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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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屋久島国立公園 屋久島

137件の記事があります。

2014年12月26日出前授業を実施しました!【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

屋久島自然保護官事務所では、平成20年から屋久島町立八幡小学校の4年生を対象に、屋久島の自然環境の素晴らしさや大切さを知ってもらうと共に、自然を守る取り組みについて理解を深めてもらうことを目的として、年に4回、出前授業を行っています。

 

今回は、今年度実施した全4回の出前授業について報告します!

 

第1回目は、6月20日に教室で世界遺産や国立公園、環境省のパークレンジャーの仕事や屋久島で起きている問題について学習しました。実は昨年度3・4年生が複式学級だったため、今年度の4年生は今回学習する内容を昨年度の授業で一度勉強しています。そこで、今回は○×クイズ形式にして昨年度の授業内容を復習してもらうことにしました。

「一番多く正解した人にはプレゼントがあります!!」と伝えると、みんな必死になって昨年度の授業を思い出していました。ゲーム感覚で体を動かし楽しみながら復習できたようです。(結局、みんな頑張ったのでみんなにプレゼントの賞状をあげました♪)

 

第2回目は、6月27日に教室でウミガメについて学習しました。事務所からウミガメの骨の標本と実物大のウミガメイラストを持参し、子ども達の心をわしづかみ(?)にしたところで、ウミガメの生態、観光客が増加したことで起きている問題や地元の人を中心としたウミガメ保護の取り組みについて紹介しました。

北太平洋で最もアカウミガメが上陸する屋久島で暮らす子ども達にとって、ウミガメは身近な存在だと思っていましたが、意外と見たり学んだりする機会は少ないようで、みんな最後まで興味津々に話を聞いてくれました。

教室でクイズの答えを聞く子ども達とウミガメの授業風景

①○×クイズの答えを熱心に聞く子ども達。昨年度の授業を必死に思い出しています。

②ウミガメの授業風景。

 

第3回目は、7月に野外授業として塚崎海岸でウミガメの上陸・産卵跡の観察を予定していましたが、台風のため延期に...。結局、夏休みをはさんでしまい、ウミガメシーズンが過ぎてしまったので、内容を変更して10月に貝の調査を行いました。

屋久島の南西部に位置する塚崎海岸は、海の透明度が非常に高く、魚やサンゴの種類が豊富なことから、屋久島国立公園の海域公園地区に指定されています。貝類もたくさん生息していて、貝の調査を通して屋久島の豊かな海について知ってもらいました。

貝が専門分野の菊地アクティブレンジャーに貝の魅力を解説してもらい、貝殻を採集しました。

その後教室に戻り、菊地アクティブが作成した「【特製】貝の種判別シート」を使って採集した貝の種名を調べ、標本を作りました。殻が欠けていたり模様が剥げていたりして、種の判別は少々苦戦していましたが、自分の拾った貝の名前や特徴をしっかりまとめることができました。

少々苦戦しながら貝の種判別をする児童の様子と貝の標本

①少々苦戦しながら種判別シートで採集した貝の種を判別中。

②お気に入りの貝を標本にしました。

 

また、今回貝の採集と併せてパークレンジャー体験として海岸清掃と標識の清掃を実施しました。

塚崎海岸での清掃の様子と集めた沢山のゴミと標識清掃の様子

①海岸清掃の様子。台風後ということもあって、浜には沢山のゴミが漂着していました。

②児童はたったの7名でしたが、10分の短い時間でこんなに沢山のゴミを回収しました!

③環境省の国立公園の標識は、みんながたわしで一生懸命磨いてくれたおかげでピカピカになりました。

 

今年度最後の第4回目は、11月に西部地域で動植物の観察と、シカの食害を防ぐために設置された植生保護柵の見学を行いました。西部地域では現在シカが増えすぎていて林床植生がほとんどありません。今回見学した植生保護柵は、設置してまだ4ヶ月でしたが、柵の中ではたくさんの萌芽やつる性植物の生育が見られ、シカの食害による影響を柵の中と外ではっきりと見比べることができました。

また、この日は沢山のサルとシカに出会うことができ、じっくり観察できました。

さらに、落ちていたサル糞とシカ糞を採取し、沢で洗い、糞の中身を比べてみました。サル糞からは植物の種子が、シカ糞からは細かくすりつぶされた葉が出てきました。

西部地域で植生保護柵の説明を熱心にメモする児童と糞をルーペで観察する児童

①植生保護柵の説明を聞きながらしっかりメモする子ども達。

②洗ったサル糞とシカ糞をルーペで観察。

 

教室に戻ってからは、西部地域で学んだことを模造紙にまとめて発表しました。

そして、2年間授業を受けてくれたみんなにお手製の子どもパークレンジャー認定証を授与しました!

教室でまとめを発表する児童と子どもパークレンジャー認定証授与式の様子

①まとめの発表会の様子。

②子どもパークレンジャー認定証の授与式。みんなよく頑張りました!

 

出前授業を通して、屋久島の自然の魅力だけでなく、屋久島がかかえている問題についても知ってもらえたと思います。授業前よりももっと屋久島や自然のことが好きになってくれたら嬉しいなと思いました。

また来年度も、新しい4年生に会えるのを楽しみにしています!!

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2014年08月15日AR写真展に牧原政務官が来られました【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地

 8月6、7日に環境省の牧原政務官が屋久島にご視察に来られました。34年ぶりに噴火した新岳のある口永良部島の状況や、世界自然遺産と国立公園の保護管理の状況についてご確認頂きました。
 噴火後3日経過していましたが、新岳からの噴煙は屋久島からも確認でき、噴火の規模が想像されました。人的被害が発生しなかったことが、何よりです。
 世界自然遺産の保護管理としては、植生保護柵による植生回復の取り組みやヤクシカの生息状況について現場を確認しました。

 西部地域はヤクシカの生息密度が非常に高く、下層植生や萌芽の多くがヤクシカに食べられてしまうなど、生態系に深刻な影響が生じています。そこで環境省では今年3月、西部地域に植生保護柵を設置しました。設置後、半年たらずですが、柵の内側には多くの実生が出ており、その効果を確認できました。



①西部地域から口永良部島を確認 ②植生保護柵内の実生

 生態系への影響や農作物への被害から害獣とされるヤクシカですが、古くから利用されてきた屋久島の大切な資源でもあります。政務官にはそんなヤクシカの有効利用に取り組む方々とも意見交換をして頂きました。
 ヤクシカを資源として有効活用するために、民間の事業者がシカ肉処理施設を建設中で、その内部を見学させて頂きました。完成すれば、屋久島でヤクシカ肉を販売提供できる唯一の施設になります。楽しみです。




そして、牧原政務官にはAR写真展も見て頂きました。じっくりとご覧頂き、アクティブレンジャーの活動や女性ARの活躍に関心して頂けました。




遺産センターでのAR写真展の開催は8月7日に無事終了しました。期間中にはおよそ400名の方に来て頂きました。どうもありがとうございました。
 次は8月16日から9月4日まで、霧島錦江湾国立公園の「えびのエコミュージアムセンター」での開催になります。近くにお越しの際はぜひ足をお運び下さい。


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2014年07月30日自然に親しむ集い「海べの草花であそぼう!」開催!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。

梅雨が明け、本格的に暑くなってきましたが、元気でお過ごしでしょうか?
小中学生のみなさんは、いよいよ待ちに待った夏休みに入りましたね!!
海に山に川に夏祭りに…わくわくするこの季節。
7月の三連休はレジャーを楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

屋久島では、7月21日(海の日)に平成26年度第1回自然に親しむ集い「海べの草花であそぼう!」を開催しました。

前鹿児島県立埋蔵文化財センター所長の寺田仁志さんを講師に招き、
屋久島の東に位置する春田浜の周辺に生えている身近な植物を使った
楽しい遊びを教えて頂きました。



①ヒメヒオウギズイセンの葉を両手の親指で挟んで息を吹くと、
ピーと笛のような音が出ました。手の握り方で音が高くなったり低くなったりします。
②松の葉で相撲をしました。必勝法も伝授してもらいました!
③ダンチクでササ船作りに挑戦しました!帆掛け船や、二つの船が重なった親子船の作り方も教えて頂きました。
④作ったササ舟は川に浮かべて遊びました。残念ながら海までたどり着いた船はありませんでしたが、みなさんとっても楽しんでいる様子でした!



イヌマキで手裏剣も作りました!使う葉の枚数で色んな形の手裏剣になります。

他にも、昔はシャリンバイの枝でパチンコを作って遊んだり、
ハマビワと松の葉を使って虫かごを作ったり、
おやつとしてイヌビワの実を食べたりしていたことなど、
身近な植物を使った様々な遊びについて解説して頂きました。
普段あまり気にとめることのない植物も、
使い方次第でとっても楽しい遊び道具になると改めて気付きました。

現在、遊び道具は何でも買えるようになり、
昔のように植物からおもちゃなどを作って遊ぶことは少なくなりましたが、
私たちの身近には遊び道具になる植物がたくさんあり、
植物を使って遊ぶことで自然の魅力も発見することができます。

これからが夏本番!
みなさんも身近な植物から、
たくさんの自然の魅力を見つけてみてください!!



最後に参加者のみなさんと、はいチーズ♪
活動にご協力頂いた寺田さん、どうもありがとうございました。

【環境省アクティブレンジャー写真展開催のお知らせ】
現在、屋久島世界遺産センターでは、
九州管内7地区の自然保護官事務所に在籍しているアクティブレンジャーが日々の業務の中で撮影した写真を展示する
「アクティブレンジャー写真展」を開催しています!
九州にある国立公園の美しい景色や、自然環境の保全活動の様子など、
アクティブレンジャーがそれぞれの地域の魅力を紹介しています。
ぜひ足をお運びください。

期間:7月19日(土)~8月7日(木)
場所:屋久島世界遺産センター
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
※入場無料
開催案内:http://c-kyushu.env.go.jp/pre_2014/0701a.html
チラシ:http://c-kyushu.env.go.jp/pre_2014/data/0701ab.pdf

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2014年07月08日『自然公園関係功労者環境大臣表彰』受賞!! 【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。

大雨・台風と、各地で被害や影響が懸念される中、
屋久島から明るいニュースをお届けします!

屋久島パークボランティアの会前会長の渡邉義成さんが、
『自然公園関係功労者環境大臣表彰』を受賞されました!

この表彰は、
自然保護思想の啓蒙、普及及び自然公園の保護、動植物の保護に関して、
通算15年以上尽力され、その功績が顕著であると認められる方(または団体)が表彰されるもので、今年度は、全国で17件の個人と6件の団体の計23件が受賞されました。

渡邉さんは、5月24日に南アルプス国立公園で行われた表彰式に出席されなかったため、7月4日に屋久島世界遺産センターで表彰式を行いました。

表彰式には、渡邉さんを推薦して頂いた鹿児島県や屋久島町の方をはじめ、
林野庁の方々やパークボランティア会員など、多くの関係者の皆様が参列されました。



屋久島町長(左)から表彰状を授与された渡邉さん(右)。
おめでとうございます!!



屋久島パークボランティアの会会長から感謝状も授与されました。



参列者の皆さんと記念撮影♪

渡邉さんは、20年間自然公園指導員を務められ、
屋久島パークボランティアの会の発足当初からの会員でもあり、
長年に渡り屋久島国立公園の定期的なパトロールや登山者への安全指導や美化清掃などに取り組まれ、自然保護思想の普及啓発等に尽力されました。

こうした活動を地道に積み重ねて継続することは、
簡単なことではありません。
渡邉さんの多年にわたる活動が環境大臣表彰として讃えられたことに、
敬意を表する次第です。

そして、
こうしたボランティアの方々をはじめ、
国立公園を支える人、一人一人の力があってこそ、
今の屋久島があるのだと改めて実感しました。

渡邉さんの足下にも及びませんが、
私も屋久島国立公園のためにできることを精一杯やっていきたいと思います!

屋久島パークボランティアの会の皆さん、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

☆屋久島パークボランティアの会 会員募集中☆
詳しくは事務局まで!
屋久島パークボランティアの会事務局(屋久島自然保護官事務所)
TEL:0997-46-2992
FAX:0997-46-2977
Email:RO-YAKUSHIMA@env.go.jp

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2014年06月11日天空のお花畑!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地

こんにちは!
屋久島は今月2日に梅雨入りとなり、天気が不安定な日が多くなりそうです。
そんな少し気分が落ち込んでしまう梅雨前に、綺麗に咲く花があります。
先月のアクティブレンジャー日記でも少しご紹介したヤクシマシャクナゲです。

シャクナゲは地域によって変種が多く、ヤクシマシャクナゲは屋久島の固有変種です。
屋久島の標高約1200m以上に生育するツツジ科の常緑低木で、葉の裏にはビロード状の毛がついています。
新しい葉では表面にも毛が生えていますが、表面の毛はやがて脱落するようです。
また、標高が高いところのシャクナゲほど毛が厚くなり、葉の大きさは小さくなる傾向があります。
花は枝先におよそ5~12個、房状に咲くのですが、数年周期で咲く為、シャクナゲの開花状況は毎年異なります。
そして、今年はなんと!20年に1度の当たり年と言われています。
これは見に行かなければ!と思い、梅雨入り前の最後の晴れ間と思われる5月31日にヤクシマシャクナゲを見に行ってきました。



↑ヤクシマシャクナゲ

淀川登山口を出発後、標高が上がるにつれ登山道脇に咲いているシャクナゲも徐々に多くなり、期待も膨らみます。
足を止めて写真を撮り、ゆっくりと眺めている登山者をよく見かけました。
そして、標高1680mの投石平に着いた時、皆さん感嘆の声を上げており、私も思わず叫んでしまいました。
これほどたくさんのシャクナゲは初めて見ました!
遠くから見ると、シャクナゲの花で山がピンクや白に染まっています。
近くで見ても、ブーケのようでとても綺麗です。



↑登山者とシャクナゲ

投石平からさらに進んだ先も、シャクナゲだらけでした。
これまで何度も歩いた登山道のはずなのに、全く別の道のように感じます。
感動して疲れも吹き飛んだ為か、宮之浦岳山頂まであっという間だった気がします。
今回はその先の永田岳にも登りましたが、シャクナゲの数は永田岳の周辺が1番多いように見えました。
登山中、写真を撮りながら「凄い」と「綺麗」という言葉しか出てきませんでした。
しかし、どれだけ写真を撮っても、自分の目で見なければ伝わらない景色が山にはたくさんあります。
だからこそ、多くの方が自分の足で山に登るのだと改めて感じました。



↑永田岳とシャクナゲ

今年のシャクナゲは評判通りでした!
たくさんのシャクナゲが咲き、島外の方のみならず、地元の方もシャクナゲの短い季節を楽しまれたようです。

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2014年05月21日ウミガメシーズン到来!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。

5月も気付けば残り一週間となり、
屋久島は空気がじめじめ、雨がしとしと降る日が多くなってきました。
いよいよ梅雨入り間近といった感じです。

さて、5月8日に海岸巡視に行ってきました。
月に一度の海岸巡視では、国立公園区域の海岸など8箇所を巡視します。
登山道の巡視と同様に、公園区域の見回りや看板の修理・清掃、モニタリング撮影などを行います。
この日の巡視では、春らしく色んな花が海岸に咲いていました。



①浜のモニタリング撮影②クサスギカズラ③ハマボッス④テッポウユリ
テッポウユリは全国、世界で栽培されますが、原産地は九州南部なんですよ。

そして、この時期はウミガメがやってくる季節でもあります!
この日の海岸巡視では、8箇所中5箇所の海岸でウミガメの上陸跡を確認しました。



アカウミガメの足跡。
アカウミガメは左右の足を交互に動かすので、尾の跡が赤線のようなS字になります。

ウミガメが浜に上陸するのは、もちろん産卵のためです。
4月下旬から8月上旬の産卵期には、屋久島のいたる浜で、
ウミガメの足跡や産卵のために掘った穴を見ることができます。



このぽっかり開いた穴はウミガメが産卵のために掘った穴です。
しかし、ここに卵が埋まっているかといえば、そうではありません。
実はこれ、穴掘りに失敗した跡なんです。

ウミガメは卵を産むために60㎝程の穴を掘りますが、
天気が良く砂がサラサラしていたりすると、上手く穴を掘ることができず、
産卵しないで海に帰ることがあります。
上手く穴を掘って産卵した場合、母ガメは後肢で器用に砂をすくって穴を埋め、最後にカモフラージュをするので、どこに産んだのか分からなくなります。

屋久島には、日本に上陸するアカウミガメのおよそ半分が上陸するとされていますが、そのうちの約9割は、北太平洋で最も高密度にアカウミガメが産卵に訪れる浜としてラムサール条約湿地に登録されている「屋久島永田浜」に上陸します。

屋久島が世界自然遺産に登録されてから、永田浜を訪れる人も増えました。
観光客の増加は必ずしも悪いことではありませんが、
永田浜では、無意識に行われるライトを多用した夜間観察や砂浜の踏み固めが、産卵や子ガメのふ化、産卵巣からの子ガメの脱出などに与える影響が懸念されるようになりました。

そこで永田浜では、
できるだけ多くの方に、ウミガメへの影響を最小限にしながら、その生態を観察して頂くために、「永田浜ウミガメ観察ルール」を地域の自主ルールとして定めています。

5月1日~8月31日はウミガメ観察ルール対象期間ですので、
永田浜に訪れる際は、永田浜ウミガメ観察ルールへのご理解とご協力をよろしくお願いします!!

永田浜ウミガメ観察ルール(屋久島世界遺産センターHP)
http://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/np/kansatu.htm
ウミガメ観察会予約(永田ウミガメ連絡協議会HP)
http://umigame.refire.jp/

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2014年05月20日清掃活動&ヤクシマシャクナゲ開花報告【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地

5月17日、パークボランティアの清掃活動を行いました。
今年は5月24日から6月1日までの期間で、地元観光協会が主催する第33回シャクナゲ登山が開催されます。
パークボランティアでは、毎年シャクナゲ登山前に登山道や看板の清掃を行っており、今回は淀川登山口から投石平までを清掃しました。

風雨にさらされる看板の多くは1年のうちにだいぶ傷んでしまいます。
剥がれた防腐塗料を塗り直し、ペンキで文字を書き直します。
初めての作業でしたが、集中力が必要で想像以上に時間がかかりました。
それに比べ、慣れているパークボランティア会員の方は、作業が丁寧で早い!
高い技術と意識を持った方が、無償で利用施設の美化清掃をして下さることに感謝です。




さて、肝心のシャクナゲですが…もう咲いていました!
シャクナゲは咲く直前は濃いピンクですが、咲き出すと白くなっていきます。
投石平までには白く咲いたものが少し、蕾や開きかけが多く見られました。
ちょうどシャクナゲ登山期間中には濃いピンクから白まで、いろんな段階のシャクナゲが見られると思います。




山を飾るのはシャクナゲだけではありません。
今回はアセビ、コケスミレ、シキミ、ハイノキ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジが咲いているのを確認できました。
一斉に咲いて存在感のある花、色鮮やかな花、形が可愛らしい花、どの花も個性的です。
花を見ると元気になる方もいると思うので、登山中苦しくなったら花を眺めて休むのもいいかもしれません。




看板の清掃以外にも、階段や木道の滑りやすい箇所に滑り止めを取り付けたり、山小屋のごみや不要物を持って降りたりと時間はいくらあっても足りません。
今年は例年より参加者が少なかったこともあり、完了できなかった作業もありました。
会員の平均年齢も高く、無理をするのも難しくなっています。
常時会員募集中ですので、興味のある方はぜひ!屋久島自然保護官事務所までご連絡下さい。

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2014年05月20日リニューアルオープン記念式典【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地

みなさん、こんにちは!
屋久島アクティブレンジャーの菊地です。




5月1日、屋久島世界遺産センターのリニューアルオープン記念式典を行いました。
当日お越しいただいた屋久島町長をはじめとする多くの来賓の皆様、誠にありがとうございました。
リニューアルオープンの内容は、ニュース、新聞でも紹介して頂きました。
心配していた天気も問題なく、式は無事終了、その後館内の展示を見て頂きました。




世界遺産センターは開館から18年が経ち、展示内容は“今”の国立公園、世界自然遺産とは異なる部分が多く、施設の老朽化も進んでいました。
今回の改修では、展示内容の一新、LED照明や断熱材による省エネルギー化、壁と屋根材の変更による老朽化対策を行いました。
特に展示内容は、改修前とは全く異なるものになっています。
以前に比べて訪れる方の滞在時間が長くなり、ゆっくり展示を楽しんで頂けるようになったのかなと思います。
雨の多い屋久島では、登山を中止せざるをえない日もあります。
そんな日はぜひ、世界遺産センターでゆっくり展示をご覧になって下さい。




さて、話は変わりますが、GWの5月4日に縄文杉デッキで登山者指導をしてきました。
連休中日で天気も良く、この日は約1000人の方が縄文杉を訪れ、10時30分から12時30分頃まで長蛇の列ができました。
山小屋に泊まる方も非常に多く、14時頃には小屋内は満員、テント場も空いていない状態。
ピーク時における山中での宿泊問題は、今後の課題の1つだと痛感しました。
山小屋、テント場には限りがありますので、連休での登山は日帰りをオススメします。
今年はお盆と7月、9月の3連休の中日に登山者が集中すると思われます。
屋久島世界遺産センターのホームページには、縄文杉快適登山日カレンダーを掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/tozan/kaitekic.htm
↑縄文杉快適登山日カレンダー

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2014年04月25日世界遺産センターの展示紹介【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

引き続き屋久島から、
4月からアクティブレンジャー2年目に突入した水川です。
よりいっそう頑張っていきますので、
これからもどうぞよろしくお願いします!

展示を改修した屋久島世界遺産センターですが、
前回に引き続き新しくなった館内をまた少しだけ紹介します。
今回ご紹介するのはこちらです!



世界自然遺産に登録されるためには、
「自然美」「地形・地質」「生態系」「生物多様性」の
4つの評価基準のいずれかを満たす必要があります。
屋久島は「自然美」と「生態系」の2つの基準を満たしていると
認められています。
世界自然遺産として認められた屋久島の「自然美」とは、
巨大なヤクスギなどが生育する原生的な天然林と
顕著な標高差が造り出す自然景観です。
その類いまれな「自然美」を80インチの大きなスクリーンでご覧頂けます。
解説の音声も流れますので、森だけでなく、
それを支えている川、山、苔などについても知ることができます。

次に、「生態系」についてご紹介します。
屋久島は日本の南に位置しながら、標高2000m級の山々があるため、
標高に応じて亜熱帯、暖温帯、冷温帯の気候が存在し、
それにあわせて生育する植物も変化していきます。
世界自然遺産に認められた屋久島の「生態系」とは、
海岸付近には亜熱帯性植物、低地には照葉樹林、
高地には針広混交林などの異なる植生が垂直に分布し、
それが残存していることです。
その植生の垂直分布を再現しているのがこちらの模型です!



実際に生育している植物の模型を標高ごとに並べてあります。
これを見れば、植性の垂直分布が一目瞭然です。
細かいところまで作り込んでありますので、
訪れた際はじっくり眺めてみてください。

なお、予定よりも1ヶ月遅くなってしまいましたが、
5月1日に正式にリニューアルオープンすることとなりました!
皆様の来館を心よりお待ちしております。

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2014年04月25日宮之浦岳巡視【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地

みなさん、こんにちは!
屋久島アクティブレンジャーになって、もうすぐ1ヶ月の菊地です。

4月10日に九州最高峰の宮之浦岳を日帰りで巡視してきました!
まだ涼しい朝6時から巡視開始です。
この時間で淀川登山口の駐車場はほぼ満車状態。
登山口から宮之浦岳山頂まで往復約10時間、日帰りする方の多くはもう出発しています。

1時間30分ほど登ると、登山口左側に高盤岳展望台があります。
高盤岳は山頂にトーフを切って並べたような岩(通称:トーフ岩)があり、とても個性的な山です。
天気のいい日は展望台からトーフ岩が綺麗に見えます。
途中、モニタリングを行ったり、手すりを直したりと作業をしながら小花之江河、花之江河を通過していきます。
登山開始から3時間ほどで投石平に到着です。
ここは見晴らしが良く、とても気持ちのいい場所。
この日は白い花がたくさん咲いていました。
一つ一つは小さくて可愛らしいアセビの花です。
また、ヤクシマシャクナゲの蕾もたくさん確認できました。
5月下旬から6月上旬にはシャクナゲが綺麗に咲いてくれることでしょう。




投石平からは見晴らしの良い稜線上を歩きます。
晴れた日は青い空と白い雲、そして植物の緑がとても綺麗で、空を近くに感じられます。
ただし、日差しを遮るものがないので、帽子や日焼け止めを準備しておかないと、日焼けしてしまいます。
宮之浦岳山頂には11時40分到着。
山頂の天気もバッチリで、屋久島で2番目に高い永田岳、お隣の口之永良部島もはっきりと見えました。
屋久島で一番高い山はもちろん宮之浦岳、日本百名山の100番目でもあります。




この日はもう少し先の平石岩屋まで巡視して折り返しです。
結果、淀川登山口に帰り着いたのは17時45分でした。
時間はかかりましたが、充実した巡視ができました。




途中、登山道以外に人が通っている痕跡があったので、入らないよう注意喚起をしました。
登山道以外を歩くと、遭難や怪我につながり危険です。
また、多くの人が通行するようになると、周辺の自然環境に影響を与える恐れがあります。
登山する際は、登山道以外は歩かないようにお願いします。
ではまた!

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