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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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霧島・錦江湾国立公園

43件の記事があります。

2018年08月03日草刈りと海の生きもの観察会 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

パークボランティアの方にも手伝ってもらい環境省所管地の草刈り作業を行いました。

約1ヵ月前に刈った草が身長より高くなっているものもあり、植物の成長はとても早いです。

暑い中での作業でしたが、草刈り後にさっぱりとした草地を見ると爽やかな気分になりました。

環境省所管地草刈り前  環境省所管地の草刈り後

▲草刈り前                  ▲草刈り後

午後からは休暇村指宿前の海岸でシュノーケル体験による海の生きもの観察が行われました。

パークボランティアが講師となり、シュノーケルを楽しむためには欠かせないライフジャケットの着け方や呼吸法など準備をしっかりとして海に入ります。

シュノーケルによる自然観察会  シュノーケルによる海中散策中

▲シュノーケルの様子

今回のシュノーケルではある生きものが見つかりました。

ウニに隠れているそのある生きものはどこにいるかわかりますか?

シラヒゲウニに隠れるゼブラガニ             

▲まるでシマウマのような模様が特徴です。

シラヒゲウニに寄生するゼブラガニ          

▲正解はゼブラガニというカニでした。

大きさは100円玉ぐらいの小さい体でウニをがっしり挟んで離れません。

ゼブラガニは、上から下まで一定の幅で刈り取りながらトゲを食べます。刈り取った後のはげた部分をすみかにして帯状に刈り取ると離れ、次のウニに移動するといわれています。

珍しいゼブラガニに目を奪われてしまいましたが、このウニも白色や朱色のトゲが引き立っていて特徴的です。沖縄などの熱帯の海域で見られることが多いシラヒゲウニです。

また、次回も開催予定ですので指宿市の海に生息するゆかいな仲間達をぜひ見に来てください。

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2018年07月30日ビオトープカダヤシ駆除活動! 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 鹿児島 椎葉美香

指宿市にあるビオトープ池で外来種駆除イベントがありました。

今回は夏休みこども環境講座として小学生を対象に行われたイベントでしたが、親子で参加してくださる方もいました。

この池にはカダヤシが生息しています。

外来種駆除イベントですくったカダヤシ

▲カダヤシ

カダヤシは、北アメリカのミシシッピ川流域からメキシコ北部までが原産の淡水魚で、ボウフラを食べることから、池の中に放流されたことがありました。ですが、攻撃性が強く繁殖力も高いので、在来のメダカが減少するなどの悪影響を引き起こしてしまうおそれがあります。そのため、日本では特定外来生物に指定されています。

※特定外来生物に指定されている生きものを野外で捕まえた場合、持って帰ったり飼ったりすることは禁止されています。

室内で講師の方にカダヤシとメダカの違いなどについて解説してもらった後は、いよいよカダヤシ駆除活動の始まりです。

外来種駆除イベントの解説

▲室内でのレクチャーの様子

捕りやすい場所に移動しつつそれぞれの参加者のみなさんがカダヤシを多くすくい取ることができ、駆除活動は大成功!

外来種駆除イベント作業時  外来種駆除イベントでカダヤシをすくう子供達

▲みなさん夢中ですくっています。

そのあとは、実際にメダカとすくったカダヤシを見比べて尾ビレの違いなど、じっくり観察をしました。

メダカの群れ  カダヤシとメダカの観察

▲メダカ                    ▲カダヤシとメダカを観察中

知らない生きものから知っている生きものに変わると、その生きものの見方が少し変わったように感じ、私も改めていい経験ができました。

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2018年06月15日島々を望む佐多岬展望台 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

本土最南端である佐多岬には環境省が整備した展望台があります。

晴れた日には開聞岳、種子島、硫黄島などの島々を望むことができ、海は濃いブルーやエメラルドグリーンなど少しずつ色に違いがありとても綺麗です。

佐多岬からみた枇榔島   

佐多岬展望台からみた枇榔島            佐多岬展望台からみた開聞岳

きれいな景色に魅了されている中、ミサゴが姿を現しました。

おもに魚類を食べるので、海岸や湖などでも飛んでいる姿を見ることができます。

トビくらいの大きさで迫力がありました。

飛翔するミサゴ

ミサゴ

また、佐多岬展望台から車で1時間ほどの場所には雄川の滝があります。滝つぼまでは、駐車場から徒歩約20分かかりますが、道中は澄んだ川と流れる水の音に癒されながら向かうことができます。

長雨に気分が落ち込んでしまうこともありますが、梅雨の晴れ間に絶景に癒されて梅雨明けまで乗り切りましょう!

雄川の滝   雄川の滝

雄川の滝

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2018年05月30日えびの高原つつじヶ丘のミヤマキリシマが満開です 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 えびの 廣澤 順也

霧島錦江湾国立公園えびの管理官事務所です。

えびの高原の色鮮やかな季節がやってきました。

高原内のつつじヶ丘ではミヤマキリシマが満開です。

約6ヘクタールの丘が紅紫色に染まり、整備された遊歩道や木道からゆっくり見ることができます。

今年は例年にない鮮やかな色の花が咲きました!

昨年秋からの新燃岳の噴火や硫黄山の活発な噴気活動のせいなのか...?

この丘は、昭和30年代初期に、宮崎交通創始者の岩切章太郎氏が、ススキの中に埋もれていた

ミヤマキリシマの生育を促すため、刈り込みを始め丹精込めて作り上げていった場所。

昨年秋、十数年ぶりにボランティアさんによるススキ刈りが行われ、

そのかいがあり、遊歩道沿いのミヤマキリシマの株が素敵な花を元気よく咲かせました。

このススキの刈り込みは草刈り機が使えず手作業で行う必要があり、時間が掛かります。

遊歩道の一部でしか実施できなかったため、今年度以降、範囲を広げて実施していく計画です。

見頃を少し過ぎましたが、ミヤマキリシマはこれから韓国岳の斜面に花を咲かせていきます。

もう梅雨に入ったから駄目でしょう? いえいえ、霧に覆われる日のつつじヶ丘も幻想的でお勧めです。

時には花の間から、シカが顔を出すこともありますよ。

開花の最新情報はえびのエコミュージアムセンターへ

http://www.ebino-ecomuseum.go.jp/

https://www.facebook.com/ebinoecomuseum

【霧島錦江湾国立公園・霧島地区 えびの管理官事務所】

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2018年05月18日ミヤマキリシマツツジが咲き始めました!【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 えびの 廣澤 順也

えびの高原は、標高1,200メートルにあるため、今は新緑の季節です。

また霧島を代表する花である、ミヤマキリシマツツジのシーズンが始まりました。

今年は、ミヤマキリシマスポットの硫黄山や不動池といった絶景は、

硫黄山の噴火で規制エリアとなっているため見ることができません。

ですが、高原のあちらこちらで、小さな紫赤の花を咲かせるツツジの群落を見ることができます。

 

硫黄山の斜面では、火山の影響を受けてもミヤマキリシマは咲いています!

高原内、よくよく見ると濃い色のツツジがあります。

今年は入ることができないですが、素晴らしい絶景がえびの高原にはあります。

【霧島錦江湾国立公園・霧島地区 えびの管理官事務所】

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2018年04月27日鹿児島地区パークボランティア研修会 

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

はじめまして。

霧島錦江湾国立公園(錦江湾地域)のアクティブレンジャー椎葉です。

4月22日にパークボランティア研修を開催しました。

万一の事故が起こった際に、適切に対応できるように救急救命講習を受けました。

消防署の方からは良質な心臓マッサージや人工呼吸も必要ですが、行動する勇気が必要であると教えていただき、皆さん熱心に講習を受けていました。

救命救急講習の様子

救急救命講習の様子

午後は、講師を招いて屋内で事前の研修を行い、その後、野外観察研修会を行いました。

ビオトープではトンボなどの解説をしていただきました。

ビオトープ研修会

赤い姿が美しいショウジョウトンボは、大人になるにつれて赤い色が濃くなります。

ショウジョウトンボのオス

ショウジョウトンボ

左:未成熟のオス 右:成熟したオス

また、ハラボソトンボの交尾と産卵する姿を見ることができました。

メスが産卵している間、オスがメスのそばを飛びながら見守っている姿を観察できました。

ハラボソトンボのオス

ハラボソトンボのオス(未成熟)

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2018年04月17日えびの高原、春は黄色の花盛り。【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 えびの 廣澤 順也

標高1,200メートルのえびの高原の春は遅いです。

4月8日には、なんと雪が積もりました!

それでも、植物を見ていると春の訪れを感じます。

えびの高原の遅い春を告げる花の色は、みな黄色、なぜでしょうか?

マンサク

「まず咲く」が訛ったと言われ、黄色が鮮やかな細長いひも状のちぢれた花が特徴

キリシマミズキ

九州では霧島山系でしかない落葉低木で、霧島の春を代表する名花

葉のない枝先に淡黄色の穂状花序を垂らし咲く花の姿は可憐です。

周囲を花明かりで明るくし、その甘い優美な香りで優しい空間を生み出します。

シロモジ

花は淡黄色小形の散形花序につき葉と同時に開く。花の中につんとした若葉が印象的。

中部地方以西の本州、四国、九州の山地に生える。

今年は花が開くと、20℃近い気温となり、花の期間が短いです。

これらの花に続くのは、世界でここだけの花、ノカイドウが咲きます。

すでに花芽が出てきました。ノカイドウ情報近日公開予定です。

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2018年03月02日鹿児島地区パークボランティア募集中!!

霧島・錦江湾国立公園 鹿児島 前平理恵

霧島錦江湾国立公園鹿児島地区では、国立公園の美化清掃、景観・自然環境の保全、利用者への指導等を行うパークボランティアの新規会員募集を行っています。

自然に対する愛情をお持ちで、メンバーと一緒に活動を楽しんでくださる方々のご応募をお待ちしております!!

1 活動内容

 現在は指宿市を中心とした自然解説、美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などを主な活動としています。新しい活動の提案・企画もお待ちしております!

活動対象範囲は、霧島錦江湾国立公園のうち錦江湾地域(鹿児島市、姶良市、垂水市)と指宿・佐多地域(指宿市、南大隅町)です。

2 登録要件 

  ・登録前に行われる研修会を受講できること。

     ※研修会:日時 平成30年4月22日(日)9時~17時

           場所 指宿市(休暇村指宿)

  ・活動に支障のない健康な身体、登山や歩道整備等に必要な体力を有すること。

  ・年間3日以上活動に参加できること。

3 申込方法

   希望者は、氏名、住所、電話番号をご記入の上、鹿児島自然保護官事務所までご連絡ください。

     鹿児島自然保護官事務所(担当:前平) TEL:099-213-1811 FAX:099-251-2145

   

4 申込締切日

   平成30年3月23日(金)必着

ご応募お待ちしております☆

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2018年01月16日初冠雪@鹿児島

霧島・錦江湾国立公園 鹿児島 前平理恵

あっという間に2018年ですね!

日本列島が寒波に見舞われた1月11日、桜島と開聞岳で初冠雪が見られました!

いつも悠然とした姿がかっこいい桜島は、粉砂糖をふりかけたケーキみたいになりました♪

雪化粧の桜島。暖かい鹿児島でも年に1~2回は雪が積もります。

              ▲雪化粧の桜島 

雪化粧の開聞岳。とんがりぼうし形の開聞岳のてっぺんも白くなっていました。

              ▲雪化粧の開聞岳

こちらは白い帽子をかぶってますね♪

見事に複合火山の2段目以上が白くなっています。

             ▲開聞岳山頂部

山頂部は足元が凍っている恐れがあります! 

冬の登山をされる際は岩の上の通行などにお気を付けくださいね。

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2017年11月29日草刈りとカダヤシ駆除

霧島・錦江湾国立公園 鹿児島 前平理恵

11月19日(日)、パークボランティア活動に参加してきました。パークボランティアの方々や休暇村指宿のスタッフの方々と一緒に、指宿市のビオトープ池周辺の草刈りを行いました。草刈り後には散策路もすっきりとして、隠れていたベンチも気持ちよく使える状態になりました!

鎌で丁寧に草刈りをしてくれました。

                    ▲鎌で丁寧に草刈り

また、草刈り作業の後に、特定外来生物「カダヤシ」の駆除にチャレンジしました。

特定外来生物とは、海外からやってきた外来生物のうち、特に生態系や人の生命・身体、農林水産業へ大きな被害を与える可能性のあるものとして指定されたものです。最近では特定外来生物の「ヒアリ」が大きな話題を呼んでいますね。

「カダヤシ」は、蚊の幼虫であるボウフラを食べてくれるし、なおかつどんな環境でも生き延びやすい、さらに強力な繁殖力を持っていることから、蚊の駆除を目的として台湾などから意図的に持ち込まれた生物です。しかし、そのタフさと繁殖力の強さが仇となり、また攻撃性も強いことから、もともと日本にいた生きもの達を生態系から追い出してしまう危険性を持ち合わせています。同じ生息環境で生きる日本古来のメダカを例にとると、メダカを攻撃する→メダカの繁殖率が下がる→しかしカダヤシの繁殖率は下がらない→結果的にカダヤシばかりが増えてメダカがいなくなってしまう、という状況になってしまいます。また、カダヤシは水面に浮く動物を食べるため、水面近くを泳ぐメダカの赤ちゃんも食べてしまいます。

メダカとカダヤシのちがい。見た目が似ていますが、尻びれや尾びれの形が違います。

▲メダカとカダヤシの違い

「カダヤシ」も「ヒアリ」も、飼ったり生きたままどこかへ持って行ったりすることは法律で禁止されています。違反したら罰金を払わなくてはならない可能性もあるのですよ!

この「カダヤシ」、見た目はメダカそっくりで、池にいるカダヤシをメダカと間違えてお家に持って帰ってしまう人がいるほどです。

国立公園から特定外来生物が拡がってしまう!これはいけない!ということで、カダヤシの駆除を試みようとしたところです。

(※外来生物の3原則は、「入れない」「捨てない」「拡げない」です!)

居合わせた親子も一緒にカダヤシ採集。兄弟そろって夢中。 ボランティアのおじさんも負けじと網をふります。

   ▲兄弟そろって生きもの採集に夢中           ▲おじさんも負けないよ~

今回は、たまたま居合わせた親子と一緒にカダヤシを捕まえました。寒いせいか夏に比べて捕まえるのが難しかったですが、30匹ほど駆除することができました。「駆除」と言っても、勝手に連れてこられて勝手に駆除されているカダヤシにとってみれば、人間に振り回されているとしか言いようがありませんよね。駆除しながらいつも悶々と考えることがありますが、「何かにとっての良いことの裏には、別の何かにとっての悪いことがあるかもしれない」ことを忘れてはいけないなあと思う日々です。

その他にもいろいろな生きものに出会い、ついでに生きもの観察もすることができました。

他にもツチガエルやヤゴ、ゲンゴロウの仲間に会いました。

みなさん、メダカと思っているそのお魚、カダヤシだったりしませんか??

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