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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

外来種「アメリカハマグルマ」駆除!【屋久島地域】

2017年03月24日
屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

3月4日(土)、パークボランティアのみなさんとアメリカハマグルマの駆除を行いました。

 

アメリカハマグルマは、フロリダ南部~熱帯アメリカ原産のキク科の植物で、1970年代初期、沖縄に緑化用に導入されその後南西諸島や小笠原などに広がり、強靭な繁殖力で元からいた植物の生育場所を奪ったり、近縁種と交雑するなどして生態系に影響を与える外来種です。

大きな被害が予測され、特に緊急性が高く積極的な防除が急がれる種として生態系被害防止外来種リストの緊急対策外来種にも指定されています。

 

アメリカハマグルマ

▲アメリカハマグルマ。

 

屋久島でも海岸や海岸近くの道路、港や集落内で繁茂しているのを確認しています。

そこで昨年度から、個体数が限定的で根絶できそうな地域や国立公園内に生育しているものを優先して駆除を始めました。

今回の活動場所は昨年度駆除を実施した場所で、1年ぶり2回目となります。

前回の活動の様子はコチラ↓↓

http://kyushu.env.go.jp/blog/2015/12/post-130.html

 

ひとたび外来種が侵入してしまうと、1回の駆除で根絶することはほぼ不可能です。

地中に残る根や種子、地表の取り残しがどうしてもあるからです。

根気よく生えては取り、生えては取りを繰り返して個体数を減らしていくしかないのです。

今回の場所は1年前の駆除の効果が出ているようで、再生しているアメリカハマグルマは少なく、前回8袋もあった除去量に対して今回は1~2袋でした。

 

アメリカハマグルマを探す様子

▲しゃがみこんで探さないと見つけられないほどアメリカハマグルマの勢いは衰えていました。

しかし強靭な繁殖力を持つアメリカハマグルマは茎や根が少しでも残っているとそこからまた生えてきます。

実際、少しずつではありますが確実にじわじわと再生していました。油断は禁物です!

 

しゃがみこんでアメリカハマグルマを探す様子

▲取り残しがないように、みなさん目を凝らして探してくれました!

今後も巡視等で経過観察しながら、また1年後駆除を実施したいと思います。

 

この地域はアメリカハマグルマの生育が限定的なので比較的駆除が楽ですが、すぐ近くのキャンプ場ではすでに一面にアメリカハマグルマが繁茂しており、駆除は非常に厳しい状況となっていました。

 

近くのキャンプ場に生えたアメリカハマグルマ

▲近くのキャンプ場。地面の緑はすべてアメリカハマグルマ。

 

猛繁茂するアメリカハマグルマを前に頭を抱える様子

▲アメリカハマグルマの猛繁茂を前に頭を抱える。

 

キャンプ場のアメリカハマグルマの一部を駆除した様子

▲試しにキャンプ場の一部のアメリカハマグルマを抜いてみました。

一面に生えたアメリカハマグルマを根こそぎ抜き取る労力を実感できたことに加え、ボランティアの皆さんから様々な駆除方法が提案されました。

今後ここがどのようにして再生するかしないか等も観察していき、今後の駆除活動の方針決定に役立てたいと思います。

 

さて、早いもので平成28年度のパークボランティア活動も今回が最後となりました。

今年度は悪天候等で中止になる活動が多く、不完全燃焼だったボランティアの方もいたようですが、様々な活動に取り組んで頂き本当にお疲れさまでした。

来年度もよろしくお願いいたします(^^)