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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

ミヤマキリシマ☆満開☆【雲仙地域】

2014年05月29日
雲仙
こんにちは!雲仙事務所の瀬戸口です。
阿蘇や霧島など、九州各地の山々をピンク色に染めつつある
ミヤマキリシマですが、ここ雲仙でもミヤマキリシマが見頃を迎えています!
国立公園内の各地で咲くピンク色の花を見に行くたび、
私は日に日に黒くなっていきます(^^)

雲仙では、ミヤマキリシマが綺麗に咲く名所が少なくとも6か所あります。
まず4月下旬に雲仙地獄でちらほら咲き始め、
5月に入って宝原(ほうばる)や池の原、田代原(たしろばる)の群落が
花開き、5月下旬には仁田峠、さらに妙見岳~国見岳と、標高が低い方から
高い方へ順々に咲いていきます。

はじめに特に印象に残ったのは、雲仙地獄のミヤマキリシマです!

私の中のイメージでは、ミヤマキリシマの花は
涼しい高原地帯にいっせいに咲くイメージでした。
しかし、雲仙地獄では、熱い硫黄の温泉や火山ガスが噴き出す一面の
地獄地帯のわきに、熱やガスに負けずに点々と花を咲かせるミヤマキリシマが
見られ、生命力のあるその姿にとても驚きました。


     雲仙地獄のミヤマキリシマ

そして、いま満開なのが仁田峠のミヤマキリシマ!
私は、雲仙温泉街から仁田峠に向かう車道(循環道)を走る時、心弾みます。
新緑のトンネルが出迎え、第二展望台からは平成新山等のたくましい山々と
熊本・天草・方面に広がる青い海が一望!仁田峠の駐車場に到着すると、
いっせいに咲いたミヤマキリシマが出迎えてくれます!!


      仁田峠のミヤマキリシマ

群落の間にポツポツと生えるモミやイヌツゲの深い緑の葉が、
ミヤマキリシマのピンク色をいっそう引き立ててくれているように感じます。
ミヤマキリシマもよく見てみると、同じピンク色といっても濃い色、
薄い色、様々な色をしています。


    ミヤマキリシマの様々な色合い

遠くから見る一面ピンク色の魅力と、近くで見る様々なピンク色の魅力。
2段階で楽しめますね!

オマケですが、仁田峠の駐車場からも見える、普賢岳の平成噴火で
誕生した平成新山。山頂周辺を中心に立入禁止の警戒区域に指定され、
ゴツゴツした灰色の溶岩と白い火山ガスで誰も寄せ付けない雰囲気の平成新山
ですが、ゴツゴツした溶岩の間でミヤマキリシマを発見しました!
(写真は、次回の日記に掲載します。)

ミヤマキリシマは、火山ガスが噴き出す雲仙地獄にも、
仁田峠から妙見岳にかけての斜面にも、平成新山のゴツゴツした岩場の
隙間にも、強く堂々と咲いています。私もミヤマキリシマのようにたくましく、
様々なカラーが出せるようになりたいと思いました!