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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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屋久島国立公園 屋久島

130件の記事があります。

2018年03月01日九州管内アクティブレンジャー会議!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは。

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

3月1日から縄文杉登山のマイカー規制が始まり、また積雪による破損を防ぐため冬季撤去していた携帯トイレのテントブースも先日設置しました。

今年も登山シーズン開始です!

屋久島は少しずつ暖かくなっていますが、山にはまだ雪が残っているところがあります。

(新高塚小屋周辺70㎝:2/26時点)

山へ行かれる際は、登山道の情報を事前に入手して、万全の装備で登ってください。

【屋久島観光協会HPhttp://yakukan.jp/

屋久島自然保護官事務所TEL0997462992

 

さて、2月26日~27日に九州地方環境事務所でアクティブレンジャー会議を実施しました。

九州管内には、北は長崎県の対馬から南は鹿児島県の屋久島まで11の事務所に18人のアクティブレンジャーが配属されています。(奄美、沖縄は那覇自然環境事務所管内です。)

 

九州のアクティブレンジャーは各自の業務の他に、「アクティブレンジャー展」や「アクティブレンジャー日記リレー」などの企画に共同で取り組んでいます。

今回、九州管内の各事務所から1~2名、計13名のアクティブレンジャーが集合し、今年度実施したアクティブレンジャー展の反省や平成30年度に実施する企画の打合せをしました。

 

会議の様子

▲会議の様子。

 

今年度九州各地で実施したアクティブレンジャー展は、来場頂いた方からは概ね好評でしたが、反省や課題も多くありました。

会議では、今年度のアクティブレンジャー展を振り返り、より良い展示を目指して意見を出し合いました。

 

また、アクティブレンジャー日記についても話し合い、より多くの方に楽しんで読んで頂けるよう工夫していくことになりました。

 

さらに、自然写真家であるえびの自然保護官事務所の廣澤アクティブによるカメラ勉強会も実施し、基本的なカメラの使い方や写真撮影のテクニックを学びました。

 

室内でカメラの使い方をレクチャーしている様子

▲カメラの使い方のレクチャー。

 

外で撮影の実践をする様子

▲外に出て実践。ん~難しいっ!!

 

外で撮影の実践をする様子

▲楽しく撮影!

 

普段なかなか会えないからこそ、企画の打合せはもちろん、業務の情報交換、アクティブレンジャー同士の交流もできて、とても有意義な2日間となりました。

九州管内アクティブレンジャーは次年度に向けて始動しました!

はりきって行きましょう♪

 

集合写真

▲最後にみんなでハイ、チーズ!

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2018年02月27日屋久島国立公園パークボランティア 普通救命講習受講

屋久島国立公園 池田 裕二

屋久島自然保護官事務所の池田です。

屋久島国立公園パークボランティアの会員の皆様と普通救命講習を受講いたしました。

パークボランティアは山間部や海岸部での活動を行うため、安全管理のうえで普通救命講習の定期的受講は大事なことです。

心肺蘇生法は繰り返し練習をしないと動作の一連を忘れてしまいがちですので、ひとりひとり、1から順に実技講習を受けました。

特に人工呼吸は息の吹込みが難しく、苦手な人はなかなかうまくいきません。練習用人形を相手にコツを覚えるまでしっかり練習しました。

会員の皆さんは熱心に受講されており、さまざまな場面での対応処置について、消防隊の講師の方々に質問をしていました。AED(自動体外式除細動器)の使用法や、屋久島島内での設置場所の確認など細かなところまで指導を受けました。屋久島は携帯電話から119番通報すると、一度種子島の中継所につながるため一刻を争う場面では時間ロスとなります。北と南の消防分遣所の直通の電話番号を携帯電話に入れておくように、という重要なアドバイスもいただきました。


▲練習人形を使って心肺蘇生の一連の動作を習得します

私たちアクティブレンジャーにとっても救命法は登山道や海岸巡視などでの、いざというときのために必要な技術です。習得した技術は忘れないように、普段からの復習、確認を心がけて活動してまいります。

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2018年02月27日特定外来種オオフサモ防除作業【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

外来生物法により特定外来生物に指定されているオオフサモの防除作業を実施しました。

オオフサモは湿地に生える南米原産の外来植物で、水草の一種といえばイメージがわくでしょうか。

南米原産とはいえ低温に強く繁殖力も高いため、国内のあちこちで増殖し、水路を塞いだり、在来植物を追いやったりと生態系に被害を与えている植物です。

特定外来生物は栽培や移動などが法律により禁止されておりますが、分布拡大防止のためにも早めに防除する必要があります。

屋久島の一部でオオフサモが生息している個所が見つかり、経過観察しながら防除作業を進めています。

島の低地は冬でも比較的温暖な気候のためか、オオフサモは冬の間ずっと葉をつけたままで、2月から成長を早める様子が確認されました。放置すると春から急成長してしまう恐れがあります。

★オオフサモの解説★

【和名】オオフサモ 【学名】Myriophyllum aquaticum

【分類】アリノトウグサ科フサモ属

【別名】パロットフェザー

【原産地と侵入地】南アメリカ原産、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアに分布する。

日本では全国に分布し、特に九州の筑後川水系に多い。

【形態的特徴】

茎:水中を枝分かれしながら、長さ1m以上にもなって横に伸びるのは、根茎と呼ばれる部分で、直径4~5mm、やや赤紫色を帯びる。根茎の各節から数本の根を出すとともに、長さ~30cmの緑色の茎を水上に出す。

葉:鳥の羽のような形の葉(羽状葉)が、茎の節に5~6(時に3~7)枚づつ、車輪状につく。空気中に広がった葉(水上用)は、1~3cm間隔につき、粉っぽい白色を帯びた緑青色で、長さ1.5cm~5cm。羽状葉は、10~15(時に20)対の細長い羽片から構成されていて、一つ一つの羽片は長さ3~5mm、幅約1mmで、先はとがっていない。水中に広がった葉は茶緑色で、長さ6cmに達し、羽片はひげのように細かく裂ける。

屋久島では近縁の似た植物が分布していない。

_____

見た目はとてもきれいな植物なのですが、持って帰ったり育てたりしてはいけません。

外来種対策で、まずあなたにできることは、今以上に外来種を増やさないようにする事です。

例えば、ペットや植物を野外に逃がしたり、捨てたりしないで最後まで育てること。

ひとりひとりの心がけが、自然と人間との共存できる世界を作っていきます。
外来種被害予防三原則 "入れない" "捨てない" "拡げない" の3つを心がけてみてください。

オオフサモをはじめとする特定外来生物を見つけたら、まずはその場所の管理者や行政機関にご相談ください。

外来生物については環境省のホームページに詳しい資料が掲載されております。

(環境省HP外来種問題についてhttps://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/

(パンフレットhttps://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/05_rist_zentai_c.pdf

身近な生き物の中にも、農業や生態系、生活環境に被害を及ぼすおそれのあるものも存在するかもしれません。日本の美しい自然生態系を後世に残すためにも、今私たちが取り組むべき課題の一つとして、外来生物の対策を実施していくことが重要です。

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2018年02月27日バードセイバーで野鳥にやさしい環境づくり【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

屋久島自然保護官事務所の池田です。

事務所がある屋久島世界遺産センターの周りの森には、ヤマガラやジョウビタキなど様々な野鳥が訪れます。中にはさえずりの美しいサンコウチョウや、尺八のようなさえずりで緑色の羽毛をもつズアカアオバト、そして天然記念物のカラスバトなど珍しい野鳥も確認されています。

本日は、屋久島世界遺産センターの大型ガラス面に張り付けてあるバードセイバーのステッカーを新調しました。

空や景色が写りこむガラス面に、猛禽類など大きめの鳥の影を模したバードセイバーを貼ることで、鳥たちが誤ってぶつからないようにする仕掛けです。

少しでも衝突事故を減らせるよう、野鳥にもやさしい環境づくりに取り組んでいます。

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2017年12月15日アメリカハマグルマの駆除をしました!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 池田 裕二

こんにちは。屋久島自然保護官事務所の池田です。

12月9日(土)、パークボランティアのみなさんとアメリカハマグルマの駆除を行いました。

アメリカハマグルマは艶やかな葉と端正な黄色い花姿の美しい花です。しかしながら繁殖力の強さで在来植物の生育に大きな影響を与えており、特に緊急性が高く積極的な防除が急がれる種として生態系被害防止外来種リストの緊急対策外来種に指定されています。

先日のアクティブレンジャー日記ではやんばる地域の上開地アクティブレンジャーがアメリカハマグルマの駆除活動の様子を投稿されています。

https://kyushu.env.go.jp/blog/2017/12/04/


▲アメリカハマグルマの花と葉。花付き良く、きれいです。

屋久島の海岸や集落内でも繁茂しているのを確認されており、個体数が限定的で根絶できそうな地域や、国立公園内に生育しているものを優先して駆除を継続しています。

ただ刈り取っただけでは茎や根から容易に再生してしまう繁殖力を持ったアメリカハマグルマは大変手ごわい植物です。

完全な除去のためには、地中に張り巡らされた根を途中で切らないよう掘り起こして取る、という作業を継続的に行っていくほかありません。根の張りがとても強く、大変な重労働です。

今回の活動では総勢11名、汗だくになりながらも屋久島町指定のゴミ袋に43袋、軽トラック2台分計310kgのアメリカハマグルマを除去できました。

パークボランティアの皆様、ありがとうございました!

アメリカハマグルマ除去作業

▲日当たりの良い場所に生えたアメリカハマグルマを皆で協力して除去しました。

アメリカハマグルマは見た目が美しいことから住宅地でも植栽していることがあります。

分布域の拡大を防ぐためにもきれいだからと言って安易に持ち帰って植えないようにしましょう。

これは他の生態系被害防止外来種すべてに当てはまることです。

外来種の詳しい情報については、環境省のホームページ「日本の外来種対策」をご覧ください。

https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/

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2017年11月03日パークボランティアで口永良部島へ!②【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

1024日~25日に、屋久島国立公園パークボランティアの会の皆さんと口永良部島に行ってきました!

今年の7月に第一回目の活動があり、今回は二回目の活動です。

↓↓7月の活動については下記バックナンバーをご覧ください↓↓

2017年7月21日・アクティブレンジャー日記】http://kyushu.env.go.jp/blog/2017/07/post-348.html

 

前回に引き続き、今回も口永良部島の海岸清掃が目的です!

前回取り切れなかったゴミや台風などで打ち上がった新たなゴミを回収しました。

   

島についてすぐ、島民の方が台風21号の影響で大量のゴミが流入した西之湯温泉を清掃していたので、そちらに向かいました。

駆け付けると、ちょうど作業が終わった頃だったようで、大量のゴミが集められていました。

  

西之湯の清掃を終えた島民と回収した西之湯のゴミ

▲西之湯の清掃を終えた島民の皆さん(左)と集められたゴミ(右)。

前回と同じく西之湯周辺の海岸清掃を予定していましたが、波が高く海岸に降りられなかったため断念しました。代りに、島民の方が集めた漂着ゴミをパークボランティアで回収・処理することにしました。

 

予定していたもう一つの海岸、岩屋泊は予定通り清掃することができました。

  

岩屋泊の海岸清掃の様子

▲岩屋泊の海岸清掃の様子。

ちょうど台風21号が過ぎた頃で、またすぐ22号が接近中だったためか、強風が吹き海もしけていました。

しかし気温が低かったので作業ははかどりました。

 

海岸に打ち上がったゴミ

▲大量のペットボトルやウキ、発泡スチロールが漂着していました。

 

最終的に、8人で1t用フレコンバック8袋分のゴミを回収しました。

 

集合写真

▲回収したゴミと記念撮影♪お疲れ様でした。

 

最終日、出航まで少し時間があったので、口永良部島の里めぐりをしました。

 

商店に入るボランティアのみなさん

▲島に2店舗しかない商店のうちの一つ。店主の方が作って販売している夜光貝細工がとても繊細で美しい!

 

金岳小中学校の校庭で児童が遊ぶ様子と校舎にいるネコ

▲金岳小中学校。昼休み、児童のみなさんと先生は校庭でサッカーをしていました。

校舎にはネコのたまこさんも(^^)

校内には口永良部島の歴史資料コーナーがあり、事前に連絡して見学させてもらうこともできます。

 

金峯神社の写真

▲金峯神社。夏には伝統行事も行われる絶景の神社。

 

本村港と新岳の写真

▲本村港と2015年5月に噴火した新岳。この日は火口から白い噴煙が少し出ていました。

 

今回の活動で、取っても取ってもまた流れ着く大量のゴミと、被害のたびに片付ける島民の方々を目の当たりにして、離島の漂着ゴミ問題の深刻さを痛感しました。

また、回収したゴミのほとんどがウキやペットボトル、洗剤容器などのプラスチックや発泡スチロールだったこともあり、マイクロプラスチック(※)などによる生物への影響も心配になりました。

 

※マイクロプラスチック...紫外線や熱、波などで微細になった5mm以下のプラスチック片や化粧品に含まれる「スクラブ剤」。有害な化学物質を吸着する性質があり、海洋生物がマイクロプラスチックを摂食することで有害化学物質が生物組織に移行・蓄積するとして、近年、海洋生態系への影響が懸念されている。

 

まずは私たち一人ひとりができることを実行しましょう!

①環境中にゴミを出さない。

洗顔料や歯磨き粉に入っている「スクラブ剤」もマイクロプラスチックです。下水処理施設を通過して海へ流出しています。

②海岸清掃。

海洋に流出したマイクロプラスチックの回収はほぼ不可能です。マイクロ化する前にゴミを回収しましょう。

③3R(スリーアール)。

・リデュース(Reduce)...物を大切に使い、ゴミを減らす

 【必要ない物は買わない、もらわない、マイバックを使う】

・リユース(Reuse)...使える物は繰り返し使う

 【詰め替え用製品を選ぶ、いらなくなった物を譲り合う】

・リサイクル(Recycle)...ゴミを資源として再び利用する

 【ゴミを正しく分別する、ゴミを再生して作られた製品を利用する】

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2017年11月03日今年も出前授業を実施しました!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

9月から10月にかけて、屋久島町立小瀬田小学校5年生と神山小学校4年生を対象に、教室と野外で出前授業を実施しました。

 

教室授業の様子

▲教室授業の様子。(神山小学校)

国立公園や世界遺産、屋久島の自然環境やレンジャーの仕事について話をしました。

 

野外授業は、小瀬田小学校の皆さんは島の東部にある田代(たしろ)海岸に出かけました。学校から車で20分弱と近場ですが、屋久島国立公園にもなっている自然豊かな海です。

田代海岸に流れ込む田代川で生き物や水質を調査したり、海でビンゴゲームをしながら生き物を探しました。

 

川で生き物調査する様子

▲川で生き物採集をする様子。中には全身水に浸かって泳ぐ子もいました。

 

採集して生き物

▲採集した川の生き物。写真には写っていませんが、トビケラやカゲロウなどの指標生物(水質を判定するときに探す生き物)もたくさんいました。

 

指標生物を観察して水質を調べる様子

▲生き物を観察する様子(左)と指標生物の数を数えて水質を判定している様子(右)。

 

神山小学校の皆さんは、島の南西部にある栗生塚崎(くりおつかさき)海岸に出かけました。ここも屋久島国立公園です。

海岸ではたくさんの生き物を見つけることができました。

 

海岸で生き物を探す様子

▲タイドプール(潮だまり)で生き物を採集する様子(左)。大きなカニを捕えようと大奮闘!

ナマコに触ることをためらう子どもたち(右)。触れてみると「あっ、つるつるで気持ちいいね!」と、新たな発見があったようです。

 

見つけた生き物

▲①イソカニダマシ(左のカニのような生き物。ヤドカリの仲間)とカニと魚②ムラサキクルマナマコ

③シャコ④ウデフリクモヒトデ⑤オウギガニ⑥トビ「騒がしいなぁ...」

 

レンジャーの仕事も体験しました。

 

看板清掃をする様子

▲レンジャーの仕事体験(看板清掃)の様子。雑巾でゴシゴシ!とてもきれいになりました。

 

貝殻採集もしました。たくさんの貝殻が打ち上がっているのも、この海が豊かな証拠です。

 

貝殻採集の様子

▲採集した貝の見せ合いっこ(左)。「こんなにきれいな貝があったよ!」

学校に持って帰る貝を厳選中(右)。

 

この海岸はウミガメもやってきます。

産卵・ふ化シーズンは終了しましたが、母ガメが産卵のために掘った穴や卵の殻は浜に残っているので、そちらも観察しました。

 

ウミガメの上陸跡を見学する様子

▲母ガメが掘った跡を観察する様子(左)と卵の殻(右)。

 

学校に戻ってから、採集した貝の標本と、海岸で見つけた生き物の地図を作りました。

授業の最後は一人ずつ子どもレンジャー認定証を授与しました!

 

認定証授与式の様子

▲認定証授与式の様子。

 

また、今年も神山小学校でふるさと先生として授業をする機会を頂きました。

ふるさと先生授業は、神山小学校の学校自由参観週間における授業の一コマで、地域で活動する人を講師に招き、話を聞いたり物作り体験をしたりし、保護者や地域の方は自由に授業を参観することができます。

私たちは昨年から4年生のふるさと先生授業に呼んで頂いています。

授業では、児童が作った海岸の生き物地図を使って生き物どうしのつながりを学びました。

 

児童が作成した生きものどうしのつながり

▲班ごとに作成した生き物どうしのつながり。

生き物とそのエサになる生き物を糸でつなぎました。一見関係なさそうな生き物どうしも、複雑に関わり合っていることが分かりました。

 

今年度の出前授業も無事終了しました。学校の先生方には大変お世話になりました。

ふりかえると、屋久島の自然の豊かさゆえに「あれも見せたいこれもやりたい!」と授業ネタが尽きず、授業時間内にプログラムを収めることに苦労するという、贅沢な?悩みもありました。

屋久島は本当にすごい環境だなぁと改めて実感しています。

しかし、このような日本を代表する素晴らしい自然や世界レベルの自然があるのに、屋久島の自然のことを知らない子や、自然と触れ合う機会が少ない子が多いのが現状です。

この貴重なフィールドを生かして、これからも屋久島の自然に興味関心をもってもらえるような授業に取り組んでいきたいと思います(^^)

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2017年09月19日よくある質問Q&A【Q.山に携帯トイレを持って行った方が良いですか?】

屋久島国立公園 屋久島 池田 裕二

A.年間を通じてよくいただく質問です。

屋久島では携帯トイレ使用のご協力をお願いいたしております。

山にし尿を残さないこと、山岳部トイレの維持管理で人力でのし尿搬出作業の軽減となること、山岳部トイレの待ち時間が軽減されること、などの観点から携帯トイレの利用推進を行っております。

携帯トイレの認知度は年々増えてきており、ガイドブックにも掲載されるようになったほか、お問い合わせ件数も増えてきたことを実感します。

登山の当日は出発前に宿泊所にてトイレを済ませていただくことはもちろんですが、携帯トイレを登山の「お守り」として携行することをおすすめいたします。

もしそのお守りを使わなくても、数年間の品質保持期限をもつ携帯トイレはそのまま防災グッズになります。ご自宅や勤務先などで保管してください。

★携帯トイレの携行を特におすすめする人気のトレッキングコース

・縄文杉トレッキング

最短往復コースでも約22kmと長いコース。トロッコ道と言われる森林軌道沿いには既存のトイレが2か所ございますが、未舗装で本格的な登山道が始まる大株歩道入り口から縄文杉までの時間にして往復約4時間はトイレがございません。途中の3か所の休憩スペース、翁杉、大王杉下水場、大王杉上の3点に携帯トイレブースが設置されています。どちらもお昼休憩をとる方が多い休憩スペースから少しだけ離れたところにございます。

・宮之浦岳、黒味岳など。

宮之浦岳は往復18km、登山口と登山口近くの淀川小屋にはトイレがございますが、往復の間の約16km、時間にして78時間の区間についてはトイレが無く、携帯トイレブースが2か所のみございます。

特に山頂近くでお昼休憩をとったあと、帰りにトイレに行きたくなるケースがございます。そのようなときは翁岳(1基)または花之江河携帯トイレブース(2基)をご利用いただけます。

距離も長く、標準コースタイムも往復で10時間以上と長いので、携帯トイレがあると心強いですね。

・太忠岳、ヤクスギランド1150分コース

ヤクスギランドの一番長い150分コースのちょうど半分に当たる蛇紋杉の手前に携帯トイレブースがございます。空高く巨岩がそびえる山頂が魅力の太忠岳は、ヤクスギランドの携帯トイレブースから奥の登山道を歩きますが、ここから往復約5kmの道のり、時間にして約4時間はトイレがございません。

・白谷雲水峡

苔むす森や太鼓岩で人気の白谷雲水峡は登山口から1時間半ほど歩いたところの山小屋内に既存のトイレがございます。小屋の近くには携帯トイレブースもございます。しかしながら既存トイレの利用者数の多さから、人力でのし尿搬出量が多い場所です。維持管理の負荷軽減のためにもぜひ携帯トイレのご利用にご協力ください。

各登山口には使用済み携帯トイレ専用の回収箱が設置されております。

よくある質問Q&AQ.携帯トイレはどこで買えますか?】

A.屋久島の中では、ホテルの売店や主要なお土産店、登山用品レンタル店などで携帯トイレを購入できます。トレッキングの前日までにはそろえておきたいですね。

また、お住まいのエリアのお近くの登山用品専門店や通販サイトで購入することができます。

メーカーや入り数により異なりますが、お値段は500円から1000円ほど。重さも100gを切るものからございます。

登山のお守りに1人1個、ご用意ください。

※注意※

登山中にトイレにいくことを我慢して、行動中の水分補給を控えた場合、脱水症状が起こる可能性があります。足がつる症状や、頭痛や意識がもうろうとするなど、場合によっては自力下山ができないほどの状態になる危険がございます。

下山するまで便意を我慢して、トイレのことしか考えず山の景色を楽しめない、というのも悲しいですね。

安全面や、楽しいご旅行のためにも決して水分補給やトイレに行くことは我慢しないでください。

また、利尿作用の高いコーヒーや緑茶の飲みすぎはトイレに行きたくなる元となりますので過度な摂取はおすすめできません。山で飲むコーヒーは美味しいですが、適度に飲むのがスマートです。ホテルの朝食バイキングなどでもコーヒーや紅茶をお代わりしてしまいたくなりますが、山に登る前なら控えましょう。

中には朝の体調がよくないと感じつつも無理して登山してしまう方もいらっしゃるようです。健康状態によっては登山を中止する、またはコースを短めに変更するなど、無理のないご計画を。

★★★山のトイレのポイントまとめ★★★

●携帯トイレをしっかりと準備する

●出発前にトイレは済ませておく

●適度な水分補給をする

●トイレに行きたいときは我慢をしない

●体調不良時には無理をしない

携帯トイレをスマートに利用し、快適な登山を楽しみましょう!

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2017年08月05日自然に親しむ集い~川の水と生き物調査隊~【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

7月30日(日)に、自然に親しむ集い~夏休み自由研究!川の水と生き物調査隊~を開催しました。

自然に親しむ集いは、環境省、屋久島町、(公財)屋久島環境文化財団共催の、屋久島町民を対象とした自然に親しむための行事です。

今年度第一回目は、夏休みの自由研究のテーマにもなる小中学生を対象にした川の調査です。

 

屋久島は雨が多く、川も多いです。

各集落内や堺には大小様々な川が流れていて、島全体で約140もの川があるそうですよ。

屋久島の方にとって、きっと川は身近な存在でしょう。

そんな身近な川の水はきれいなのでしょうか?

生き物にとって住みやすい水なのでしょうか?

小瀬田(こせだ)集落を流れる男川(おとこがわ)の水質を、生き物とパックテストで調べてみることにしました。

 

はじめに、自然の中にある大きな水の流れ(循環)について解説しました。

私たちが生活で使う水は、川から取ってまた川や海に流しています。

川を流れ海にたどり着いた水は蒸発して雲になり、雨となってまた川に流れてきます。

このように、自然の中には大きな水の循環があって、私たち人間や生き物もこの水の流れの中で生きています。人と川は深い関係があるのです。

 

最初の解説の様子

▲解説の様子。

 

このお話しの後、待ちに待った川での活動がスタートしました!

 

川へ向かう参加者の様子

▲川に入る様子。

 

河口から上流に移動して、まずは川の流速を測定しました。

流速は、3mのヒモにフィルムケースなど水に浮く物をくくり付けたもので計ることができます。

水面にウキをつけた瞬間からウキが流れてヒモがピンと張るまでの時間を計測します。

 

川の流速を計測する様子

▲流速を測定する様子。

 

結果は、ウキが3m流れるのに24秒かかりました。

つまり流速は、300㎝÷24秒=12.5/秒で、川の流れは「遅い」ということが分かりました。

 

続いて生き物採集をしました。

 

生き物採集の様子

▲生き物採集の様子。大人も子供も夢中になって生き物を探しました。

 

川での活動が終盤にさしかかった頃、ついに子供達は全身水に浸かって泳ぎだしました!

 

川で泳ぐ子どもの様子

▲本当はこれが一番やりたかったのかもしれませんね~(^^)

 

採集した生き物は、バットや水槽に移して観察しました。

エビ、カニ、ハゼ、ボラの稚魚などの大きな生き物や、トビケラやカワゲラなどの小さな水生昆虫がたくさん捕れました。

生き物によっては、その存在から水の汚れを判定することができます。

判定するときに使う生き物を「指標生物」といいます。

 

指標生物

▲指標生物。

 

採集した生き物の中から指標生物を探し、数を数えてみました。

 

指標生物を観察する様子

▲指標生物を観察する様子。

 

結果は、きれいな水に住む指標生物が多く、この川はきれいな水と判定されました。

 

さらに、パックテストを使って化学的に水質を調べてみました。

パックテストは、チューブの中に薬品が入っており、川の水と薬品を混ぜることで水の色が変化するので、その水の色と見本の色を見比べて水質を測定することができます。

 

パックテストによる水質調査の様子

▲パックテストで水質調査する様子。

 

パックテスト調査の結果、この川の水質はきれいな水でした。

 

今回の活動では生き物とパックテストによる水質の調査方法を知ってもらいました。

そして、男川はきれいな水が流れており、きれいな水にしか住めない生き物を含めたくさんの生き物が住んでいることが分かりました。

他の川ではどうでしょうか?

同じ川でも、日や時間帯、上流と下流で違うかもしれません。

また、もし川の水が汚れてしまうとどんなことが起きるでしょうか?

どうすれば川が汚れないでしょうか?

このように、一つの川を調べてみると、色々な考察ができて発展もあります。

自由研究にとどまらず、自然への関心を高めるきっかけになればうれしいです。

 

みなさんも夏休みを利用して近くの川に遊びに出かけてみてはいかがでしょうか(^▽^)

 

~★環境省アクティブレンジャーパネル展開催のお知らせ★~

環境省九州地方環境事務所では、九州の美しい自然や現在生じている問題、自然環境保全のための活動などを九州で様々な活動に取り組むアクティブレンジャーの視点から紹介するパネル展を開催しています。

7月20日(木)からアクティブレンジャーが配置されている九州10地区で開催中です!

多くの方のご来場をお待ちしております!

  

アクティブレンジャーパネル展屋久島会場の様子

▲屋久島会場(屋久島世界遺産センター)

  

チラシ

▲チラシ

 

※詳細はコチラ↓

【九州地方環境事務所HP

http://kyushu.env.go.jp/pre_2017/29_1.html

 

※屋久島会場の詳細はコチラ↓

会場:屋久島世界遺産センター

期間:7月20日(木)~8月31日(木)

時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館:無休

※入場無料!

【屋久島世界遺産センターHP

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/center/event.htm

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2017年07月21日パークボランティアで口永良部島へ!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

今回の日記は屋久島のお隣の島で全域が屋久島国立公園でもある口永良部島でのパークボランティア活動報告です。

パークボランティアにとっては待ちに待った口永良部島活動でした。

なぜなら、平成27年に口永良部島での活動を計画していた矢先、新岳が噴火して全島避難指示が出され、計画を中止せざるを得なかったということがあったからです。

避難指示解除により島民の方々は帰島され、復興・生活再建を進めていますが、そんな口永良部島の方々のお手伝いができればと、再びボランティアから口永良部島活動を熱望する声があがりました。

しかし、口永良部島で活動するには交通費や清掃時に回収するゴミの処理費など多くの費用が発生するため、参加できる会員が限られてしまうことがネックで昨年度は実現できませんでした。

そこで、今年度「GGG国立・国定公園支援事業」の助成金を申請することになりました。

結果は、大変ありがたいことに「採択」。

助成を受けて活動が実現したのです。

 

梅雨明け発表翌日の7月14日、海はべたなぎ、空は晴天で、いざ口永良部島へ!

 

甲板からの景色を楽しむパークボランティアのみなさん

▲甲板で景色を楽しむパークボランティアの皆さん。波が無かったので船は全く揺れず快適でした。

 

トビウオが水面を滑空する様子

▲船に驚いてトビウオが滑空する場面も。

 

口永良部島全景

▲口永良部島全景。

 

島に到着後、すぐに海岸清掃を始めました。

まずは口永良部島八景のひとつ、「岩屋泊(いわやどまり)」です。

長い間回収されずに溜まった漂着ゴミの量はすさまじく、拾っても拾ってもなくなりません。

岩場なので作業もスムーズに進みませんでした。

夏の日差しも容赦なく照り付け、1時間ほどでヘトヘトになってしまいました。

まだゴミはたくさん残っていましたが、熱中症の危険もあるので、海岸清掃は短時間で切り上げました。

 

岩屋泊の海岸清掃の様子

▲岩屋泊の海岸清掃の様子。

 

休憩を取った後、岩屋泊の案内標識を補修しました。

標識周辺の草を刈り、防腐塗料を塗ったり文字を塗り直したりしました。

こちらも日陰が一切ないのでとても暑く大変でした。

 

看板補修作業の様子

▲標識補修作業の様子。

 

お昼休憩の後、別の海岸(西之湯)へ向かい、再び海岸清掃を開始しました。

こちらも長年清掃されていない海岸なので、大変なゴミの量でした。

 

西之湯横の海岸清掃の様子

▲西之湯横の海岸清掃の様子。ものすごいゴミの量でした!

 

ここもやはり時間内にゴミを取りきることはできませんでしたが、見栄えは多少良くなったと思います。

 

清掃前と後の海岸の様子

▲清掃前(左)と清掃後(右)の海岸。

 

最終的には両海岸で1t用フレコンバック8袋分のゴミを回収しました。

8人いたので1人1袋集めたということですね...頑張りました!

 

回収したゴミが入ったフレコンバックの横で記念撮影

▲回収したゴミが入ったフレコンバックと共に記念撮影。新岳をバックに。

 

翌日は八景である新村(しんむら)と永迫(ながさこ)の標識補修を実施しました。

この日も晴天に恵まれ日差しがとても強かったので、合板で即席の日陰を作って作業しました。

 

看板補修作業の様子

▲作った日陰の中で標識補修作業!日陰になるだけでずいぶん楽になりました。

 

数年ぶりのパークボランティア口永良部島活動は、大量の漂着ゴミの回収と口永良部島八景の案内標識の補修ができて、とても充実した活動となりました。

取りきれなかったゴミがまだたくさんあることが心残りですが、今回参加できなかった会員もいるので、今年度中にもう一回同じ活動をしよう!と会員は意欲を見せています。

みなさんのやる気と熱意に脱帽です。

第二回口永良部島活動が実施されたときはまた日記で報告したいと思います(^^)

パークボランティアのみなさん、暑い中本当にご苦労様でした!

 

集合写真

▲はい、チーズ!

 

今回行った口永良部島~八景~

 

岩屋泊の風景

▲岩屋泊。

 

新村の風景

▲新村。

 

永迫の風景

▲永迫。海の向こうに見えるのは屋久島。

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