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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

晩秋の久住山巡視 【くじゅう地域】

2011年11月10日
くじゅう
自然保護官事務所のある長者原は、紅葉のピークを過ぎたせいか、天気があまり良くないせいか、観光客や登山者の姿が減って、なんだか寂しい感じになってきました。
「もうそろそろ初雪が降るね」という話を耳にし、冬のシーズンインも間近です。ただ、くじゅう越冬初の私としては、氷点下10度以下まで冷えるという寒さに今から戦々恐々としています。

さて、立冬も過ぎた11月9日(水)、牧ノ戸峠から久住山山頂まで巡視に行ってきました。



牧ノ戸峠登山口から歩いて約30分。
標高1503mの沓掛山(くつかけやま)付近から、右奥の扇ヶ鼻(おうぎがはな)を望むと、灰色のじゅうたんと黄緑色のササ原が点々と広がっていました。
やっぱり秋の終わりは寂しいものです。
でも、30名ほどの幼稚園児が久住山登山をしていて、歓声が山に響いてなんともにぎやかでした。


▲久住山頂から硫黄山(上)・久住高原(下)を見た風景

当日は曇りでしたが、雨が降った後で空気が比較的澄んでいて、久住高原もきれいに見えました。

ただ、山頂付近は寒かったです!
気温は8℃前後でしたが、風があったので体感温度はそれ以下。
動いているときはいいですが、止まると急に体が冷えるのでフリースやダウンなどの防寒着が必要です。
手袋も軍手でいいのであると心強いですよ。

今年の秋は、例年に比べて暖かいですが、山に登る時は防寒対策をしっかりして、おいでください。


最後に、巡視が終わる牧ノ戸峠登山口に差し掛かったところで、ピンク色のかわいい実を見つけました。



マユミ(ニシキギ科)の果実です。
葉が落ちた木のそばで、たわわに実をつけていました。

もう冬が近いといえど、自然の中で目を凝らすと、まだまだ秋は進行中です!