九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

石西礁湖サンゴ礁基金【石垣地域】

2012年11月21日
石垣
11月も終盤となり石垣もずいぶんと涼しくなってきました。朝夕は冷えるようになってきたので、体調管理にも注意が必要ですね。

さて、今回はサンゴの海を守るために寄付を集める「石西礁湖サンゴ礁基金」を紹介します。
石西礁湖サンゴ礁基金とは自然再生推進法に基づき設置された「石西礁湖自然再生協議会」のための基金で、サンゴ礁保全のために寄付金を募っています。これまでに300万円以上の寄付をいただき、いただいた寄付金はオニヒトデ対策や赤土対策などに活用しています(平成24年9月末日現在)。

石西礁湖サンゴ礁基金では、ホームページにて随時皆様からの寄付を募っています。オンライン寄付サイト「Give One」により自宅からでも寄付していただくことができます。特に11月27日から12月26日までの1ヶ月間は、「E-ファンドレイジング・チャレンジ」という取り組みにて赤土対策に焦点を当てて寄付を募りますので、ぜひサンゴ礁基金のホームページをご覧ください。
「海を守るために何か行動を起こしたい。でも何ができるのかわからない」という方もいらっしゃるのではないかと思います。私自身、過去にそう思っていたことがあります。寄付という方法は、現場に出ることができない方でも協力できる一つの方法です。一人ひとりの力が集まることでできることがありますので、海の回復のためにぜひ皆さんの力を貸してください。どうぞご協力よろしくお願いします。

また、7月には地域のお祭りにも参加して大勢の方からの寄付をいただきましたので、ここで紹介させていただきます。
地域のお祭りは多くの人と出会うチャンスです。サンゴ礁基金ではサンゴの保全に関するパネルの設置やサンゴについてのクイズ等で来場者の関心を高め、ブースの正面に募金箱を設置しました。その結果、地元の方や観光でいらした方、また様々な年代の方に寄付していただき、2日間で11万円以上も集まりました。大勢の方がサンゴの海に関心や問題意識を持ってくれたことと感じています。


写真:参加したお祭りブースの様子。特にサンゴクイズは大人も子どもも大好評でした。

サンゴ礁基金ではより大勢の方にメッセージを届け、サンゴ礁基金を知っていただくため、発信力のある著名な方に「サンゴサポーター」となっていただいています。現在は歌手の加藤登紀子さん、地元で大人気のバンド「きいやま商店」、石垣島出身のアーティスト「RYOEI」の2名と1組がサンゴサポーターです。
7月に参加したお祭りでは、サンゴサポーターとなった「きいやま商店」と「RYOEI」の任命式やライブも行われました。今回のイベントでは、サンゴの海を守るためのメッセージソングとして、八島小学校と明石小学校が子どもパークレンジャーで実施したサンゴ学習の感想文を元に「RYIEI」が作詞作曲した「夢色のさんご」をつくっていただき、イベントの最後にはこの曲を「きいやま商店」と「RYOEI」のコラボレーションで歌ってくれました。このお祭りで、ブースでの周知だけでなく、音楽を通してサンゴの海を守ることの大切さを伝えていただきました。


写真:祭りに合わせて実施したサンゴサポーター任命式。サンゴの海を守るため、これから大勢の方に八重山の海とサンゴ礁基金について伝えていただきます。
 
サンゴ礁基金では今後も地域行事に参加し、大勢の方に基金の取り組みを知っていただけるように発信していきます。ぜひ皆様のご協力をお願いします。



※石西礁湖サンゴ礁基金ホームページ
<http://www.strata.jp/sangokikin/>
※石西礁湖自然再生協議会ホームページ
<http://www.sekiseisyouko.com/szn/>
※夢色のさんご(YouTubeより)
<http://www.youtube.com/watch?v=lhAHEXqS29A>