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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇

103件の記事があります。

2015年05月19日祝!阿蘇草原保全活動センターオープン! =Vol.1施設紹介=

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

阿蘇の草原を知り、学ぶことができ、草原をめぐる様々な活動の拠点として、【阿蘇草原保全活動センター】が阿蘇市小里に先月オープンしました。


                     施設全体像


阿蘇地域では平成17年度から、関係機関、団体が連携して草原の維持・再生に取り組んできました。「阿蘇草原保全活動センター」を拠点施設とすることで、一般利用者に対する阿蘇草原保全・再生の普及啓発、熊本県内・阿蘇郡市内の子ども達への草原環境学習がますます推進されることを目的としています。

阿蘇草原保全活動センターは、二つの施設から構成され、「草原学習館」は、環境省が設置し、草原保全・再生・学習の機能を、「草原情報館」は阿蘇市が設置し、総合窓口として草原・観光に関する情報発信のワンストップサービスや、野焼きボランティアなどの草原保全活動や草原の利活用について繋ぐ機能を担います。


学ぶ : 阿蘇の草原を学ぼう!

「草原学習館」は、阿蘇の草原について知り、学ぶことができ、地域の子どもたちの学校教育や研修旅行などにもご利用いただけます。学習プログラムづくりの相談にも応じます。展示は、草原と水との関わりを表したジオラマや、生後まもない子牛を忠実に再現したぬいぐるみ、阿蘇の草原の成り立ちや恵み、草原を守る取り組みなどを紹介しています。

 その他にも、多目的会議室などがあり、間仕切りを外すと70~80名の収容ができ、今年の野焼き支援ボランティアの養成講座や研修会などが開かれました。


        木の香りのする広々とした館内   生後2ヶ月頃のあか牛のぬいぐるみ

楽しむ : 草原を楽しもう!

 「草原情報館」にある総合窓口では、阿蘇を訪れる観光客や地元の方々に、草原とのふれあいや農家との交流を楽しんでいただくためのサービスを提供します。

例えば、阿蘇の草原を歩くトレッキングなどの体験ができるよう適切な場所や施設、ツアー案内人などの紹介や斡旋をします。

また、情報コーナーでは、小グループの打合せや活動のPRなどにも活用いただけます。

                施設周辺での草原トレッキングの様子


守る : 草原を守る活動に参加しよう!

 人手不足で手伝いを必要とする牧野組合と草原保全の活動をしたい人々とをつなぐ役割として、野焼き支援ボランティアなどの草原保全・再生のための活動の拠点として、ボランティアの参加や受入れの相談にも応じます。

屋外の芝生広場にて、火消し棒づくりや輪地切り支援活動の講習会などが行われます。

また、草原の四季と人との営みに合わせて、年間の活動や取り組みが予定されています。


          屋外での火消し棒づくり       野焼きボランティアに参加


開館時間:9:00~17:00

休館日 :なし(年末年始を除く)

入館料 :無料

駐車場 :乗用車105台、バス4台

駐輪場 :10台

総合窓口:0967-32-0100

ここで草原のプチ情報を仕入れて草原に出かけてみてください。きっと、草原が違って見えることでしょう!

次回は、オープン式典についてご報告します。

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2015年05月13日火山活動にも負けず、ミヤマキリシマ咲いてます♪【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

昨年の11月下旬に阿蘇中岳火口の噴火活動が活発になってから、そろそろ半年が経過します。その間、阿蘇地域では火山灰が降ったり、火山ガスが匂ったり、農作物に影響が出たりと活火山の威力を感じさせられました。

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この時期、阿蘇の草千里ヶ浜・烏帽子岳、仙酔峡、古坊中(山上広場)、杵島岳で見頃を迎えているのは、ミヤマキリシマです!これを目当てに阿蘇を訪れる方もたくさんいらっしゃいます。

 ミヤマキリシマ(5月13日撮影)

九州の高山(1000m以上)に見られ、火山灰土等に覆われるような過酷な環境にも生育するツツジの仲間

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過酷な環境に強いとはいえ、阿蘇のこの冬の火山灰や火山ガスの量は結構植物にもキツかったのではないかなぁと感じていて、特に火口に近い仙酔峡、山上広場についてはもしかしたらほとんど咲かないかもしれないというような予想も出ていました。・・・しかし!しっかりと、そして美しく咲きました!

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まずは、仙酔峡・・阿蘇のミヤマキリシマを代表する観光スポットです。

 5月8日撮影

火山灰も火山ガスもダイレクトに影響を受けるような場所(火口から約2kmの谷地)ですが、関係者の心配をよそに、想像以上に咲いており、観光に来られた方も眺めたり、写真を撮ったりと満足そうです!

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続いて、草千里ヶ浜・烏帽子岳。

 5月13日撮影

火口から約3kmほどに位置し、降灰の影響が心配されましたが、裾から順次ピンクに染まってきました!

登山道沿いもイイ感じ!南斜面も結構咲いていました!

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最後に、古坊中(山上広場)。

火口と目と鼻の先ほど(火口から1kmちょっと)しか離れておらず、場合によっては噴煙を上げる音が聞こえるくらい噴火を間近に感じることができる場所です。ここも灰やガスの影響が大きく、春先には新芽も出ておらず枯死?のような状況でしたが、この時期になり、親株の脇から出てきた次世代の枝からポツポツと咲き出しました!・・なんだか変わった咲き方でおもしろい、ミヤマキリシマも世代交代でしょうか。

 5月13日撮影

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噴火の影響によって咲き方はまちまちですが、今年もしっかり咲いています♪

今回紹介した場所は、現在の噴火規制(噴火警戒レベル2)に関係なく訪れることができますので、ぜひ阿蘇のミヤマキリシマを見にお越し下さい!

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2015年05月12日「阿蘇の自然に親しむ集い」が始まりました!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

毎年、阿蘇地域では「阿蘇の自然に親しむ集い」を年に6回ほど計画し、一般参加者を募集して観察会やトレッキングなどを開催しています。

毎年度、第1回目は4月29日の祝日に南阿蘇ビジターセンターの「野草園観察会」と決まっています。先日の29日も、お天気に恵まれ、たくさんの植物が芽吹いた野草園を散策しました!

子どもたちも参加してくれて、昆虫を見つけたり、鳥の鳴き声を聞いたり、植物の違いを探したりととても楽しい観察会でした♪大人の方も植物の小さな特徴に「ほぉ~!」と驚きの声を出しながら、熱心に観察されていました!

 

新緑の野草園をみんなで観察 

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コバンノキ:3mmほどの小さな花がビッシリ!

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次回の集いは5月17日(日)、草千里ヶ浜から烏帽子岳へ登山をします!昨年世界ジオパークに認定されたこともあり、ジオを意識した内容です。

烏帽子岳山頂から見下ろすと人の顔のようにも見える「草千里ヶ浜」、多くの観光客が訪れます。一般的にはあまり知られていませんが、これも火口の跡なのです!・・・なぜ顔のような形になったのか?鼻の部分の山の不思議?どんな植物が咲くのか? 草千里ヶ浜の謎に迫ってみたいと思います!

5月中旬 烏帽子岳中腹から見た草千里ヶ浜 ピンクはミヤマキリシマ!

皆さんの参加をお待ちしています♪

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今年度の集いの年間予定はこのようになっています。

定員もなく事前申込みも必要ありません。野外活動のできる服装・装備で現地に来ていただければ、どなたでも参加可能です!ぜひご参加下さい♪

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2015年05月01日阿蘇くじゅう国立公園記念誌『阿蘇くじゅう』完成!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

5月になり、草原の草花も次々と咲き出しています。

キスミレを皮切りに、オキナナグサ、サクラソウ、リュウキンカ、ウマノアシガタ、ヒトリシズカ・・・花が咲くとチョウも舞いだし、牛の放牧もはじまり、冬の草原がうそのようにいきものに溢れています♪5月の連休のお天気も晴れマークがたくさんあるので、阿蘇も観光のお客さんで賑わいそうです!

26日の大観峰 観光のお客さんでいっぱいでした。

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さて、平成25年(一昨年)の冬からAR日記でも紹介してきた、阿蘇くじゅう国立公園指定80周年記念事業も『記念誌』の発行をもって無事に終了しました。

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阿蘇くじゅうの80年の歴史の中で、これまでに記念誌として取りまとめたものはなかったので、いろいろなところから資料を集めたり・調べ物をしたりと大変な作業ではありましたが、知らなかったことも多く「へ~ そうだったんだ!!」と思うことばかりでとても勉強になりました。

<布表紙、B5サイズ、全103ページ、ケース付、阿蘇のススキの野草紙入り>

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記念誌の内容は、実行委員会会長(阿蘇市長)のことば、両県・環境省のことばに始まり、阿蘇くじゅう国立公園の現在の概要、国立公園誕生の経緯や公園区域の変遷、指定時の新聞記事、「国立公園指定80周年記念写真展」で使用した写真により、昭和初期から中期の国立公園の様子が分かります。

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中盤では、「伝える風景」として、阿蘇くじゅう国立公園を職場とする環境省職員が撮影した現代の写真から、後世にも伝えていきたい風景を20枚掲載し、続いて実行委員会を構成していた15市町村長様からそれぞれの市町村のとっておきの風景写真とともにその市町村からみた国立公園の風景や関わり、思いについて寄稿いただいています。

また、昔から登山道整備に携わってこられた方や公園内で古くから旅館業を営む方々から「特別寄稿」として、地域の旅館業の歴史や苦労・訪れた人々、自然の魅力などについて語っていただきました。昔の情景が思い浮かぶようでとても興味深い内容ばかりです。

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最後には、実施してきた記念事業の紹介と年表をまとめました。

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完成してみると、当初予定していたページ数をオーバーしておりました・・皆さんの思いが溢れています!

表紙は布地、色は「赤」。阿蘇くじゅうに共通する火山をイメージしています。記念誌の題字(背表紙も含め)は環境省と関わりの深い自然公園財団阿蘇支部にお勤めの書道家 山本さんに依頼し、力強く書いていただきました。

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準備期間も含めると約2年にわたり、記念事業に関わって下さった皆様へ感謝申し上げます。ありがとうございました。

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20年後には、100周年!その時この記念誌が何かのお役に立てばいいなと思います。

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※記念誌「阿蘇くじゅう」は販売しておりません。熊本・大分の県立図書館および15市町村(菊池市、阿蘇市、大津町、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村、山都町、別府市、竹田市、由布市、九重町、玖珠町)の図書館で閲覧することができます。

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2015年04月03日阿蘇の風物詩「野焼き」が行われました【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 阿蘇の草原は2,200haあり、そのうちの1,600haの草原で、毎年2月下旬~3月にかけて、草原に火を入れ枯れ草を焼く「野焼き」が行われます。

 野焼きをすることで芽吹きを助け、採草や放牧に適した新しい草が生えてきます。また草原の森林化や草刈りの時の妨げになる低木類の抑圧にもなるため、ヤブ化を防ぐことにも繫がります。

 北外輪山で3月8日に一斉野焼きが行われました。当日は、風もなく晴天に恵まれたのですが、前々日は雪が降り、前日は曇り空だったため草が乾いておらず、なかなか火がつきません。お昼近くになり、ようやくあちこちで狼煙のように煙が昇りはじめました。

バチバチと草を弾く音をたて、勢いよくあがる炎

 北外輪山は牧野同士が隣接しているため、ひとつの牧野が野焼きをしなくなると、その周辺の牧野も火を入れられなくなるそうです。そのため、「野焼きを途絶えさせるわけにはいかない」と、どの牧野の方も責任感をもって取り組まれています。

          火引き役を受け継ぐ!

 

特に、火引きの役目は重要で、ただ火をつければいいのではありません。天候や風の具合、草の状態、人の配置など様々な事に目を配り判断しなければなりません。熟練の技が必要で、高齢の方が火引きをされていることが多いようです。今後、火引きの育成も大きな課題になりそうです。

草が焼け、尾根の線がハッキリ見えます。真っ黒になった草原は、春の訪れを心待ちにしているかのようです。

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2015年04月03日黒から黄色へ・・そして緑へ【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

全国各地から桜の開花・満開が毎日のように伝えられていますね!阿蘇地域でもあちこちで桜が咲き出し、阿蘇市内牧の道路沿いはほぼ満開です!

4月2日 撮影

さて、2月中旬から始まった草原の野焼きもほぼ終わりを迎え、野焼き後の黒々としていた草原では、幾度かの雨や気温の上昇を受け、少しずつ緑草(あおくさ:ススキの芽立ちなど)が伸びてきました。みるみる生長し、あっという間に青々とした草原に包まれます。

緑草が伸びはじめたこの時期、よ~く草原を見てみると、小さな黄色がキラリと光ります。キスミレです!

4月2日 撮影

まだまだ咲き出したばかりですが、しばらくすると絨毯を広げたように一面キスミレに覆われ、とても阿蘇らしい風景になります。

この少しの期間を逃すと、緑草がキスミレの背丈を追い越してしまい、絨毯は緑になってしまうので今がチャンス!

桜でもなく、菜の花でもなく、キスミレで春を感じてみてはいかがでしょうか♪

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2015年03月09日よな、よな、よな【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

「今日はよな雨だけん やおいかんばいっ!」・・・と地元の方が話していました。

最近の阿蘇では地元の方と話していると、「よな」という言葉をよく耳にします。皆さん「よな」ってご存じでしょうか~?

火山に関係します、風に乗って空から降ってきます、黒いツブツブです・・・そう「火山灰」です!阿蘇地域では地元の方は火山灰のことを「よな」と呼んでいます、独特な言い方ですね。

阿蘇中岳では、昨年の11月25日に21年ぶりのマグマ噴火が起こり、3ヶ月が経ちましたが現在も噴火活動は継続中で、火口周辺約1kmは立入規制がかかっています。

マグマ噴火が起こってからは、地域の方との会話にも、「今日の噴煙は黒かね~!」や「白かね~!」「高く上がっとる」「阿蘇谷に流れよる」といった具合に、噴煙(火山灰)や風向きの様子に皆さん敏感になっていることが感じられます。

この3ヶ月のいろいろな噴煙の写真を紹介します。

白い噴煙の日もあれば、真っ黒でモコモコとキノコ雲のような噴煙もあり、日々変化があります。

ちなみに、白い噴煙の時は水蒸気だけと思われがちですが、しっかり火山灰も混ざっているそうです。白いからって油断は禁物です。

今年に入ってから、阿蘇地域では火山灰の活用が少しずつ広まっています。例えば、灰を詰めた小瓶や受験祈願お守りの"頑張る灰(バイ)"の限定販売、火山灰を使って描く「よなアート」など・・・生活や農作業では厄介者な火山灰ですが、考え方によっては思い出になったり、楽しめたりもします。

先日、中岳火口から2kmちょっと離れている仙酔峡に行ってみると、川に流れ込んだ火山灰が様々な形を作り出していました。

火山灰は水と混ざると重く扱いにくくなりますが、様々な形があり、新しい発見でした!

自然が作り出す形は不思議で、とても美しい。

阿蘇山上を訪れる際や登山の際には、火山規制情報などについて最新の情報をご確認ください。

http://www.env.go.jp/park/aso/guide/regulation.html

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2014年12月08日第10回全国草原サミット・シンポジウムと第2回全国子ども草原サミット開催報告【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 12月に入り、阿蘇の山々にも雪が積もり、例年よりやや早く寒気がやってきたので、慌てて冬用タイヤに取り替えました。

 平成26年11月22日~24日の3日間、第10回全国草原サミット・シンポジウムが阿蘇市内牧の阿蘇プラザホテルにて開催されました。

 22日はオプショナルツアーがあり、草千里ヶ浜周辺の景観改善・草原再生のための森林伐採後の状況や、野焼きを再開した牧野にて急勾配での輪地切りの様子、子どもたちが作った草泊まりなどを視察されました。

 23日のシンポジウムは、全国各地から総勢500名以上の参加があり、基調講演や草原に関する活動の事例報告、5つの分科会、全体討論会が行われました。

■基調講演 「草原が持つ公益的機能と経済的価値について」

       宮崎大学 西脇 亜也教授

■事例報告

・阿蘇中央高校では、50年以上続く野焼き・輪地切りなどの活動、草泊まりや茅葺き屋根などの技の伝承活動

・山口県秋吉台 草原の観光と保全の両立を目指した活動の紹介

・静岡県「世界農業遺産としての茶草場を利用した茶生産と生物多様性」

などについて発表されました。

オープニングセレモニー、阿蘇中央高校生の事例報告、第1分科会の様子

 午後からは、5つの分科会が開かれ、どの分科会もほぼ満員でした。

■第1分科会

 「草原の公益的機能と経済的価値について」~本当に知っていますか?草原の恵み~をテーマに、草原の地下水涵養や生物多様性保全機能、二酸化炭素固定機能、観光を含めた経済効果について紹介があり、草原の価値試算などの調査結果は、たいへん意義のある興味深いものでした。

■第2分科会

 「草原を地域の宝として輝かせる」をテーマに、牧野組合長や地元で活動する若手グループ、また静岡県の茅葺き屋根職人の方からお話を伺いました。若手の方々の取り組みに、参加者から積極的に質問が出るなど熱気に包まれていました。

■第3分科会

 「草原を次の千年にどうつなげていくか?」をテーマに、野焼き支援ボランティア活動が16年継続している理由や、農村と都市との連携、官民一体の取り組みについてなどを話し合われました。

 野焼き支援ボランティアのみなさんの"ボランティア精神"に、会場から賞賛の声が聞かれました。

■第4分科会

 「火入れの安全性確保について」をテーマに、全国の火入れの状況や安全対策マニュアル及び事前研修の重要性、賠償保険、事故を起こさないための安全な作業方法について情報交換等がなされました。

■第5分科会

 「第2回全国子ども草原サミット」は5年前の北広島での開催に次いで、第2回目の開催となり、司会進行や発表・まとめまで全てを、子どもたちだけで進めます。今回は副題に「~ふるさとの草原は宝の山!ボクたち草原まもるモン!」と称し、広島市や山口県秋吉台、大分県、阿蘇郡市内より2校、合計4校1団体の参加がありました。各地域の草原学習の成果を寸劇やパネルを使って発表し、それぞれの取り組みに刺激を受けて、多くの質問や感想などが出ていました。

 子どもサミットでは、「草原を地域の宝として、大切に思い、守り、伝える活動に取り組みます」と宣言し、採択されました。

 第5分科会には、総勢約230名の参加があり、思いのこもった発表に大人の方々も感銘を受けていました。

第5分科会の様子、白水小学校、飯田キッズクラブ、秋吉小学校、芸北小学校、「草原まもるモン!」キャラクターもできました、坂梨小学校、各代表によるサミット宣言、ふるさとに草原を持つ友達ができました!

■全体討論会

 各分科会の代表者がそれぞれの報告を行い、シンポジウム宣言が採択されました。第5分科会の代表として登壇した阿蘇市立坂梨小学校の児童は、「草原を守るために、大人の人たちに何をしてほしいですか?」との質問に、「私たちにできることは伝えること!学習を発表する場を提供してほしい」、「大人になっても、草原の草花たちが見られるよう、草原を守っていってほしい」など、自分の意見をしっかり伝えていました。

 最終日の24日は、第10回全国草原サミットが開催され、全国から14の市町村首長が集い、前回開催地の群馬県みなかみ町から第9回サミットの報告や、各自治体からは、草原特区(阿蘇地域)や環境学習について取り組みの紹介や草原保全の課題などの発表を受けて意見が交わされました。また、それぞれの地域での草原環境学習が一定の成果が出ており、今後も継続して行っていくと意気込みを話されました。

 サミット宣言では、草原の重要性と公益的機能を国民にアピールするため「草原100選」の制定や自治体間の連携強化に向けて全国組織の推進と充実化などを盛り込んだサミット宣言文が採択されました。

23日全体討論会、24日草原サミット宣言が採択されました

 3日間で延べ740名の参加とこれまでにない大きな規模の大会となりました。全国の草原を持つ地域の方々と交流することができたり、ご縁がつながったり、新しい発想が生まれたりと、とても有意義な時間を持つことができました。次回は、兵庫県新温泉町にて開催予定です。

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2014年12月03日阿蘇中岳 火山活動活発化!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域の見どころの一つでもある「阿蘇中岳火口」。白い噴煙を上げる火口をのぞき込むことができ、地球の活動を直に感じられるので、火口周辺もたくさんの観光客で賑わっています。

火口縁へ続く歩道(規制が無いときは観光客で賑わう)

火山活動は穏やかな時と活発化する時を繰り返しており、今年の8/30からは活発化の兆候が見られたため、噴火警戒レベル「2」の火口周辺規制がかかっています。
※※噴火警戒レベル「2」とは・・・通常はレベル「1」で火口周辺(火口をのぞき込める場所)での観光が可能ですが、レベル「2」は火口からおおむね1km以内が立入禁止です。

火口から1kmの所にはゲートがあり、規制時にはそのゲートを閉め立入を禁止している。

現在も噴火警戒レベル「2」が継続されていて、火口見学できない期間が約3ヶ月経ちますが、噴煙の色や火口の雰囲気は見た目ではレベル1の時と大差のないような状況でしたが、ここ数日、目に見えて状況が変化しました。
11/25午前、火口の中で小規模な噴火が確認され、吐き出される噴煙は黒や灰色で、たくさんの火山灰が混ざっているようです。一時は空高く1000m以上まで上がり、量もとても多くなりました。
噴煙は風に流されカルデラの中はもちろん、外輪の外に隣接する自治体や熊本市内、大分県竹田市などまで広く降灰が確認され、空港も欠航が相次ぎました(現在は平常通り運行)。

私が阿蘇に関わり始めて2年8ヶ月ほど経ちますが、こんな状況の阿蘇山を見るのは初めてなので、すごく驚いていて、今後の火山活動がどのように変化していくのかとても心配です。
しかし、今のところ、噴火警戒レベル「2」のまま継続中ですので、火口から1kmより外には観光客も訪れており、迫力ある噴煙の様子をカメラに収めていました。

阿蘇山上を訪れる際や登山の際には、下記より火山規制情報についてご確認ください!
http://www.env.go.jp/park/aso/guide/regulation.html

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2014年11月13日阿蘇くじゅう国立公園“お誕生日会”【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

本日(11/13)、阿蘇高岳に初冠雪・・・昨年より6日早かったようです!

さて、阿蘇くじゅう国立公園の80回目の誕生日をお祝いする記念式典が、10月4日のくじゅう地域式典に引き続き、11月6日(木)阿蘇地域でも開催されました。

熊本県・大分県の2県15市町村を中心とした実行委員会主催のため、御来賓や関係者など会場いっぱいにお集まりいただきました。
雄大な阿蘇の風景、山々の映像(提供:NHK)から始まった式典は、佐藤阿蘇市長による主催者挨拶、亀澤九州地方環境事務所長による環境大臣挨拶代読の後、村田熊本県副知事、河津阿蘇市町村会長よりご祝辞をいただきました。
皆様の言葉を聞いていると、多くの方の関わりのもとに80年続いてきたことと、阿蘇の風景(草原)が長きにわたり多くの人々を魅了してきたことを改めて認識させられました。

ご祝辞をいただいた後には、阿蘇地域の自然環境保全へご尽力いただいている方々(5団体2個人)への表彰式を行い、終了しました。




閉式後は、阿蘇の大自然や情景をテーマに音楽活動されている「Viento」の生演奏で華を添えていただきました。演奏は草原に吹きわたる風を感じられるような素敵な曲ばかり!

午後からは、第2部の「阿蘇カルデラ国際シンポジウム2014」が開催され、イギリス・香港・北海道・東京からゲストを招き、「国立公園とジオパーク」をテーマに、どのように連携を図っていけるか事例を交えながら意見を交わし、国立公園の今後の展開などについてとても有意義な内容でした。
この日は盛りだくさんで、午前の式典、午後のシンポジウム、夕方からは祝賀会も開催され、美味しい料理にお楽しみ抽選会や三味線演奏(熊本出身)など盛り上がりました。




そして、今回、式典会場を彩るお花には、南阿蘇村を拠点にされている「華道草心流」より野草園で育てた阿蘇の野の花を素材にし、“阿蘇の秋”をテーマに、ススキやハバヤマボクチなどの草花を阿蘇の地層をイメージした花器にいけていただきました。ロビーでは、黒塗り盆の中に石や白砂で風景を描く「細川流盆石(ぼんせき)」より大観峰とくじゅう高原を美しく表現して下さり、来場者も近くでのぞき込んだりしながらその繊細さに感心されているようでした。




お花も盆石も日本の伝統芸術であり、80周年のこの機会に芸術に触れることができ、とても感銘を受け、それぞれに表現が異なり、新たな阿蘇の風景を見つけた気分でした。

式典等開催にあたりご出席いただいた方々、スタッフ・関係者、地元の方々・・・たくさんのご協力ありがとうございました!

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