ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

徳之島

18件の記事があります。

2017年09月11日アクティブレンジャーの仕事~夜のいきもの調査編!~【徳之島地域】

徳之島 奄美管理者

皆さん、キューガメーラ(こんにちは)!

徳之島自然保護官事務所・アクティブレンジャーの立尾です。

今回は、当事務所の主要業務のひとつである、夜のいきもの調査(夜間ルートセンサス)についてご紹介します!!

夜間ルートセンサスとは、夜の林道を車で走り、出会ったいきものの種名や数を記録し、生息分布域を知る手がかりとするものです。

...徳之島といえば!

ここにしか生息していない希少な動植物が数多く見られるいきものパラダイス!ただ、希少動物の多くは夜行性であり、彼らに会えるのは日が暮れてからの時間帯のため、早寝早起き生活が基本の私にはやや辛くもあります。

とはいえ、いきいき躍動する彼らに会うと元気が出ないはずもなく、やはり楽しい時間です! 

自然保護官(レンジャー)と自然保護官補佐(アクティブレンジャー)の2人1組で行うこの調査、日没後に島内全12ルートを北部・中部・南部に分け、月に3度、違法盗掘等のパトロールを兼ねて巡ります。

業務終了後は急いで帰宅、早めの夕食を手短に済ませ、再び職場に戻り出発です!

必須アイテムは記録用紙にGPS、そして暗闇を照らすライト。いきものを撮影するためのカメラも忘れてはなりません。

設定コースを時速10~20km程度で走行し、夜の林道をくまなく照らしながら生き物を探します。アマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミ、アマミハナサキガエル等は路上にいますが、樹上にはリュウキュウアカショウビンやケナガネズミ等も!

 

リュウキュウアカショウビン         ズアカアオバト

ゆっくり走行ながらも、視線は上に下にと大忙しです。

希少動物に出会ったら、すぐにGPSの座標を取得、種名と数、時刻、座標番号を記録し、すかさずカメラを構えます!(一瞬で隠れてしまったり飛び立ったりするので、良い写真を撮るのは難しいです...)

 

 

(オビトカゲモドキ(Goniurosaurus splendens)鹿児島県指定天然記念物、絶滅危惧IB類)

なんともいえぬ可愛らしさにあふれていますよね。

帯状の模様が特徴のオビトカゲモドキは、県の指定記念物に登録されるまでは愛玩動物として捕獲・飼育されることも珍しくなかったようです。徳之島でしか見ることが出来ない貴重な種。みんなで守っていきたいものです。常緑広葉樹林や石灰洞に住んでおり、夜行性で、昼間はたおれている木の下や洞窟で休んでいます。敵におそわれると尾を持ち上げ、震わせて注意を引く威嚇行動を行います。それでも相手が怯まなければ、尾を自分で切って逃げます。

まだまだ暑い日が続く今日この頃、至る所で目にします。何しろ小さいですから、運転にはとにもかくにも注意が必要です。森や湿った場所に限らず、農道などにも現れます。

※暑くなってきて、夜間はハブ(強力な毒を持つ)も活発に行動しています。

ヒメハブ(徳之島方言:クワッタロ、クワッジャロ。ホンハブと異なり体は小さく、

性格も比較的おとなしくはありますが、毒有り)や、ハイというコブラ科の毒蛇も。

観察する場合は車内からにとどめ、十分気をつけましょう。

そして、道路上にはいきものがたくさんです!

ドライバーの皆さんは、昼間よりさらにゆっくり慎重な運転を心がけていきましょう!

ページ先頭へ↑

2017年06月08日奄美群島国立公園指定記念イベントが行われました!【徳之島】

徳之島 奄美管理者

 ご挨拶が遅くなりましたが、4/1付で徳之島自然保護官事務所に着任しました、自然保護官補佐(アクティブレンジャー)の立尾と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 今年の1月まで、東南アジアの内陸国ラオスで青年海外協力隊員として日本語を教えていました。まず、少しだけラオスの紹介をしたいと思います。

 

 ラオスでは、うつくしい青空や夕焼けに心満たされ、植物や昆虫の豊かさに驚く日々を過ごしていました。食事は蒸しもち米が主食で、おかずには唐辛子がたっぷり!ラオスの人は「辛くないとおいしくない!」が信条です。かつてのランサーン王国("100万頭のゾウの国"の意)の世界遺産都市・ルアンパバンのエレファントビレッジでは、ゾウに乗って森の中を巡ったり、川に入ったりできます。象使い免許も取得できますよ!(ちなみに私も持っています)

 また、任期中にマレーシアの世界遺産・キナバル山(4,095m)に登った折、いきいきと生命感あふれる多様な植物と、笑顔で働くスタッフの方々に感銘を受けました。そこで、改めて日本の自然や文化をもっと知りたくなり、遙かな大河・メコン川の国から、海あり山ありの奄美群島へ移りました。幼い頃から自然豊かな熊本で育ちましたが、徳之島の環境はまた異なりワクワクな毎日です。日々学びながら、島固有のいきものや植物を紹介していきたいと思います。

 

 今年3/7、奄美群島は国内で34番目の国立公園に指定されました。この指定を受け、先月14日(日)には奄美大島で国立公園指定の式典が執り行われましたが、それに先立ち徳之島では4/22(土)に「奄美群島国立公園指定記念イベント~未来へつなごう緑のバトン~」が開催されました。

 徳之島・国立公園指定記念イベント実行委員会が主催したこのイベント、行政主導ではなく、島民の方々企画・開催という全国的に見ても珍しいイベントです。当日は小雨の中を600人あまりの方々にお越し頂きました。

 第一部の式典では、当事務所の沢登自然保護官による奄美群島国立公園の紹介や鹿浦小学校の児童による演劇、町長から子供たちへのオオシマウツギの贈呈等が行われました。第二部のコンサートでは世界自然遺産候補の島々からメッセージを発信、思いを込めた歌声と演奏が会場を包みました。徳之島3町の町長から手渡されたオオシマウツギがすくすく育つように、島のみなさんの心に蒔かれた種が芽吹くとき、徳之島はまた一段魅力的な島になってゆくのでしょう。