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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

於茂登岳トレッキング【石垣地域】

2013年12月25日
石垣
12月7日(土)に、国立公園に指定されている沖縄県で最高峰の於茂登岳(標高525.5m)に西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんと研修を目的としてトレッキングに行ってきました。当日は曇り空でしたが、山頂へ進んで行くうちに晴れ間もでてきてトレッキングするには快適な日となり、生き物など自然のことに詳しいパークボランティアの方にリードしていただき、楽しい活動が行えました。

西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんは、西表島・竹富島など各離島にお住まいの方が多く、パークボランティア同士で交流する機会があまりないのが現状です。そこで、今回は親睦を深め身近な自然について知識を共有することを目的として、西表石垣国立公園パークボランティア主催のトレッキングが実施されました。

写真右上・左上:トレッキング時の様子
左下:昭和30年代に使用されていたと思われる炭焼き窯跡地に入り、見学している様子
右下:ヤエヤママルヤスデ

今回は、みんなで登山道沿いに生育している植物や昆虫などを見つけながら進み、昭和30年代に使用したと思われる炭焼きの窯に入り、当時どのようにして窯が造られたのかなどパークボランティアさんに解説していただいたほか、途中、ヤエヤママルヤスデ、イシガキナナフシ、タイワンサソリモドキなどの生き物を見つけ、約2時間をかけて山頂に向かいました。また、標高400m付近に水が張っている桶があり、その上の垂れ下がった枝に産卵したヤエヤマアオガエルの泡巣も発見し、標高が高い場所でもたくましく生息していることに感動しました。頂上に着くと、みなさんで頂上から一望できる山々をバックに集合写真を撮り、よい記念となりました。頂上は涼しい風が吹き気持ちが良かったです。

写真:ヤエヤマアオガエルの泡巣

写真:於茂登岳頂上からは、平久保半島まで一望できます。

トレッキングを終えて、パークボランティアのみなさんの感想をお聞きしたところ、「数回登っているが、自分の知らなかったことが多くお聞きできて勉強になり、今回いろんな発見ができてとても良かった」とおっしゃっていました。私も参加して、みなさんの自然について知識が豊富でとても勉強になり、今後も楽しいパークボランティア主催の活動が増えパークボランティア同士の親睦が深まれば良いなと感じた一日となりました。

石垣は雪が降らないので、年中山登りができます。夏はとても日差しが強くトレッキングするには少し大変なこともありますが、冬は涼しい風が吹き、とてもいいですよ。普段あまり体を動かさない人もぜひ、自然を楽しみながら山登りに挑戦してみてくださいね。