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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

奄美群島国立公園指定記念イベントが行われました!【徳之島】

2017年06月08日
徳之島 田口知宏

 ご挨拶が遅くなりましたが、4/1付で徳之島自然保護官事務所に着任しました、自然保護官補佐(アクティブレンジャー)の立尾と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 今年の1月まで、東南アジアの内陸国ラオスで青年海外協力隊員として日本語を教えていました。まず、少しだけラオスの紹介をしたいと思います。

 

 ラオスでは、うつくしい青空や夕焼けに心満たされ、植物や昆虫の豊かさに驚く日々を過ごしていました。食事は蒸しもち米が主食で、おかずには唐辛子がたっぷり!ラオスの人は「辛くないとおいしくない!」が信条です。かつてのランサーン王国("100万頭のゾウの国"の意)の世界遺産都市・ルアンパバンのエレファントビレッジでは、ゾウに乗って森の中を巡ったり、川に入ったりできます。象使い免許も取得できますよ!(ちなみに私も持っています)

 また、任期中にマレーシアの世界遺産・キナバル山(4,095m)に登った折、いきいきと生命感あふれる多様な植物と、笑顔で働くスタッフの方々に感銘を受けました。そこで、改めて日本の自然や文化をもっと知りたくなり、遙かな大河・メコン川の国から、海あり山ありの奄美群島へ移りました。幼い頃から自然豊かな熊本で育ちましたが、徳之島の環境はまた異なりワクワクな毎日です。日々学びながら、島固有のいきものや植物を紹介していきたいと思います。

 

 今年3/7、奄美群島は国内で34番目の国立公園に指定されました。この指定を受け、先月14日(日)には奄美大島で国立公園指定の式典が執り行われましたが、それに先立ち徳之島では4/22(土)に「奄美群島国立公園指定記念イベント~未来へつなごう緑のバトン~」が開催されました。

 徳之島・国立公園指定記念イベント実行委員会が主催したこのイベント、行政主導ではなく、島民の方々企画・開催という全国的に見ても珍しいイベントです。当日は小雨の中を600人あまりの方々にお越し頂きました。

 第一部の式典では、当事務所の沢登自然保護官による奄美群島国立公園の紹介や鹿浦小学校の児童による演劇、町長から子供たちへのオオシマウツギの贈呈等が行われました。第二部のコンサートでは世界自然遺産候補の島々からメッセージを発信、思いを込めた歌声と演奏が会場を包みました。徳之島3町の町長から手渡されたオオシマウツギがすくすく育つように、島のみなさんの心に蒔かれた種が芽吹くとき、徳之島はまた一段魅力的な島になってゆくのでしょう。

 続いて、伊仙町立鹿浦小学校の児童による演劇公演です。

 昨年虹の会主催で開かれた、夏休みの自由研究会に参加した子どもたちが、アマミノクロウサギやケナガネズミの研究成果をもとに自分たちで脚本・演技・道具制作を行って作り上げた舞台です。舞台袖から見ていてもドキドキする、目を離せないステージでした。

 こちらからYoutubeにアップされた映像をご覧いただけます。

<めぐる徳之島> https://www.youtube.com/watch?v=RhAtu7iKMOc

それでは、しかや~しかや~!(またね)