ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう

144件の記事があります。

2018年04月19日坊ガツルから指山へ【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴

こんにちは。

真っ黒だった草原が少しずつ色づき始めたくじゅうですが、そんな野焼き後の坊ガツル、指山へ巡視に行ってきました。

前日は雨でしたが、当日は快晴。

登山道沿いでは、新緑に付いた水滴が太陽の光を反射し、きらきらと輝いていました。

足下を春の山野草が彩ります。

△ハルトラノオ         △ツクシショウジョウバカマ

鳥の声がこだまする中、雨ヶ池を越え坊ガツルに到着です。

こちらが野焼き後の坊ガツル。

                                                          

遠景では黒く見えますが、足下に目を凝らすと、坊ガツルにも春の花が顔を出していました。

 

△ハルリンドウ

また坊ガツルには登山者カウンターを設置しており、毎月、データの回収、解析を行っています。昨年のミヤマキリシマシーズンの6月には、5000人近い方がこの登山道を利用されていました。

そして、午後からは坊ガツルから指山へ。

山頂周辺では、飯田高原を背景にミヤマキリシマを楽しむことが出来ます。

開花が待ち遠しいですね。

帰り道にはアナグマと遭遇し、アップを撮らせてもらいました。

                   

野焼き後の真っ黒な草原に咲く花や山に響く鳥の声。

一日一日と色づいていく新緑の山の景色。

春のくじゅうもいいですよ。ぜひ春を楽しみにお越し下さい。

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2018年04月17日春の巡視 ~長者原自然研究路~【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 小泉 敦

こんにちは。

長者原も長い冬が終わり、春が訪れて暖かくなってきました。

今日は、リニューアルされた長者原自然研究路に巡視に行ってきました。

この長者原自然研究路はタデ原湿原や森林を含む散策コースで、所用時間も一時間以内とお手軽です。

コースルートは以前と変わりませんが、新しい研究路に気分も弾み、何か面白い発見があるかなとワクワクしてきます。

また、新しく出来た展望デッキからの眺めはとても良く、ここで景色を眺めながら昼食をとるのも良いですね。

森林の中では、所々に樹名板が設置されています。

樹皮や大きさが異なる木々を、ゆっくり見ながら歩くのも楽しいです。

現在はツルシキミの白い花が咲いていました。

耳を澄ませると、鳥の鳴き声や沢のせせらぎが聞こえてきて、とても爽やかな気持ちになります。

一年を通して歩いてみると、本当に色々な発見が出来そうな研究路です。

私も、これから一年間を通して研究路で出会った植物や花、昆虫などの情報を発信したいと思っています。

これから登山シーズンになりますが、長者原に来た際には、このような散策もオススメです。

一時間以内で出来る自然とのふれあいの長者原自然研究路を、皆様も歩いてみませんか!

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2018年04月13日春の知らせ【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴

こんにちは。

世間では桜の季節も終わりを感じているかと思いますが、こちらの久住高原にある朽網分かれではヤマザクラが見頃を迎えています。

派手さはありませんが静かな美しさを感じさせてくれます。

寒かった冬が終わり、待ってましたとばかりに植物たちが花開くこの季節。

ヤマザクラ以外にも、野焼き後の久住高原にはキスミレやリンドウなども咲き始めています。

また長者原タデ原湿原では今年一番乗りのサクラソウが見られました。

今しか見られないくじゅうの春の景色をぜひお楽しみ下さい!

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2018年03月26日野焼き~春の訪れ~

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 小泉 敦

こんにちは。

くじゅうにもマンサクの花が咲き始め、春が訪れました。

くじゅうの春の始まりの大切な行事である野焼きに、先日参加しました。

当日の天候は晴れ、風は微風と絶好の野焼き日和です。

野焼き実行委員会を始め、飯田高原の消防団や警察の方も含め、70名以上の参加者が集まりました。

全体の説明がされた後、班分けをし、各自ジェットシューターや火消し棒などを持ってスタンバイに入ります。(ジェットシューターは、総量20キロ近くになります。)

野焼きは危険も伴う行事なので、自分勝手な行動をしないことが大切になります。

また、火付け役はベテランの方が行います。

飯田写真に野焼きの火が入った瞬間、火の熱さも伴って、

くじゅうにも暖かな春が来たのだなぁと思いました。

1年振りに感じる野焼きの火の勢いは、言葉を絶する程に力強さを感じました。

午後にはやまなみハイウェイ沿いで野焼きを行い、

当日は丸一日、ジェットシューターを担いでの作業でした。

野焼き後、一面に真っ黒になった大地に感動し、早く新芽が出てくればいいなと思いました。

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2018年02月24日くじゅうの冬~大船山~

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは。

2月も終盤になり、くじゅうでは少しずつ冬の終わりを感じているこのごろです。

そんな中、まだ雪の残る大船山に巡視に行ってきました。

巡視当日の山頂付近の気温は-4度、風もなく天気も安定していました。

雪の積もる登山道を一歩づつ進んでいきます。

▼登山道の様子

こんな雪の中にもヤシャブシの新芽が顔を出し、春の訪れを感じさせてくれます。

▼ヤシャブシの新芽

山頂の御池がまだ凍っているのか気になっていましたが、、

▼御池の様子

しっかりと凍っていました。凍った池の上に雪が積もり、真っ白な景色を見せてくれました。

ちなみにこちらが紅葉時期の御池の様子です。

▼御池紅葉時期

前回訪れた紅葉も綺麗でしたが、白銀の世界というのもまた違ったよさがあり、とても心惹かれる美しい景色でした。

そして、もう一つ。

大船山は山頂からも素晴らしい景色を見ることができます。

▼北大船山

       

▼くじゅう連山

徐々に気温も上がり、この冬山の景色も終わりに近づいています。

冬にしか見られないこの景色、是非、くじゅう連山に登山して体験してみて下さい。

冬の登山の際には、寒さ対策の衣類やアイゼンなど、十分な装備も整えましょう。

また、しっかりと下調べを行い、余裕を持った計画をたてて、冬のくじゅう連山を楽しんで下さい。

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2018年01月29日冬真っ盛りのくじゅう連山

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 小泉 敦

こんにちは。 

寒い日が続いていますね。

先週は過去最大級の寒波が日本を包みました。

くじゅう地域もマイナス4度~5度位の気温が続き、雪景色のまま、雪が溶けそうな気配がありません。

先週の木曜日に私達くじゅう管理官事務所の2人のアクティブレンジャーは、晴れ間を狙って、くじゅう連山にパトロールに行きました。

雪が積もったくじゅう連山は、息をのむほど綺麗にその姿を我々に見せてくれます。

 

               

◀雪で真っ白に被われたくじゅう連山 

◀霧氷も綺麗に見られます

冬の山は登山者の数は極端に減りますが、冬にしか見られない山からの景色があり、それはとても素晴らしいです。

是非、くじゅう連山に登山して、実際に体験してみて下さい。

なお、くじゅう分かれのトイレは現在閉鎖になっております。(12月~3月まで)

登山口でトイレを済ませ、必要とあれば、携帯トイレを携行するようにお願いいたします。

また、くじゅう分かれでは晴れていてもマイナス10度以下になることはしばしばで、風が吹いたり、天候が悪いと体感温度はさらに下がります。

雪は深く積もった場所では、30センチ程あります。

冬の登山の際には、寒さ対策の衣類やアイゼンなど、十分な装備も整えましょう。

しっかりと下調べを行い、余裕を持った計画をたてて、冬のくじゅう連山を楽しんで下さい。

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2017年11月06日くじゅう紅葉シーズン 秋の深まり

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 小泉 敦

くじゅうの秋も深まり、紅葉シーズンもあと残りわずかになってきました。

今回は先週末に巡視に行った沓掛山と、本日の男池の紅葉を皆さんにお伝えします。

沓掛山は標高1503メートルで他のくじゅう連山の頂上より少し低いですが、紅葉の色づきは終わりに近づいています。

     ▲沓掛山のからの様子(H29.11.4)

本日の長者原周辺の様子です。

標高1000メートル位の長者原はまさに今が見頃です。

 

                ▲長者原付近の様子(H29.11.6)▲

次に標高850メートル位にある男池の紅葉の様子です。

今年は赤の色づきが少し薄い様ですが、地面にも紅葉した落ち葉が広がり、とても幻想的な世界になっています。

男池は黒岳の原生林がある登山道で、他とは違った景観を私達に見せてくれます。

 

                ▲男池遊歩道の紅葉と男池(H29.11.6)▲

現在見頃の紅葉も刻々と色が移り変わってゆきます。

まさに、今が見頃のくじゅうエリアの紅葉ですので、今しか見られない紅葉を楽しんで下さい。

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2017年10月30日秋の長雨から紅葉シーズンへ

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴

今年もくじゅう地域紅葉のシーズンがやってまいりました。

例年、10月半ば頃から山頂付近で色づき始め、徐々に山頂から下降していきます。

秋の長雨といいますが、今年は雨が続き、さらに最後に台風もあり、山を見ながら待ちどおしい日々が続いていました。先週は天気に恵まれましたが、週末からまた雨が続き今年は中々天気に恵まれません。こちらは先週の大船山の様子です。

1026日 大船山の御池の様子

▲登山者で賑わう大船山山頂

1026日 入山公廊 色づいた葉と紅葉前の葉のコントラストがとてもキレイです

現在、大船山山頂の御池ではピークは過ぎてきています。また、今年は赤というより黄色みがかった紅葉が多いです。山頂付近はピークは過ぎましたが、山頂からの見下ろす景色はまだまだ楽しめます。

ここまでは、山頂付近の写真を紹介しましたが、ここからは紅葉は見たいけど山に登るのちょっと、、という方におすすめの場所を紹介します。

くじゅう連山の北東に位置する黒岳の麓、男池園地です。

黒岳はくじゅう連山で唯一、山頂までが原生林で覆われており、ブナやカエデ、ケヤキなどの素晴らしい広葉樹の森が残る場所です。

この黒岳山麓の男池園地には、日本名水百選にも選定されている男池湧水群があり、湧水は自由に飲むことが出来ます。

▲男池湧水群

また、男池園地周辺では散策路が整備されており、少し足を延ばせば名水の滝まで、紅葉の広がる森の中を散策することが出来ます。

▲名水の滝

マイナスイオンをたっぷりと感じることが出来る場所です。ここに来ると思わず深呼吸してしまいます。

男池園地入口に駐車場もありますので、車で来て散歩をしながら紅葉を楽しみたい方にもおすすめの散策路です。

いつ来ても決して同じ顔を見せない森の景色ですが、この紅葉シーズンは特に変化に富んだ素晴らしい時期だと思います。

男池園地ではまだ紅葉は始まったばかりでこれからピークを迎えます。ぜひくじゅうの秋を楽しみにお越し下さい。

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2017年08月10日今年のくじゅう子どもパークレンジャーは「草原体験学習」 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 小泉 敦

皆様、こんにちは。

夏休みも後半になりましたが、毎日、暑い日が続きますね。

くじゅうでは7月末の夏休み前半に環境省主催の「くじゅう子どもパークレンジャー」として、

1泊2日のキャンプを久住(くじゅう)高原の沢水(そうみ)キャンプ場にて開催しました。

子どもパークレンジャーとは、小学生を対象に、国立公園の保護や管理、調査などをしている環境省の「レンジャー」の仕事を体験してもらい、自然保護や環境保全の大切さを伝える環境教育活動です。

毎年テーマを決めて実施しており、今年のテーマは「草原」。

阿蘇くじゅう国立公園の重要な要素の一つである草原について、子どもたちに体験してもらい、地元の草原の成り立ちや、そこに生きる生き物などを学習しました。

竹田市の4年生から6年生の18名が子どもパークレンジャーとし、普段はあまり入ることのない草原を歩いて、観察し、体験学習しました。

1日目は開会式後に早速、草原を歩きます。

一見、同じように見える草原も、実は管理のやり方や目的によって様々な種類があります。

歩いてみると3種類の草原があることがわかりました。

① 放牧地(牛が草を食べる事によって草原が保たれている)

② 牧草地 (畑の採草地で人工の草原)

③ 自然採草地 (1000年以上昔から続く採草地、野焼きを年1回と草の刈り取りを年1回する草原)

それらの草原を歩きながら、講師の先生から「今日歩いてきた草原は同じように見えて、実は色々な種類の違う草原なのだよ」という話に、子どもたちは興味深そうに聞き入っていました。

また草原近くの森を歩いた際には、その場所が以前は野焼きをしていて草原であったことや、現在は野焼きが行われなくなり森になってしまったことを学びました。

そもそも草原は野焼きをして、人が手を入れないと森になってしまいます。

阿蘇くじゅう国立公園の草原は人が毎年、野焼きをする事で存在していています。

くじゅうの草原は、長い間、人間によって維持されているのです。

 

       ▲放牧地の草原                ▲芝歩道を歩く  

 

     ▲畑になっている採草地             ▲昔から続く自然の採草地

 

2日目の朝早くに、前日に子どもたちが仕掛けたセンサーカメラとシャーマン式トラップ(ネズミを生け捕りにするワナ)を回収しました。

残念ながら子どもたちが仕掛けたセンサーカメラには動物は何も写っていませんでしたが、1週間前にくじゅうの草原の様々な箇所にセンサーカメラを仕掛けておいた結果のデータを、子どもたちに紹介しました。カメラにはイノシシ・ウシ・キツネ・タネキ・アナグマ・シカ・キジ・アオサギなど多くの動物や鳥などが写っていました。

シャーマン式トラップでは、子どもたちは捕まえる事は出来ませんでしたが、講師の方が捕まえて、捕えたアカネズミを子ども達に見せてくれました。

また、講師の先生から、「くじゅうの草原に生きている生き物」というテーマで、生物は関連し合って生きているということの話がありました。子どもたちが熱心に学んでいたのが印象的でした。

子どもたちにとっては、自分達が生まれ育った地域の草原について、草原の成り立ちや動物の種類、そして生き物達が関連し合って生きているという事を学べた良い機会になったと思います。

◀くじゅうの草原に生きる生物の講義

最後に2日間頑張った子ども達に「子どもパークレンジャー認定証」が授与されました。

今回の子どもパークレンジャーでは「草原」をテーマに、地元地域の草原の成り立ちや種類、草原に生きる生き物などを学習しました。

子どもたちが、この2日間で自分達の地域の草原について、「くじゅうの草原について新しく知ることが出来た。このくじゅうの草原を大切に守りたい、またこの草原の事を知らない友達に伝えたい。」などの感想が発表されて、とても意義がある充実した子どもパークレンジャーだったと思います。

参加した子どもたちの中から、国立公園の自然を知って、守っていきたいと思える人、行動する人が一人でも多く出て来てきてくれたら、いいですね。

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2017年08月10日オオハンゴンソウ駆除活動

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴

こんにちは。

今回はくじゅう地域で行われているオオハンゴンソウの駆除活動について紹介します。

オオハンゴンソウとは北アメリカ原産の植物です。

7月~9月頃大きな黄色い花を咲かせ、外来生物法により特定外来生物に指定されています。

最近よく耳にする「外来種」。

そもそもなぜこの外来種を駆除しなければいけないのでしょうか?

その理由の一つに、外来種が入ることで、そこに元々いた生物がいなくなってしまう可能性があげられます。特にこの特定外来生物に指定されているものは、繁殖力が強く、ほかの生物に対する影響が高いと考えられています。

そしてこのオオハンゴンソウ。

漢字で書くと「大反魂草」といかにも力強さを感じさせる様子ですが、

実際にその生命力は非常に強く、一株当たり1000個以上の種をつけ、主根が2グラム残るだけでそこから再生可能と言われています。

くじゅう地域でもタデ原湿原などで確認され駆除活動を続けています。

ところで、みなさんオオハンゴンソウの駆除と聞いてどんな活動を思い浮かべますか?

この時期、道路沿いのいたるところで、草刈り機を使って作業している光景を目にしますが、オオハンゴンソウの駆除は、ほとんどが手作業で行われています。前述したように生命力が強いため、草刈り機での切り取りだけでは駆除は難しく、手作業での抜き取り作業で根から取り除かなければなりません。

また、抜き取った後の運搬にも注意が必要です。特定外来生物の生きたままの運搬は禁止されており、運搬によって種を広げないためにも、しっかりと二重のビニール袋に入れて運搬します。

では、駆除作業の流れを紹介。

まずスコップで抜き取り作業を行います。

ここで根を切らないように注意!

次に土を落とす人へバトンタッチ。

根についた土を落とします。

最後に花と根を切って袋に入れます。


土を落とした根を袋に入れたところ。びっしり根が張っています。


それぞれの持ち場で連携して活動を行います。

7月に行った活動では、晴天で日差しも厳しい中、18名で合計46袋の駆除となりました。

今回はくじゅう地域の活動をご紹介しましたが、全国様々なところでオオハンゴンソウの駆除活動が行われており、駆除の方法など検討が進められています。

一度進入してしまうと根絶が難しいとされていますが、くじゅうの地域の自然を残していくためにも継続して活動を行っていく必要があります。

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