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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

諏訪の池で魚ッチング

2024年06月24日
雲仙 飛永 翔
皆さん、こんにちは。
今回は、6月9日(日)に行われた諏訪の池で魚(うお)ッチングの様子をお伝えします。
毎年恒例の行事となっている諏訪の池で魚ッチングは、小学生とその家族を対象とした自然ふれあい行事です。子供たちが池の中に入って生物を採取した後、講師の方に解説していただきます。この日は、雨予報で子供たちが池に入れるかスタッフ一同心配しておりました。当日の朝は雨こそ降っていなかったものの、諏訪の池ビジターセンターへの道中は霧が濃く、それに因って遅れてしまう参加者もいたほどです。
天候に懸念がありましたが、10時にイベントがスタートしました。まず、松尾先生から「爬虫類について」の講話があり、島原半島に生息するヤモリ・ヘビの特徴や爬虫類への魅力を語って頂きました。実物のヘビの抜け殻やまむし焼酎を使って説明していただき、子供たちは聞き入っていました。
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講話が終わるころには天気も回復していたため11時頃から屋外活動となります。ビジターセンターから池に移動するときも子供たちはカエルやヘビがいないかなと早速、探していました。池に到着すると、上田先生からペットボトル罠・かご罠、たも網の使い方を説明してもらい、子供たちは池に入ります。まずは前日から仕掛けておいたペットボトル罠、かご罠を回収します。結果は、、、
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残念、、、今年はなにもかかっていなかったようです。
次はたも網を使ってリベンジです!上田先生に教えてもらった使い方で採取に励みます。子供たちからは「獲れたー」や「エビがいる」などの声が聞こえてきました。
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屋外活動が終わると、採取した生物をビジターセンターへ持ち帰り、上田先生と生物同定を行います。魚類はブルーギル、ドジョウ、ヨシノボリ、ギンブナ、ブラックバス、昆虫はオオヤマトンボのヤゴ、アメンボ、ヒメガムシ、甲殻類はスジエビの計9種類の生物をとることができました。諏訪の池には外来種も生息しており、子供たちは外来種についても勉強しました。
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最後に、松尾先生の愛蛙ヒキ太郎(ヒキガエル)のお食事タイムを見ることができ、さらに手のひらにのせることもできました。カエルは獲物を飲み込むときに目をつぶります。それは、眼球を口まで落とし込んで、飲み込むからからだそうです。器用ですね!また、手のひらにのせても大人しくしてくれて、子供たちも写真撮影をしていました。ヒキ太郎今年もありがとう!!
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活動を終え、子供たちからは楽しかったとたくさん声をいただきました。来年も楽しみですね。

最後に

今回の会場である雲仙諏訪の池ビジターセンターでは、星空教室や藍染め体験など様々なイベントを開催しています。毎月たくさんのイベントを開催していますので詳細は以下をチェックしてみてください!!
雲仙諏訪の池ビジターセンター