意欲的に参加してくださったりと、とても頼りになる方々です!

少し今年の活動の様子も写真でご紹介します!

▲2017年5月30日 ごみゼロデーでの外来種の除去作業。

2017年6月16日 雲仙地獄での樹木の看板設置作業。

▲2017年6月16日 雲仙地獄での樹木の看板設置作業。

2017年8月2日 クリーンデーでの道路の清掃作業。

▲2017年8月2日 クリーンデーでの道路の清掃作業。]

2017年9月25日 田代原でのミヤマキリシマの保全活動。

▲2017年9月25日 田代原でのミヤマキリシマの保全活動。

ざっとこんな感じです!

今月も看板清掃と外来種の除去作業、来月はミヤマキリシマの保全活動と紅葉ウォークというイベントのスタッフなど、活動は多岐にわたります!

毎回必ず参加しないといけないわけではなく、ご自身の生活や体調に合わせて、自由に参加して頂けますのでご安心を。

登録に必要な条件は、以下の3点です。

・登録前に行われる研修会を受講できること。

 (日時:平成29年11月26日(日)10:00ー12:00

  開催場所:雲仙お山の情報館別館(長崎県雲仙市小浜町雲仙320))

・活動に支障のない健康な身体、登山や清掃活動に必要な体力を有すること。

・年間3日以上活動に参加できること。(月1・2回程度の活動があります。)

応募は、FAXまたは郵送で2017年10月31日(火)必着です!!

興味を持ってくださった方は、雲仙天草国立公園のホームページに、案内の詳細と応募用紙を掲載していますので、そちらをご覧ください。

たくさんの方のご応募を心よりお待ちしております!!

【雲仙天草国立公園ホームページ】

http://www.env.go.jp/park/unzen/index.html

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2017年08月30日仁田峠にて。 【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 永峰 由貴子

こんにちは。雲仙自然保護官事務所の永峰です。

セミの鳴き声と青い空、もくもくとした白い雲、そんな景色に夏を感じる日々ですが、昨年までの私の

夏の生活とは違うことがあります!

それは・・・クーラーが要らないことです!

雲仙自然保護官事務所は標高700mほどの雲仙温泉街に位置しており、下よりも4・5度ほど気温が低く

なるので、窓を開けて風が入ればとても快適です。

雲仙温泉街が地元の方は、家にクーラーが無いという方も多いらしいです。

雲仙の夏が初めての私は、毎日涼しい×2と感動しているのですが、ずっと住んでいる方からすれば、

今年は例年より少し蒸し暑いようです。

「ぬっか(暑い)。」と少し困り顔です。

さて、今回はそんな温泉街よりさらに上、標高約1100mの仁田峠に向かいました。

仁田峠は温泉街から車で約15分、標高1333mの妙見岳の山頂近くまでロープウェイで行くことができ、

島原半島を360度見渡すことができる絶景スポットです。

2017年8月23日(水)の仁田峠からの景色。

▲2017年8月23日(水)の仁田峠からの景色。

左の山が平成新山、下の町が島原市、その先の海が有明海。

ここから、妙見岳、国見岳、普賢岳に登ることもでき、日本で最も新しい火山である平成新山に一番

近づける登山道(普賢岳新登山道)にも行けるので、登山客にも大人気です。

個人的に、普賢岳新登山道はいろいろな見所があってかなりお気に入りです♪

それについてはまた今度!

さあ、今日の仕事は看板の整備です!

整備するのはこちらの看板。

仁田峠ロープウェイ切符販売窓口前の登山道情報。

▲仁田峠ロープウェイ切符販売窓口前の登山道情報。

真ん中の地図のところにガムテープで何か貼ってあるのが分かるでしょうか?

これをきれいに剥がして、地図に登山道に関しての注意喚起のシールを追加するのが今日の目的です。

この登山道、実は平成26年10月に大雨による登山道上部からの崩落があり、平成27年11月まで通行止め

になっていました。

それを再開するにあたり、注意喚起を追加した案内をガムテープで張り付けていたのですが、それの印刷

が薄くなり見にくくなってきていたので、この度見やすく整備することにしました。

作業前の看板。

▲作業前の看板。

まずはシール剥がしです。

すぐに終わるだろうと思っていましたが、ガムテープと両面テープの糊がとにかく剥がれません・・・。

30分経ち、1時間経ち、2時間経ち・・・シール剥がしとヘラと雑巾の3種の神器を駆使し、2時間半後、

シール剥がしが空になりました・・・。

あともう少しだったのですが、力任せに剥がすと看板を傷付けかねないので、無念ですが今回はここまで。

大事なところはしっかり見えるようになったので、そこに登山道に関しての注意喚起のシールを追加します。

作業後の看板。

▲作業後の看板。

注意喚起シール拡大。

▲注意喚起シール拡大。

④鬼人谷口から⑯霧氷沢分かれは注意喚起区間となっており、落石に注意が必要です。

崩落箇所では立ち止まらず、できればヘルメットをかぶって下さい。

大雨注意報や警報発表時は通行止めです。降雨直後の通行も控えて下さい。

ルールを守って、安心安全な登山ライフを楽しみましょう!

最後に、シール剥がし中に、看板の隣に出現した写真スポットを紹介します!

こちら、仁田峠ロープウェイのロージーです!

雲仙ロープウェイ顔出しパネル。

▲雲仙ロープウェイ顔出しパネル

このロープウェイ、なんと今年で60歳!還暦を迎えられました!

おめでとうございます!

歴史のある雲仙ロープウェイで、開業以来手動式を採用しており、今でも長い訓練を経て筆記や実技の

社内試験に合格した運転員さんが手動で運転しているそうです。

ゴンドラを揺らす風の強さや、重さに影響を与える乗客数を考慮して、スピードやブレーキのタイミングを

運転手さんが計り、最速毎秒3.6mの速さでゴンドラを上手に運行しているとのこと。

さらに驚きなのが、ロープウェイの電源は上の到着駅にあるため、毎日毎日、朝はロープウェイの電源を

入れるために徒歩で山を登り、夕方は電源を切って徒歩で降りるそうです。

安全運行を維持し続けて60年、すごいことです。

皆さま、ぜひ、ひと時の空中散歩を楽しみに仁田峠にいらして下さい。

追記:ちなみにロージーは赤いちゃんちゃんこを着ているそうです!

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2017年08月18日雲仙のミヤマキリシマを守る。【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 永峰 由貴子

はじめまして。

平成29年4月から、雲仙自然保護官事務所でアクティブレンジャーをしています。

永峰です。よろしくお願いします。

さて、皆さま、「ミヤマキリシマ」という植物をご存知でしょうか?

九州ではかなりメジャーな花なので、そんなことを聞くと何を今さら、と言われそうですが軽く説明させて下さい。

雲仙のミヤマキリシマ(2017年5月撮影)

▲ミヤマキリシマ

「ミヤマキリシマ」は、九州各地の高山で見られるツツジの一種で、花期の5月にはピンク色の花が山一面に広がる景色が見られます。

平地で見られるツツジよりも、葉っぱも花も小さいのが特徴です。

毎年この花を見るのを楽しみにしている方も多く、私が雲仙に来たばかりの頃は、いろんな方から「ミヤマキリシマはいつが見ごろなの?」と聞かれました。

雲仙市の花にも指定されていて、地元の方からは「雲仙つつじ」とも呼ばれて親しまれています。

さて、そんないろいろな方から愛されるミヤマキリシマですが、雲仙では昔に比べるとその数が減って来ています。

なぜかと言うと、放牧が減ってきているからです。

かつて島原半島の山岳地域では、牛馬の放牧が行われており、広大な草原が広がっていました。

牛や馬は生えてくる草や木の芽を食べましたが、毒があるミヤマキリシマの葉は食べなかったため、ミヤマキリシマは草原の中で生き残り、群落を作っていたのです。

しかし、近年、馬の需要が減り、牛が牛舎で飼われるようになってきて放牧が減っていくと、今まで牛や馬が食べていた草や木の芽が大きくなっていきました。

それらはどんどん大きくなり、ヤブになり、森になろうとしています。

そうなってしまうと、ミヤマキリシマは他の植物の成長に負けてしまって、光に当たることができず、枯れてしまいます。

そんな、「放牧という人の営み」と「ミヤマキリシマという自然」が両立する素晴らしい環境を、このまま衰退させてはいけないと、雲仙の「田代原」ではNPO法人「奥雲仙の自然を守る会」の皆さんが日々活動をされています。

「田代原」は雲仙地域の中で唯一、放牧によってミヤマキリシマが保たれている場所なのです。

雲仙の田代原の放牧草原

▲「田代原」の放牧草原とミヤマキリシマ。人懐っこく、近付くと寄ってきたりもします。

しかし、牛の放牧頭数は減ってきており、田代原でも放牧だけでのミヤマキリシマの維持は困難で、人の手で草刈りを行っています。

その活動に、雲仙のパークボランティアも参加させて頂いています!

去る7月23日(日)も、燦々と降り注ぐ太陽のもと、雲仙パークボランティアと奥雲仙の自然を守る会、長崎大学の有志の方たちで、ミヤマキリシマ周辺の草刈りを行いました。

この時期の草は本当に元気な上に、トゲのあるものやツタ状のものも多く、間違ってミヤマキリシマを傷付けてしまわないように注意しながらの作業でしたが、普段から活動されているNPO法人「奥雲仙の自然を守る会」の皆さんは慣れた手つきでどんどん草を刈っていました!

大学生の方ももくもくと作業を頑張っていて、周りにも気を利かせてすごくよく働いていました!地元の若い人たちが、こうして一生懸命頑張っている姿はとても頼もしかったです!

雲仙の田代原での除草作業その1(2017年7月撮影) 雲仙の田代原での除草作業その2(2017年7月撮影)

▲作業の様子。炎天下の中、皆さん集中して頑張っています!

雲仙の田代原での除草作業後の集合写真(2017年7月撮影)

▲九千部岳と刈った草の山の前で集合写真。皆さん、いい顔をされています。

こういった保全活動は一人の力では続けていけません。

もっとたくさんの方に、興味を持って参加して頂けたらな、と思います。

NPO法人「奥雲仙の自然を守る会」は、日々さまざまな自然体験や農業体験、イベントなどを行っています。興味のある方は、ぜひホームページをのぞいてみて下さい!

【NPO法人「奥雲仙の自然を守る会」ホームページ】

http://www.okuunzen.org/

【NPO法人「奥雲仙の自然を守る会」Facebookページ】

https://ja-jp.facebook.com/okuunzen

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2017年02月02日島原半島で行われているの環境保全の取り組みのご紹介

雲仙天草国立公園 雲仙 羽澄美枝子

 こんにちは、雲仙自然保護官事務所の羽澄です。

今回は、島原半島の中で行われている環境保全の取り組みを、いくつかご紹介したいと思います。

 平成28年11月の12日と13日に田代原草原で環境フィールド演習が行われました。長崎大学環境科学部・九州郷づくり共助ネットワーク・奧雲仙の自然を守る会の共催です。雲仙自然保護官事務所も参加してきました。1日目は遊々の森の植生調査や地形調査等を班別に行いました。そしてこの場所を環境教育の場としてどの様に活用していけるかを話し合い、フィールド活用マップを作成して、学生さんが発表をしてくれました。翌日はミヤマキリシマの咲く田代原放牧草原を維持するため、ミヤマキリシマを被圧している植物たち(トゲのあるものが多い)を除伐する作業を、全員で行いました。ここでは雲仙地域パークボランティアさんも、今年度7月と12月に除伐作業のボランティアを行っています。

    牛も興味津々

    柴刈り作業

 放牧された牛たちによって維持されてきたミヤマキリシマの咲く草原は、昔はたくさんあったそうですが、今では田代原に存在するのみです。ここでさえ牛の数が足りなくて、人がこうして手助けをしないと、草原が維持できないのが現状です。

 除伐作業の後、もっとたくさんの方が田代原にボランティアに訪れてくれるようにするにはどうすれば良いか、を考えるワークショップも行いました。キャッチコピーを作る(例:イチゴ狩りに行かないで、草刈りに行こう!)。手入れの質と回数を増やすために出来る工夫。ランドスケープセラピーをアピールする。いろんな切り口で(例えば、アピール動画を作成する。)SNS等を使って情報を発信する。など、たくさんのアイデアが出ました。若い学生さん達が幅広い世代の方々と一緒に、保全事業に積極的に関わってくれるのは、とても頼もしいものです。

    発表風景

 またプライベートでも、ボランティアとして参加した行事があるので、ご紹介します。長崎大学の「ながさき海援隊」という、長崎県各地で海岸清掃をするサークルがあります。彼らが今回島原半島の神代海岸にやってくることになり、地元の環境保全に関心がある方々数名と参加しました。拾ったゴミは、JEANという一般社団法人の「ゴミ調査・データカード」に沿って分類し、報告します。そしてそのデータを全国で共有して残しています。

    長崎海援隊との清掃作業

 神代海岸は、島原半島の中でもゴミが漂着しやすい場所のようです。海岸線には、果てしなくゴミが落ちています。プラスチック製の大きなゴミ(箱やサーフボード等)から細かくちぎれたプラスチック製品や野菜・漁具・空き缶・ペットボトルなど、種類は本当に多岐にわたります。途中、スナメリの死体も発見しました。   20人近くで作業しましたが、拾える範囲はほんの一部だけです。一緒に参加した親子の5歳の男の子が後に言った言葉が印象的でした。「一万人で拾えば、一度に全部拾ってしまえるよね!」

    海岸清掃作業中

    大学生と保育園児のふれあい

 海岸に廃棄されたゴミが実際にどのような理由で害となるのかは、ここでは書ききれません。JEANのホームページには詳しく解説してあります。是非検索してみて下さいね。

 このように島原半島の中でもたくさんの環境保全のための取り組みが行われています。ボランティアは参加してみると、いろんな事が学べて世界も広がるし、楽しい事の方が多いです。自分が楽しんで地域や地球の役に立てるなんて、素敵なことだと感じます。

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