ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

RSS

西表石垣国立公園 石垣

98件の記事があります。

2019年01月30日北部JPR活動(第五回~第七回)【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆さんこんにちは。

石垣自然保護官事務所の山田です。

さて今回は北部子どもパークレンジャー(以下JPR)活動が無事に終了いたしましたので、その第五回~第七回の様子をお伝えしたいとおもいます。

11月の第五回北部JPR活動の舞台は石垣島北東部平久保半島。

ここには国立公園にも指定されている未舗装路の平野―明石エコロードがあり、ここを自転車で走ろうというもの。

題して「平野―明石エコロード凸凹サイクリング」です。

まずは安全にゴールまでたどり着けるように、自転車に乗る際の注意点のレクチャーをうけます。

そして凸凹道を一生懸命こいで約8㎞先の明石のゴールを目指します。

ここ平野―明石エコロードは一度、明石集落で途切れていますが、伊原間までこの未舗装路はつづいています。全体的には市道平久保半島東線(通称平久保半島エコロード)と呼ばれます。

なんといっても牧野景観越しに望むリーフ景観は絶景で、また海風が心地よく非常に気持ちいいサイクリングを楽しめました。

途中ハンドルがずれたりなどのトラブルもありつつも、なんとか全員ゴールすることができました。

第六回の舞台も再び平久保半島。

第五回は平久保半島を縦断しましたが、第六回は平久保半島の平久保地域から山を越えて安良地域に向かう安良越地として横断しました。

この道はかつて平久保半島東側に存在した安良村と西側にある平久保集落の重要な交通路として利用され、馬車も通っていたそうです。

そんな歴史あふれ、自然があふれる道を通ろうと子ども達だけではなく、子ども達の親御さんも多く集まりました。

しかし、この安良越地、一筋縄にはいきません。

道の至る所にヒルが生き血(!?)を求めて這いつくばっています。

ですので、長靴の上にストッキングを装着し、完全防備で安良越地に臨みます。

このヒルはなぜか人によって多く集まる人と、そうじゃない人がいるらしく、多い人ではゴールするまで100匹以上のヒルを取り除くヒルからモテモテ(!?)の人もいました。

勿論ヒルがいるのはごく自然の事で、自然あふれる証拠かもしれません。

この日は、ナナホシキンカメムシの群れや、国の天然記念物でもあるヤエヤマセマルハコガメ、そして非常に大きなガジュマルやギランイヌビワなど、多くの生き物たちに出会え、八重山特有の自然に触れることができました。

しかし、終わって感想を聞くとやっぱりヒル・・・!

印象が強い記憶は残りやすいですが、ヒルに懲りずまた平久保半島の自然に触れて欲しいものです。

そして2018年度最後、第7回の活動の舞台は私たちアクティブレンジャーやレンジャーが普段勤務している石垣自然保護官事務所と併設している国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにて行いました。

第7回は「北部子どもパークレンジャー実験室:プランクトンをつかまえろ!」と題しまして、身近な海の中にいる小さな生物プランクトンを採取して観察しようというものです。

プランクトンという言葉はよく聞くけれど、実際はどういうものか、考えるところからはじめました。

各々が考えるプランクトンを実際にかいてもらいます。

そして答え合わせ。

プランクトンという言葉に大きさは関係なく、水の中を漂う生き物のことです。

プランクトンについて学んだところで、今度はプランクトンを捕まえるプランクトンネットを自作していきます。

白いバンダナ、植木鉢の底敷、小瓶など市販されている身近なものを組み合わせて作っていきます。

そして完成したプランクトンネットを使い、センターからすぐ近くの漁港にてプランクトンの採取を試みます。

捕まえたプランクトンをシャーレやスライドガラスに移して顕微鏡やマイクロスコープを使って観察しました。

慣れない細かい作業に疲れてしまう子どももいましたが、みんなで色々なプランクトンを観察することができて良かったです。

これにて今年度の北部JPR活動は終了いたしました。

自然のなかで思いっきり身体を動かしてくたくたになるものから、じっくり生き物を観察

するものまで様々な活動を行ってきました。

この活動を通して普段から遊び場や学び場として国立公園を利用してもらえたらと思います。

そして大人になってたとえ石垣島や北部地域を離れてしまったとしても、この時の活動を思い出して素晴らしい自然に囲まれた場所に住んでいた事を誇りに、豊かな心を育んで貰えたら幸いです。

この活動は来年度も行う予定なので、今からどんな活動になるか楽しみです。

ページ先頭へ↑

2019年01月28日国際サンゴ礁年2018 クロージングイベント報告【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

早いもので、もう1月も終わりを迎えようとしていますが、

前回告知させていただいた、国際サンゴ礁年2018クロージングイベント@石垣島の

ご報告をさせていただきます。

このイベントは、国際サンゴ礁年2018の一連の取り組みを共有するとともに、

サンゴ礁の恵みや保全、地球温暖化対策について広く周知するため、

主催:環境省、石垣市、共催:沖縄県、協力:WWF-Jによって、開催されたものです。

ステージプログラムでは、「やえやまサンゴカフェ」でおなじみ(?)のハカセと助手が再登場し、

全国各地で行われた国際サンゴ礁年2018の取り組みの振り返りをしてくれました。

ハカセと助手が再登場!

新ネタも披露!

振り返りの後は、石垣島内小学校によるサンゴ礁保全の学習成果を発表。

今回は、新川小学校、川平小学校、野底小学校、平久保小学校、八島小学校の5校が発表してくれました。

新川小学校

八島小学校

各校発表後の琉球大学土屋先生からの愛の詰まった(!?)質疑&講評に、

発表する子どもたちは、ハラハラドキドキな様子でした(^^;)

小学校の発表の後は、

琉球大学土屋先生と気象予報士・気象キャスター、井田寛子さんのトークショー!

土屋先生からは、「サンゴ礁の恵みと保全、わたしたちにできること」というテーマで、

サンゴ礁の重要さや自分たちにできることをわかりやすく説明いただきました!

井田キャスターからは、「2100年未来の天気予報」をご紹介!

データベースをもとに、未来の予想最高気温や台風の進路等もお話してくれました。

2100年全国の予想最高気温。

また、メインステージ以外にも、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター企業や様々な団体が

展示ブースで取り組み報告を行っておりました。

展示ブースの様子

↓詳細はこちらをご覧ください。

(オフィシャルサポーター企業)

ダイビングと海の総合サイト・オーシャナ記事

https://oceana.ne.jp/infomation/89230

そして!今回はゆるキャラがなんと3体も登場!

なかなかこの3体が揃うことはない!と会場では大人気!

ゆるキャラ撮影会のほかにも、各ブースを回るプレゼント付きのクイズラリーもあり、

子どもたちは喜んで参加していました。

左からWWFのコパンダ、石垣市のぱいーぐる、

つなげよう支えよう森里川海アンバサダーのアヒル隊長。

さらに、国際サンゴ礁年2018アンバサダーさかなクンから、ビデオメッセージが届きました!

さすがは人気者さかなクン!みなさん画面に見入っていました~。

これからもサンゴがあり続けるために、一人一人の想いを強く持ちましょう!

ラストは環境省自然環境局自然環境計画課の植田明浩課長が、

小学生とともにクローズ宣言をして、終了となりました。

「1・2・サンゴー!」の掛け声で終了です。

国際サンゴ礁年2018は終了しましたが、

この1年で広がったつながりを、さらに今後のサンゴ礁保全に活かしていきたいと思います。

以上、イベントのご報告でした!

ページ先頭へ↑

2018年12月11日国際サンゴ礁年2018 クロージングイベント【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは。石垣自然保護官事務所の神保です。

イベントの告知です。

今年は国際サンゴ礁年ということで、八重山だけでなく、

全国各地でサンゴに関する様々なイベントや取組みが行われてきました。

そんな国際サンゴ礁年2018も残すところあとわずか!

ということで、国際サンゴ礁年締めくくりのクロージングイベントが

12月16日(日)、なんと石垣島で開催されます!

 

 

全国各地で行われてきた取組みの紹介や

サンゴについて学習した学校の学習発表、

琉球大学名誉教授土屋先生&井田寛子さん(気象キャスター・気象予報士)のトークショー、

国際サンゴ礁年2018アンバサダーさかなクンからのビデオメッセージや、ゆるキャラも登場します!

詳細はチラシをご覧下さい。

みなさまのご来場お待ちしております~!

ページ先頭へ↑

2018年10月24日北部JPR活動(第二回~第四回)【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆さんこんにちは。

今回は北部子どもパークレンジャー(以下JPR)活動の第二回~第四回の様子を一気にお伝えしたいと思います。

6月の第二回北部JPR活動の舞台は西表石垣国立公園の特別地域に指定されている野底マーペー岳登山道に繋がる野底林道。

この野底林道にて夕暮れ時の観察会を行いました。

こちらの方言で夕暮れ時のことをアコークローといい、そのアコークロー時に出てくる生き物達の声を聞いて記録する調査方式の観察会です。

夕暮れ時はちょうど昼に活動する生き物がねぐらに帰る時間と、夜に活動する生き物が餌を探しに動き出す時間で、多くの生き物が活発に動きます。

また、夜に活動する生き物は音を出す生き物が多く、短い時間の中でも移り変わる生き物達の声を聞き分けて、林道を進んでいきます。

帰る頃には真っ暗になり、リュウキュウクマゼミの羽化の様子を観察することができました。

夜は一人だとキケンがいっぱいですが、みんなで調査を行うことで、身近な所にも沢山生き物が現れてくるのをわかってもらえたかと思います。

7月に行われた第三回目は石垣島の最北端の平野海岸でのスノーケリング観察会です。

海の国立公園の海域公園地区である平野海岸は、かつて石垣島の中でも沢山のサンゴが生息していた場所で、大変素晴らしい海中景観を誇っていました。

しかし、2016年の大規模白化に伴い、多くのサンゴが死滅してしまった場所でもあります。

(2016年白化中の写真)

そんな場所でも新しい稚サンゴがちょっとずつでてきていました。

初めてスノーケリングをする子やあまり慣れていない子もいましたが、さすがは地元の子。

すぐにスノーケルにも慣れ、どんどん泳いでいきます。

もっと今の平野海岸の現状を地元の子ども達に見て貰いたかったのですが、あいにく夕立が吹き荒れてしまいやむなく途中で中止となってしまいました。

それでも、久しぶりのスノーケリングの子達もいたようで、楽しんでもらえたようでよかったです。

第4回は初めての試み、石垣島北部に位置する野底崎にてコーステアリングを行いました。

コーステアリングって聞き慣れない言葉と思いますが、イギリス発祥のアクティビティで、歩行が困難な海岸線の岩場を歩いたり、登ったり、はたまた海に飛び込んだりしながら進んでいく新しいマリンスポーツです。

下見は行ったものの、なにしろ子ども達と行うのは初めてなので念には念をいれ、ウェットスーツにライフジャケットさらにはヘルメットを装着した完全防備で野底崎に挑みます。

干潮に近い時間帯に行ったものの、足がつかない位の深さの場所もあり泳ぎながら進んでいきます。

泳いでばかりも大変なので、登れそうな岩場は足下に気をつけながら登っていきます。

時には飛び込む場面も

かなり高い場所もありましたが、みんな上手に登り降りしてどんどん進んでいきました。

みんなケガ無く終える事が出来、海岸沿いの岩場の複雑な地形を身をもって体感出来たのではないかと思います。

休憩ポイントの岩場で集合写真

まだまだ北部JPR活動は続きますので、随時お伝えしていければと思います。

今後とも、石垣島の自然環境に触れ親しみを持ってもらい、自分たちは素晴らしい場所に住んでいるのだという自覚と誇りを持って大人になってもらえたら嬉しいです。

ページ先頭へ↑

2018年10月09日ボートスノーケリングと今夏のサンゴ速報

西表石垣国立公園 神保彩葉

石垣島は、台風が過ぎてから、

急に気温が下がり、秋らしい風が吹き始めました。

まだまだ夏が続く!と忙しなく動いていましたが、

そんな季節の訪れに、ハッとさせられ、

こうして今年も終わるのか~と考えてしまう今日この頃です。

さて、今年の夏、本土では猛暑が続いたようですが、

南の島の石垣島は、実は比較的涼しく、過ごしやすい年でした。

人間もですが、サンゴにとっても、

今年は海水温が安定していて、過ごしやすい年だったようです。

さて、2016年の大規模白化では、

たくさんのニュースや新聞で報道がありましたが、

その後の石西礁湖がどうなっているか、

島の人にも知ってもらおう、みてもらおう。

ということで、先月ボートスノーケリングを開催しました。

今回の観察ポイントは、白化の影響を大きく受けてしまった場所(マルグー)と、

環境省で行っている石西礁湖自然再生施設&その周りのサンゴ(ヨナラ水道)の観察にいきました。

当日の航路

【観察ポイント①定点調査区S23_マルグー】

大規模白化前のマルグーはこちら(2014年撮影)

写真のような卓上ミドリイシが広がっているポイントでした。

大規模白化後(2018年9月撮影)

こうして比較してみると、白化の影響力がよく分かります。

ただ、石西礁湖のすべての場所が、白化によって死滅したわけではありません。

【観察ポイント②ヨナラ水道(小浜島と西表島の間)】

この地点は、潮通しが良く、日頃から流れがあるため、

白化の影響はさほど大きくなかった地点です。

下の写真のように、元気な枝状ミドリイシが広がっています。

 

枝状ミドリイシ群落

サンゴと生き物の観察中

元気なサンゴをみて、参加者も元気!

また、石垣自然保護官事務所では、サンゴを再生するための活動のひとつとして、

着床具を使ったサンゴの移植事業を行っています。

今回は、そんな取り組みの様子もみてもらいました。

石西礁湖自然再生施設

ボートスノーケリング、記念写真!

大規模白化で大きく衰退した場所。そうでない場所。

白化で死んだサンゴ。耐え抜いたサンゴ。

サンゴも色々ありますが、サンゴの生きる力は侮れません。

白化を耐え抜いたサンゴ(15cm程度)

赤ちゃんサンゴ。新しい命。

石西礁湖や石垣島沿岸では、現在、手のひらサイズの小さなサンゴがたくさん定着し、成長しています。

サンゴのように、くじけず懸命に生きる気持ちを忘れないでいたいですね。

以上、石垣自然保護官事務所からの報告でした。

ページ先頭へ↑

2018年09月28日海の自然教室2018【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。

今回は今年の夏に2回開催した海の自然教室の様子をお伝えします。

海の自然教室は、石垣島在住の小学4年生以上を対象に、初めてスノーケリングをする人でも正しいスノーケリングの仕方を身につけ、石垣島の海に親しみを持ってもらおうと毎年石垣自然保護官事務所主催で行っている海の自然観察会です。

今年度は、石垣市南部の市街地近くに位置する真栄里海岸と、北部に位置する米原海岸で開催しました。

講師には、石垣島でサンゴについての環境教育を行っているわくわくサンゴ石垣島から3名の方に来て頂きました。

第一回目は「海の自然教室in米原~国立公園の海をみてみよう~」と題しまして、8月4日(土)に開催しました。

この日は雷雨も心配されたのですが、いい方向に天気予報が外れてくれて無事に開催の運びとなりました。

まずは国立公園の話や米原海岸の話、そして石垣島のサンゴの話などのレクチャーを行い、その後、講師の方から海で泳ぐ上での注意事項の話をして頂きました。

それぞれの班に分かれてアイスブレイクを行い、この日に見たい生き物のビンゴカード作りを行いました。

そして、いよいよ海に向かい、海岸で器材を合わせスノーケリング開始です。

この観察会は初めての人も多いので、まずはスノーケル器材の正しい使い方から練習します。

だんだん慣れてきたところで、サンゴのあるエリアへ泳いで行きます。

といっても、ここ米原海岸は砂浜から泳いですぐの場所に多種多様のサンゴが広がっており、それに合わせて様々な色とりどりの魚やサンゴ礁にくらす生き物が観察できる、石垣島の中でも有数のスノーケリングスポットです。

海の国立公園である海域公園地区に指定されており、指定されている熱帯魚やサンゴなどを採集することは禁じられているなど、法律で守られている場所でもあります。

また、米原海岸はカクレクマノミ密漁防止のためにモニタリングを行っている場所でもあります。

モニタリングの様子を観察。

みんなで最後に海岸にて記念撮影。

そして7月に真栄里で開催する予定だったのですが、急遽諸事情により中止となり、9月に延期する運びとなりました。

「海の自然教室in真栄里~街の近くの海をみてみよう~」と題しまして、9月9日(日)に開催することができました。

まずは国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにて開会の挨拶やレクチャーを行いました。

塚本自然保護官による開会の挨拶。

真栄里海岸の説明。

ここ真栄里海岸は市街地からすぐ近くの場所であるにも関わらず、ユビエダハマサンゴ群落が広がり、石垣島の中でもサンゴ被度の高い場所である隠れたスノーケリングスポットでもあります。

この日もビンゴカードを作って、今日見たい生き物をかいて貰いました。

スノーケル器材を合わせて真栄里海岸に移動しましたが、途中雨風が強くなる等あいにくの天気となり、待機の時間もありましたが、時間を短縮して行いました。

この日もスノーケリングの仕方から学び、サンゴが多く広がるエリアまで泳いでいきます。

ユビエダハマサンゴ群落と参加者

マイクロアトールの上で休憩中記念撮影

ユビエダハマサンゴ群落

終わるころにも雨が降ったので、センターにて記念撮影

延期や時間短縮はありましたが、両日とも無事に開催することができ、参加者の方々に石垣島の海中景観をみてもらうことができて良かったです。

石垣島在住の方だと、意外にも海に入る機会が少ないと聞きます。

今回初めてスノーケルをした方の中には、海中景観に感動して、この機会にスノーケリングやダイビングをやっていきたいと仰っていました。

また、今までスノーケリングをしたことがある方でも、講師の方による解説を聞いて、海の生き物により興味を持ったと仰っていました。

近年、石垣島の周りにあるサンゴの白化やサンゴの死滅が度々ニュースになる中で、この素晴らしい海中景観が今後どうなっていくのかわかりません。

勿論、それぞれの立場として良くなる方へと対策はしていかなければならないですが、まずは石垣島に住む市民として、今の石垣島の周りのサンゴの様子がどのようになっているか知ることが大事であると思っています。

これを機に、石垣の海そしてサンゴやサンゴ礁にすむ生き物に親しみを持ってもらい、見てきた海中景観を周りの人に伝えられるようになってもらいたいものです。

各々が思うサンゴのポーズ。

ページ先頭へ↑

2018年08月23日黒島~星空観察会のお誘い~【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様こんにちは

先週は雨が続きましたが、今週は夏らしい晴れとなった石垣島からお送りしております。

さて、今回は先日黒島に訪れた際の様子をお伝えします。

黒島は八重山諸島の中の一つで、人口よりも牛の数の方が多いという、牛の牧畜が盛んな島です。

高低差が少なく、島全体に放牧地や牧草地が広がっており、一日もあれば自転車で島を一周できるくらいの大きさです。

黒島は全域が西表石垣国立公園に指定されており、北部を除く周囲の海は海域公園地区に指定されています。

中でも仲本海岸は黒島でも数多くの人が訪れる人気の海岸です。

人気の理由のとしては、ビーチからスノーケリングで泳いで行くとすぐに美しい海中景観が広がっているからでしょう。

コモンサンゴの仲間などの多くの種類のサンゴを観察することができ、それに併せて多くの魚たちも観察することができます。

但し、仲本海岸は満潮から干潮に向かうときや干潮から満潮に向かうときに強い潮の流れが発生するため、スノーケリングをする際はライフジャケットの着用や2人1組で泳ぐなどの安全対策をよろしくお願いします。

また、日によっては遊泳禁止の場合もありますので、詳しくは竹富町HPをご覧下さい。

<竹富町 黒島仲本海岸遊泳情報:https://www.town.taketomi.lg.jp/topics/1531796930/

そんな黒島指折りの人気スポットである仲本海岸より北に位置する宮里海岸の手前には、黒島ビジターセンターがあります。

この黒島ビジターセンターは、国立公園の自然を守りながら、自然とのふれあいの場として広く利用していただくため、黒島の自然や歴史、文化などの資料を展示する等の利用拠点施設として設立しました。

環境省を事務局とし、竹富町、沖縄県と地元の方々等を含めた"黒島ビジターセンター運営協議会"が運営を行っています。

今回、黒島ビジターセンター運営協議会では、9月1日(土)に「星空観察会in黒島」を開催します。

八重山は、本土では見ることの出来ない数多くの星を見ることができ、今年の3月に西表石垣国立公園は、「ダークスカイ・パーク(星空保護区)」に国内で初めて認定を受けました。中でも黒島は、周囲にさえぎるものがなく明かりも少ないため、星空を観察することにとても適しています。

今回の観察会では、前石垣島天文台所長の宮地竹史氏を講師としてお招きします。専門家の解説を聞きながら、星や星座について学ぶとともに、黒島ビジターセンターの展示も楽しんでいただければと思います。

多くのみなさまのご参加、お待ちしております。

この機会に黒島に宿泊して、黒島の魅力を満喫して頂ければ幸いです。

ページ先頭へ↑

2018年08月23日身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。「身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~」と題して、身近な在来の生き物や外来種を観察する観察会を811日(土)に開催しましたので、お伝えします。

今回の観察会は、バンナ公園(沖縄県緑化種苗協同組合)、八重山地区小中学校理科教育研究会と共催で、西表石垣国立公園パークボランティアの方にもご協力いただき、一般参加者31名のみなさんにご参加いただきました。

はじめに室内で、身近な生き物の鳴き声クイズを行いました。似たような鳴き声のヤエヤマニイニイとイシガキニイニイのセミの鳴き声を言い当てられたお子さんもいたりして、すごくびっくりでした。また、石垣島で増えてしまい生態系に悪影響を及ぼしている特定外来生物のオオヒキガエルの説明を行いました。ペットを飼う前には、しっかりと家族で話合って飼うことなどをお伝えして、外来種を増やさないためにみんなができることについてお話をしました。

▲身近な外来種について事前学習

その後、講師の案内のもと、野外に出て公園内を散策して、見つけた生き物を触ったり、鳴き声を聞いたりしながら、みんなで生き物を探して歩いていきました。

▲野外に出て、公園内を散策

散策コースには、あいうえお順に答えて回るクイズラリーを各ポイントに設置して、身近な生き物のクイズを行いながら、散策しました。

▲各ポイントに設置したクイズラリーの問題を読む子どもたち

公園内に流れる小川には、特定外来生物のボタンウキクサが繁茂していました。参加者のみなさんにはボタンウキクサの葉っぱの感触を調べてもらい、クイズラリーのクイズの問いに答えていただきました。また、子どもたちが石垣島の固有種であるオオハナサキガエルを発見して、みんなで観察しました。大人が歩いても普段見つけられない生き物も子どもはすぐに見つけ、色んな生き物を観察することができ、面白かったと感想をいただきました。

▲見つけたオオハナサキガエルの解説時の様子

▲子どもたちが、大きなナナフシも発見していました。

班になって、侵略的外来種と呼ばれているアメリカハマグルマの根っこ取り競争を行いました。参加したみなさんは、一生懸命にアメリカハマグルマの根っこを引き抜いていただきました。おかげさまで、短い時間でしたが、ゴミ袋3つ分のアメリカハマグルマを抜き取っていただき、楽しく駆除体験を行うことができました。

▲各班でアメリカハマグルマの根っこ取り競争

今回は、親子でたくさん自然にふれあって楽しんでいただき、身近な外来種のことも考えるきっかけになり、すごく有意義な観察会となりました。

夏休みももうすぐ終わりですが、夏休みの思い出に、お子さんを連れてご家族で、身近な自然を楽しんでほしいなと思います。

ページ先頭へ↑

2018年08月22日中学校での出前授業【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。子どもたちは、夏休みですね。今回は、波照間島に行ってきました。

波照間島は「果てのうるま」とも呼ばれ、「うるま」は沖縄の方言で、サンゴ礁を意味します。波照間島の観光スポットである「ニシ浜」の透き通った海は、エメラルドグリーンに輝き"ハテルマブルー"とも呼ばれる美しいビーチです。

*「ニシ浜」は、西表石垣国立公園の海域公園地区にも指定されています。

▲「ニシ浜」の海岸

岩礁には、目の黒いラインが特徴的で全身が白い羽毛で覆われたエリグロアジサシの群れを観察することが出来ました。沖縄には、繁殖のために夏の時期に飛来します。

▲岩礁で観察したエリグロアジサシ

波照間島は、石垣島から高速フェリーで片道約60~100分で到着することができますので、ぜひ、夏休みの思い出にお子さんたちと波照間へいらしてみてはいかがでしょうか。

さて、今回波照間島に伺ったのは、波照間中学校の生徒に夏休みの自由研究のお手伝いとして出前授業を行うためです。出前授業では、外来種についてのお話をさせていただきました。外来種とはどういった生き物なのか、波照間島では生息していないオオヒキガエル、シロアゴガエル(特定外来生物)の生態や鳴き声を説明しました。もしも、石垣島で増えてしまっているオオヒキガエルとシロアゴガエルの鳴き声を波照間で聞いたら、石垣自然保護官事務所まで連絡するようお伝えしました。

外来種のお話のあとは、生徒は、先生が作成したワークシートをもとに夏休みの自由研究のテーマ選びや計画表を悩みながらも自分が興味のあるテーマを記入していました。自由研究のテーマには、雨水のPH調査、アリの生態、釣りで釣り上げた魚の種類、いきもの調べ、洞窟調べなど色々上がっていました。

▲外来種についてのお話

波照間島には、ネズミの駆除を行うために持ち込まれたニホンイタチが生息しており、貴重なキシノウエトカゲなどのトカゲ類が減少しています。もともといなかった生き物が生息してしまうと、もともといた生き物に悪影響を与えてしまいます。いつまでも変わらない波照間の自然環境を守っていくためにも是非、生徒さんたちには、自然環境をテーマにした夏休みの自由研究を行ってもらえると嬉しいなと思います。

ページ先頭へ↑

2018年07月31日小中学校へのサンゴ学習

西表石垣国立公園 神保彩葉

みなさん、こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

本土では、今年は猛暑が続いているようですが、

石垣島は32~33度程度。

観光の方々からは、「石垣島、意外と涼しい!」という声も聞こえる程です。

さて、石垣自然保護官事務所では、例年、石垣島内の小中学校と連携した

サンゴの学習を行っています。

今年度は、新川小学校5年生65名、川平小学校4~6年生22名、川平中学校1~3年生16名が対象となり、

室内での学習だけでなく、スノーケル観察等の野外での体験学習も含めて、

各校年間5回程度の授業を行っています。

一部ではありますが、授業の様子をご紹介します。

まずはサンゴクイズ!サンゴのこと、どのくらい知っているかな?(新川小学校)

 

サンゴが大きくなれる条件ってなに?

どーなるコーラル、サンゴ生き残りゲームに挑戦。(川平小学校)

サンゴの骨格を観察してみよう。(川平小学校)

プールでスノーケリング練習 (新川小学校)

いよいよ海でスノーケリング!(川平中学校)

  

  

米原海岸のサンゴや生き物たちを観察しました!(川平中学校)

スノーケリングでみた生き物を絵に描き、模造紙に貼っていきます。(川平小学校)

どんな発表にするか、グループごとに話し合い。(川平小学校)

さて、それぞれどんなまとめ方になるのでしょうか~。

発表会を楽しみにしたいと思います!

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ