ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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沖縄南部

16件の記事があります。

2016年04月28日「漫湖 干潟の賑わい」うりずんの季節~初夏

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 渡りのルートの中継地として重要な渡来地となっている漫湖では、

4月~5月の春の渡りの時期にさしかかり、繁殖地へに向けて移動

途中の渡り鳥たちをみることができます。

澪筋を歩く2羽のアカアシシギ(2016年4月撮影)

▲アカアシシギ シギ科 環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

 沖縄の4月は爽やかな風が吹き過ごしやすい時期ですが、それも

一時のことで、ここ数日は最高気温が28度を越える夏日が続き、カ

ニやミナミトビハゼ等の底生生物も干潟を賑わせています。

ヤエヤマシオマネキの雄(2016年4月撮影)

▲ヤエヤマシオマネキ

 

ベニシオマネキの小群(2016年4月撮影)

▲ベニシオマネキ

 

 干潟には私がとても楽しみにしている生きものがいます。

ところが...なかなか見つかりません。そこで、糞がないか泥干潟を

じっくり探します。

 

・・・・・・・、

 

見つけました!

ヒモ状に伸びた糞(2016年4月撮影)

▲糞(ヒモ状に伸びた線)

 

 間違いなくこの近くにいる!と諦めずに探していたら、いました!

目の前に...。

 

干潟を歩くドロアワモチ(2016年4月撮影)

▲ドロアワモチ ドロアワモチ科 環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

 わかりましたか?

わからない方のために、輪郭をなぞりましょうね~。

わかりやすく輪郭を描いたドロアワモチ(2016年4月撮影) 

 

殻を持たない貝の仲間なのだそうです。ゆっくりゆっくり動くため、

注意して見ないと見つけることができません。まるで泥が動くような

姿に、いつも子どもたちは大興奮!「気持ち悪い」と言う子どもたち

をいつの間にか「かわいい」と笑顔に変えてしまう魅力があります。

 

 この時期は暑過ぎもせず、心地よい風が吹くので、木道を歩くには

とても良い季節です。その木道周辺にすむ生きものを見つける、観察

する楽しみに加え、ぜひ、聞こえてくる音にも耳を傾けてみてくださ

い。鳥の声、パチンパチン(指パッチンのような)という音、意識す

るといろいろな音が聞こえてきますよ。

ぜひ、漫湖の賑わいを感じにセンターに遊びにいらしてください。

 

 最近の干潟の様子をセンターブログでも紹介しています。

併せてご覧ください。

■漫湖水鳥・湿地センター  http://www.manko-mizudori.net/

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2016年02月04日作品コンクール「漫湖みんなでミュージアム」表彰式&受賞作品展

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

「沖縄に雪が降るかも!」という事前の気象予測に沖縄県民が心を躍らせた日。

漫湖水鳥・湿地センターでは、作品コンクール「漫湖みんなでミュージアム」の

表彰式が行われました。このコンクールは、平成15年にセンターが開館して以来

毎年行われており、今回13回目を迎えました。

 

大寒波と言われるほど極寒の日にも関わらず家族連れ、おじいちゃん、おばあちゃん、

赤ちゃんまで一緒にお祝いに来て下さり、会場はたくさんの方で賑わっていました。

ありがたいです。

 

展示された作品の前で賞状を受け取る受賞者(2016年1月撮影)

▲表彰状授与の様子

 

式の後半は、各部門(絵画、作文、写真)の審査委員の先生方から講評をいただきました。

飾られた作品を見ながらどのように作品を選んだのかお話を聞くことができ、今後の良い

参考になったことと思います。

 

展示された作品を見ながら講評を聴く受賞者(2016年1月)

▲講評の様子

 

式の様子と子どもたちの笑顔は↓こちらでも紹介しています。併せてご覧ください。

漫湖水鳥・湿地センター スタッフブログ「漫湖日和」

http://manko-mizudori.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28

 

ところで、「沖縄に雪が...」という話。

私は車の誘導で駐車場に出ていましたが、期待もむなしく降ってくるのは冷た~い雨、雨、雨。

でも、そんな寒い中「おめでとうございま~す。」と声を掛けると照れくさそうにはにかんで

「ありがとうございます。」と返してくれる子どもたちのたくさんの笑顔を見ることができま

した。寒い日の表彰式、きっといい思い出になると思います。そして、また来年の応募を楽し

みにしています。お友達にも紹介してね。

 

受賞作品展のポスター(2016年1月撮影)

 

 

センターでの作品展を終え、今月15日(月)から26日(金)までの2週間、豊見城市役所

1階ロビーで受賞作品巡回展をします。子どもたちの力作をぜひご覧ください。

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2016年01月22日新春野鳥観察会「ムーチービーサーで、ちゅううがなびら」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

沖縄では旧暦128日はムーチーの日です。(今年は117日)

その頃の沖縄は最も寒くなる時期で、その寒気のことをムーチービーサと呼んでいます。今年は暖冬で寒くならないのでは...と思っていましたが、暦どおりのムーチービーサがやってきました。昔の人はすごいですね。

月桃の葉に包まれたムーチー(2016年1月撮影)          ▲ムーチー

ムーチーとは、月桃の葉で包んだお餅のこと。鬼を餅で退治したという民話から鬼餅とも呼ばれる。

 

ムーチーをこの時期に作り仏壇や神棚にお供えし、家族の無病息災、健康長寿を祈り、厄払いをするために食します。また、赤ちゃんが生まれて初めて迎えるムーチーの日を「初ムーチー」といい、親戚やご近所に手作りのムーチーを振舞います。

 

今回の新春野鳥観察会は、漫湖水鳥・湿地センターと沖縄南部自然保護官事務所共催第2弾。

ムーチービーサの頃は北方から渡ってくる渡り鳥が多い時期です。観察会では、漫湖の野鳥を観察すると共に、自然と深く関わる沖縄の文化のムーチー作りを体験し、一年の健康祈願をします。

 

まず、ムーチー作りから始まりました。

月桃の葉の上にこねたモチを置き、ムーチーをつくる女の子(2016年1月撮影)ムーチーを作る幼児と手伝うレンジャー(2016年1月撮影)小さな子どもから大人まで、みなさん楽しみながら、また手際よく作っていました。

 

ムーチーを蒸す間に野鳥観察をします。帰ってくる頃には、熱々のムーチーが出来上がっているのを楽しみに参加者は出かけて行きました。

〇人気のミサゴ     〇フィールドでの観察の様子    〇独特なくちばしが人気のダイシャクシギ

羽を広げ青空を飛ぶ人気者のミサゴ抱っこされ望遠鏡をのぞく小さな参加者(2016年1月撮影)独特なくちばしが人気のダイシャクシギ(2016年1月撮影)

 

観察を終えて参加者が戻ってくる頃、部屋中にムーチーの香りが広がり、「うゎー、ムーチーの匂いだー。」「いい匂いー。」と歓声があがりました。

香りいっぱいの部屋で振り返りをする講師の比嘉さん(2016年1月撮影)香りいっぱいの部屋で観察会の振り返りが始まり、講師 沖縄野鳥研究会の比嘉邦昭さんが大きな写真や図鑑を使って詳しく解説してくださいました。そして会の終わりには参加者へ「沖縄県の野鳥図鑑」の提供があり、思わぬプレゼントにみなさん大喜びでした。比嘉さん、ありがとうございました。

自分で作ったムーチーをおいしそうに戴く参加者(2016年1月撮影)いよいよお待ちかねのムーチータイム。ちょうどお昼時でお腹が空いている時間も重なり、みなさん出来立てのムーチーをおいしそうに食べていました。自分で作ったムーチーは格別ですよね。

 

これからのムーチーの季節には漫湖の自然や野鳥観察会のことを思い出していただけると嬉しいです。

今回はお土産もあり、笑顔いっぱいの観察会になりました。

みなさん!また、漫湖に遊びにいらしてください。

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2015年12月10日野鳥観察会「シギ・チドリのなかまたち」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 ラムサール条約に登録されている漫湖は、カニやゴカイなどの底生生物が豊富で、渡り鳥にとって国際的に重要な飛来地となっています。漫湖水鳥・湿地センターでは、毎年渡りの季節になると定期的に野鳥観察会を行っており、11月下旬に沖縄南部自然保護官事務所と共催で「秋の野鳥観察会『シギ・チドリのなかまたち』」と題して野鳥観察会を行いました。

パワーポイントを使って説明をする講師(2015年11月撮影)

          ▲パワポを使った説明

 講師は沖縄野鳥研究会の嵩原さん。沖縄の鳥類相の特徴や渡り鳥についての説明などをパワーポイントを使い、とても丁寧にわかりやすく話してくださいました。

 

 さて、実際にフィールドへ出て観察開始です。11月下旬ということで、参加者の持ち物の中に防寒着をお願いしていましたが、当日は最高気温が27℃を越える晴天で、熱中症が心配されるお天気となりました。こまめな水分補給の声掛けや、帽子を被っていない方へ帽子の貸し出し等、スタッフは参加者一人ひとりの様子を見ながら観察会が続きます。

木道からセンター前の干潟の鳥を観察する様子(2015年11月撮影)

          ▲木道からセンター前の干潟の鳥を観察

漫湖南岸から広い干潟を観察する様子(2015年11月撮影)

          ▲漫湖南岸から干潟を観察

初めて双眼鏡を使い観察する小学生(2015年11月撮影)

          ▲初めて双眼鏡を使って干潟の鳥を観察する小学生

 なかなか見つけられない遠くの鳥は望遠鏡を使って見ていただきます。「 いた!いた!」と歓声が上がるとこちらまで嬉しくなると同時に、スタッフとして安堵感を感じます。

 

        ■観察できたのは8種

        ダイシャクシギ・チュウシャクシギ・アカアシシギ・アオアシシギ・

        ダイサギ・コサギ・ミサゴ・シマキンパラ

 

観察会のまとめの様子(2015年11月撮影)

          ▲センターでのまとめ「鳥合わせ」

 1時間半近くの観察を終え、センターエントランスで鳥類の写真を見ながら「鳥合わせ」という振り返りをしました。たくさんの種を見ることは出来ませんでしたが、嵩原さんの詳しい説明に参加者は聞き入っていました。

 

 今回、参加者アンケートで特に印象に残ったのは、「よく見ると、鳥がかなりいることを知った」ということです。実際、私自身がそうでした。ぱっと見る泥干潟には白いサギ類こそ目に留まりますが、そこで見ることを止めると他の生きものがいることに気づかないのです。じーっと干潟を観察していると、泥に近い目立たない色をしたシギ・チドリ類たちがちょこちょこ動き回る姿が見えてきて、それを知った瞬間から観察がとても楽しくなってきます。目が慣れてくるとそれまで見えなかったものが見えてきて、世界が広がるのです。その喜びをを多くの方に味わって欲しいと思います。

 

12月も野鳥観察会が漫湖水鳥・湿地センター主催で行われます。

冬の野鳥観察会「雪の国から、フユドリトリ。」

漫湖水鳥・湿地センターHP

http://www.manko-mizudori.net/

 

雪国から渡ってきた水鳥たちを観察しませんか。

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2015年11月27日国場川水あしび 稚樹抜き隊

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

「たのしく、漫湖をキレイにしてみませんか。」漫湖に注ぎ込む国場川水系の7市町(那覇市、豊見城市、南風原町、糸満市、南城市、八重瀬町、与那原町)と環境省那覇自然環境事務所主催で『第21回国場川水あしび』が開催されました。積極的に住民及び事業者が参加する運動を展開することにより、清浄な水質を保全し、住みよい生活環境の確保を図ることを目的として毎年開催されています。この日は11月とは言え、最高気温28度の晴天の中、家族連れや児童クラブ、地域や企業の方々が400人近く集まりました。

 

環境省によるマングローブの稚樹抜きの説明を、漫湖水鳥・湿地センターキャラクターのクロ(クロツラヘラサギ)とトミー(ミナミトビハゼ)が行いました。

 

       

▲クロ(左)とトミー(右)によるマングローブ稚樹抜きの説明の様子 

 

稚樹抜き隊の呼び掛けに参加頂いた一般の方は1名。今回は計7名の隊員での作業となりました。今までにない少人数に私たちも驚きましたが、6月の「漫湖チュラカーギ作戦」での真夏の過酷な作業が影響しているのでしょうか。今回はたまたまだと思いたいですが、市民参加による干潟の保全活動という観点での課題が見えてきたように感じました。

 

平成23年度にマングローブを伐採した区域の稚樹抜きをしている様子(2015年11月撮影)
▲平成23年度に伐採した区域。マングローブの株が多く残り、

ボディボードではなかなか進むことができない。


今回は気温は高いものの日差しが幾分和らいでいるので、夏には行けない遠くの稚樹や定着したマングローブを広範囲に抜きました。


途中、休憩をしながらハゼ類を探したり、普段よりも至近距離で鳥を観察したりと、漫湖の秋の干潟を楽しみながら作業をしました。

 

作業中、干潟でみつけたハゼ(2015年11月撮影)至近距離で観ることができたシギ類
▲休憩しながら生きもの探し(キララハゼ?) ▲50m程の至近距離で観るシギ類

 


2時間程の作業で、たくさんの稚樹を抜き、ごみを拾うことができました。

稚樹やゴミを載せ、重くなったボディボードを横に休憩中
▲移動しながらの休憩

 

ジェットポンプで泥を落とし片付けをする様子
▲ジェットポンプで泥を落としている様子

 

作業後は、マングローブや稚樹、ボディボード、胴長等についた泥を高圧洗浄機で落とし、きれいにします。ドロドロに汚れたものがあっという間にきれいになっていく様子を見ながら片付けるのは爽快です。

 

市町のキャラクターとの触れ合い①市町のキャラクターとの触れ合い(2015年11月撮影)
▲主催した市町のキャラクターが集結


清掃活動後には参加者へカレーライスが振る舞われました。午後には主催市町のキャラクターたちとのふれ合う時間があり、参加した子どもも大人も大喜びでした。楽しく、漫湖をキレイにしようと呼び掛け行われたこのイベント。協力団体による自然体験型ゲームや展示も行われ、盛りだくさんのイベントとなりました。こうして楽しい思い出が漫湖の自然を守ることにつながっていくのだと思います。

みなさん、ご参加頂きありがとうございました。

また、来年もよろしくお願いします。

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2015年11月10日遊水池の清掃「鳥を守る」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 沖縄県豊見城市にある遊水池「三角池」には、リュウキュウヨシゴイや

カワセミ等の留鳥に加え、秋から春にかけて毎年多くの渡り鳥がやってき

ます。10月下旬、清掃の下見に行ったこの日もたくさんの鳥たちで賑わっ

ていました。

 

【観察できた鳥】

ハシビロガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヒクイナ

(亜種リュウキュウヒクイナ)、バン、オオバン、コチドリ、セイタカシギ、

タシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ヒバリシギ、

ハマシギ、エリマキシギ、サシバ、カワセミ、シロガシラ、セッカ 等

水辺のバレリーナと呼ばれる絶滅危惧種のセイタカシギの群れ(2015年10月撮影)

▲セイタカシギ  チドリ目 セイタカシギ科 絶滅危惧種Ⅱ類 

 

 その鳥たちを観ようと本土からも多くのバードウォッチャーが訪れる場所

となっています。絶滅危惧種のクロツラヘラサギが毎年越冬し、近い場所か

ら観察できることでも人気があります。

 

 ところが、ここでもゴミの問題は深刻で、ペットボトルをはじめ、空き缶、

蛍光灯、農業用のカゴやビニール等が潮の満ち引きで流れ着き、溜まり、泥

に埋もれているものもあります。過去には、くちばしに釣り糸が絡まったク

ロツラヘラサギが確認されたこともあり、年に一度は市の職員が清掃を行っ

ています。環境省もクロツラヘラサギや多くの水辺の鳥たちをゴミによるケ

ガや事故から守る活動として、昨年から一緒に清掃活動をさせて頂いていま

す。

潮の満ち引きで流れ着き、溜まったゴミ(2015年10月撮影)

▲流れ着いて溜まったゴミ

ボディボードを使って泥干潟のゴミを拾う作業の様子(2015年10月撮影)

▲作業の様子

 

 泥干潟では陸地のように歩いて移動することが難しいので、ボディボード

を使い体重を分散させて這いながら進みます。拾ったゴミをボディボードに

載せて運ぶのですが、ボードはゴミで重く、脚は疲れ、油断すると深みには

まり、そこから抜け出すのは一苦労です。

泥干潟の深みに脚を取られ、抜け出すため泥と戦っている様子(2015年10月撮影)

▲泥と戦うレンジャー

 

 作業をがんばっていると手や作業着はもちろん泥だらけ。泥と呼んでいる

この「泥」はヘドロなので、正直、クサいです。顔にも(時には目や口の中

にも)泥が飛び散り、苦笑いしながらも黙って仕事人を貫きます。深く考え

ることはせず、純粋な気持ちでゴミを拾うことに集中します。

集められたゴミの様子(2015年10月撮影)

▲集められたゴミ

作業後のきれいになった様子()

▲作業後の様子

 

 2時間の作業の後は、写真のとおりきれいになりました。作業をするため

鳥たちには少し迷惑を掛けましたが、すっかりゴミがなくなりきれいになっ

た状態を見ると、とても嬉しくなりました。

 

 生きものは私たちの暮らしのそばにいます。人間の出したゴミで事故に遭

ったり、ケガをし、それが原因で死んでしまう生きものが増えているそうで

す。ゴミ捨てのマナーを守ることはもちろんですが、ゴミを出さないことを

真剣に考えねばならないと改めて考えさせられました。

作業後の池を眺めると、徐々に鳥が戻りはじめていました。(2015年10月撮影)

作業後の池を眺めると、遠くには鳥たちが徐々に戻ってきていました。

長い時間お邪魔しました。

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2015年10月26日漫湖水鳥・湿地センターこどもエコクラブ「清掃活動」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 漫湖水鳥・湿地センターの木道に入ってすぐ右手には水路が流れています。

その上流からいろいろなゴミが流れてきており、エコクラブのこどもたちが定期的に

清掃活動を行っています。ところが、今年は極端にゴミの量が減っていることを不思

議に思っていたところ、水路の両側に生えているネピアグラスが水面に達し、ゴミを

せき止めていることが原因だとわかりました。

木道の右手中央を水路が流れています。(2015年10月撮影) 

▲木道  

深い水路で作業をする様子(2015年10月撮影)

▲作業の様子  

 センター職員が大人の腰の高さまである水路部分に入り、伸びたネピアグラスを

伐採したところ、それまでせき止められていたたくさんのゴミが姿を現しました。

私も胴長を履いて足の付け根ほどの深さまで入り、ゴミを集めて岸に揚げ、それを

エコクラブのこどもたちが運ぶという流れ作業を行いました。

 

流木等を集める中学生(2015年10月撮影)

▲流木等を集める中学生  

 よどんだ水に長期間浸かっていたゴミを運ぶのは「汚い」「臭い」「重い」で、

大人にとってもなかなか大変な作業です。ところが、こどもたちは愚痴ひとつこぼ

さず、黙々と作業していました。水面を覆い尽くしたたくさんのゴミを目の当たり

にした時はとても悲しい気持ちになりましたが、こどもたちの姿に勇気をもらい、

彼らをとても頼もしく感じました。沖縄の未来は明るい!です。 

集められたゴミ ボール、ペットボトル、Uバッグに入れられたゴミ、流木等(2015年10月撮影)

▲集められたゴミ

 エコクラブによる木道周辺の清掃活動及びゴミ量の追跡調査の活動状況は、

地元の新聞販売店の協力を得て、集水域内の住民のみなさんへチラシで報告し

ています。また、昨年は住民のみなさんにもご協力を頂き一緒に清掃活動を行

いました。そんな地道な活動が、漫湖や漫湖の生きものたちを守ることにつな

がっているのですね。 

作業後、とてもきれいになった水路の様子(2015年10月撮影)

▲作業を終え、きれいになった水路の様子

 作業をしているこどもたちの様子をたくさん写真に収めたかったのですが、

私の手はヘドロ化した泥一色で作業しながらの撮影は難航。がんばって撮った

写真もピンぼけ等で使えず残念でしたが、雄姿は心に焼き付けておきます。

 エコクラブのみんな!よくがんばりました。おかげで水路はとてもきれいに

なって、ゴミが干潟へ流れるのを止めることができましたよ。

ありがとうございました。

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2015年09月29日作品コンクール『漫湖みんなでミュージアム2015』

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 漫湖水鳥・湿地センター恒例の作品コンクール『漫湖みんなでミュージアム』作品募集が

スタートしました。テーマは「私たちの漫湖」。成長と共に足が遠のいてしまう漫湖(自然)が、

子どもたちにとっていつまでも身近で大切な場所として存在し続けて欲しいという思いが込めら

れています。

imag03_1-1-1.pdf

漫湖の自然や生きもの、センター見学やイベントに参加した時の体験や思い出を、

子どもたちの目線で、絵画・作文・写真に自由に表現して欲しいと思います。

ヤエヤマシオマネキ(漫湖C:2015年9月撮影)

▲ヤエヤマシオマネキ
どこまでも続く木道(漫湖C:2015年9月撮影)

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コサギ(漫湖C:2015年9月撮影)

▲コサギ 

あしあと(漫湖C:2015年9月撮影)

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私もカメラを手に木道を歩きましたが、タイミングが合わなかったり、

ピントがずれたりで思うように写真を撮ることはできませんでした。

それでも撮った画像を見てみると、見えていなかったものが写っていて

驚いたり、見慣れている生きものでも新しい発見があったり、とても新

鮮な気持ちになりました。そういう経験をすることで「また漫湖に来た

い」「生きものについて詳しく調べてみたい」と、好奇心が広がってい

くのでしょう。

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潮の干満やお天気等で出会える生きものも違います。

鳥の渡りが始まって、これからは渡り鳥も増えていきます。

年齢で見えるもの、感じ方も違ってくるでしょう。

ぜひ、漫湖に遊びにいらしてください。

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たくさんの子どもたちの作品を楽しみにしています。

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2015年08月07日「漫湖ミニ水族館」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

ラムサール条約登録湿地「漫湖」は、都市の中にありながら

泥干潟、ヨシ原、マングローブ林など様々な環境が見られます。

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その環境の違いに応じて、海水から汽水域に生息する様々な魚類や甲殻類がおり、

水鳥の餌資源として漫湖に飛来する多くの水鳥の生活を支えています。

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漫湖水鳥・湿地センターでは、普段、目にすることが少ない水の中の生きものを

展示した「漫湖ミニ水族館」を毎年開催しています。(今年は8/2~8/16まで)

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【 キララハゼ 】スズキ目 ハゼ科 VU(絶滅危惧Ⅱ類)

  灰褐色の体にきらきら光る斑紋があり、日本では沖縄島の干潟だけにすむ貴重な魚。

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【 オニカマス 】 スズキ目 カマス科 

海の魚だが幼魚期に河川の汽水域で暮らす。

マングローブの中に潜み、小魚や甲殻類を補食する。 

                                                    

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潮の満ち引きの影響を受ける漫湖の魚類については、

専門家によると100種程度が生息しているとされています。

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魚の展示を通し、センター職員が現在の漫湖における魚類相を記録しています。

漫湖水鳥・湿地センターHPの中で紹介している『漫湖いきもの図鑑』

www.manko-mizudori.netをぜひご覧ください。

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家族連れやこどもたちの団体の来館者が多い夏休みに、

漫湖の生きものの多様さや面白さを再発見し、

湿地や自然環境の保全について考えるきっかけになって欲しいと思います。

                         

                                                 

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2015年06月25日漫湖チュラカーギ作戦 稚樹抜き隊

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 6月13日(土)、『漫湖チュラカーギ作戦31』が漫湖チュラカーギ作戦実行委員会

(漫湖自然環境保全連絡協議会、那覇市、豊見城市)主催で行われました。

開会式の様子(漫湖水鳥・湿地センター前)  

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多くの市民に身近に残された貴重な自然に親しみ、水辺の環境保全の大切さを認識してもらうために開催されており、今回31回を迎えました。今年は早くに梅雨が明け気温が30度を超える中、たくさんのこどもたちや企業の方々の参加がありました。

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このイベントでは漫湖の河川敷のゴミ拾いがメインに行われ、

それと並行して環境省ではマングローブの稚樹を抜く作業を行っています。

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いざ、出発!(とよみ大橋下)


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 漫湖は、希少な鳥が数多く飛来することからラムサール条約湿地として登録され国際的にも重要な湿地です。ところが近年は渡り鳥の飛来数が大幅に減少し、マングローブ林の拡大がその一因として挙げられています。平成19年度から23年度に行われた「漫湖保全事業」で漫湖の陸地化が進行しないよう一部のマングローブを伐採しましたが、その後はマングローブの稚樹を抜く作業を年に2回実施しています。市民に稚樹抜きを体験してもらうことで市民参加による干潟の環境の改善を図り、その重要性を理解してもらうことを目的としています。

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マングローブ稚樹抜き隊


  今回は一般の方4人を含め総勢12人で作業しました。胴長を着用し、ボディーボードを使って干潟に出ます。 潟スキーっぽく見えるこの作業、一見、楽しそうに見えますがかなりの重労働です。作業自体は1時間ほどですが、強い日差しが照りつける中、胴長を着て足場の悪い泥干潟で稚樹を抜く作業は、相当な体力と根性が要ります。 

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作業後の撤収の様子(漫湖水鳥・湿地センター向け)

 

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とよみ大橋の下に生えているマングローブを抜き、大きなゴミを回収して重くなったボードと脚を気力で動かし、ゴールの木道を目指し突き進みます。途中、陰で休憩をしながら泥の中にいる生きもの(この時はテッポウエビ、キララハゼ、他)を捕まえては大喜びし、少し元気をもらっては再び動き出しどうにかゴールしました。

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  ご協力いただいたみなさん、おかげで広範囲での作業をすることができました。

暑い中での厳しい作業にご協力いただき誠にありがとうございました。


次回の稚樹抜き作業は、12月の「国場川水あしび」を予定しています。

みなさんのご参加をお待ちしています。

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