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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

世界遺産センターの展示紹介【屋久島地域】

2014年04月25日
屋久島
引き続き屋久島から、
4月からアクティブレンジャー2年目に突入した水川です。
よりいっそう頑張っていきますので、
これからもどうぞよろしくお願いします!

展示を改修した屋久島世界遺産センターですが、
前回に引き続き新しくなった館内をまた少しだけ紹介します。
今回ご紹介するのはこちらです!



世界自然遺産に登録されるためには、
「自然美」「地形・地質」「生態系」「生物多様性」の
4つの評価基準のいずれかを満たす必要があります。
屋久島は「自然美」と「生態系」の2つの基準を満たしていると
認められています。
世界自然遺産として認められた屋久島の「自然美」とは、
巨大なヤクスギなどが生育する原生的な天然林と
顕著な標高差が造り出す自然景観です。
その類いまれな「自然美」を80インチの大きなスクリーンでご覧頂けます。
解説の音声も流れますので、森だけでなく、
それを支えている川、山、苔などについても知ることができます。

次に、「生態系」についてご紹介します。
屋久島は日本の南に位置しながら、標高2000m級の山々があるため、
標高に応じて亜熱帯、暖温帯、冷温帯の気候が存在し、
それにあわせて生育する植物も変化していきます。
世界自然遺産に認められた屋久島の「生態系」とは、
海岸付近には亜熱帯性植物、低地には照葉樹林、
高地には針広混交林などの異なる植生が垂直に分布し、
それが残存していることです。
その植生の垂直分布を再現しているのがこちらの模型です!



実際に生育している植物の模型を標高ごとに並べてあります。
これを見れば、植性の垂直分布が一目瞭然です。
細かいところまで作り込んでありますので、
訪れた際はじっくり眺めてみてください。

なお、予定よりも1ヶ月遅くなってしまいましたが、
5月1日に正式にリニューアルオープンすることとなりました!
皆様の来館を心よりお待ちしております。