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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

冬色のくじゅう

2016年02月12日
くじゅう アクティブレンジャー 田中

皆様こんにちは。

2/10に、中岳ふもとにある御池(みいけ)に行ってきました。当日9:00時点で牧ノ戸峠の気温は-2℃、天気は晴れで若干風が強かったです。

冬のくじゅうの山々を彩るものといえば、やはり「雪」と「霧氷」ですが、今年は暖冬ということで雪はとても少ないです。霧氷は朝の気温が低い時間帯、沓掛山手前から綺麗に見え始めます。また、登る区間と時間帯にもよりますが、この日の条件ではアイゼンが必須な箇所はありませんでした。

この日の山中は風がとても強く、何度も吹き飛ばされそうになりながら進みました。強風によって体感温度がとても低く、その寒さを耐えながら御池にたどり着いた瞬間、一面に凍った御池がその姿を現してくれました。去年と違うところは全体が見事綺麗に凍っていて、まるで大自然の中にできた広いスケートリンクのようでした。例年は氷結してても、湖面が雪で覆われるのですが、雪がなく、綺麗に氷が露出してる湖面が見れるのは感動的です。平日でも凍った御池を目当てに来る人は多いですね。気持ちがよくわかります。

冬のくじゅう連山。霧氷に囲まれ銀色に輝く中岳の凍った御池は冬のくじゅうの一押しです。今年は比較的気温が暖かいので寒い日を狙って御池へ行くことをオススメします。今の時期しか見れない絶景ですので是非一度見に来てみてください。

また、冬山登山を行うときは十分に注意をしてからお楽しみください。昼以降は登山道が非常にぬかるみます。登山道周辺の植生を傷めないためにも、少し汚れてしまいますが登山道から外れずに歩いてください。場合によっては長靴など、装備、準備、計画、判断をしっかりと行って、安全に楽しんでくださいね。