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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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徳之島

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2017年11月01日IUCN視察が終わりました!【徳之島地域】

徳之島 奄美管理者

徳之島自然保護官事務所・アクティブレンジャーの立尾です。

みなさま、どんな秋をお過ごしでしょうか?

わたしは楽しみにしていた全島一闘牛大会を、連日のハードワークもあって(⁉)寝過ごし、見逃しました。前夜には闘牛を乗せているのであろうトラックがにぎやかに通る音も響き、お祭り前夜の楽しさが満ちていたのですが、、残念です。

翻って徳之島の夜の林道は、アマミノクロウサギやアマミハナサキガエルの赤ちゃんが続々と生まれ、活況を呈しています。薄暗くなってきた頃にはぴょんぴょんジャンプして移動するトクノシマトゲネズミも多く見られており、いつも以上にゆっくりした走行を心掛けています。

そしてそして!!!とうとう世界自然遺産候補地・徳之島のIUCN視察が終わりました。

IUCNとは、International Union for Conservation of Nature and Natural Resourcesの略で、国際自然保護連合のことです。本部はグラン(スイス・ジュネーブ郊外)にあります。この度、徳之島が世界自然遺産にふさわしいかを決めるための調査に来られました。

(※そもそも世界遺産は、ユネスコ(United Nations Educational , Scientific and Cultural Organization)の、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録されたものを指します。"顕著で普遍的な価値"を有し、未来に残すべき、国境を超える人類の宝であるものが登録されるのですね!)

視察当日の朝には、強風雨の影響で木が倒れて道が塞がれるというハプニングも起こりしましたが(地元関係者の協力もあってすぐに対応することができました)、今年最大のヤマ場が恙なく終了し、一同胸をなで下ろしています。

生きもの大好きなお二人が来徳されました。

   

空港にて 研究者の先生方や関係者と     待ってました~! 徳之島3町挙げてお出迎え!!!

まずは自然保護官が英語で徳之島の自然と保護管理体制についてレクチャーをし、早速徳之島の大自然視察へレッツゴー!!

  

森の中では、鳥や虫など、目に入るもののひとつひとつにこれは何?、あれは?と問いを発しておられる姿が印象的でした。

視察時間が日中に限られていたため、徳之島固有のいきものの痕跡も観察します。

       

森のエビフライ(ケナガネズミやトクノシマ       アマミノクロウサギのふん

トゲネズミの、松ぼっくりの食べかす)        

視察団一同、興味深く見入っておられました。みなさんも林道を走る際はこれらに注目してみると、いきものの気配を感じられるかも!

同行した地元の関係者には視察のための事前準備から、毎日の林道パトロールをはじめ多方面から協力を頂き、当日も島を代表する団体として島の自然への思いを熱くあつく伝えてもらいました。

視察員の気さくなお二人も、関係者の話を注意深く聞き、鋭い質問をしたり、素敵な笑顔で和んだりととてもハッピーに見えました。

世界遺産登録は、世界規模での保護推進への第一歩、スタートラインに立つことに他なりません。視察を終え、今後IUCNから繰り出される課題に、島のみなさんや自治体と共に取り組んでいくことになります。遺産登録されると、島の課題が世界標準の課題になるのです。

そして、私事ですが10月末を以て退職致します。短い期間でしたが、島の方々のサポートのおかげで走ってこられました。遺産登録、そこからの保護・利用推進に関われないことが心残りですが、これからも徳之島・応援隊の一員としてがんばります^^

島の魅力に、ひとりでも多くの方々に出逢ってもらえたらうれしいです。

来てはいよ、ワイドワイド徳之島!!

皆さま、心よりおぼらだーに!!(伊仙町)おぼらだれん!(天城町・徳之島町方言)

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2017年09月11日アクティブレンジャーの仕事~夜のいきもの調査編!~【徳之島地域】

徳之島 奄美管理者

皆さん、キューガメーラ(こんにちは)!

徳之島自然保護官事務所・アクティブレンジャーの立尾です。

今回は、当事務所の主要業務のひとつである、夜のいきもの調査(夜間ルートセンサス)についてご紹介します!!

夜間ルートセンサスとは、夜の林道を車で走り、出会ったいきものの種名や数を記録し、生息分布域を知る手がかりとするものです。

...徳之島といえば!

ここにしか生息していない希少な動植物が数多く見られるいきものパラダイス!ただ、希少動物の多くは夜行性であり、彼らに会えるのは日が暮れてからの時間帯のため、早寝早起き生活が基本の私にはやや辛くもあります。

とはいえ、いきいき躍動する彼らに会うと元気が出ないはずもなく、やはり楽しい時間です! 

自然保護官(レンジャー)と自然保護官補佐(アクティブレンジャー)の2人1組で行うこの調査、日没後に島内全12ルートを北部・中部・南部に分け、月に3度、違法盗掘等のパトロールを兼ねて巡ります。

業務終了後は急いで帰宅、早めの夕食を手短に済ませ、再び職場に戻り出発です!

必須アイテムは記録用紙にGPS、そして暗闇を照らすライト。いきものを撮影するためのカメラも忘れてはなりません。

設定コースを時速10~20km程度で走行し、夜の林道をくまなく照らしながら生き物を探します。アマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミ、アマミハナサキガエル等は路上にいますが、樹上にはリュウキュウアカショウビンやケナガネズミ等も!

 

リュウキュウアカショウビン         ズアカアオバト

ゆっくり走行ながらも、視線は上に下にと大忙しです。

希少動物に出会ったら、すぐにGPSの座標を取得、種名と数、時刻、座標番号を記録し、すかさずカメラを構えます!(一瞬で隠れてしまったり飛び立ったりするので、良い写真を撮るのは難しいです...)