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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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西表石垣国立公園 石垣

68件の記事があります。

2017年05月23日カンムリワシの『悠々』放鳥【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

先週の513日(土)に沖縄・奄美地方が梅雨入りしました。梅雨の時期は、急な落雷や局地的に激しい雨が降ることもありますので、お出かけ時には十分お気を付けください。

さて今回は、518日(木)に約1年ぶりとなるカンムリワシの幼鳥を放鳥しましたのでご紹介したいと思います。放鳥したカンムリワシは、民家の敷地にある農水用のため池で衰弱してプカプカと浮かんでいたところを民家の方が保護してくださいました。保護した際は、体温も低く、痩せていて助かるかどうかわからない状況でしたが、迅速な救護対応と獣医師さんの治療、カンムリワシ・リサーチ(民間団体)のリハビリケアのおかげで、無事に放鳥の日を迎えることができました。

▲カンムリワシが救護された農水用のため池

愛称は『悠々』と決まり、「嵩田の大自然で『悠々』と大空を羽ばたいてほしい」と願いを込めて、救護されたご家族の春花さん(高校生)が命名書を書いてくださり、放鳥日は力強く元気いっぱいに大空へ羽ばたいていきました。

▲命名書『悠々』

今年は交通事故による死亡事故が多発し、昨年から交通事故にあった個体の野生復帰まで至らないケースが増えている状況です。重傷個体が多い背景には、スピードの出し過ぎが考えられます。今年に入って石垣島での救護件数は7件で、その内交通事故による救護が5件、衰弱が2件となっています。これから石垣島は夏本番を迎え、生き物の活動も活発になるほか、観光で訪れる方も多くなります。特に夜間や早朝に自動車やバイクを運転する際は、野生動物が道路上に急に飛び出してくることもありますので、カンムリワシをはじめ、野生動物に気を付けて安全運転を心がけていきましょう!

▲放鳥したカンムリワシの幼鳥『悠々』

放鳥した『悠々』には、右足に緑カラーでMと刻印した足環を装着しています。足環のある個体の撮影に成功した場合は、カンムリワシ・リサーチまでご連絡ください。撮影画像を添付の上、撮影場所、日時をお知らせください。 重要な生存確認情報として記録させていただきます。

連絡先 カンムリワシ・リサーチ

Mailkresearch526@yahoo.co.jp

<カンムリワシの救護連絡先>

○石垣島

環境省石垣自然保護官事務所 0980-82-4768

石垣市教育委員会文化課   0980-83-7269

○西表島

西表野生生物保護センター  0980-85-5581

カンムリワシの救護情報はカンムリワシ・リサーチHPをご覧ください。

http://kanmuriwasi.web.fc2.com/

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2017年05月08日一緒に探そう。イノーのいきもの調査体験会【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

4月29日(土)、石垣自然保護官事務所とWWFしらほサンゴ村と共催で

「イノーのいきもの調査体験会」と題した観察会を開催しました。

当日は天気も良く、まさに観察日和!

 

どんな生き物がいるか、みんなで探します。

 

 

 

~見つけた生き物たちのご紹介~

  1. 1.フトユビシャコ

 

フトユビシャコは一番前の太くなった脚で、パンチを繰り出し、

そのパンチを使い、貝を割って食べています。

干潮時、じっと耳を澄ましてみると、

シャコ達の「パチン、パチン」と貝を叩く音が聞こえてきますよ。

 

観察するととても面白い生き物ですが、捕まえ方を間違えると、

手をパンチされて怪我をする恐れがあるので、素手では触らないようにしましょう。

 

2.ソデカラッパ

 

広がったハサミで顔を覆い隠しているこのカニは、ソデカラッパです。

巻貝やヤドカリを主に食べていて、カギ状のハサミを缶切りのように使い、

貝を割って食べています。

愛嬌があってとても可愛らしいカニです。

 

3.シカクナマコ

Before

 

このシカクナマコ、ものすごい技を持っているんです。

 

After

 

はい、溶けました!【黄色矢印先】

 

外敵から身を守るために、刺激を与えると溶けて内臓を出します。

そして敵が内臓を食べている間に逃げる・・という作戦です。

(ちなみに10日程で元の状態に戻るそうです。)

 

生きる為には色々と工夫が必要なんですね。

 

こんな風に、サンゴ礁には魅力的な生き物たちがたくさん棲んでいます。

 

みなさんも是非、干潮の海へ、足をのばしてみてください。

 

記念撮影

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2017年05月01日グリーンイグアナのテレメトリー調査を終えて【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。沖縄の県花となっている真っ赤なデイゴの花が開花して、石垣島は春の賑わいを見せている今日この頃です。

▲デイゴの花

さて、今回は2016年春から2017年春まで行ったグリーンイグアナのテレメトリー調査をひとまず終えたのでご報告したいと思います。調査地は、石垣島北部にある美しい景観が広がり、真っ白な砂浜とコバルトブルーの海を一望できる場所にあります。

▲美しい景観が広がるイグアナテレメトリー調査地点

グリーンイグアナは、環境省で重点対策外来種に選定され、対策の必要な種になっています。今回のテレメトリー調査は、海岸沿いを歩き、発信器の付いたグリーンイグアナをアンテナで探知して、どこにいるのかを特定してGPSでポイントに落としました。定期的にテレメトリー調査を行うことで、グリーンイグアナの行動範囲や好む環境を知る基礎的な情報を得ることができます。

▲テレメトリー調査時の様子

気温30度を超える真夏日の中を探索したり、トゲトゲしたアダンやツル状の植物に行く手を阻まれたりしながら、なんとか約一年間に及ぶ調査を終えることができました。

苦戦した調査ではありましたが、日々調査で出会う生き物や咲かせる花など、何気なく調査で通る砂浜も日々変化していることに気付かされ、改めて、自然のすばらしさや大切さを実感することができた約一年間の調査でした。

▲調査時に見つけたハマボッスの花(4月上旬)

4月上旬に砂浜を調査していると、白い花が海岸沿いに咲いており、白い花の植物について図鑑を広げて探してみると、「ハマボッス」と呼ばれる植物でした。全国の海岸沿いに分布している植物ですが、せっかくなので簡単にハマボッスについてご紹介したいと思います。

【ハマボッス】・・・北海道から沖縄までの広範囲の海岸の岩場や砂地に生える海浜植物です。茎は円柱形で直立して、高さ10から40cmになります。漢字では「浜払子」と書き、花の咲く様子が払子(ほっす:獣の毛などを束ねて柄をつけた仏具)に似ていることに由来しているそうです。

夏場に開花する植物なので、ぜひ、石垣島の砂浜を散策した際は見つけてくださいね。

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2017年04月11日アメリカザリガニの防除対策【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

以前、AR日記で投稿しました「石垣島でアメリカザリガニを初確認」についての続報をご報告したいと思います。

(前回のAR日記はこちら→http://kyushu.env.go.jp/blog/2016/08/post-229.html

最近は、さまざまな人間活動が自然環境に影響を与えていますが、特に問題となっているのが外来生物の問題です。2016年の夏に、石垣島の某所の池で、石垣島には本来生息していないはずのアメリカザリガニが確認されてしまいました。アメリカザリガニは、「生態系被害防止外来種リスト」の緊急対策外来種に選定され、積極的な防除を呼びかけています。

アメリカザリガニを確認して以降、人力での定期的な捕獲作業に加え、施設を管理している石垣市と調整しながら、池に流れ込む水をせき止めて、汲み上げ式ポンプで水を枯渇させる等して、アメリカザリガニの根絶に向けて取り組んでいたところでした。

▲汲み上げ式ポンプで水を拭く作業時の様子

取り組み直後は、アメリカザリガニの小さな幼体も確認され、今後どんどん拡散してしまうことが懸念されていましたが、定期的な捕獲と防除対策のおかげで、現在、生息していた池で、ひとまずはアメリカザリガニを確認することはできないまでに至っています。

▲池で捕獲したアメリカザリガニの幼体(体長:約2cm

生息池では、約300個体を捕獲し、池のみでかなりの数のアメリカザリガニが生息していたことから、池で繁殖して増えてしまっていたと考えられます。池には、アメリカザリガニの他にも、外来生物のオオヒキガエルやそのオタマジャクシ、浮き草のホテイアオイ、外来魚のティラピアやグッピーなど、外来生物が多く生息していた池でした。

▲水抜き前の池

▲完全に枯渇した池

ひとまず池でのアメリカザリガニの繁殖は抑えられたものの、また見知らぬ場所で再び確認されることが懸念されますので、石垣島でアメリカザリガニの目撃情報などがありましたら、石垣自然保護官事務所(TEL:0980-82-4768)までご連絡ください。

外来生物が入ってしまったら、できるだけ早くみつけだして、拡がってしまう前に防除することがとても大事なことなので、ご協力をよろしくお願いいたします。

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2017年03月03日出前授業に行ってきました!【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

突然ですがみなさん、日本最大のサンゴ礁はどこにあるか知っていますか?

 

日本最大のサンゴ礁は、西表島と石垣島の間にあります。

 

その名も"石西礁湖(せきせいしょうこ)"と呼ばれており、

世界的にもとても貴重な場所と言われています。

 

※ちなみに日本は世界のサンゴ礁の北限にあたります。

 

 

そんな石西礁湖ですが、昨年の夏、大規模なサンゴの白化現象が起き、

環境省の調査の結果、石西礁湖内の約7割のサンゴが死亡してしまいました。

 

この事は、沖縄県内だけでなく、

全国のニュースや新聞等で大きく取り上げられました。

 

そんなニュースや新聞を見て、石垣島内にある、とある小学校より、

「サンゴやサンゴの白化現象について知りたい」「自分たちに何かできることはないか」との声が多数あがったということで、出前授業の依頼をいただき、先日、子どもたちの前でお話させてもらいました。

 

授業の中で、まずはサンゴについてどれだけ知っているか、

テストとしてサンゴクイズを行いました。

 

 

クイズは大盛り上がり!

 

 

~どれくらい知っていますか?~

【クイズ一覧】

  1. サンゴは石?いきもの?

  2. サンゴは動物?植物?

  3. サンゴは浅いところに住んでいる?深いところに住んでいる?

  4. サンゴは温かい海が好き?冷たい海が好き?

  5. サンゴはクラゲの仲間?ウニの仲間?

  6. サンゴは卵で増える?分裂で増える?それとも両方?

  7. サンゴは動き回る?岩にくっついて動かない?それとも両方?

  8. サンゴ礁とは?サンゴがたくさんある場所のこと?それとも地形のこと?

    ※ここでのサンゴは「造礁サンゴ」を指します。

     

    【答え】

  1. いきもの

  2. 動物

  3. 浅いところ

  4. 温かい海

  5. クラゲ

  6. 両方

  7. 両方

  8. 地形

     

     

     

     

    クイズの後は、サンゴの白化現象のお話。

     

     

    今年度環境省で行った、サンゴの白化調査の結果をお話しました。

    少し難しいかな・・と思いきや、真剣にメモを取り、熱心に聞く子どもたち。

    子どもたちの想いになんだか心打たれました。

     

     

    出前授業の様子

    昨年、石西礁湖のサンゴの7割は死亡してしまいました。

    しかし、裏を返せばまだ3割は生き残っています。

    生き残った3割を左右するのは私たちです。

    みなさん、"島の宝"を残してくために、まずは節電(地球温暖化防止)、節水(生活排水抑制)など、身近にできることへのご協力をお願いします。

    そして、何より大切なことは、

    サンゴについて知ること、興味を持つことだと思います。

    私たちもこれまで以上に連携し合い、

    サンゴを守る方法や対策を考えていきたいと思います。

    石垣島内で出前授業をご希望の学校は、

    国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(環境省石垣自然保護官事務所)までご連絡下さい。

    TEL 0980-82-4768 (平日8:30~17:15)

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2017年02月27日案内標識の塗装【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

今回は、西表石垣国立公園内に設置している案内標識の塗装を行ったので、ご報告します。

石垣島の最西端に位置する()良部(らぶ)半島は、御神崎(うがんざき)と呼ばれる岬があります。岬からは、小浜島と遙か西に西表島を望め、岩肌むき出しとなった断崖と青く透き通った海を眺めることができ、観光スポットとしても人気のある風光明媚な景勝の地です。沖合にはダイビングスポットが点在しナンヨウマンタが見られることで有名です。  

          ▲屋良部岳頂上から眺めた御神崎(最奥)

御神崎の名からわかるように、かつて神女(ツカサ)たちが航海安全の祈願を行う聖地として崇敬を集めていたとされています。岬の北側約20mの海中に屹立する岩島の頂部には「ブナリヌツブルイシ(姉の頭石)」と呼ぶ岩があり、大酒飲みの弟を諌めようとした姉が逆に切り付けられ、その頭が動かぬ岩と化したとの民話があります。かなりショッキングな民話にびっくりしますが、ぜひお越しの際は岩島をご覧ください。    

          ▲ブナリヌツブルイシ(姉の頭石)

          ▲御神崎灯台から眺める景観

                        

今回は、その御神崎に設置してある案内標識を再塗装しました。2年前にも同じように塗装作業を行いましたが、木材で建てられた案内標識は、塩水や雨風によって塗っていた塗料が剥がれていた状況でした。    

          ▲塗装作業中の様子

          ▲塗装前

          ▲塗装後

               

塗装後は、すっかり印象も変わり、綺麗に仕上げることができました。今後も定期的に巡視や点検を行い、国立公園を利用する方に利用しやすい環境を提供できるよう取り組んでいきたいと思います。

               

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2017年02月15日平久保エコロード自然観察会【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

 

先日パークボランティアのみなさん主催にて、

石垣島北部の東海岸沿いに位置する未舗装路、

「平久保エコロード」をゆっくりと歩きながら、自然観察会を行いました。

 

当日、いくつか発見があったので、ご紹介したいと思います。

 

放牧された牛たちとパークボランティアのみなさんin平久保エコロード

 

 

 

みなさん"アオガンピ"という植物は知っていますか?

 

アオガンピの樹皮は、古くから紙の材料として、人々に親しまれています。

道中、そんなアオガンピを発見しました。

 

アオガンピで作られた紙は、非常に強く丈夫で、

八重山では、アオガンピを使って卒業証書を自作する学校もあるそうです。

 

パークボランティアの方の中には、石垣島出身の方もおり、

小さい頃は、よく紙を作るお手伝いをしたと言っていました。

 

  

アオガンピについて解説する事務局長    アオガンピ

また、こちらの木の実は、"ヤエヤマアオキ"という植物の実で、

別名"ノニ"と呼ばれており、よく健康食品等で「ノニジュース」として販売されています。

体には良いのですが、味はあまりよろしくないためか、

テレビ番組等では、罰ゲームとしてノニを使用することもあるそうです。

ヤエヤマアオキ (ノニ)

 

 

途中、海岸にてお昼休憩。

 

海岸散策をしながら歩いていると、何かが落ちている・・。

・・胃袋?!

どうやらウミガメの胃袋のようです。

 

なぜ胃袋だけ漂着しているのかは謎に包まれたままですが、

あまりにキレイな状態で残っていたので、

思わず持って帰ろうかと悩みましたが、さすがにやめました・・。

 

   

お昼休憩中                 恐らくウミガメと思われる胃袋

 

また、海岸に落ちているたくさんのサンゴ骨格を見て、

私の担当分野であるサンゴについての質問が出たので、解説を行いました。

 

サンゴ解説中

 

今回、参加者それぞれの得意分野を出し合って、お互いに学べる良い機会となりました。

自分の専門分野ももちろんですが、分野外のことも幅広く勉強してきたいなと思います。

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2017年02月08日カンムリワシ週間【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

今回は国内希少野生動植物に指定され、石垣島と西表島のみに生息しているカンムリワシの観察会が行われましたので、ご紹介したいと思います。

この観察会は、カンムリワシの交通事故防止のための普及啓発や救護されたカンムリワシのリハビリから野外復帰までのケア、放鳥した個体の情報収集などを行って頂いているカンムリワシ・リサーチ(民間団体)が主催した観察会です。旧正月の祝いの席などに披露される八重山民謡「鷲ぬ鳥節」にちなんで、毎年旧正月の日から一週間(今年は128日~24日)を「カンムリワシ週間」と題して、カンムリワシに関する啓発活動が行われています。今年で10年目となり、石垣自然保護官事務所も毎年協力して観察会に参加しています。

▲カンムリワシ(成鳥)

▲双眼鏡やスコープでカンムリワシを観察する参加者たち

観察会当日は、天気もポカポカ陽気で、参加者40名が集まり大盛況でした。観察中、3羽のカンムリワシを観察することができました。一度に3羽のカンムリワシが観察できるのも生息しやすい自然環境が残されている証だと思います。他にもミサゴやアマサギ、アカガシラサギなども観察することができ、参加したみなさん楽しそうでした。観察会後は、やいま村(観光施設)の中にある古民家で、地元中学生(郷土芸能部)のみなさんによる八重山民謡「鷲ぬ鳥節」の演舞がありました。中学生の楽しげで元気溢れる演舞は、とても素晴らしくて私も元気をもらいました。

■八重山民謡「鷲ぬ鳥節」

一、綾羽(アヤパニ)()らしょり ぶいる()だしょうり

二、正月(ショウガヅィ)ぬすいとぅむでぃ 元日(グヮンニツィ)(アサ)ぱな

三、(アガリ)かい(トゥ)ぶぃつぃけ 太陽(ティダ)ばか()いつぃけ

(翻訳)

一、綾羽の鷲が生まれ 立派な羽の鷲が生まれ

二、正月の早朝に 元日の明け方に

三、東の方へ飛んでいき 太陽に向かって舞っていきました

▲八重山民謡「鷲ぬ鳥節」を演舞する地元中学生(郷土芸能部)のみなさん

また、カンムリワシのスナップ写真などが展示された「カンムリワシ展」も市立図書館で開催されました。カンムリワシのスナップ写真は、カンムリワシ・リサーチの方が撮影され、一点一点どれも迫力のある写真ばかりで見応えがありました。

▲カンムリワシ展の様子

これからの2月~3月の時期は、カンムリワシの子育て時期になります。子育て時期は、親鳥が子どもにエサを与えるためにエサを獲る回数も増えるため、行動が活発的になります。カンムリワシが車に轢かれたヘビやカニなどを食べるため、道路上で目撃されることも多くなります。

この時期に石垣島や西表島にお越しになる際は、カンムリワシ等の野生動物のことに気にかけて頂き、安全運転で八重山の自然を楽しんで頂けるとうれしいと思います。

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2017年01月31日ヨナグニマルバネクワガタの生息木調査【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

沖縄気象台によると、沖縄地方の2017年1月の平均気温が1946年の統計開始以降、最高を更新したと発表がありました。今年の1月上旬は石垣地域もびっくりするほど暖かく、半袖シャツでも過ごせるほどの日もありました。

さて、今回は国内希少野生動植物に指定され、与那国島のみに生息しているヨナグニマルバネクワガタの調査について、ご紹介したいと思います。

与那国島は、小さな島ですが島固有の動植物が数多く生息する亜熱帯の大自然に恵まれた日本最西端の島です。与那国馬が放牧されている広大な牧場や岩肌むき出しの断崖、サンゴ礁と白い砂浜など島ならではの素晴らしい景観が広がっています。

▲与那国馬が放牧されている広大な牧場

近年は、台風が何度も与那国島を直撃して、一昨年は最大瞬間風速81mを記録した猛烈な台風が与那国島を襲来しました。このような強い台風が度重なり、ヨナグニマルバネクワガタが生息するスダジイが倒木しています。過去には、土地改変などによるスダジイ林の伐採で生息地が脅かされ、種の保存法で国内希少野生動植物種に指定される以前の販売目的の採集圧によって個体数もかなり減少しています。

今回の調査は、専門家の先生のご指導のもと、ヨナグニマルバネクワガタの生息環境や生息木の状況を把握するために行った調査です。調査は、地元の方に調査員となって頂き、まず調査の方法を学ぶ講習会を行いました。その後、2日間実際に山に入り、どれだけヨナグニマルバネクワガタにとって生息しやすいスダジイが生育しているのかを調べました。

▲生息木調査の様子

調査中、小さな沢に大きなアメンボが集まっていました。それは、トゲアシアメンボと呼ばれる日本では与那国島にしか生息していないアメンボでした。オスのほうがひとまわり大きく、あしにトゲがあることが名前の由来です。成虫は赤色の羽を広げて水面から直接飛び立ちます。最近では、農家の高齢化などが進み、生き物が棲みやすい水田などが減ってきているため、アメンボなどの水生昆虫が減少しています。

▲水面に浮かぶトゲアシアメンボ

たくさんの大きなキクラゲも発見しました。朝方に降った雨のおかげで大きくかさが開き、おいしそうでした。与那国島ではキクラゲのことを「みんぶる=耳たぶ」と呼ぶそうです。

▲自生したキクラゲ

鳥獣保護区の制札の建て替え作業も行いました。台風で根元から折れたり曲がったりしていたためです。時間のない中で、建て替え作業を行うのは一苦労でしたが、必要なすべての制札を建て替えることができました。

▲鳥獣保護区の制札の建て替え作業

今回の調査では、台風にも負けずにたくましく生育しているスダジイ林を確認することができました。今後の調査でも健全なスダジイ林とそこに生息するヨナグニマルバネクワガタがいつまでも確認できるよう島の皆さんと一緒に保全施策を考えていきたいと思います。

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2016年12月05日レンジャーの強い味方、子どもパークレンジャー!【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

12月に入り、今年も残すところあとわずかですね。

今年の石垣島は、11月中旬くらいまで、晴れた日には気温28度近くとなり、

夏はまだ終わらないの?!と思う日もありましたが、

最近は涼しくなり、半袖では肌寒く感じます。

さて、石垣自然保護官事務所では、小学校へ訪問し、

サンゴや石垣島の環境について理解を深めてもらう、「子どもパークレンジャー事業」を行っています。

今年度は"真喜良(まきら)小学校"の5年生、61名を対象に、年7回授業を行い、

先日最後の授業が終了しましたので、報告したいと思います。

~今までの振り返り~ 

第1回目(5月26日)

【君たちを子どもパークレンジャーに任命します!】

【えっ!サンゴって動物なの?!】

第2回目(5月31日)

    

【養殖サンゴの観察中】          【サンゴが触手を出しています。】

第4回目(6月16日)

【スノーケリング体験】

【はじめて見た海の中はとてもキレイで感動!】

第6回目(6月28日)

【海で見た生き物のマップづくり】

そして最終回。今まで学んだこと、調べたことをグループごとに発表します!

最終回(11月10日)

 

どんな方法で伝えたら相手に伝わりやすいか考え、

それぞれ紙芝居や新聞、絵本、カレンダーなどを作成してくれました。

発表途中にクイズを投げかけてみるなど、

相手を引き込ませるような工夫や新しい発想があり、

見ている私たちも「なるほど~」と考えさせられる場面もありました。

最初はサンゴのことをほとんど知らなかった子どもたちでしたが、

反対に色々と教えてもらうことが多かった最終回でした。

真喜良小学校子どもパークレンジャーのみなさん。

石垣島の自然を守るために、これからもよろしくお願いします!

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