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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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西表石垣国立公園

119件の記事があります。

2018年06月15日国際サンゴ礁年2018 ~八重山での取り組み~

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは!

石垣自然保護官事務所の神保です。

今年は「国際サンゴ礁年」ということで、

前回お知らせした、やえやまサンゴカフェの様子と新たなプロジェクトをご紹介します。

まずは、やえやまサンゴカフェの様子からご紹介。

やえやまサンゴカフェとは、気軽にサンゴやサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語りあう場のことで、

2018年4月~12月の期間、月1回程度、開催しています。

(国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会主催)

【サンゴカフェ当日の様子】

(4月)

おやこでサンゴ入門~サンゴってなーんだ?~@アートホテル石垣島

 

大きなパズルやぬりえ、クイズ等のアクティビティで、楽しくサンゴについて学びました!

(5月)

神秘☆サンゴの産卵@ごはんや六花

こちらは夜からの開催、サンゴBAR。

ドリンクを飲みながら、神秘的なサンゴの産卵についてのお話を聞きました。

(6月)

クイズで知ろう☆ハカセと助手のサンゴSHOWトリビア@アートホテル石垣島

  

実行委員メンバーによる、心と体をはった寸劇。

クイズを交えながら、とあるハカセと助手がサンゴ礁について、教えてくれました。

一時は冷たい空気も流れましたが、きっと大ウケだったはず・・・です。

サンゴカフェはまだまだ続きます。今後もお楽しみに!

さて、今年はサンゴカフェのほかにも、地元高校生と一緒にプロジェクトを行います!

その名も「SRP ~LJKサンゴ守り隊~」

(※SRP=サンゴレンジャープロジェクト  LJK=ラスト女子高生の略)

このプロジェクト名は、高校生からいくつか案を出してもらい、多数決で決めたものです。

たくさんの候補から、選ばれました!ステキなプロジェクト名をありがとう!

これからなんだか楽しくなりそうな予感!

引き続き、国際サンゴ礁年をみんなで盛り上げていきたいと思います♪

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2018年05月30日石垣島北部子どもパークレンジャー!吹通川たんけん隊!

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。

今回は5月26日に行われた第一回北部子どもパークレンジャー活動の様子をお伝えしていきます!

地元ガイドさんと共に行っているこの事業は、石垣島北部に住んでいる子ども達を対象に、貴重な自然の中で親しむ機会をつくる為に行われています。

今年度第一回目の活動の舞台は、石垣島野底地域に位置する「吹通川(ふきどおがわ)」です!

ここには広大なマングローブ林が広がり、西表石垣国立公園に指定されているだけでなく、天然記念物として石垣市の文化財に指定されている場所です。

国立公園の話や、ここが国立公園になっていること、今日の体験を是非とも周りの人たちにも伝えて欲しいこと等、藤田自然保護官からの挨拶がありました。

今回の活動のタイトルは「吹通川たんけん隊」!!

カヌーで川を上り、途中から歩いて(泳いで!?)ゴールである滝を目指します。

滝を目指してレッツゴー!!

二人乗りのカヌーなので息を合わせてパドルを漕いでいきます。

奥に進んでいくと川幅が狭くなり、テクニックが必要になる場面も。

最初はうまく進めない子ども達も、段々と慣れてきて乗りこなせるようになりました。

浅くなってきたところでカヌーから降りて、地元ガイドさんからこの場所のマングローブ林の特徴や、立ち枯れの原因などの説明を受けます。

ここからは更に上流を目指して歩いていきます。

所々深くなっている場所もあり、ワーキャー言いながら進んでいきます。

歩いている途中から少し川の雰囲気が変わり、岩場となります。

短い間にも大きく川の環境が変わっていくのが、吹通川の特徴でもあります。

滑る足下に気をつけながら、時々手を使って登っていきます。

そしてようやく滝に到着!

この日は非常に暑かったので、滝の水は冷たくて気持ちよかったです!!

滝の下にてみんなで記念撮影!

無事に全員で到着できて良かったです。

滝付近で満喫した後、元来た道を足下に気をつけながら帰っていきます。

そしてスタート地点に戻り、本日の振り返りを行いました。

みんなそれぞれの今日の感想を伝えてくれました。

今回もケガ無く、北部地域の自然を楽しむ事ができました!

これからも地元の自然を知り、普段から国立公園に親しみを持って貰いたいと思います。

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2018年05月18日ヤマネコの仔猫を保護しました

西表石垣国立公園 関東準之助

みなさん こんにちは。西表自然保護官事務所の関東です。

 西表島も5月になり暑い季節に入りました。イリオモテヤマネコも母ネコの後をついて仔猫が動き回る時期になったため目撃情報がちらほらと入ってきています。そんな中、島北西部の集落町道でヤマネコの仔猫が頻繁に出てきているとの情報が入りました。

 西表野生生物保護センターでは、ヤマネコの目撃情報が多発している場所へ移動式看板を立てて注意喚起を行っています。

 今回も看板を立て、林内にはモニタリング用のカメラを設置しました。

 目撃情報が続々と入ってくる中、5月13日未明に「仔猫がうずくまって動かない」と通行者から連絡が入り職員が現場へ向かい無事保護しました。センターへ収容し診察したところ顔面に衝撃を受けた痕があり、左目が縮瞳、下顎に小さな割れがあり犬歯が前方へ折れ曲がっていました。また、血液検査の値に異常が見られたことと削痩していたため収容となりました。

 保護した個体の性別はメスでした。

 メス個体を治療中の(13日)日中にも保護現場近くで、仔猫がうろうろしているとの連絡が入ってきたため兄妹がいる可能性が出てきました。

 そして15日の夕方、帰宅途中の私に「庭に仔猫がいると連絡がきたので確認してほしい」と連絡が入りました。ちょうど近くに居たため現場へ向かうとお庭に積んであったガラス玉の間に入っていったとのことで住民のかたとしばらく様子を観察することにしました。

 その間に職員と専門家の相談の結果、一時的に保護して健康診断を行うことになりガラス玉の山から出てきた仔猫を無事捕まえました。

 捕獲時に鳴き声をあげて威嚇し、かなり元気でしたがグローブ越しに伝わる感触は13日に保護した個体と似ていました。また、尻尾の形に違和感がありました。

 保護センターへ持ち帰り診察の結果、13日のメス個体と同様に痩せていて血液検査の値も正常値ではなく尻尾には裂傷がありハエに産卵され孵化した幼虫に食べられていたことから、そのまま収容ということになりました。

 今度の個体の性別はオスでした。

 尻尾の傷。結構痛そう。

 空腹なのに「絶対食べないぞー」と強制給餌を拒むオスの仔猫。このあと、ケース内に戻して落ち着いたころにしっかりと食べました。

 2頭の仔猫たちは、現在も治療継続中です。順調に回復すれば野生復帰を目指した訓練へ移行する予定です。

 ゴールデンウィーク前からヤマネコやカンムリワシの交通死亡事故が立て続けに発生しました。この中には今回、保護された母ネコの可能性がある個体も含まれています。来島される方は生きものに配慮した走行をお願いいたします(西表島の法定速度は集落内30㎞、集落外40㎞です)。

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2018年05月17日◎西表島の身近な野鳥の観察会@後良橋(しいらばし)ロードパーク◎

西表石垣国立公園 西表 光森 康祐

こんにちは!

西表自然保護官事務所の光森です。

5月12日(土)に西表島の小学生を対象とした身近な野鳥観察会を実施しました。

身近な野鳥の観察を通して、野鳥観察や自然観察の最初の一歩になればと思い開催しました。

観察会を始めるにあたり、初めて双眼鏡を使う参加者も多かったので、

まずは双眼鏡の使い方からレクチャーです。↓

ピントの合わせ方や観察の仕方など一通り説明を受け、実際に使ってみると「大きく見える!」や

「近くに見える!」といった声が上がり、初めて使う双眼鏡で楽しそうに周りを観察していました。

そしていよいよ野鳥観察開始です!↓

観察ルートは西表野生生物保護センターから後良橋ロードパークまでの約1キロです。

この日はとても蒸し暑かったせいなのか、野鳥は姿どころか鳴き声もなかなか上げてくれませんでした。

しかし道中、鳥の鳴き声が聞こえると、全員で声の主を探すなど熱心に観察をしていました。↓

中でも一番盛り上がったのが、オサハシブトガラスがフンをした時でした。

「あーっ!うんちした!」とすぐにフンが落ちた場所に行き、フンを観察していました。

やっぱり小学生はうんち好きなのかな?(笑)

正解者にはシールをプレゼントする野鳥クイズも好評で、

参加者からは「次のクイズまだー?」と言われるほどの人気でした。

ぜひ次回の観察会でも実施を考えていきたいと思います。

イリオモテヤマネコは何を食べているでしょうか?↓

そして保護センターへの帰り道でイリオモテヤマネコのフンを発見!

枝でフンを分解して、「顕微鏡で見たい!」との声が上がったので、

フン解析体験イベントをしてもいいなと思いました。

中には「ヤマネコのうんち持って帰る!」と言う参加者もいて、お母様にきつく怒られていました。(笑)

今回の観察会では、観察ができた野鳥の種数や個体数があまり多くなかった分、

一個体一個体をじっくり観察することができ、とても良い観察であったと思います。

(リュウキュウキジバト・リュウキュウアカショウビン・カンムリワシ・オサハシブトガラス・

リュウキュウツバメ・イシガキヒヨドリ・イシガキシジュウカラ)

普段から見慣れている野鳥でもなかなかじっくりと観察する機会が無く、

双眼鏡を持つことで新しい発見があったと思います。

これから、たくさん発見をして自然がもっと好きになるきっかけが

この観察会であったならとても嬉しく思います。

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2018年04月20日伝統行事の「浜下り」【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

沖縄本島の方言では「うりずん」、石垣方言では「うるずん」と呼ばれる季節になりました。うるずんとは、「潤い初め(うるおいぞめ)」が語源とされ、一年で最も過ごしやすく、植物の緑も鮮やかに生き物たちも活発的になりはじめるシーズンです。

日本で最も小さいセミのイワサキクサゼミもところかまわず「ジーチッチッチッチッ・・・」と鳴きはじめています。赤いくちばしと短い橋が可愛らしく、愛嬌のあるアカショウビンも夏鳥として4月から渡来し、朝夕に「キョロロロロー」とよく響く声で鳴き、夏がやってきたと感じる季節となりました。

4月上旬ごろから観察できるイワサキクサゼミ

4月下旬ごろから観察できるアカショウビン

今回は、旧暦の33日に行われる沖縄の行事「浜下り(はまうり)」が418日(水)に行われましたので、浜下りのご紹介と現場の風景をお伝えしたいと思います。

浜下りは、沖縄県や鹿児島県の奄美群島で行われる伝統行事です。「身を清めて健康を祈願する」という意味合いがあり、災厄を払うために浜にでます。浜下りの日は、潮位の差が1年間で最も大きい大潮です。海に飛び込んで身を清めるということもありましたが、現在では潮干狩りをしながら干潟を踏んで身を清めるなど、むしろ潮干狩りを楽しむ日となっています。

▲浜下りを行う人々

▲名蔵湾に広がる「浜下りの日」の干潟

18日は、石垣市の最高気温が25,3度と好天にも恵まれ絶好の潮干狩り日和となりました。いつもは春休みの期間に浜下りの日が重なることも多いですが、今年の浜下りは学校が始まっている平日ということもあり、家族連れの姿は少ないように感じました。

これからの時期は、干潟にカニや貝たちなどの多くの生き物が観察出来るので、ぜひみなさんも干潟に下りて、自然にふれあってみてくださいね。

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2018年04月20日◎ヤマネコ発見の地モニュメント除幕式@南風見田の浜◎

西表石垣国立公園 光森 康祐

皆さま、こんにちは!

西表自然保護官事務所の光森康祐です。

先日、4月15日の竹富町のイリオモテヤマネコの日にあわせたイリオモテヤマネコ発見を記念するモニュメントの除幕式に参加してきました。

(除幕式の様子)

西表島といえば皆さんは何を想像されますか?

島では色々なアウトドアアクティビティが行われていますが、多くの方が西表島のシンボルとなっているイリオモテヤマネコを想像するかと思います。

そんなイリオモテヤマネコの学術的な最初の発見記録はなんと1965年です。

意外に最近ですよね...。

それまでにも地元住民の間ではイリオモテヤマネコはヤマピカリャーや、ヤママヤーと呼ばれ、飼い猫・野良猫と明確な区別をされていました。

53年前の5月5日、地元の大原中学校の生徒が遠足で南風見田浜を訪れた際に岩の陰で弱っているイリオモテヤマネコを発見・捕獲しました。

その後、そのイリオモテヤマネコは死んでしまいましたが、新種発表の際の証拠(タイプ標本)となりました。

イリオモテヤマネコの発見・捕獲場所を当時の関係者しか知らないことから、記念モニュメントは「当時の子どもたちから現代の子どもたちへ」をテーマに建立されました。

(記念モニュメントを見る子どもたち)

こちらが記念モニュメントです。

親しみやすいようにかわいらしいデザインと、発見時のヤマネコの顔が岩に隠れていたことを再現するデザインになっているそうです。

(記念モニュメント)

イリオモテヤマネコですが現在、環境省のレッドリスト絶滅危惧IA類に分類されており、国内希少野生動植物種、さらには国の特別天然記念物にも指定されています。

地球上にも西表島にしか生息しておらず、また西表島は小型の野生ネコ科の生息地としては世界最小の島です。

(※小型のネコ科の生息地としては世界最小、についてですが詳しく載せると長くなってしまうので、また後日のアクティブ・レンジャー日記で載せたいと思います。なぜ西表島で生息でき、今日まで生き残れたのかをお伝えします。とても面白いと思いますのでお楽しみに!)

生息数はおよそ100頭とギリギリ野生化で個体数を維持することができる数です。

そして現在、イリオモテヤマネコの生息を最も脅かすことが車による交通事故です。

将来、イリオモテヤマネコ発見のモニュメントを見た人たちが「過去には西表島にイリオモテヤマネコがいたんだ...。」とならないように、西表島では人や生きものが飛び出してきても止まれる様に、安全運転をお願いいたします。

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2018年04月17日やえやまサンゴカフェ、開催のお知らせ

西表石垣国立公園 神保彩葉

2018年は国際サンゴ礁年!

八重山では、主にサンゴの普及啓発を行っている団体で構成された

「国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会」による"やえやまサンゴカフェ"を

月1回程度、定期開催していきます!

サンゴカフェとは、気軽にサンゴやサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語りあう場のことです。

この度、第1回~3回(4月~6月)までの内容と日時が決定しましたので、お知らせします!

第1回~3回(4月~6月)のチラシ

記念すべき第1回は、4月22日(日)午後2時から、アートホテル石垣島で行われます!

サンゴ学習推進団体である、わくわくサンゴ石垣島のスタッフが中心となり、パズルやパネルシアター、

ぬりえ等、様々なアクティビティを通じて、楽しくサンゴやサンゴ礁について教えてくれます。

第2回(5月)は石垣市内飲食店にてサンゴカフェならぬサンゴBAR。

第3回(6月)は、アートホテル石垣島にて、

寸劇?!を交えた「サンゴ博士と助手によるサンゴSHOWトリビア!」

といったように、各回、対象やバリエーションを少しずつ変えながら、

たくさんの人に参加してもらえるよう、工夫していきたいと思います!(6月以降も現在計画中!)

みなさま"やえやまサンゴカフェ"ぜひご参加ください♪

詳細はチラシ参照、お問合せは下記までお願いします。

【お問合せ先】

国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会 事務局:神保

(国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター)

TEL 0980-82-4902 (平日8:30~17:15)

Mail coremoc@sirius.ocn.ne.jp (24h対応)

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2018年04月16日まーやも参加!◎春の全国交通安全週間@大原小◎

西表石垣国立公園 光森 康祐

はじめまして!

20184月より西表自然保護官事務所に自然保護官補佐として着任いたしました、

光森 康祐(みつもり こうすけ)と申します。

これから、私が西表島で体験したことや感動したことなど西表島の魅力をたくさんお伝えできたら、と思います。

よろしくお願いいたします。

さっそくですが、46日から15日まで春の全国交通安全週間です。

児童が新年度からも安全に登下校中できることを願って、竹富町立大原小学校の始業式に合わせて、朝のあいさつ運動に参加してきました。

4月といえば新年度...。新たな世界へ飛び込むという方も多いでしょう。

私もその一人ですが、新学期ということでドキドキワクワクした気持ちで登校する小学生を大原小学校の校門で見守りました!

大原婦人会の皆さまを中心に、イリオモテヤマネコの「まーや」が駆けつけてくれたり、駐在さんや交通安全協会からも集まり、たくさんの方々と一緒に元気よく児童とあいさつを交わしました。

児童の皆さんは新学期だからなのか、はたまた校門の前にたくさん人がいるからなのか、少し緊張した面持ちで登校していましたが、元気よくあいさつをしてくれました!


(まーやとハイタッチ!)

そして無事、児童が登校して終了です。

私はちょっと理由がありまして、声は出せなかったのですが、児童の皆さんが元気に登校している姿を見て元気をもらいました。

アクティブ・レンジャーでは国立公園や野生動物に関わる業務はもちろん、地域の皆さまとの交流を大切に活動していきたいです。

西表島では、交通事故の中でも野生動物の交通事故が多いのが特徴です。

島内では40km/h、集落内は30km/hの法定速度を守り、人や生きものが、いつ飛び出してきても止まれるように、人にも生きものにも優しい運転をお願いいたします。

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2018年04月13日竹富島巡視【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 石垣管理者

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、はじめまして。

今年度新しく石垣自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任いたしました、

山田 駿(やまだ しゅん)と申します。

大阪出身で、石垣島に訪れたのはこのご縁が初めてですが、

すでに八重山諸島の魅力に取り憑かれつつあります。

この素晴らしい自然を後世に残せるように微力ながらも精一杯取り組んでいきますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

さて早速ですが、4月3日に竹富島に巡視に行って参りましたのでその様子をお伝えします!

竹富島は、石垣島からフェリーに乗り約15分で到着する、人口350人ほどの島で、

島全体が西表石垣国立公園に指定されています。

観光業が盛んで、昔ながらの町並みや、美しい景観が訪れる人々を楽しませています。

水牛観光と石垣(島中心部付近)

西桟橋付近

島の中心部に向かうまでに、

沖縄県の県花であるデイゴの並木が見頃を迎えていました。

青い空に真っ赤な花がよく映えます。

島を探索していると、草陰からなにやら物音が聞こえました。

国の天然記念物でもある、キシノウエトカゲです。

大きさは最大約40cmになり、日本で最も大きなトカゲです。

宮古諸島、八重山諸島に生息している日本固有種で、

海岸近くの砂地やサトウキビ畑などの開けた場所で見られることが多いです。

国の天然記念物に指定されているため、もし見かけた際は捕まえようとせず、

そっとしといてあげてください。

これからこのアクティブレンジャー日記にて、石垣島や八重山諸島の魅力や様子をお伝えしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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2018年04月12日カンムリワシ展やってます

西表石垣国立公園 関東準之助

みなさん こんにちは。西表自然保護官事務所の関東です。

 4月6日から西表野生生物保護センターの視聴覚室で「カンムリワシ展」を開催しています。カンムリワシの写真を多数展示していますので、近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 「カンムリワシ展」開始の翌日に残念ながら交通事故にあって負傷したと思われる個体が1羽保護されました。観光に来られていた方からご連絡をいただき、保護に至りました。

 獣医の先生に診察していただいたところ受傷から3週間程度が経過しているとのことでした。

保護された個体

レントゲン写真

 右上腕骨と前腕骨を骨折しており、時間が経過しているため不自然な形で癒合してしまっています。受傷後に十分な採餌ができなかったことから、通常は800g程度ある体重も510gとかなり減少し胸部の筋肉がほぼ無くなっていました。

 今後、手術によって骨がうまく接合すれば野生復帰への希望が見えてきますが、現状はまだどうなるかわかりません。

 西表島では路上に様々な動物が出てきます。ヤマネコやシロハラクイナ、キシノウエトカゲなどは突然飛び出てくることもありますし、カンムリワシは地上に降りていると素早く飛び上がることができません。狩りに失敗し獲物を逃がして道路中央で呆然としている時もあります。

 島内を走行するときには、野生動物に配慮した運転をよろしくお願いします。

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