アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。 アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
晩秋の雲仙岳
2024年11月13日
雲仙
11月13日、雲仙岳山頂付近の登山道の巡視を実施しました。例年ですと11月中旬には落葉が進み、冬山の雰囲気が感じられるのですが、今年は、11月になっても夏日が観測され、紅葉が遅れていました。やっと、紅葉の見頃を迎えた雲仙岳をお伝えいたします。
ロープウェイで、仁田峠から妙見岳へ向かいました。写真はロープウェイから見た妙見岳西斜面の紅葉です。もみじ等の落葉樹が赤く染まっています。 この斜面に向かってロープウェイは進みますので、結構迫力があります。(高所恐怖症の方はご注意を。)
ロープウェイを下り、妙見岳展望台を通り過ぎて数分、妙見神社に着きました。紅葉の赤と神社の屋根の白、空の青のコントラストが見事でした。
ここで、今日の登山(巡視)の無事を祈願し、お参りして先へ進みます。
登山道の障害となっている倒木を撤去したり、ゴミを拾いながら、立岩の峰(山頂付近)まで来ました。ここで、他の登山者の方と昼食をご一緒し、一休みです。
立岩の峰展望台より、野岳(真ん中・手前)、海を隔てて、かすかに天草の島々が望めます。手前の斜面の紅葉も赤く染まっています。
山と海とその先の島々、このような景色が雲仙天草国立公園の特徴です。
いよいよ普賢岳山頂につきました。天候に恵まれ、平成新山が青空をバックにクッキリと見えています。手前の紅葉の赤もお花畑のようです。
山頂付近の登山道は落葉が進み、夏は全く日が差さなかった場所にも日光が降り注ぐようになっていました。今年は、紅葉と落葉が同時進行で、この景色もあと数日で終わりかもしれません。
冬は、枯木に霧氷が付くと山全体が白い花が咲いたようになり、これまでとは全く異なった表情を見せてくれます。今冬の霧氷にも期待です。