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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

森のエビフライ・ウサギのフン探し2016【徳之島地域】

2016年08月19日
徳之島 アクティブレンジャー 吉野

みなさん、こんにちは!

徳之島自然保護官事務所アクティブレンジャーの吉野です。

今日は、87日に実施しました夏休み親子体験イベント『森のエビフライ・ウサギのフン探し2016』の報告をいたします。

林道上に落ちているケナガネズミなどが食べた松の実の食痕(通称森のエビフライ)やアマミノクロウサギのフンの数と場所を記録し、エビフライ・ウサギのフンマップを作ろうという企画で、昨年に続き2回目の開催でした。

50名の親子連れの方々と実際に林道上で調査を行う予定でしたが、当日はあいにくの雨。。。

残念ながら、屋外での調査は中止し、屋内で3名の講師の先生方による講演会・勉強会を実施することになりました。

はじめは、東京大学特任助教の田中俊徳先生。田中先生は世界自然遺産や環境政策がご専門。世界自然遺産条約や国立公園、他の世界遺産地域の事例やエコツーリズムに関して、子供達にもわかりやすく解説していただきました。

次に、宮崎大学研究員の城ヶ原貴通先生。城ヶ原先生は南西諸島に生息するネズミ類の研究をされており、徳之島に生息するケナガネズミやトクノシマトゲネズミの剥製も持参していただき、島に棲む希少なネズミの生態について教えていただきました。

最後は、鹿児島大学奄美分室研究員の鈴木真理子先生よりアマミノクロウサギについてお話しをしていただきました。鈴木先生が奄美大島で調査に用いた自動撮影カメラで撮影された"クロウサギのリラックスシーン?"の映像は子供達からも歓声があがるほど盛り上がっていました。

イベントはあいにくの天候で、予定が大幅に変更となってしまいましたが、先生方のお話を子供達も真剣に聞き入っていたので、実りあるものになったかと思います。

雨のなか参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

ぜひ来年も企画したいと思いますので、次回こそは晴れることに期待しましょう!