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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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西表石垣国立公園

86件の記事があります。

2016年11月30日H28年度「イリオモテヤマネコと希少動物たちを守ろう 絵画コンクール」表彰式

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名

今年も絵画コンクールを開催し、11月22日に入選作品の表彰式を行いました。

今年のテーマは、「人とヤマネコが共存できる町~守ろう!竹富町の野生動物~」でした。

【共催の(一社)沖縄県建設業協会八重山支部 支部長の祝辞】

竹富町の小中学校から28点の応募があり、14作品が入選しました。

応募いただいた皆さん、ありがとうございました。そして、入選した皆さん、おめでとうございます!

【絵に込めた思いの発表】

表彰式では、(一社)沖縄県建設業協会八重山支部より表彰状と副賞が、八重山地区交通安全協会西表島東部支部から記念品が贈られました。

最優秀・優秀賞の皆さんには、絵を描いたときの気持ちや願いなどを発表してもらいました。

【最優秀作品が貼られた大看板の前で記念撮影】

入選作品が、大原港ターミナルで11月21日から1月13日まで、全ての作品が西表野生生物保護センター視聴覚室で1月13日から1月31日まで展示されます。

個性豊かで思いのこもった力作をぜひ見に来てください。

【大原港ターミナルでの展示の様子】

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2016年11月10日大原小学校3年生の保護センター見学

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 日名

10月27日に地元の竹富町立大原小学校の3年生8名が、西表島野生生物保護センターの見学にきてくれました。

総合学習の一環で、西表島の自然を勉強しているそうです。事前学習として、イリオモテヤマネコやオオコウモリ、ミナミコメツキガニなどを調べてきてくれました。

【海で生活するカメと陸で生活するカメ】

前半は野生生物保護センター内を案内して、西表島の自然や生きものについて説明しました。

保護センターに何度も来てくれている子もいて、ヤマネコ検定上級を3回も合格しているそうです。

【スイッチを押すとヤマネコの鳴き声が聞こえてきます】

重さを実感できる水牛の頭骨、ヤマネコや野鳥の鳴き声が聞けるスイッチ、フンの内容を見る顕微鏡など、実際に触れることができる展示が人気でした。

【ヤマネコは何を食べるでしょうか?】

後半は、西表野生生物保護センターのお仕事やヤマネコの交通事故についてお話しをしました。

イリオモテヤマネコの交通事故を防ぐため、目撃情報の多い場所に注意看板を置いたりと、様々な取り組みをいろいろな機関と協力しながらおこなっています。

しかしながら、今年は交通事故が6件も起きています。

そこで新たな取り組みとして、ヤマネコ型の注意看板を置き始めました。

大原小学校3年生のみなさんに、このヤマネコ型看板に色を塗ってもらって、交通事故防止に協力してもらいました。

【ヤマネコ型看板の色塗り作業】

午前中の時間内に色塗りが終わらなかったので、持ち帰って5,6校時の時間も使って完成させてくれました。

とっても出来が良かったので、参観日まで学校に展示してもらうことになりました。

そのあと、看板はヤマネコの目撃が多い場所に設置します。

個性豊かでかわいい看板をながめながら、ゆっくり安全運転でお願いします。

【完成した看板】

※竹富町立大原小学校:

http://www.taketomicho-boe.jp/05/

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2016年09月29日海の自然教室in米原、無事終了しました【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

毎年恒例、海の自然教室を9月10日に石垣島米原海岸で行いました。

 

参加者は一般16名。お友達同士や親子での参加が多数でした。

 

今年も定員いっぱい!みなさま感謝です!

 

自然保護官から開会の挨拶があり、いよいよ観察会始まり!

 

 

すると会場からざわめきが。

 

 

 

 

沖縄県警のキャラクター、シーサーやいま君、今年も登場!

元気に跳びながら?!警察官の方と一緒に、「海に入る時の5か条」を教えてくれました。

 

 

 

記念写真

 

 

 

さて、今回の舞台である米原海岸は、地元の人や観光客が多く訪れる、人気スポットのひとつです。

そんな米原海岸は、国立公園と海域公園地区に指定されています。

 

 

みなさん、海域公園地区では、

熱帯魚やサンゴの採取が禁止されていることをご存知ですか?

 

石垣自然保護官事務所では、八重山漁業協同組合と共同で、

違法採取防止と資源管理の為、カクレクマノミの住処であるイソギンチャク近くにタグを設置し、

定期的にモニタリングを行っています。

 

モニタリング中のカクレクマノミとイソギンチャク

 

その他にも、啓発用の看板やポスター設置等、地域の方々と協力しながら、

一般の方々に呼びかけを行っています。

 

海岸沿いの看板

 

 

啓発用ポスター貼り

 

 

今回、事前レクチャーとして、そんな私たちの取り組み紹介と

毎朝ボランティアで米原海岸の清掃をして下さっている、八重山ハザードマップ研究会の花城さんより、

「米原海岸の環境」と題してお話いただきました。

 

事前レクチャーの様子

 

 

 

 

事前レクチャーの後は、いよいよお楽しみのスノーケリング観察です。

 

 

 

 

機材合わせと練習風景

 

 

カクレクマノミ(モニタリング中)の観察

 

 

生憎の天気で、予定よりも早く観察を切り上げることとなってしまいましたが、

スノーケリングが初めての子も多く参加してくれていたので、

これを機に、海や環境保全に興味を持ってくれたら嬉しいです。

 

以上、海の自然教室in米原の報告でした!

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2016年08月24日石垣島でアメリカザリガニの初確認【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

今夏の石垣島の天気予報は、晴れマークが並び、厳しい暑さが続いています。夏休みとあって、家族や友人などで、公園や広場などへ外出する機会も多くなると思います。

   

今回は、公園や広場などへ外出されるみなさんに注意していただきたいことがありますので、お知らせしたいと思います。

   

石垣島の某所の池で、石垣島には本来生息していないはずのアメリカザリガニが確認されてしまいました。

また、そのことが「ザリガニ釣り・・・格好のアトラクション」として地元の情報誌に掲載されました。

▲アメリカザリガニの生息が確認された池

   

現在、八重諸島でアメリカザリガニが確認されているのはこの池だけです。

しかし、ここだけでかなりの数のアメリカザリガニが生息しており、これ以上いろんな場所で増えてしまうと、もともと生息しているテナガエビとエサを巡って競合したり、希少な水生昆虫や水草を食べてしまうなど、八重山諸島の生態系に及ぼす影響が強く懸念されます。

▲池で捕獲したアメリカザリガニ。「生態系被害防止外来種リスト」では緊急対策外来種に選定され、積極的に防除を呼びかけている。

   

池にアメリカザリガニがいる原因は不明ですが、おそらくホームセンターなどで購入し、ペットとして飼われたものが池に捨てられ増えたのではないかと考えています。

   

夏休みとあって、うわさを聞きつけた家族連れや子供たちがやってきて、アメリカザリガニを網や釣り竿で捕獲する人たちが増えています。捕まえたザリガニを持ち帰ったはいいけどやっぱり飼えないからと他の場所に捨ててしまうと、そこでまた繁殖して増えてしまう可能性がありますので、持ち帰ることはご遠慮いただきたいのですが、持ち帰る場合は捨てたり、逃がしたりすることは絶対にやめてください。

   

そういった事態を避けるため、親水広場の入口と池の周辺には、アメリカザリガニ等を捨てない、逃がさないことを周知する立て看板を設置して注意喚起を行っています。また、人力での定期的な捕獲作業に加え、施設を管理している石垣市と調整しながら、池に流れる水をせき止めて、汲み上げ式ポンプで水を枯渇させて防除する方法を行っているところです。

▲池付近に立てた注意看板

   

ペットを飼えなくなった結果、かわいそうだからといって、むやみに野外に逃がしたり、捨ててしまうと、爆発的に増えてしまい、もともと棲んでいた生き物に悪い影響を及ぼしてしまうという事例が全国的に問題になっています。

   

これ以上被害を拡大させないためにも、外来生物についての問題を正しく認識して、いろんな場所に拡がらないように注意する必要があります。取り返しの付かない事態になってしまう前に、ペットを飼う際は、その生き物のことをよく知った上で、最後まで責任を持って飼いましょう。

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2016年07月04日アコークローの生き物調査

西表石垣国立公園 神保彩葉

みなさん"アコークロー"という言葉を知っていますか?

 

アコークローとは沖縄の方言で"夕暮れ時"を意味します。

 

 

そんなアコークローの時間帯から夜にかけての生き物調査を、

石垣島北部地域子どもパークレンジャーの子どもたちと行いました。

 

▲(開会式)国立公園と子どもパークレンジャーについての説明

 

 

石垣島の日の入り時刻は遅く、

上の写真は19時半近くにも関わらずまだ明るい状態です。

 

 

▲鳴き声に耳を傾けながら、調査開始です。

 

 

▲鳴き声が聞こえたら、聞こえた時間と生き物の名前を記録します。

 

 

すっかり日も沈み、あたりも暗くなると、

夜間に活動する生き物たちが顔を出し始めました。

 

 

【発見したカエルたち】

~何種類知っていますか?~

 

▲サキシマヌマガエル(固有種)

 

▲ヒメアマガエル(固有種)

 

▲ヤエヤマアオガエル(固有種)

 

▲オオヒキガエル(特定外来生物)

 

※こちらのオオヒキガエルは、特定外来生物に指定されている為、駆除しました。

 

 

また、滅多に見ることができないセミの羽化シーンに遭遇することができました!

 

 

▲クマゼミの羽化シーン

 

羽化したばかりの透き通ったクマゼミの姿に、

みなさん(私も含め)しばらく見とれていました。

 

調査を終えた子どもたちからは、

"色々な生き物が見られて良かった!""また参加したい!"との声が多数でした。

 

 

人間も暑い場所から避難するように、

生き物たちも夜間に活動する等、戦略を立てて生きているんだなぁと感じた一日でした。

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2016年06月14日クロツラヘラサギ保護・放鳥

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名

4月18日に西表島でクロツラヘラサギが保護されました。


クロツラヘラサギとは...

コウノトリ目トキ科で全長約75cmの水鳥です。その名の通り、クチバシがしゃもじのようなヘラ状をしています。全身の羽毛が白色ですが、顔の目の周りの皮膚とクチバシ、足が黒色です。干潟や浅瀬でヘラ状のクチバシを左右に振りながら餌を採ります。主な餌は、小魚やエビやカニの甲殻類などです。

西表島を含む八重山には、越冬のために10月から3月頃まで毎年数羽が飛来します。朝鮮半島の西海岸の北緯38度線以北の離島や中国遼東半島の離島が繁殖地です。若い個体は、繁殖時期にも繁殖場所に戻らず、越冬地で過ごすこともあります。


参考:日本野鳥の会 クロツラヘラサギ調査研究プロジェクトHP http://www.wbsj.org/activity/conservation/endangered-species/bfs-pj/


【発見時のクロツラヘラサギ 写真提供:村上氏】


今回保護された原因は、ヒモに絡まってしまったからです。

ヒモで締め付けられていたことによって、翼の先端部分が腫れていて、筋肉や腱、靱帯を痛めてしまったのか、翼が垂れ下がってしまう状態でした。


【保護時の患部の様子】


【絡まったヒモを取り除きました】


しばらく野生生物保護センターで経過観察していると、餌もよく食べ、とまり木に止まるようになるなど徐々に回復がみられたため、放鳥することになりました。


【水の中から餌をさがす様子】


放鳥の前に、個体識別用の標識リングを装着しました。


標識リングとは・・・

環境省標識調査用の金属リングと、遠くからの観察で個体識別を可能にするカラーリングのことです。

カラーリングは、右足にアルファベットと番号の書かれた、それぞれの国で指定された色のリングをつけています。例えば、韓国は赤地に白文字、日本は黄地に黒文字、台湾は青地に白文字、香港は緑地に白文字などです。
また、右足のカラーリングが見えない、もしくは外れてしまった場合にも個体が確認できるように、左足には色のコンビネーションで個体識別を可能にするリングが装着してあります。

参考:日本野鳥の会クロツラヘラサギ調査研究プロジェクトHP

http://www.wbsj.org/activity/conservation/endangered-species/bfs-pj/bfs-colorring/




今回保護されたクロツラヘラサギは、右足に黄色地に黒文字で「J19」と書かれたリングと金属リングを、左足の上側に緑色のリングと下側に赤色のリングを装着しました。


【標識リングの様子】


【標識取り付け時に、各部位の計測を行いました】


放鳥は、5月17日に仲間川の干潟でおこないました。


放鳥後は、残念ながら「J19」は目撃されていません。

もし、西表島やその他の場所で「J19」を目撃されたら、西表野生生物保護センター(tel:0980-85-5581)にお知らせ下さい。


【標識リングを取り付けた状態】


6月8日に、西表島後良川の河口の干潟で標識を付けたクロツラヘラサギの目撃がありました。

左足に赤地に白字で「H34」と記されており、右足には赤白橙のカラーリングが装着されていました。

もしや「J19」!?と小躍りして現場にいってみたんですけどね。

残念ながら別の個体でした。


【6月8日に目撃したクロツラヘラサギH34】


標識の情報によりますと、韓国の北緯38度線近くの島で標識された個体のようです。はるばる1500kmも旅をして、西表島までやってきました。

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2016年06月10日西表石垣国立公園が拡張されました!

西表石垣国立公園 神保彩葉

新聞やニュースなどで、すでにご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、

 

(祝)平成28415日付けで、西表石垣国立公園が拡張されました!

 

 

拡張された場所は、"西表島のほぼ全域とその周辺海域"

石垣島は"平久保半島サガリバナ群落地"が新たに国立公園に加わりました。

 

 

【拡張前】

 

色線で囲ってある場所が国立公園内です。

 

 

【新しい公園区域図】

 

ご覧のとおり、西表島に関しては、かなり大幅に区域が拡張されました。

 

 

国立公園拡張の記念として、西表島と石垣島、

それぞれの島で「国立公園指定記念式典・シンポジウム」が行われました。

 

521日 石垣島で行われた記念式典・シンポジウム】

 

石垣島で行われたシンポジウムでは、

「平久保半島サガリバナと星空の魅力を語る」と題して、

新たに国立公園に指定された平久保サガリバナ群落地を

今後どのように守り、持続的に利用していけるかということを各方面の専門の方々にご議論頂きました。

 

国立公園への指定は、長年かけてその土地の自然を守ってきた、

地域の方々の自然を守るという強い気持ちと努力の賜物だと思っています。

 

国立公園への指定はゴールでなく、スタート。

 

これからも地域の方々と協力、連携を取りながら、国立公園を活かしていこうと思います!

 

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2016年06月10日グリーンイグアナのテレメトリー調査【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。梅雨の時期に入り、最近の石垣島はジメジメとした湿気の高い日が続き、カビの発生が心配な季節になりました。

  

さて、今回はグリーンイグアナのテレメトリー調査について報告したいと思います。

▲イグアナのテレメトリー調査の様子

  

グリーンイグアナは、最大で全長1.8mにもなる大型のトカゲです。

ペットが逃げだしたり、飼いきれなくなって飼い主が放したりするなどしたのか、石垣島では1994年ごろから野生化したグリーンイグアナが目撃されるようになりました。現在、環境省では重点対策外来種に指定し、対策の必要な種になっています。

  

グリーンイグアナは、花や果実などの植物質を好んで食べますが、幼体のうちは昆虫なども食べるため高密度に増えてしまうと、植生や昆虫類に影響が及ぶ可能性があります。また、野生化した個体は気が荒く、捕まえようとすると尻尾で叩いたり、鋭い爪でひっかいたり、噛みつくこともあるので、発見した場合は、近づいたり捕獲しようとはせずに、石垣自然保護官事務所(TEL0980-82-4768)までご連絡ください。

▲グリーンイグアナ

  

イグアナのメスは繁殖期となる4~6月頃、地面を歩き回り、産卵しやすい砂地に穴を掘って、約50個もの卵を地中に産み落とします。このため、繁殖期のイグアナのメスは目撃例が多くなりますが、繁殖期以外の時期は目撃する機会も少なくなり、日頃どこで、どのように行動しているのかがわかっていないことも多くあることから、テレメトリー調査を今年の3月から行っています。

  

今回行っているテレメトリー調査とは、主に海岸沿いや海岸林の中を歩き、発信器の付いたグリーンイグアナを探し、どこにいるのかを特定してポイントに落とす調査です。定期的に調査を行うことで、グリーンイグアナの行動範囲や集中的に利用している場所、好む環境を知る基礎的な情報を得ることができます。こうした情報がわかることで、効果的な防除対策のヒントが得られるのではと考えています。

  

調査では、発信器の付いた個体を広いエリアで探すため時間がかかるうえ、日中の真っ白な海岸は、照り返しがすごく日差しもガンガンに照りつけるため非常に暑く、ものの20~30分で汗だくになります。海岸を歩いていると、イグアナのものと思われる足跡が数カ所で見つかりました。おそらく産卵のために歩き回るメスの足跡だと思います。足跡は、一本線を引いたような尻尾の跡ができ、その両側に足跡が残っているのが特徴です。

▲イグアナの足跡(赤い矢印部分が一本線に伸びた尻尾の跡)

  

調査中に希少なキシノウエトカゲにも出会うこともあります。キシノウエトカゲは、八重山諸島や宮古島に分布しているトカゲ類の中で最大のトカゲで約40センチにもなります。最初に見たときは、その大きさにびっくりしました。天気の良い日は、ひなたぼっこをしている様子を目にすることができ、かわいらしい顔をしています。

▲落ち葉の中から顔を出すキシノウエトカゲ

  

最近はハイアワユキセンダングサ(外来種)の花のまわりで、たくさんのオジロシジミが飛び回っています。オジロシジミをよく見てみると、羽の後ろに2つの突起物が付いています。その2つの突起物は、触角に見立てた羽、羽の付け根の丸いまだら模様を目に見立てて、天敵の目をあざむくようにできているようです。身近な生き物でも観察してみることで、生きるために必要な知恵が備わっていることに気が付くことができ、とても面白いですね。また、日々の調査で面白い発見がありましたら、アクティブレンジャー日記で発信していきたいと思います。

▲オジロシジミ

  

調査は、まだ始まったばかりなので、これから少しずつデータを蓄積していくことで見えてくる情報を整理しながら、防除対策に役立てられるよう、今後も調査を頑張っていきたいと思います。

  

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2016年05月26日西表島の野鳥の傷病のはなしと羽毛を使った小物作り

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 日名

2016年の愛鳥週間の企画として、ミニ講座

『西表島の野鳥の傷病のはなしと羽毛を使った小物作り』をおこないました。


5/13(金)18:45~20:00と5/14(土)13:45~15:00の2回開催し、それぞれ16名と5名の参加者が集まりました。


【開会の挨拶・趣旨説明】


【西表島の野鳥の傷病の話し】


前半は、西表野生生物保護センター(IWCC)で情報を集めている、西表島での野鳥の傷病についてお話しをしました。

野鳥の死体発見と救護は、1996年からこれまで2000件以上あり、その年変化や季節変化などを紹介しました。また、死亡・救護原因の多くが交通事故とガラス衝突で、IWCCで取り組む交通事故対策やガラス衝突対策について説明しました。


【材料】


【作業の様子】


後半は、残念ながら死んでしまった野鳥の羽を使って小物を作成しました。


体の位置ごとに羽毛の形状や模様が異なる。

鳥の体全体では鮮やかな色をしているけれども、羽毛の1枚1枚を見てみるとそうでもない・・・

体の表面に見えている部分は、羽毛のほんの一部だった!


なんてことが分かってもらえたと思います。

【作成した羽毛の瓶詰め】


このビンは治療に使った注射薬の入っていたを再利用したものです


【参加者からの感想発表】


大人も、子どもも、私も夢中になって作成していました。


とても楽しかったです。

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2016年04月01日カンムリワシよ、大空へ!

西表石垣国立公園 関東準之助

みなさん、こんにちは!西表自然保護官事務所の関東です。

 今回は、西表野生生物保護センターに先日まで保護されていたカンムリワシたちを紹介します。

 今年2月に県道でカンムリワシの交通事故が2件発生しました。2羽とも一命を取留め、1羽は保護から1週間後に、もう1羽は先日放鳥することができました。

 2月上旬に保護された個体は、左翼手根部(人間の手首にあたる部分)を骨折、また事故の影響なのか右翼の風切羽も診察時にぽろぽろと抜け落ちてしまいました。獣医さんに骨折部分が動かないよう翼を固定してもらい様子見となりました。

(怒っていても御飯はしっかりと食べます。)

 2羽目は2月下旬に道路上であお向けに倒れて気絶しているところを保護されてきました。目立つ外傷や骨折などもないため、室内ケージにはなして様子見となりました。両個体とも自力採餌はしないもののよく食べる個体で順調に快復していきました。

 治療が進み放せるようになったカンムリワシたちは、個体データを取ります。翼や尾羽の状態を記録し体長や翼長、爪の長さなどを記録していきます。

 保護された2羽を比べてみると御覧の通り羽の模様が違いますね。羽の模様で、おおよその成長段階がわかります。左の個体は幼鳥の羽がまだ混じっていますが、右の個体は成鳥羽になっています。

 さまざまな部位を計測し、個体識別のためにリングや翼帯(ウイングマーカー)などを装着します。

 写真は、放鳥前日の両個体。調子の悪かった時期と比べれば立ち方も堂々としています。左が2月上旬に保護した個体で、右が下旬に保護した個体です。下旬に保護した個体は、特に悪い部分がなかったため、すぐに放鳥できましたが、上旬に保護した個体は骨折か所の治癒後にリハビリを行ったため放せる状態になるまで約2か月かかりました。

 それぞれ、保護された場所の近くで放鳥し野生へと帰っていきました。西表島を訪れた際に見かけたカンムリワシが翼帯や金属リングを付けたら、それは何らかの原因で一度保護されている個体です。個体の生存情報も収集していますので、西表野生生物保護センターへ御一報いただければ幸いです。

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