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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

トクがいっぱい徳之島!【徳之島地域】

2014年04月25日
徳之島
みなさん、はじめまして!
この4月に徳之島自然保護官事務所のアクティブレンジャーに着任いたしました吉野と申します。
徳之島で生まれ、高校まで徳之島で育ちました。
私自身、島を離れてから改めて徳之島の自然環境の素晴らしさに気づかされることが多く、こうして島に帰ってきて、島のために働けることをとても嬉しく感じます。
自然関係の仕事は初めてで、知識も経験も少なくまだまだ勉強中の身ですが、徳之島の素晴らしい自然を島の皆さんと共に守り、そして多くの方々に伝えていければと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。

さて、徳之島からのアクティブレンジャー日記第1弾は、(日記という趣旨から多少離れますが)島紹介をいたします!!


みなさん、徳之島という島をご存知ですか?
鹿児島県に属し、鹿児島市より約470㎞南にある奄美群島で2番目に大きな、長寿と子宝の島です。
亜熱帯性の気候で、大陸との分離・結合を繰り返してきた歴史から、貴重な固有種が多く生息するなど独自の自然環境が色濃く残っています。
徳之島の天城岳(533m)、井之川岳(645m)、犬田布岳(417m)などからなる山岳部には、照葉樹の森が広がっています。
その森の中には、貴重な生物がたくさん!
その代表格がなんといってもアマミノクロウサギ!
アマミノクロウサギはその種名から、奄美大島だけに生息していると思われがちですが、実は徳之島にもいるんです。着任早々、林道の夜間巡視中に間近で観察することができました。






アマミノクロウサギ以外にも貴重な生物はたくさん!
世界で徳之島にしか生息していないトクノシマトゲネズミ!(左上※中村正弘氏提供)
こちらも徳之島固有種のオビトカゲモドキ!(右上)

徳之島は動物だけじゃなく、植物もスゴイ!!
徳之島固有種のハツシマカンアオイ。(左下)
またまたこちらも徳之島固有種のトクノシマエビネ!(右下)





こういった動植物が数多く生育・生息する自然環境が評価され、奄美大島、沖縄島北部(やんばる)、西表島とともに昨年12月に世界自然遺産の候補地として選定されました。

さてさて、徳之島は森だけでなく海もスゴイ!
珊瑚が広がる美しいビーチがあるかと思えば・・・(畦海岸:写真上)
荒々しい海食岸も!(小原海岸:写真下)





徳之島にはまだまだ貴重な動植物や美しい景観がたくさんあるので
この日記を通してどんどん紹介していければと思っています。

そんな自然豊かな徳之島に昨年10月に開設されたのが徳之島自然保護官事務所です。



天城町役場庁舎4階にあり、現在渡邊自然保護官と私の2名が勤務しております。
徳之島の自然保護の拠点として、この事務所からどんどん情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは、また!お読みいただき、おぼらだれん!(方言:ありがとうございました)