ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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屋久島国立公園 屋久島

112件の記事があります。

2016年11月17日パークボランティア活動報告!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

11月中旬になりましたが、昼間は24度ほどで朝晩も20度前後あり、まだ暖かい屋久島です。

そんなぽかぽか陽気の中、屋久島国立公園パークボランティアの会でヤクスギランドの看板清掃をしました。

ヤクスギランドの散策コース内には、植物説明看板やコース案内看板など大小様々な看板がいたるところに設置されています。

全コースの看板を綺麗にするため、3班に分かれて班ごとに担当するコースの看板を一つ一つ丁寧に磨いていきました。

 

清掃前の看板と清掃後の看板

清掃前の看板と清掃後の看板

▲大きな看板は2~3人で太刀打ち!コケが落ちた看板は真っ白で、森の中でもよく目立つようになりました。

 

小さな看板を清掃する様子

▲小さな看板も抜かりなく!

 

川でお弁当を食べる様子

▲作業後は3班揃ってお弁当♪美しい自然の中で食べるご飯は格別でした。

ヤクスギランドに行かれる方は、ぜひ看板にも注目してみてくださいね♪

 

2016年のパークボランティアの清掃活動は今回で終わりです。

今年は雨天等で中止になってしまう活動が多かったですが、最後は気持ちのいい天気の中で活動できたのでよかったです!

今年度の活動は来年3月の外来種駆除活動でラストです!

次回もよろしくお願いします。

みなさん、お疲れ様でした(^^)

 

集合写真

▲最後にみんなでハイ、チーズ!

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2016年08月10日口永良部島の今【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

昨年5月29日の新岳噴火に伴い噴火警戒レベル5と全島に避難指示が出されていた口永良部島は、約7か月後の1225日に一部地域を除き避難指示が解除され、島民の帰島が実現しました。

今年6月14日には噴火警戒レベルが3に引き下げられ、避難指示が続いていた一部の地域も寝待地区を除き解除されました。

そこで、7月26,27日に屋久島国立公園でもある口永良部島の噴火後の状況を確認してきました。

 

まず向かったのは、噴火時の避難場所である番屋ヶ峰(ばんやがみね)です。

標高約290mのこの場所からは、新岳や噴火に伴い発生した火砕流の跡を確認することができました。

双眼鏡で山肌を見ると、灰色に見えるところにも植物がありましたが、ほとんど枯れてしまっていました。

 

番屋ヶ峰の避難所とそこから見た新岳の様子

▲番屋ヶ峰の避難所とそこから見た新岳の様子。

 

噴火前と噴火後の新岳の比較写真

▲噴火前と比べると、緑に覆われていた火口周辺の山肌が灰色に変わっていて、植物が枯れてしまったことが分かります。(役場から撮影)

 

今年6月25日に避難指示が解除された前田地区は、住宅の近くまで火砕流が達していたことが分かりました。前田地区より先は警戒区域のため現在も立入り禁止です。

  

新岳と前田地区の様子

▲前田地区の規制線。火砕流などの影響でしょうか、民家すぐ脇の規制線から先の木が枯れてしまっていました。

 

火口周辺警報に伴う立入り規制区域の他に、全島避難中に発生した土砂崩れによって一部の道路が通行止めとなっていますが、行けるところはたくさんあります!

ここからは、巡視で再確認した、噴火後も変わらない口永良部島の魅力をご紹介します!

 

火山の島、口永良部島と言えば何と言っても温泉。

島民の方々による避難指示解除後の復旧作業によって、島内に湧き出る4箇所の温泉のうち3箇所の温泉が入浴可能です。

 

3箇所の温泉の写真

①本村温泉。平成20年完成の、休憩スペースも完備されたとてもきれいな温泉。フェリーが着く港から一番近い温泉です。

②湯向温泉。湯向地区に昔からある温泉。「湯の花」が舞う秘湯です。

③西之湯。海岸に面した開放的な温泉。満潮時に湯船の底から温泉が湧き出ます。お湯の温度はかなり高め。

 

温泉以外にも見所たっぷり!

各所に島の大自然を望む口永良部島八景があり、立入り規制区域内の4箇所を除き見て回ることができます。

 

八景①岩屋泊(いわやどまり)

山に囲まれた穏やかな入り江が広がります。

岩屋泊の写真

 

八景②番屋ヶ峰(ばんやがみね)

島東部の新岳、古岳などの遠景が望めます。

番屋ヶ峰の写真

 

八景③新村(しんむら)

波に削られ切り立つ海食崖景観が望めます。

新村からの海食崖景観

 

八景④永迫(ながさこ)

地形の起伏に沿ってうねり広がる牧場と牛、奥には屋久島を望めます。

牧場の写真

 

牧場で放牧されている牛の写真

 

八景には環境省が設置した標識があり、今回標識の補修や周辺の草刈りも行いました。

標識の補修作業の様子

 

島の東端はメガ崎と呼ばれ、広大な草原や灯台がある他、黒潮の荒波によって形成された断崖やタイドプールなど変化に富んだ自然海岸を見ることができます。

12㎞先の海上には2000m級の山々が連なる屋久島が浮かび、まさに「洋上のアルプス」といった景観が望めます。

※注)メガ崎までの道は分かりにくいため、ガイドなど道をよく知る方と一緒に行くことをお勧めします。

 

草原と海の向こうに見える屋久島

▲草原と屋久島。

 

メガ崎にある灯台

▲メガ崎の灯台。

 

断崖

▲草原の先は断崖。

 

タイドプール

▲タイドプール。

 

屋久島とは異なる動物相がみられることも口永良部島の魅力の一つです。

今回の巡視では出会うことができませんでしたが、島にはエラブオオコウモリが生息しています。

翼を広げると80㎝にもなる大型のコウモリです。

口永良部島とトカラ列島のみに生息し、絶滅危惧ⅠA類、国の天然記念物です。

  

エラブオオコウモリの写真

▲エラブオオコウモリ(昨年の巡視時に撮影)。

 

エラブオオコウモリ観察マップ

▲エラブオオコウモリ観察マップ(オオコウモリが利用する樹木)。

H26年度GW事業口永良部島における動植物の生息・生育状況把握事業報告書より】

地図に載っている木を探せばオオコウモリに出会えるかも‥!?

 

また、イルカの群れに遭遇することも!

屋久島と口永良部島を結ぶフェリーからはもちろん、近くを泳いでいる時は島からでも見えることがあります。

 

帰りのフェリーから見えたイルカの群れ

▲帰りのフェリーで出会ったイルカの群れ。

 

例年初夏に口永良部島の山肌を鮮やかなピンク色に染めるマルバサツキ(島ではエラブツツジと呼びます)の状況ですが、登山道方面の花は無事のようです。

いつの日か入山規制が解除された時は、またピンクのお花畑が見られるかもしれませんね(^^)

 

過去に撮影した古岳山頂周辺のマルバサツキの写真

▲古岳山頂周辺をピンク色に染めるマルバサツキ(2010年撮影)。

 

口永良部島には、今回の噴火で少し変わってしまったところもありますが、変わらない大自然がたくさんありました。

また島民の方からは、シカやノヤギが増えていること、海外からのゴミが海岸にたくさん漂着しているけれど回収にまで手が回っていないことなど、困ったことも聞くことができました。

噴火前の暮らしに戻るにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、島の方々は生活再建や復興に向け力強く前進しています。

私たちも、今回の巡視で見聞きした島の状況に対してどのように力になれるかをしっかり考えていきたいと思います。

 

※口永良部島にお越しの際は、警戒区域や避難所の位置をご確認ください。

警戒区域はコチラ↓

(屋久島町HP

http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/t_yakushima/wp-content/uploads/2016/06/2291e85fb63ebea039e35ae782233511.pdf

※現在島は生活再建・復旧復興が最優先です。民宿は工事関係者優先のため予約が取りにくい場合があります。

島の情報はコチラ↓

(口永良部島ポータルサイト)

http://kuchinoerabu-jima.org/index.html

(口永良部島ガイド協会HP

http://kerabu.eco.coocan.jp/index.html

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2016年07月28日九州特産物リレー7月 ~夜光貝は見てよし、食べてよし~ 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 菊地

梅雨も明け、暑い日が続いている屋久島です。

特産物リレーの7月ということで、屋久島にゆかりのある貝をご紹介します。

 

その貝というのは、ヤコウガイ(夜光貝)です。

熱帯から亜熱帯の海に生息し、屋久島は分布の北限になります。

大きいものは20cmほどにもなる大型の貝です。

▲ヤコウガイ

 

ヤコウガイと屋久島の関係を記述した書物は、古くは平安時代のものになります。

当時のお偉いさんである右大臣へは、全国各地から贈り物が届けられていましたが、大隅国(現代でいう

大隅半島や種子島、屋久島など)からは、革類や木材や夜久貝を贈ったと記されています。

当時は屋久島を「夜久島」と書いていたようで、夜久島で採れる貝なので夜久貝と名付けられたようです。

この夜久貝の読みと漢字が変化して、現代の夜光貝という呼び名になったのです。

なので、夜に光るので夜光貝というわけではありませんし、そもそも自ら光ったりはしません。

 

ヤコウガイは南の島の貝なので、都(京都)に住む貴族には珍重されたようです。

ヤコウガイの殻は大型で、磨くと真珠層の美しい光沢が出るため、そのまま盃に使われたり、細かく割って

螺鈿(螺=貝を細かく散りばめた工芸品)に用いられたりしました。

今でもヤコウガイはアクセサリーなどに用いられ、屋久島のお店でもよく見かけます。

平安時代から、ヤコウガイの美しさは人々を魅了し続けているのですね。

▲磨かれたヤコウガイ

 

利用されるのは殻だけではありません。

ヤコウガイはサザエの仲間なので、身も美味しいのです。

刺身やバター炒めにするようで、屋久島では生きたヤコウガイは売られていませんが、奄美大島や沖縄では

生きたヤコウガイを売っていたりします。

同じ屋久島国立公園である口永良部島でもヤコウガイはよく採れ、民宿では定番のメニューのようです。

▲ヤコウガイの刺身

 

屋久島、口永良部島へお越しの際は、ぜひヤコウガイの美しさと美味しさを味わってみてください。

8月の特産物リレーは、雲仙の羽澄さんにバトンタッチです!

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2016年07月16日屋久島の自然を学び、体感!出前授業【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

7月に入り屋久島は真夏のような晴れが続き梅雨明けかと心躍っていたのもつかの間、また雨が続いています。

先週の金曜から日曜にかけては大雨警報が出るほどの大荒れで、縄文杉登山バスの運休、白谷雲水峡やヤクスギランドの閉園、登山口までの県道や西部林道の通行止めなど、山へのアクセスが断たれました。

そんな時は里地観光!屋久島世界遺産センターは大賑わいでした。

屋久島世界遺産センターでは、80インチの大型液晶モニターで美しい屋久島の自然のハイビジョン映像をお楽しみ頂けます。また、屋久島の自然の成り立ちやどうして世界遺産になったのかなど、屋久島の自然環境について詳しく学ぶことができます。

雨の日はもちろん、ぜひ登山の前にもお立ち寄りください♪

屋久島の山歩きが数倍おもしろくなると思いますよ☆

【屋久島世界遺産センターHP】

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/index.htm

 

さて、屋久島自然保護官事務所では、屋久島の子供たちに屋久島の自然環境の素晴らしさや大切さを知ってもらうため、町内の学校で出前授業を行っています。

先日授業を行ったのは、屋久島町立八幡小学校の3、4年生の皆さん。

八幡小学校では平成20年から毎年出前授業を実施しています。

 

第1回目の授業は6月21日、国立公園や世界遺産について勉強しました。

事前学習で国立公園や世界遺産を調べたというクラスの皆さん。

○×クイズをすると正解の連続で、しっかり予習ができていて驚きました!

 

教室でマルバツクイズをする様子

▲授業の様子。

 

第2回目の授業は6月23日、レンジャーの仕事や屋久島で起きている問題について勉強しました。

屋久島で起きている問題の一つとして、観光客の増加によるウミガメ産卵や子ガメふ化への影響が挙げられます。3回目の授業ではウミガメの上陸・産卵跡の観察も予定していたので、この授業ではウミガメの生態についても紹介することにしました。

 

アカウミガメの頭骨標本を披露する様子

▲アカウミガメの頭骨標本を披露!

「でかい!」「くちばしがある!」「何食べるの?」と、皆さん興味津々でした。

 

アカウミガメの実物大パズルに挑戦する様子

▲アカウミガメのパズルにも挑戦!

甲羅や足や頭など、全部パーツが分かれていて難解でした(^^;

完成すると実物大のアカウミガメが現れます!(写真右)

 

6月29日に第3回目の授業を実施しました。

この日はパークレンジャー体験。屋久島国立公園区域である栗生(くりお)海岸に出かけて、国立公園の豊かな自然を体感するとともにレンジャーの仕事を体験することで自然を守る取り組みについて理解を深めてもらいました。

 

栗生海岸でビンゴゲームをする様子

▲ビンゴゲームをしながら海岸の生き物探しに挑戦!

 

海岸ビンゴシート

▲ビンゴゲームシート。

 

ビンゴゲームで見つけた生き物

▲魚や磯に住むカニ、砂浜に住むスナガニや巣穴、オカヤドカリなど様々な生き物を見つけました。写真は全て児童の皆さんが撮影したもの。上手に撮れています!

 

海岸清掃の様子

▲レンジャーの仕事体験ということで、海岸のゴミ拾いにも協力してもらいました。

 

ウミガメの上陸跡を見学する様子

▲ウミガメの上陸・産卵跡も観察しました。タヌキ(屋久島では外来種)かイヌによって卵が掘り起こされた跡があり、それを見た児童が、「ウミガメが大きくなるのは奇跡なんだ。」と言葉にしました。

子ガメが無事に海に帰り、大きく成長することの難しさを実感したようでした。

 

教室に戻り、貝の標本作りやスケッチをしている様子

▲教室では浜で採集した貝殻の名前調べと標本作り、貝のスケッチをしました。

貝大好き菊地アクティブレンジャーによる標本作り体験は毎年恒例となりましたが、今年も皆さんに大好評でした。

 

班ごとに作成した栗生海岸マップ

▲最後は栗生海岸マップを作成して発表しました。「生命マップ」や「ひみつマップ」など、班ごとに素敵なマップが完成しました(^^)

 

コンクリートによる海岸の埋め固めや消波ブロックの設置など、人の手が加わった人工海岸は生き物たちの住む場所が少ないです。

一方で、人の手が加わっていない自然海岸の砂浜では、ウミガメが卵を産んだりスナガニなどが穴を掘って棲家にしたり様々な海岸植物が生育します。

複雑な地形の磯は魚やサンゴやカニたちの隠れ家となって多くの種が生息できます。

屋久島の海岸の90%は人の手が加えられていない自然海岸です。

そこでは多種多様な生き物が育まれています。

児童の皆さんは授業の最後に、ビンゴゲームでの生き物探しや貝拾いを通して栗生海岸の豊かな自然を知ることができてよかったと話してくれました。

今後も、自分達が暮らす屋久島の自然の豊かさや大切さを実感できるような授業に取り組んでいけたらと思います。

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2016年06月10日4度目の正直なるか!?モッチョム岳へ!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

先日、モッチョム岳の巡視に行ってきました。

 

屋久島の南の県道を走っていると、圧倒的な存在感を放ちそびえ立つ岩が目に飛び込んできます。

これが、モッチョム(本富)岳です。

 

里から見たモッチョム岳

▲モッチョム岳。(標高940m)

 

登山道の途中から山頂までは世界自然遺産地域になっています。

山頂からは、麓の集落や太平洋などの景色が一望できます。

しかし、過去3回の巡視ではことごとく雲に阻まれ、その絶景を未だ見たことがない私。

 

過去3回の巡視の際の山頂の様子

▲過去3回の巡視(山頂にて)。真っ白で何も見えません。3回目ともなればモニタリング用カメラを構えながら晴れ間を待ち続ける悲しい後ろ姿に‥。

 

はたして今回は4度目の正直となって絶景が見られるでしょうか!?

 

今回の巡視には秘策がありました。

①天気予報を十分確認し、晴れの日を狙う!(あたりまえ‥)

②過去の経験から天気のいい日は午後に雲が湧いてしまうため、登山道整備は下山時にするとして、雲が湧かないうちに一気に山頂へ向かう!(もっと早く気付けなかったか‥)

 

ということで、巡視開始です!

モッチョム岳は、登山口(標高270m)から山頂手前の神山展望台(標高979m)まで、とにかく急峻な道がずっと続きます。両足に加え、両手も使ってよじ登るというイメージでしょうか。

神山展望台からはいったん下り、最後にまたぐんと登って山頂(標高940m)です。

木道や石組みといった整備がされておらず、かなり険しい道が続くため、時間や距離は長くはないものの、中級~上級者向けの登山道です。

 

急峻な登山道の様子

▲急峻な登山道。

 

1時間程度登ると、突如明るく開け、巨大なヤクスギが目の前に現れます。

それは、万代杉(ばんだいすぎ)です。

 

万代杉

▲万代杉。樹齢3000年(推定)。

 

白い樹皮に太く力強く張った根。数あるヤクスギの中で万代杉が一番好きだと言うファンもいる、立派なヤクスギです。

 

万代杉を過ぎて15分程すると、今度はひっそりと静かにたたずむヤクスギがあります。

それが、モッチョム太郎です。

 

モッチョム太郎

▲モッチョム太郎。樹齢2500年(推定)。

 

登山道から少し外れた場所に立っているため、気付かず通り過ぎてしまう人もいますが、万代杉とはまた一味違って、緑に包まれスラリと立つイケメン杉です。

 

まだまだ登りは続きます。

神山展望台で一息ついた後、アップダウンを繰り返し、最後の最後に大きな岩をロープで登って、やっと山頂です!!

 

最後のロープ場

▲最後のロープ場(高い所が苦手な方はちょっと怖いかも‥?)。

 

3時間半ほどのきつい登りを終えて、山頂からの景色は...!?

 

山頂の様子

やりました!絶景です!!

 

山頂から見た麓の集落や太平洋

▲眼下には屋久島南部の集落と海岸線、太平洋の大海原が広がっていました。お隣の種子島も見えました。

 

海から山へと続く緑と海岸線

▲海から山の上まで緑が続いています。おっと、西から雲が湧いてきています!

はやいとこ山頂モニタリングを済ませないと(^^;

 

道は険しくとても大変ですが、美しい林内やヤクスギの巨木、山頂からの絶景は一見の価値ありです。

ガイドなど山を熟知された方とチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

山頂モニタリング撮影も無事終えて、4年越しの景色を楽しんだ後は、険しい下りと整備作業が待っていました。

 

山頂看板の補修の様子

 

モッチョム太郎の看板補修の様子

 

万代杉の看板補修の様子「

看板もきれいになり、無事巡視終了です。

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2016年06月07日環境の日!パークボランティア活動報告!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

6月4日、平年より4日遅れて九州南部の梅雨入りが発表されました。

ちょうどこの日、屋久島パークボランティアの活動を実施したので報告します!

  

ところで、6月5日は何の日かご存知ですか(^^)?

それは「環境の日」です。

1972年6月5日からストックホルムで開催された"国連人間環境会議"を記念して定められたもので、国連では「世界環境デー」、日本では「環境の日」と定めています。

さらに、6月の一か月間は「環境月間」として、環境の保全について関心と理解を深め、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるため、全国で様々な行事が行われます。

 

環境の日および環境月間の詳細についてはコチラ↓

【環境省HP

http://www.env.go.jp/guide/envdm/index.html

 

屋久島では、毎年NPO法人屋久島うみがめ館と24時間テレビチャリティー委員会主催の永田いなか浜の海岸清掃が行われていて、屋久島国立公園パークボランティアの会も共催で参加しています。

 

梅雨入り発表日ということで、天候は雨。

それでも100人を超えるたくさんの人が集まりました!

 

開会式の様子

▲開会式の様子。

 

屋久島国立公園パークボランティアの会は清掃活動のプロ!ということで、毎年いなか浜のはしっこのゴミが多い場所を担当します。

岩のすきまや木の根元にたまっていたたくさんのゴミを、慣れた手つきで次々と集めていくボランティアのみなさん。

海外から流れ着いたゴミやウキや漁網といった漁具が多くみられました。

 

清掃活動の様子。

▲活動の様子。大きなウキを集めるボランティア会長、ナイスファイトです!

 

雨が強くなり、清掃は30分程度で終了。

30分でこんなにたくさんのゴミが集まりました!

これでウミガメも気持ちよく卵を産めるかな~(´∇`)

 

ボランティアのみなさんと、集めたゴミ

▲ボランティアのみなさんと集めたゴミ。

イベント全体では総重量440㎏のゴミが集まったそうです。

 

この日のイベントはこれだけではありませんでした。

長年国立公園の美化清掃や施設の維持管理、自然保護に尽力されたパークボランティアの方への自然環境局長表彰がありました。

今年で屋久島国立公園パークボランティア15年目を迎える若松副会長に対して自然環境局長からの感謝状が贈呈されました!

 

表彰をうける若松副会長

▲レンジャーから表彰を受ける若松副会長。おめでとうございます。

 

ボランティアの方々による長年の活動やご協力のおかげで、美しい自然を安全できもちよく楽しむことができています!

これからもパークボランティアの会が益々発展していくよう、活動をサポートしていこうと思いました。

みなさん、これからもよろしくお願いします(^^)

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2016年05月26日今、海がにぎやかです!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

最近は毎日雨が降ります。

梅雨入り直前となった屋久島では、海がとてもにぎやかです。

なんといっても、現在ウミガメシーズン真っ只中!

屋久島のあっちこっちの海岸で、ウミガメが産卵のために上陸しています!

屋久島の永田浜(前浜・いなか浜・四ツ瀬浜の総称)は、北太平洋で最も高密度にアカウミガメの産卵が行われる砂浜で、ラムサール条約湿地にも登録されているんですよ♪

 

永田いなか浜に残ったアカウミガメの足跡

▲アカウミガメの足跡。(永田いなか浜)

 

ウミガメが産卵のために上陸するのは夜間ですが、ウミガメ保護のため夜の永田浜への立入りはご遠慮いただいています。

ウミガメの産卵を観察したい方は、永田ウミガメ連絡協議会が実施しているウミガメ観察会への参加をお願いいたします!

 

観察会の予約はコチラ↓↓

【永田ウミガメ連絡協議会HP

http://nagata-umigame.com/

 

また、永田浜では、ウミガメの産卵巣の多い区域に保護柵を設置しています。地中の卵や子ガメを踏みつけないための柵ですので、永田浜にお越しの際は、柵の中に入らないようご協力をお願いします。

 

ウミガメ保護柵

▲ウミガメ保護柵。

 

永田浜ウミガメ観察ルールの詳細はコチラ↓↓

【屋久島世界遺産センターHP

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/np/kansatu.htm

 

さて、ウミガメ以外にも、屋久島の海岸は様々な生き物たちでにぎわっています。

先日の海岸巡視では、たくさんの植物が花を咲かせているのを確認しましたよ!

 

【白のお花】

白い花を咲かせた植物

 

【ピンクのお花】

ピンクの花を咲かせた植物

 

【黄色のお花】

黄色い花を咲かせた植物

 

【紫や青のお花】

紫や青の花を咲かせた植物

 

天気がよかったこの日は、こんな生き物もぽかぽかと日光浴をしていました~。

 

シマヘビとニホンカナヘビ

ヘビは隠れてしまってしっぽしか写せませんでした~、残念(T_T

 

梅雨に入ると外に出かける機会も減ってしまいがちですが、みなさんも晴れ間をねらって海に出かけてみてはいかがでしょうか?

きっと色んな生き物たちが出迎えてくれると思いますよ(^^)

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2016年04月01日縄文杉デッキ完成!【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 菊地

昨年の9月以来、工事をすすめていました新しい縄文杉デッキの工事が終了しました。

工事中、登山者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

皆様のご協力のおかげで無事工事を完了することができましたことを深く感謝いたします。

▲新しい縄文杉デッキ

 

新デッキは既存デッキと階段で接続しており、登山ルートの大きな変更はありません。

これまでのデッキと違い、下から見上げる視点の為、縄文杉の全体像がよく分かるようになっています。

また、階段の途中からも縄文杉が良く見え、様々なアングルから縄文杉を楽しむことができます。

縄文杉を見たことがない方も、すでに見たことがある方も、これを機に屋久島へぜひ足を運んでもらえればと思います。

▲新デッキと縄文杉

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2016年03月23日今年度最後のパークボランティア活動!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

3月12日(土)に、今年度最後のパークボランティアの活動を実施しました!

最後の活動は、二手に分かれて屋久島の県道(安房地区~小瀬田地区間)沿いのゴミ拾いを行いました。

 

清掃の様子

▲清掃の様子。車に注意しながら素早くゴミを拾っていきます。

 

大きな発砲スチロールを回収したボランティア

▲大きな発砲スチロールも発見。

 

最後は回収したゴミを分別し、ゴミ処理施設へ搬入しました。

 

分別作業の様子

▲分別作業の様子。たくさんのゴミが集まりました(;∩;)

 

県道沿いのゴミは空き缶やペットボトル、タバコが多く、車からポイ捨てされたのだろうか...と、少し悲しい気持ちになりました。

屋久島の山にはあまりゴミは落ちておらず、登山者の意識の高さがうかがえます。

屋久島の里においても、地域の方や観光客の方々が「世界自然遺産の屋久島」として高い意識を持ち、ゴミのない美しい島であってほしいなと感じました。

 

集合写真

▲最後はみんなで、はいチーズ!!

今年度の活動、本当にお疲れ様でした!

4月からも活動が盛りだくさんです。みなさん、次年度もよろしくお願いしまーす(^^)

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2016年03月14日春が訪れ、植物も動物も人も賑わってきました【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 菊地

雪もほとんど融け、暖かい日が増えてきました屋久島です。

里部では寒緋桜(カンヒザクラ)、川津桜(カワヅザクラ)、暖流桜(ダンリュウザクラ)と順に色々な桜が咲き始めています。

屋久島は島内でも場所ごとによって気温差があるせいか、同じ品種の桜でも時期をずらして色々な場所で  楽しむことができます。

▲千尋の滝で咲いていた暖流桜

 

山岳部でも春の訪れを感じることができました。

標高400mぐらいの道路沿いでは、屋久島固有種であるヤクシマオナガカエデの新緑がちらほらと確認  できました。

新緑は鮮やかな黄緑のイメージですが、ヤクシマオナガカエデの新緑には赤い新芽もよく見られます。

葉が赤くなる原因はアントシアニンという赤い色素由来のもので、アントシアニンは紫外線をよく吸収する為、紫外線から葉緑素を保護する効果があると考えられています。

4月に入れば山桜も咲き、これから屋久島の山は様々な色に染められることでしょう。

▲ヤクシマオナガカエデの新緑           ▲赤い新緑

 

さらに高標高域では、これまた固有種であるオオゴカヨウオウレンの花が咲いていました。

植物全体の大きさは3、4cmほどのとても小さな花ですが、コケの中に埋もれるように咲く姿は、春の訪れをしっかりと感じさせてくれます。

▲オオゴカヨウオウレン

 

さらに高い標高1600m付近の花之江河や小花之江河では、ニホンヒキガエルが繁殖期を迎えており、  あちらこちらで抱接していました。

春は出会いと別れの季節ですが、カエルたちにとっては出会いの季節か...と思いきや、カラスに食べられているカエルもいて、やっぱり別れの季節でもあるようです。

▲抱接中のニホンヒキガエル

 

色々な場所で植物も動物も賑わってきている中、山では登山者が賑わいを見せていました。

8日の宮之浦岳山頂には複数の大学生グループがいて、どうやら春合宿に来て昼食をとっているようでした。

そして、そんな山頂を動き回る小さな茶色い影が!

影の正体は固有亜種のヤクシマヒメネズミ、登山者の食事のおこぼれや荷物を狙って忙しく走り回っていました。

ちょこちょこ動き回る姿はかわいいですが、避難小屋の中でも夜中に荷物を漁ることがあるので、山中泊を する方は食料を紐に吊るすなどして対策してください。

▲登山者で賑わう宮之浦岳山頂           ▲荷物を漁るヤクシマヒメネズミ

 

以上、春になって、賑わいだした屋久島からでした。

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