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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

坊ガツルの輪地切り 【くじゅう地域】

2011年08月29日
くじゅう
ススキの穂が実り、秋の気配漂う坊ガツル湿原で、27日(土)に来春の野焼きの前準備である「輪地切り(わちぎり)」を行いました。

輪地切りとは、野焼きの際の延焼を防ぐためにつくられる防火帯のことです。坊ガツル湿原では、九州電力大分支社の支援のもとに組織された「坊ガツル野焼き実行委員会」により、平成12年に32年間途絶えていた野焼きが復活し、その後は今回の輪地切りをはじめとする一連の野焼き活動が継続されています。



今年は昨年より参加者が増えて、143名が参加しました。



防火帯づくりは、草刈り機や鎌を使って草を刈っていきます。
幅約10m、総延長約4kmと湿原を輪で囲むように造らなければならなりません。

私は輪地切りは今年が初挑戦!
先輩方に続いて、慣れない草刈り機を駆使して草を刈っていきます。
湿原には山から流れてきた石が多く転がっていて、時折石をガリガリッと削ってしまったりもしました。
が、無事に終えることができました。



輪地切りが終わると、今度は「輪地焼き」です。
今回刈った草が枯れるのを待って、周囲の他の草がまだ青いうちに火を入れます。すると、枯れた草だけ燃えて防火帯が完成します。

作業は9月中旬。
今度は火消し部隊としてしっかり役目を果たしたいものです。