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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

雪の長者原とタデ原湿原 【くじゅう地域】

2011年12月26日
くじゅう
先週末のクリスマス寒波で、保護官事務所のある長者原周辺も雪化粧しました。



26日(月)の朝は、外気温マイナス5℃、事務所内の気温も1℃という寒さで、事務所のトイレも配管が凍るほど。部屋が温まるまでに、雪かきにいそしみました。
ちなみに、地元の方の話では、今年のお正月くらいにマイナス20℃まで下がったそうで、今シーズンはどこまで寒くなるのかある意味楽しみな気がします。
生活は大変ですが(汗)。



さて、長者原ビジターセンターに隣接するタデ原湿原でも、野焼きのために作られた防火帯が帯状に真っ白になりました。
タデ原から見える、三俣山(みまたやま)から硫黄山、星生山(ほっしょうさん)にかけても雪がかぶり、まさに冬山の様相です。

そして、湿原では動物たちの痕跡を見つけました。



みなさん、これ、なんの動物のものか分かりますか?

・・・正解は、(上)ノウサギの足跡(下)モグラの塚 です。
こんな寒い中でも、動物たちは生きるためにせっせと働いているんですね。

冬のタデ原湿原は花もなく、枯れたススキの草原が広がって寂しい感じもします。
でも、紳士のようにかっこよく鎮座するくじゅう連山や、雪に残る動物たちの痕跡探しなど、他の季節には楽しめない魅力もあります。
ここに来るまでが大変かもしれませんが、ぜひ、冬のくじゅうにも足を運んでみてください。
きっと自然との素敵な出会いがあるはずです。