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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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屋久島国立公園 屋久島

96件の記事があります。

2017年03月24日外来種「アメリカハマグルマ」駆除!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

3月4日(土)、パークボランティアのみなさんとアメリカハマグルマの駆除を行いました。

 

アメリカハマグルマは、フロリダ南部~熱帯アメリカ原産のキク科の植物で、1970年代初期、沖縄に緑化用に導入されその後南西諸島や小笠原などに広がり、強靭な繁殖力で元からいた植物の生育場所を奪ったり、近縁種と交雑するなどして生態系に影響を与える外来種です。

大きな被害が予測され、特に緊急性が高く積極的な防除が急がれる種として生態系被害防止外来種リストの緊急対策外来種にも指定されています。

 

アメリカハマグルマ

▲アメリカハマグルマ。

 

屋久島でも海岸や海岸近くの道路、港や集落内で繁茂しているのを確認しています。

そこで昨年度から、個体数が限定的で根絶できそうな地域や国立公園内に生育しているものを優先して駆除を始めました。

今回の活動場所は昨年度駆除を実施した場所で、1年ぶり2回目となります。

前回の活動の様子はコチラ↓↓

http://kyushu.env.go.jp/blog/2015/12/post-130.html

 

ひとたび外来種が侵入してしまうと、1回の駆除で根絶することはほぼ不可能です。

地中に残る根や種子、地表の取り残しがどうしてもあるからです。

根気よく生えては取り、生えては取りを繰り返して個体数を減らしていくしかないのです。

今回の場所は1年前の駆除の効果が出ているようで、再生しているアメリカハマグルマは少なく、前回8袋もあった除去量に対して今回は1~2袋でした。

 

アメリカハマグルマを探す様子

▲しゃがみこんで探さないと見つけられないほどアメリカハマグルマの勢いは衰えていました。

しかし強靭な繁殖力を持つアメリカハマグルマは茎や根が少しでも残っているとそこからまた生えてきます。

実際、少しずつではありますが確実にじわじわと再生していました。油断は禁物です!

 

しゃがみこんでアメリカハマグルマを探す様子

▲取り残しがないように、みなさん目を凝らして探してくれました!

今後も巡視等で経過観察しながら、また1年後駆除を実施したいと思います。

 

この地域はアメリカハマグルマの生育が限定的なので比較的駆除が楽ですが、すぐ近くのキャンプ場ではすでに一面にアメリカハマグルマが繁茂しており、駆除は非常に厳しい状況となっていました。

 

近くのキャンプ場に生えたアメリカハマグルマ

▲近くのキャンプ場。地面の緑はすべてアメリカハマグルマ。

 

猛繁茂するアメリカハマグルマを前に頭を抱える様子

▲アメリカハマグルマの猛繁茂を前に頭を抱える。

 

キャンプ場のアメリカハマグルマの一部を駆除した様子

▲試しにキャンプ場の一部のアメリカハマグルマを抜いてみました。

一面に生えたアメリカハマグルマを根こそぎ抜き取る労力を実感できたことに加え、ボランティアの皆さんから様々な駆除方法が提案されました。

今後ここがどのようにして再生するかしないか等も観察していき、今後の駆除活動の方針決定に役立てたいと思います。

 

さて、早いもので平成28年度のパークボランティア活動も今回が最後となりました。

今年度は悪天候等で中止になる活動が多く、不完全燃焼だったボランティアの方もいたようですが、様々な活動に取り組んで頂き本当にお疲れさまでした。

来年度もよろしくお願いいたします(^^)

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2017年01月27日九州特産物リレー1月~ヤクスギ~【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

九州各地の特産物をアクティブレンジャー達がリレー形式でお伝えする九州特産物リレー!

今回は、屋久島の土地と歴史に深く関係する「ヤクスギ」をご紹介します。

 

縄文杉

▲代表的なヤクスギ「縄文杉」

 

ヤクスギなどの巨樹・巨木の天然林が広がる屋久島の自然の美しさは、世界自然遺産になった理由の一つでもあり、ヤクスギは屋久島の自然を語る上では欠かせないキーワードです。

とは言っても、「普通のスギと何が違うの??」と疑問に思う方が多いかもしれません。

  

屋久島の標高500m以上の山地に自生する樹齢1000年以上のスギのことを、「ヤクスギ」と呼びます。

一般的にスギの寿命は500年程とされています。

ところが、屋久島のスギの寿命は1000年をはるかに超えます(縄文杉の推定樹齢20007200年)。

屋久島で育つスギが長寿である秘訣は、「年輪」と「樹脂」です。

屋久島は花崗岩でできているため土の中の栄養が乏しく、スギの成長が遅くなります。

そのため年輪が緻密になり丈夫で倒れにくく長生きできるのです。

 

普通のスギの年輪とヤクスギの年輪

▲普通のスギの年輪                ▲ヤクスギの年輪

 

また、多雨・多湿の気候の中で育つヤクスギには、普通のスギの6倍以上の樹脂が含まれています。

豊富な樹脂のおかげで腐りにくく害虫にも強くなるのです。

 

屋久島の特異な環境が生み出したヤクスギは、美しい杢目と独特の色艶、濃厚な香りが特徴の工芸品に形を変えます。

ヤクスギはその特性から加工が難しく、工芸品の製造には高度な職人技を必要とします。

熟練された職人の手によって最大限に魅力を引き出されたヤクスギの工芸品は、鹿児島県の伝統的工芸品にも指定されており、屋久島の重要な産業の一つとなっています。

 

ヤクスギ工芸品

▲ヤクスギ工芸品(写真提供:屋久島町立屋久杉自然館)

 

しかし、世界的に貴重なヤクスギは保護されていて、1980年代以降伐採は禁止されています。

一体どうやって工芸品の原料となるヤクスギを入手していると思いますか?

 

実は、現在のヤクスギ製品には「土埋木(どまいぼく)」が使われています。

土埋木とは、強風などで倒れたヤクスギや江戸時代に伐採されたヤクスギの切り株、伐倒後利用されず山に残されたヤクスギです。

丈夫なヤクスギは数百年山中に放置されても腐らないため、工芸品の原料として利用できるのです。

 

屋久島の山中にある土埋木

▲屋久島の山中に残る土埋木

 

世界自然遺産である屋久島の森は手つかずの原生林だと思われがちですが、林業の島であり、古くからヤクスギも伐採されてきました。

江戸時代にはヤクスギ材は年貢として定められ、以来幕末までに5~7割のヤクスギが伐採されたといわれています。

 

江戸時代に切られたスギの切り株

▲江戸時代に切られたスギの切り株

 

戦後復興の時代には、チェーンソーも導入されてヤクスギや広葉樹の皆伐が一挙に進みました。

現在生木として残るヤクスギは、凸凹が激しく利用に適さないとして切られずに残ったものなのです。

  

縄文杉と仏陀杉と弥生杉

▲縄文杉              ▲仏陀杉             ▲弥生杉

 

伐採の時代に残された土埋木を有効活用しようと生産が始まったのは1966年(正規の生産事業開始は1975年)。

土埋木の生産は、トロッコで搬出できるようにトロッコ道に近い箇所から架線集材によって行われてきましたが、徐々に集材箇所が奥地化するとともにヘリ集材に依存するようになりました。

作業は危険で大変難しく、土埋木の特殊な性質や急峻で特異な屋久島の地形、変化しやすい気候を十分に理解した人にしかできないそうです。

 

トロッコ道脇に集材される土埋木と造材の様子

▲架線集材でトロッコ道脇に集材された土埋木と造材の様子(2009年)

 

トロッコで搬出される様子

▲トロッコで搬出する様子(2009年)

 

トロッコからトラックに土埋木を積み直す様子

▲トロッコからトラックに積み直す様子(2009年)

 

この後貯木場に運ばれ入札にかけられます。

2015年の入札会での最高落札額は1立方メートルあたり580万円だったとか!!

 

しかし、長年続いた土埋木生産もいよいよ生産可能な土埋木※を取り尽くし、トロッコによる搬出は2009年に終了し、2016年のヘリ搬出を最後に大規模生産は終了しました。

(※生産可能な土埋木:国立公園の特別保護地区や第1種特別地域、森林生態系保護地域の保存地区や自然休養林など、土埋木の採取が禁止されている地域外にあってかつ生産コストに見合った土埋木。)

今後増々厳しい状況になりますが、継続していくために生産や加工など各方面で工夫や検討がされています。

最近ではお手頃価格の製品も増えて、キーホルダーやアクセサリーなどのかわいい小物も充実しています。

屋久島にお越しの際は、お土産店やヤクスギ加工工場をのぞいてみてくださいね!

山に登る際は、林内に残る土埋木を探してみましょう。

土埋木の採取が禁止されている保護地域ではたくさんの土埋木が眠っています。

ヤクスギや土埋木が残る森の風景は、屋久島の自然環境や歴史を物語っている...そう考えると屋久島の山歩きも一味違った角度から楽しめるのではないでしょうか(^^)

 

▼ヤクスギ製品店一覧

(公社)屋久島観光協会HP

http://yakukan.jp/souve/shop.html#sugi

 

▼ヤクスギの博物館

屋久島町立屋久杉自然館HP

http://www.yakusugi-museum.com/

 

▼参考文献

佐藤政宗・寺岡行雄(2012)ヤクスギ土埋木生産の変遷と現状について.

屋久杉自然館(2000)屋久島やくすぎ物語.

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2017年01月16日正月行事~鬼火(おにび)たき~【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

明けましておめでとうございます。

屋久島自然保護官事務所の水川です。

2017年も、アクティブレンジャー日記【九州地区】をよろしくお願いします!

 

さて、私の2017年最初の日記は1月7日に屋久島で行われたお正月の伝統行事「鬼火たき」についての紹介です。

鬼火たき(焚き)とは九州地方に伝わる正月の伝統行事で、正月飾りなどを燃やして悪霊を払い、無病息災や一年の幸せを願うものですが、「どんど焼き・とんど焼き・左義長」など様々な呼び名で全国各地でも行われていることでしょう。

屋久島では毎年1月7日に行われており、今年は私も朝の準備から参加してきました。

屋久島の鬼火たきは集落ごとに行われ、モウソウ竹やコサン竹(布袋竹)を組んで、てっぺんに鬼の顔が描かれた旗を掲げて燃やすのですが、中でも原(はるお)集落の鬼火たきはとても手が込んでいます。

なんと十数メートルのスギの木を鬼火の芯に使うのです。

 

バックホーでスギの木を持ち上げる様子

▲芯になるスギの木。原集落の鬼火の準備はバックホーまで出動する大仕事となります。

 

スギの周囲には十数本ものモウソウ竹を取り付け、モウソウ竹の周囲にはコサン竹を取り付けます。

 

スギにモウソウ竹とコサン竹を取り付ける様子

▲スギにモウソウ竹とコサン竹を取り付ける様子。太く大きな竹がモウソウ竹、細く小さな竹がコサン竹です。

 

まだ終わりません。外側にコサン竹がびっしりと取り付けられた柱に、今度はウバメガシの枝を一本一本手で刺し込んでいくのです。

 

スギにコサン竹とウバメガシの枝を取り付ける様子

▲コサン竹を取り付ける右側の人達とウバメガシを刺していく左側の人達。

 

ウバメガシを刺していく様子

▲柱にウバメガシの枝を刺し込む様子。柱を立てた時に枝が飛び出ていると格好が悪いので、枝の傾きが柱の中央に向くように刺していきます。根気の要る作業です。

 

ウバメガシの枝を柱全体に刺し終えたら、いよいよ柱を立てます。

 

バックホーで柱を立てる様子

▲柱を立てる様子。バックホーでゆっくり引っ張り、徐々に柱を立ち上げていきます。

驚くのはそのバランス!

巨大な柱を支えるのは四方向に張った細い番線のみで、柱は地面に固定されていないのです。

こうして鬼火の柱は立ち、あとは根元に竹や各家庭の正月飾りを積み上げて完成です。

 

▲完成した鬼火。てっぺんには鬼の顔が描かれた旗がついています。

火入れの時を待ち、静かにたたずんでいます。

 

夕方、人々が集まりいよいよ火入れです。

通常は七草祝いをした集落の子どもの役目ですが、今年は強風で危険だったため青年団が火をつけました。

 

火をつける様子

▲火をつける様子。

 

鬼火たきの様子

▲鬼火たきの様子。バチバチ、ゴーゴー、パンパンと、ものすごい音と勢いで燃えました。

この音と火で悪霊(鬼)を退治するのです。

 

そして各家庭は、ウバメガシや竹の葉、割木を束にしたものをこの火で半分焼いて持ち帰ります。

持ち帰った束を家で再度燃やすことで、まだ家に残っているかもしれない悪霊を払います。

魔除けとして玄関に置いたりもします。

  

各自で葉と木の束を燃やす様子

▲葉と割木の束を燃やす様子。

 

こうして集落からも家庭からも鬼はいなくなり、一年の無病息災と一家の幸福を願い、新たな年が始まるのです。

 

鬼火たきを終えた夜は、子どもや青年が各家庭を回り、大きな声で祝い歌を合唱します。

「祝い申そう」や「くせもんいい」や「門回り」といいます。

小班に分かれて家々を回るので、集落内のあちらこちらに、太くたくましい青年の歌声と活き活きと若さあふれる子どもの歌声が縁起良く響きます。

今年も皆さんにたくさんの幸福が訪れることでしょう(^^)

古くから受け継がれる地域の伝統行事、大切にしたいですね。

みなさんの地域にはどんな行事がありますか?

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2016年11月17日島の小学校で出前授業!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

今年島内の3つの小学校で合計11回の出前授業を実施し、小学生のみなさんに国立公園や世界遺産、屋久島の自然について学んでもらいました。

今回の日記は、今年実施した出前授業(野外)についての報告です!

 

教室授業の様子はコチラ↓(7月16日のアクティブレンジャー日記)

http://kyushu.env.go.jp/blog/2016/07/post-214.html

 

今年の野外授業は、田代海岸や栗生海岸、西部地域へ行きました。

どこも屋久島国立公園で、西部地域は世界自然遺産地域でもあります。

 

田代海岸では、自然に親しむゲームをしました。

流木やサンゴなど、海岸に落ちている自然のものを集めてまっすぐつなげて長さを競うゲームです。

 

流木やサンゴをまっすぐつなげて長さを競っている様子

▲ゲームの様子。長いものを集めた方が有利になるゲームですが、どんなゲームをするのかは秘密にして集めてもらったので、集まったものは大小様々。

貝殻や小さなサンゴを集めた班は短くなってしまい、まっすぐにつなげるのにも苦労していました(^^;

集めたものは、ゲーム終了後に元の場所に戻してもらいました。

   

田代海岸には屋久島町の天然記念物になっている枕状溶岩があります。

この枕状溶岩は、はるか昔海底で噴出したもので、プレートにのって運ばれてきたと考えられています。

枕状溶岩の観察を通して、屋久島の地形や地質の面白さを学びました。

  

枕状溶岩の説明をメモする様子

▲枕状溶岩の説明をメモする様子。

 

またレンジャーのお仕事体験として、海岸調査やゴミ拾い、看板清掃をしてもらいました。

 

看板清掃をする様子

▲看板清掃の様子。手の届かないところは肩車をして隅々まで磨いてくれました!

 

浜で貝殻を採集し、標本作りにも挑戦しました。

 

完成した貝の標本

▲完成した貝の標本。色んな種類の貝があり、屋久島の海の豊かさを実感しました。

 

西部地域では、動植物を観察しました。

林内や林道にはたくさんのサルやシカがいて、じっくり観察することができました。

 

林内のサルの群れを観察する児童の様子

 

林道にいたサルの群れと小学生を乗せたバス

▲林内と林道にいたサルの群れ。バス車内からも観察できました。

 

また、落ちているサルとシカの糞を拾って沢で洗い、内容物を比べてみました。

サルの糞からは植物の種子がたくさん出てきて、シカの糞からは葉の繊維や少量の種子が出てきました。

「サルは木に登ることができるからシカよりたくさん実を食べられるんだ!」と、子ども達なりに糞の違いについて考えていました。また、植物は動物に実を食べてもらうことで種子を遠くまで運んでもらい、動物は植物から栄養をもらっていることにも気づきました。

 

フンの中身を観察する様子

▲糞の中身を観察する様子。

 

西部地域は、世界自然遺産になった理由の一つ、植生の垂直分布が残っている地域です。亜熱帯の海から冷温帯の山の上まで、植物が途切れることなく生えている様子を観察しました。

 

植生の垂直分布を観察する様子

▲植生の垂直分布を観察する様子。

 

西部地域で起きているシカの問題についても学びました。

 

植生保護柵内で林床植生を観察する様子

▲植生保護柵の中と外の違いは歴然!?柵の外には下層植生がありません。

これは、増えすぎたシカが植物を食べてしまっていることが原因です。

 

さらに、今年は出前授業を実施した1校から授業参観の講師に呼んでいただきました。

授業参観前の出前授業で栗生海岸へ行き、様々な生きものを見つけて海岸マップを作ったので、授業参観ではそのマップを使うことにしました。

テーマは「生きものどうしのつながり」です。

海岸マップの生きもの達が何を食べるか考え、エサになる生きものに糸を引いてもらいました。

 

生きものの絵にピンを刺し、糸をつなげる様子

▲生きものの絵にさしたピンに、糸を結んでつなげていきました。

 

完成した生きもののつながり

完成した生きものどうしのつながり

完成した生きものどうしのつながり

▲完成した生きものどうしのつながり。海岸で見つけた生きもの達は、複雑につながり合っていることがよく分かりました。

最後は、地球上から生きものが一種いなくなったらと仮定し、生きもののピンを一つ外してみました。

すると、それをエサにしていた生きものにつながり、その生きものもいなくなって...と、ほとんど全ての生きものがつながり合っていて、ピンが抜けていなくなってしまいました。

 

ピンを抜く様子

▲ピンが抜けていく様子。生きものどうしのつながりを知り、たくさんの種類の生きものがいることの大事さやそれらの生きものが生きていける自然環境の大切さを学びました。

 

授業を通して、屋久島の自然について知り、豊かな自然を体感してもらえたと思います。

レンジャーの仕事体験から、自然を守る取り組みについても理解が深まったのではないでしょうか。授業の最後に「環境省の職員になるにはどうすればいいですか?」と聞く児童もいて嬉しかったです!

今後も島の子ども達に屋久島の自然を大切にしたいと思ってもらえるような授業をしていきたいと思います。

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2016年11月17日パークボランティア活動報告!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

11月中旬になりましたが、昼間は24度ほどで朝晩も20度前後あり、まだ暖かい屋久島です。

そんなぽかぽか陽気の中、屋久島国立公園パークボランティアの会でヤクスギランドの看板清掃をしました。

ヤクスギランドの散策コース内には、植物説明看板やコース案内看板など大小様々な看板がいたるところに設置されています。

全コースの看板を綺麗にするため、3班に分かれて班ごとに担当するコースの看板を一つ一つ丁寧に磨いていきました。

 

清掃前の看板と清掃後の看板

清掃前の看板と清掃後の看板

▲大きな看板は2~3人で太刀打ち!コケが落ちた看板は真っ白で、森の中でもよく目立つようになりました。

 

小さな看板を清掃する様子

▲小さな看板も抜かりなく!

 

川でお弁当を食べる様子

▲作業後は3班揃ってお弁当♪美しい自然の中で食べるご飯は格別でした。

ヤクスギランドに行かれる方は、ぜひ看板にも注目してみてくださいね♪

 

2016年のパークボランティアの清掃活動は今回で終わりです。

今年は雨天等で中止になってしまう活動が多かったですが、最後は気持ちのいい天気の中で活動できたのでよかったです!

今年度の活動は来年3月の外来種駆除活動でラストです!

次回もよろしくお願いします。

みなさん、お疲れ様でした(^^)

 

集合写真

▲最後にみんなでハイ、チーズ!

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2016年08月10日口永良部島の今【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

昨年5月29日の新岳噴火に伴い噴火警戒レベル5と全島に避難指示が出されていた口永良部島は、約7か月後の1225日に一部地域を除き避難指示が解除され、島民の帰島が実現しました。

今年6月14日には噴火警戒レベルが3に引き下げられ、避難指示が続いていた一部の地域も寝待地区を除き解除されました。

そこで、7月26,27日に屋久島国立公園でもある口永良部島の噴火後の状況を確認してきました。

 

まず向かったのは、噴火時の避難場所である番屋ヶ峰(ばんやがみね)です。

標高約290mのこの場所からは、新岳や噴火に伴い発生した火砕流の跡を確認することができました。

双眼鏡で山肌を見ると、灰色に見えるところにも植物がありましたが、ほとんど枯れてしまっていました。

 

番屋ヶ峰の避難所とそこから見た新岳の様子

▲番屋ヶ峰の避難所とそこから見た新岳の様子。

 

噴火前と噴火後の新岳の比較写真

▲噴火前と比べると、緑に覆われていた火口周辺の山肌が灰色に変わっていて、植物が枯れてしまったことが分かります。(役場から撮影)

 

今年6月25日に避難指示が解除された前田地区は、住宅の近くまで火砕流が達していたことが分かりました。前田地区より先は警戒区域のため現在も立入り禁止です。

  

新岳と前田地区の様子

▲前田地区の規制線。火砕流などの影響でしょうか、民家すぐ脇の規制線から先の木が枯れてしまっていました。

 

火口周辺警報に伴う立入り規制区域の他に、全島避難中に発生した土砂崩れによって一部の道路が通行止めとなっていますが、行けるところはたくさんあります!

ここからは、巡視で再確認した、噴火後も変わらない口永良部島の魅力をご紹介します!

 

火山の島、口永良部島と言えば何と言っても温泉。

島民の方々による避難指示解除後の復旧作業によって、島内に湧き出る4箇所の温泉のうち3箇所の温泉が入浴可能です。

 

3箇所の温泉の写真

①本村温泉。平成20年完成の、休憩スペースも完備されたとてもきれいな温泉。フェリーが着く港から一番近い温泉です。

②湯向温泉。湯向地区に昔からある温泉。「湯の花」が舞う秘湯です。

③西之湯。海岸に面した開放的な温泉。満潮時に湯船の底から温泉が湧き出ます。お湯の温度はかなり高め。

 

温泉以外にも見所たっぷり!

各所に島の大自然を望む口永良部島八景があり、立入り規制区域内の4箇所を除き見て回ることができます。

 

八景①岩屋泊(いわやどまり)

山に囲まれた穏やかな入り江が広がります。

岩屋泊の写真

 

八景②番屋ヶ峰(ばんやがみね)

島東部の新岳、古岳などの遠景が望めます。

番屋ヶ峰の写真

 

八景③新村(しんむら)

波に削られ切り立つ海食崖景観が望めます。

新村からの海食崖景観

 

八景④永迫(ながさこ)

地形の起伏に沿ってうねり広がる牧場と牛、奥には屋久島を望めます。

牧場の写真

 

牧場で放牧されている牛の写真

 

八景には環境省が設置した標識があり、今回標識の補修や周辺の草刈りも行いました。

標識の補修作業の様子

 

島の東端はメガ崎と呼ばれ、広大な草原や灯台がある他、黒潮の荒波によって形成された断崖やタイドプールなど変化に富んだ自然海岸を見ることができます。

12㎞先の海上には2000m級の山々が連なる屋久島が浮かび、まさに「洋上のアルプス」といった景観が望めます。

※注)メガ崎までの道は分かりにくいため、ガイドなど道をよく知る方と一緒に行くことをお勧めします。

 

草原と海の向こうに見える屋久島

▲草原と屋久島。

 

メガ崎にある灯台

▲メガ崎の灯台。

 

断崖

▲草原の先は断崖。

 

タイドプール

▲タイドプール。

 

屋久島とは異なる動物相がみられることも口永良部島の魅力の一つです。

今回の巡視では出会うことができませんでしたが、島にはエラブオオコウモリが生息しています。

翼を広げると80㎝にもなる大型のコウモリです。

口永良部島とトカラ列島のみに生息し、絶滅危惧ⅠA類、国の天然記念物です。

  

エラブオオコウモリの写真

▲エラブオオコウモリ(昨年の巡視時に撮影)。

 

エラブオオコウモリ観察マップ

▲エラブオオコウモリ観察マップ(オオコウモリが利用する樹木)。

H26年度GW事業口永良部島における動植物の生息・生育状況把握事業報告書より】

地図に載っている木を探せばオオコウモリに出会えるかも‥!?

 

また、イルカの群れに遭遇することも!

屋久島と口永良部島を結ぶフェリーからはもちろん、近くを泳いでいる時は島からでも見えることがあります。

 

帰りのフェリーから見えたイルカの群れ

▲帰りのフェリーで出会ったイルカの群れ。

 

例年初夏に口永良部島の山肌を鮮やかなピンク色に染めるマルバサツキ(島ではエラブツツジと呼びます)の状況ですが、登山道方面の花は無事のようです。

いつの日か入山規制が解除された時は、またピンクのお花畑が見られるかもしれませんね(^^)

 

過去に撮影した古岳山頂周辺のマルバサツキの写真

▲古岳山頂周辺をピンク色に染めるマルバサツキ(2010年撮影)。

 

口永良部島には、今回の噴火で少し変わってしまったところもありますが、変わらない大自然がたくさんありました。

また島民の方からは、シカやノヤギが増えていること、海外からのゴミが海岸にたくさん漂着しているけれど回収にまで手が回っていないことなど、困ったことも聞くことができました。

噴火前の暮らしに戻るにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、島の方々は生活再建や復興に向け力強く前進しています。

私たちも、今回の巡視で見聞きした島の状況に対してどのように力になれるかをしっかり考えていきたいと思います。

 

※口永良部島にお越しの際は、警戒区域や避難所の位置をご確認ください。

警戒区域はコチラ↓

(屋久島町HP

http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/t_yakushima/wp-content/uploads/2016/06/2291e85fb63ebea039e35ae782233511.pdf

※現在島は生活再建・復旧復興が最優先です。民宿は工事関係者優先のため予約が取りにくい場合があります。

島の情報はコチラ↓

(口永良部島ポータルサイト)

http://kuchinoerabu-jima.org/index.html

(口永良部島ガイド協会HP

http://kerabu.eco.coocan.jp/index.html

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2016年07月28日九州特産物リレー7月 ~夜光貝は見てよし、食べてよし~ 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 菊地

梅雨も明け、暑い日が続いている屋久島です。

特産物リレーの7月ということで、屋久島にゆかりのある貝をご紹介します。

 

その貝というのは、ヤコウガイ(夜光貝)です。

熱帯から亜熱帯の海に生息し、屋久島は分布の北限になります。

大きいものは20cmほどにもなる大型の貝です。

▲ヤコウガイ

 

ヤコウガイと屋久島の関係を記述した書物は、古くは平安時代のものになります。

当時のお偉いさんである右大臣へは、全国各地から贈り物が届けられていましたが、大隅国(現代でいう

大隅半島や種子島、屋久島など)からは、革類や木材や夜久貝を贈ったと記されています。

当時は屋久島を「夜久島」と書いていたようで、夜久島で採れる貝なので夜久貝と名付けられたようです。

この夜久貝の読みと漢字が変化して、現代の夜光貝という呼び名になったのです。

なので、夜に光るので夜光貝というわけではありませんし、そもそも自ら光ったりはしません。

 

ヤコウガイは南の島の貝なので、都(京都)に住む貴族には珍重されたようです。

ヤコウガイの殻は大型で、磨くと真珠層の美しい光沢が出るため、そのまま盃に使われたり、細かく割って

螺鈿(螺=貝を細かく散りばめた工芸品)に用いられたりしました。

今でもヤコウガイはアクセサリーなどに用いられ、屋久島のお店でもよく見かけます。

平安時代から、ヤコウガイの美しさは人々を魅了し続けているのですね。

▲磨かれたヤコウガイ

 

利用されるのは殻だけではありません。

ヤコウガイはサザエの仲間なので、身も美味しいのです。

刺身やバター炒めにするようで、屋久島では生きたヤコウガイは売られていませんが、奄美大島や沖縄では

生きたヤコウガイを売っていたりします。

同じ屋久島国立公園である口永良部島でもヤコウガイはよく採れ、民宿では定番のメニューのようです。

▲ヤコウガイの刺身

 

屋久島、口永良部島へお越しの際は、ぜひヤコウガイの美しさと美味しさを味わってみてください。

8月の特産物リレーは、雲仙の羽澄さんにバトンタッチです!

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2016年07月16日屋久島の自然を学び、体感!出前授業【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

7月に入り屋久島は真夏のような晴れが続き梅雨明けかと心躍っていたのもつかの間、また雨が続いています。

先週の金曜から日曜にかけては大雨警報が出るほどの大荒れで、縄文杉登山バスの運休、白谷雲水峡やヤクスギランドの閉園、登山口までの県道や西部林道の通行止めなど、山へのアクセスが断たれました。

そんな時は里地観光!屋久島世界遺産センターは大賑わいでした。

屋久島世界遺産センターでは、80インチの大型液晶モニターで美しい屋久島の自然のハイビジョン映像をお楽しみ頂けます。また、屋久島の自然の成り立ちやどうして世界遺産になったのかなど、屋久島の自然環境について詳しく学ぶことができます。

雨の日はもちろん、ぜひ登山の前にもお立ち寄りください♪

屋久島の山歩きが数倍おもしろくなると思いますよ☆

【屋久島世界遺産センターHP】

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/index.htm

 

さて、屋久島自然保護官事務所では、屋久島の子供たちに屋久島の自然環境の素晴らしさや大切さを知ってもらうため、町内の学校で出前授業を行っています。

先日授業を行ったのは、屋久島町立八幡小学校の3、4年生の皆さん。

八幡小学校では平成20年から毎年出前授業を実施しています。

 

第1回目の授業は6月21日、国立公園や世界遺産について勉強しました。

事前学習で国立公園や世界遺産を調べたというクラスの皆さん。

○×クイズをすると正解の連続で、しっかり予習ができていて驚きました!

 

教室でマルバツクイズをする様子

▲授業の様子。

 

第2回目の授業は6月23日、レンジャーの仕事や屋久島で起きている問題について勉強しました。

屋久島で起きている問題の一つとして、観光客の増加によるウミガメ産卵や子ガメふ化への影響が挙げられます。3回目の授業ではウミガメの上陸・産卵跡の観察も予定していたので、この授業ではウミガメの生態についても紹介することにしました。

 

アカウミガメの頭骨標本を披露する様子

▲アカウミガメの頭骨標本を披露!

「でかい!」「くちばしがある!」「何食べるの?」と、皆さん興味津々でした。

 

アカウミガメの実物大パズルに挑戦する様子

▲アカウミガメのパズルにも挑戦!

甲羅や足や頭など、全部パーツが分かれていて難解でした(^^;

完成すると実物大のアカウミガメが現れます!(写真右)

 

6月29日に第3回目の授業を実施しました。

この日はパークレンジャー体験。屋久島国立公園区域である栗生(くりお)海岸に出かけて、国立公園の豊かな自然を体感するとともにレンジャーの仕事を体験することで自然を守る取り組みについて理解を深めてもらいました。

 

栗生海岸でビンゴゲームをする様子

▲ビンゴゲームをしながら海岸の生き物探しに挑戦!

 

海岸ビンゴシート

▲ビンゴゲームシート。

 

ビンゴゲームで見つけた生き物

▲魚や磯に住むカニ、砂浜に住むスナガニや巣穴、オカヤドカリなど様々な生き物を見つけました。写真は全て児童の皆さんが撮影したもの。上手に撮れています!

 

海岸清掃の様子

▲レンジャーの仕事体験ということで、海岸のゴミ拾いにも協力してもらいました。

 

ウミガメの上陸跡を見学する様子

▲ウミガメの上陸・産卵跡も観察しました。タヌキ(屋久島では外来種)かイヌによって卵が掘り起こされた跡があり、それを見た児童が、「ウミガメが大きくなるのは奇跡なんだ。」と言葉にしました。

子ガメが無事に海に帰り、大きく成長することの難しさを実感したようでした。

 

教室に戻り、貝の標本作りやスケッチをしている様子

▲教室では浜で採集した貝殻の名前調べと標本作り、貝のスケッチをしました。

貝大好き菊地アクティブレンジャーによる標本作り体験は毎年恒例となりましたが、今年も皆さんに大好評でした。

 

班ごとに作成した栗生海岸マップ

▲最後は栗生海岸マップを作成して発表しました。「生命マップ」や「ひみつマップ」など、班ごとに素敵なマップが完成しました(^^)

 

コンクリートによる海岸の埋め固めや消波ブロックの設置など、人の手が加わった人工海岸は生き物たちの住む場所が少ないです。

一方で、人の手が加わっていない自然海岸の砂浜では、ウミガメが卵を産んだりスナガニなどが穴を掘って棲家にしたり様々な海岸植物が生育します。

複雑な地形の磯は魚やサンゴやカニたちの隠れ家となって多くの種が生息できます。

屋久島の海岸の90%は人の手が加えられていない自然海岸です。

そこでは多種多様な生き物が育まれています。

児童の皆さんは授業の最後に、ビンゴゲームでの生き物探しや貝拾いを通して栗生海岸の豊かな自然を知ることができてよかったと話してくれました。

今後も、自分達が暮らす屋久島の自然の豊かさや大切さを実感できるような授業に取り組んでいけたらと思います。

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2016年06月10日4度目の正直なるか!?モッチョム岳へ!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

先日、モッチョム岳の巡視に行ってきました。

 

屋久島の南の県道を走っていると、圧倒的な存在感を放ちそびえ立つ岩が目に飛び込んできます。

これが、モッチョム(本富)岳です。

 

里から見たモッチョム岳

▲モッチョム岳。(標高940m)

 

登山道の途中から山頂までは世界自然遺産地域になっています。

山頂からは、麓の集落や太平洋などの景色が一望できます。

しかし、過去3回の巡視ではことごとく雲に阻まれ、その絶景を未だ見たことがない私。

 

過去3回の巡視の際の山頂の様子

▲過去3回の巡視(山頂にて)。真っ白で何も見えません。3回目ともなればモニタリング用カメラを構えながら晴れ間を待ち続ける悲しい後ろ姿に‥。

 

はたして今回は4度目の正直となって絶景が見られるでしょうか!?

 

今回の巡視には秘策がありました。

①天気予報を十分確認し、晴れの日を狙う!(あたりまえ‥)

②過去の経験から天気のいい日は午後に雲が湧いてしまうため、登山道整備は下山時にするとして、雲が湧かないうちに一気に山頂へ向かう!(もっと早く気付けなかったか‥)

 

ということで、巡視開始です!

モッチョム岳は、登山口(標高270m)から山頂手前の神山展望台(標高979m)まで、とにかく急峻な道がずっと続きます。両足に加え、両手も使ってよじ登るというイメージでしょうか。

神山展望台からはいったん下り、最後にまたぐんと登って山頂(標高940m)です。

木道や石組みといった整備がされておらず、かなり険しい道が続くため、時間や距離は長くはないものの、中級~上級者向けの登山道です。

 

急峻な登山道の様子

▲急峻な登山道。

 

1時間程度登ると、突如明るく開け、巨大なヤクスギが目の前に現れます。

それは、万代杉(ばんだいすぎ)です。

 

万代杉

▲万代杉。樹齢3000年(推定)。

 

白い樹皮に太く力強く張った根。数あるヤクスギの中で万代杉が一番好きだと言うファンもいる、立派なヤクスギです。

 

万代杉を過ぎて15分程すると、今度はひっそりと静かにたたずむヤクスギがあります。

それが、モッチョム太郎です。

 

モッチョム太郎

▲モッチョム太郎。樹齢2500年(推定)。

 

登山道から少し外れた場所に立っているため、気付かず通り過ぎてしまう人もいますが、万代杉とはまた一味違って、緑に包まれスラリと立つイケメン杉です。

 

まだまだ登りは続きます。

神山展望台で一息ついた後、アップダウンを繰り返し、最後の最後に大きな岩をロープで登って、やっと山頂です!!

 

最後のロープ場

▲最後のロープ場(高い所が苦手な方はちょっと怖いかも‥?)。

 

3時間半ほどのきつい登りを終えて、山頂からの景色は...!?

 

山頂の様子

やりました!絶景です!!

 

山頂から見た麓の集落や太平洋

▲眼下には屋久島南部の集落と海岸線、太平洋の大海原が広がっていました。お隣の種子島も見えました。

 

海から山へと続く緑と海岸線

▲海から山の上まで緑が続いています。おっと、西から雲が湧いてきています!

はやいとこ山頂モニタリングを済ませないと(^^;

 

道は険しくとても大変ですが、美しい林内やヤクスギの巨木、山頂からの絶景は一見の価値ありです。

ガイドなど山を熟知された方とチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

山頂モニタリング撮影も無事終えて、4年越しの景色を楽しんだ後は、険しい下りと整備作業が待っていました。

 

山頂看板の補修の様子

 

モッチョム太郎の看板補修の様子

 

万代杉の看板補修の様子「

看板もきれいになり、無事巡視終了です。

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2016年06月07日環境の日!パークボランティア活動報告!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

6月4日、平年より4日遅れて九州南部の梅雨入りが発表されました。

ちょうどこの日、屋久島パークボランティアの活動を実施したので報告します!

  

ところで、6月5日は何の日かご存知ですか(^^)?

それは「環境の日」です。

1972年6月5日からストックホルムで開催された"国連人間環境会議"を記念して定められたもので、国連では「世界環境デー」、日本では「環境の日」と定めています。

さらに、6月の一か月間は「環境月間」として、環境の保全について関心と理解を深め、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるため、全国で様々な行事が行われます。

 

環境の日および環境月間の詳細についてはコチラ↓

【環境省HP

http://www.env.go.jp/guide/envdm/index.html

 

屋久島では、毎年NPO法人屋久島うみがめ館と24時間テレビチャリティー委員会主催の永田いなか浜の海岸清掃が行われていて、屋久島国立公園パークボランティアの会も共催で参加しています。

 

梅雨入り発表日ということで、天候は雨。

それでも100人を超えるたくさんの人が集まりました!

 

開会式の様子

▲開会式の様子。

 

屋久島国立公園パークボランティアの会は清掃活動のプロ!ということで、毎年いなか浜のはしっこのゴミが多い場所を担当します。

岩のすきまや木の根元にたまっていたたくさんのゴミを、慣れた手つきで次々と集めていくボランティアのみなさん。

海外から流れ着いたゴミやウキや漁網といった漁具が多くみられました。

 

清掃活動の様子。

▲活動の様子。大きなウキを集めるボランティア会長、ナイスファイトです!

 

雨が強くなり、清掃は30分程度で終了。

30分でこんなにたくさんのゴミが集まりました!

これでウミガメも気持ちよく卵を産めるかな~(´∇`)

 

ボランティアのみなさんと、集めたゴミ

▲ボランティアのみなさんと集めたゴミ。

イベント全体では総重量440㎏のゴミが集まったそうです。

 

この日のイベントはこれだけではありませんでした。

長年国立公園の美化清掃や施設の維持管理、自然保護に尽力されたパークボランティアの方への自然環境局長表彰がありました。

今年で屋久島国立公園パークボランティア15年目を迎える若松副会長に対して自然環境局長からの感謝状が贈呈されました!

 

表彰をうける若松副会長

▲レンジャーから表彰を受ける若松副会長。おめでとうございます。

 

ボランティアの方々による長年の活動やご協力のおかげで、美しい自然を安全できもちよく楽しむことができています!

これからもパークボランティアの会が益々発展していくよう、活動をサポートしていこうと思いました。

みなさん、これからもよろしくお願いします(^^)

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