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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇

99件の記事があります。

2015年04月03日阿蘇の風物詩「野焼き」が行われました【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 阿蘇の草原は2,200haあり、そのうちの1,600haの草原で、毎年2月下旬~3月にかけて、草原に火を入れ枯れ草を焼く「野焼き」が行われます。

 野焼きをすることで芽吹きを助け、採草や放牧に適した新しい草が生えてきます。また草原の森林化や草刈りの時の妨げになる低木類の抑圧にもなるため、ヤブ化を防ぐことにも繫がります。

 北外輪山で3月8日に一斉野焼きが行われました。当日は、風もなく晴天に恵まれたのですが、前々日は雪が降り、前日は曇り空だったため草が乾いておらず、なかなか火がつきません。お昼近くになり、ようやくあちこちで狼煙のように煙が昇りはじめました。

バチバチと草を弾く音をたて、勢いよくあがる炎

 北外輪山は牧野同士が隣接しているため、ひとつの牧野が野焼きをしなくなると、その周辺の牧野も火を入れられなくなるそうです。そのため、「野焼きを途絶えさせるわけにはいかない」と、どの牧野の方も責任感をもって取り組まれています。

          火引き役を受け継ぐ!

 

特に、火引きの役目は重要で、ただ火をつければいいのではありません。天候や風の具合、草の状態、人の配置など様々な事に目を配り判断しなければなりません。熟練の技が必要で、高齢の方が火引きをされていることが多いようです。今後、火引きの育成も大きな課題になりそうです。

草が焼け、尾根の線がハッキリ見えます。真っ黒になった草原は、春の訪れを心待ちにしているかのようです。

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2015年04月03日黒から黄色へ・・そして緑へ【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

全国各地から桜の開花・満開が毎日のように伝えられていますね!阿蘇地域でもあちこちで桜が咲き出し、阿蘇市内牧の道路沿いはほぼ満開です!

4月2日 撮影

さて、2月中旬から始まった草原の野焼きもほぼ終わりを迎え、野焼き後の黒々としていた草原では、幾度かの雨や気温の上昇を受け、少しずつ緑草(あおくさ:ススキの芽立ちなど)が伸びてきました。みるみる生長し、あっという間に青々とした草原に包まれます。

緑草が伸びはじめたこの時期、よ~く草原を見てみると、小さな黄色がキラリと光ります。キスミレです!

4月2日 撮影

まだまだ咲き出したばかりですが、しばらくすると絨毯を広げたように一面キスミレに覆われ、とても阿蘇らしい風景になります。

この少しの期間を逃すと、緑草がキスミレの背丈を追い越してしまい、絨毯は緑になってしまうので今がチャンス!

桜でもなく、菜の花でもなく、キスミレで春を感じてみてはいかがでしょうか♪

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2015年03月09日よな、よな、よな【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

「今日はよな雨だけん やおいかんばいっ!」・・・と地元の方が話していました。

最近の阿蘇では地元の方と話していると、「よな」という言葉をよく耳にします。皆さん「よな」ってご存じでしょうか~?

火山に関係します、風に乗って空から降ってきます、黒いツブツブです・・・そう「火山灰」です!阿蘇地域では地元の方は火山灰のことを「よな」と呼んでいます、独特な言い方ですね。

阿蘇中岳では、昨年の11月25日に21年ぶりのマグマ噴火が起こり、3ヶ月が経ちましたが現在も噴火活動は継続中で、火口周辺約1kmは立入規制がかかっています。

マグマ噴火が起こってからは、地域の方との会話にも、「今日の噴煙は黒かね~!」や「白かね~!」「高く上がっとる」「阿蘇谷に流れよる」といった具合に、噴煙(火山灰)や風向きの様子に皆さん敏感になっていることが感じられます。

この3ヶ月のいろいろな噴煙の写真を紹介します。

白い噴煙の日もあれば、真っ黒でモコモコとキノコ雲のような噴煙もあり、日々変化があります。

ちなみに、白い噴煙の時は水蒸気だけと思われがちですが、しっかり火山灰も混ざっているそうです。白いからって油断は禁物です。

今年に入ってから、阿蘇地域では火山灰の活用が少しずつ広まっています。例えば、灰を詰めた小瓶や受験祈願お守りの"頑張る灰(バイ)"の限定販売、火山灰を使って描く「よなアート」など・・・生活や農作業では厄介者な火山灰ですが、考え方によっては思い出になったり、楽しめたりもします。

先日、中岳火口から2kmちょっと離れている仙酔峡に行ってみると、川に流れ込んだ火山灰が様々な形を作り出していました。

火山灰は水と混ざると重く扱いにくくなりますが、様々な形があり、新しい発見でした!

自然が作り出す形は不思議で、とても美しい。

阿蘇山上を訪れる際や登山の際には、火山規制情報などについて最新の情報をご確認ください。

http://www.env.go.jp/park/aso/guide/regulation.html

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2014年12月08日第10回全国草原サミット・シンポジウムと第2回全国子ども草原サミット開催報告【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 12月に入り、阿蘇の山々にも雪が積もり、例年よりやや早く寒気がやってきたので、慌てて冬用タイヤに取り替えました。

 平成26年11月22日~24日の3日間、第10回全国草原サミット・シンポジウムが阿蘇市内牧の阿蘇プラザホテルにて開催されました。

 22日はオプショナルツアーがあり、草千里ヶ浜周辺の景観改善・草原再生のための森林伐採後の状況や、野焼きを再開した牧野にて急勾配での輪地切りの様子、子どもたちが作った草泊まりなどを視察されました。

 23日のシンポジウムは、全国各地から総勢500名以上の参加があり、基調講演や草原に関する活動の事例報告、5つの分科会、全体討論会が行われました。

■基調講演 「草原が持つ公益的機能と経済的価値について」

       宮崎大学 西脇 亜也教授

■事例報告

・阿蘇中央高校では、50年以上続く野焼き・輪地切りなどの活動、草泊まりや茅葺き屋根などの技の伝承活動

・山口県秋吉台 草原の観光と保全の両立を目指した活動の紹介

・静岡県「世界農業遺産としての茶草場を利用した茶生産と生物多様性」

などについて発表されました。

オープニングセレモニー、阿蘇中央高校生の事例報告、第1分科会の様子

 午後からは、5つの分科会が開かれ、どの分科会もほぼ満員でした。

■第1分科会

 「草原の公益的機能と経済的価値について」~本当に知っていますか?草原の恵み~をテーマに、草原の地下水涵養や生物多様性保全機能、二酸化炭素固定機能、観光を含めた経済効果について紹介があり、草原の価値試算などの調査結果は、たいへん意義のある興味深いものでした。

■第2分科会

 「草原を地域の宝として輝かせる」をテーマに、牧野組合長や地元で活動する若手グループ、また静岡県の茅葺き屋根職人の方からお話を伺いました。若手の方々の取り組みに、参加者から積極的に質問が出るなど熱気に包まれていました。

■第3分科会

 「草原を次の千年にどうつなげていくか?」をテーマに、野焼き支援ボランティア活動が16年継続している理由や、農村と都市との連携、官民一体の取り組みについてなどを話し合われました。

 野焼き支援ボランティアのみなさんの"ボランティア精神"に、会場から賞賛の声が聞かれました。

■第4分科会

 「火入れの安全性確保について」をテーマに、全国の火入れの状況や安全対策マニュアル及び事前研修の重要性、賠償保険、事故を起こさないための安全な作業方法について情報交換等がなされました。

■第5分科会

 「第2回全国子ども草原サミット」は5年前の北広島での開催に次いで、第2回目の開催となり、司会進行や発表・まとめまで全てを、子どもたちだけで進めます。今回は副題に「~ふるさとの草原は宝の山!ボクたち草原まもるモン!」と称し、広島市や山口県秋吉台、大分県、阿蘇郡市内より2校、合計4校1団体の参加がありました。各地域の草原学習の成果を寸劇やパネルを使って発表し、それぞれの取り組みに刺激を受けて、多くの質問や感想などが出ていました。

 子どもサミットでは、「草原を地域の宝として、大切に思い、守り、伝える活動に取り組みます」と宣言し、採択されました。

 第5分科会には、総勢約230名の参加があり、思いのこもった発表に大人の方々も感銘を受けていました。

第5分科会の様子、白水小学校、飯田キッズクラブ、秋吉小学校、芸北小学校、「草原まもるモン!」キャラクターもできました、坂梨小学校、各代表によるサミット宣言、ふるさとに草原を持つ友達ができました!

■全体討論会

 各分科会の代表者がそれぞれの報告を行い、シンポジウム宣言が採択されました。第5分科会の代表として登壇した阿蘇市立坂梨小学校の児童は、「草原を守るために、大人の人たちに何をしてほしいですか?」との質問に、「私たちにできることは伝えること!学習を発表する場を提供してほしい」、「大人になっても、草原の草花たちが見られるよう、草原を守っていってほしい」など、自分の意見をしっかり伝えていました。

 最終日の24日は、第10回全国草原サミットが開催され、全国から14の市町村首長が集い、前回開催地の群馬県みなかみ町から第9回サミットの報告や、各自治体からは、草原特区(阿蘇地域)や環境学習について取り組みの紹介や草原保全の課題などの発表を受けて意見が交わされました。また、それぞれの地域での草原環境学習が一定の成果が出ており、今後も継続して行っていくと意気込みを話されました。

 サミット宣言では、草原の重要性と公益的機能を国民にアピールするため「草原100選」の制定や自治体間の連携強化に向けて全国組織の推進と充実化などを盛り込んだサミット宣言文が採択されました。

23日全体討論会、24日草原サミット宣言が採択されました

 3日間で延べ740名の参加とこれまでにない大きな規模の大会となりました。全国の草原を持つ地域の方々と交流することができたり、ご縁がつながったり、新しい発想が生まれたりと、とても有意義な時間を持つことができました。次回は、兵庫県新温泉町にて開催予定です。

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2014年12月03日阿蘇中岳 火山活動活発化!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域の見どころの一つでもある「阿蘇中岳火口」。白い噴煙を上げる火口をのぞき込むことができ、地球の活動を直に感じられるので、火口周辺もたくさんの観光客で賑わっています。

火口縁へ続く歩道(規制が無いときは観光客で賑わう)

火山活動は穏やかな時と活発化する時を繰り返しており、今年の8/30からは活発化の兆候が見られたため、噴火警戒レベル「2」の火口周辺規制がかかっています。
※※噴火警戒レベル「2」とは・・・通常はレベル「1」で火口周辺(火口をのぞき込める場所)での観光が可能ですが、レベル「2」は火口からおおむね1km以内が立入禁止です。

火口から1kmの所にはゲートがあり、規制時にはそのゲートを閉め立入を禁止している。

現在も噴火警戒レベル「2」が継続されていて、火口見学できない期間が約3ヶ月経ちますが、噴煙の色や火口の雰囲気は見た目ではレベル1の時と大差のないような状況でしたが、ここ数日、目に見えて状況が変化しました。
11/25午前、火口の中で小規模な噴火が確認され、吐き出される噴煙は黒や灰色で、たくさんの火山灰が混ざっているようです。一時は空高く1000m以上まで上がり、量もとても多くなりました。
噴煙は風に流されカルデラの中はもちろん、外輪の外に隣接する自治体や熊本市内、大分県竹田市などまで広く降灰が確認され、空港も欠航が相次ぎました(現在は平常通り運行)。

私が阿蘇に関わり始めて2年8ヶ月ほど経ちますが、こんな状況の阿蘇山を見るのは初めてなので、すごく驚いていて、今後の火山活動がどのように変化していくのかとても心配です。
しかし、今のところ、噴火警戒レベル「2」のまま継続中ですので、火口から1kmより外には観光客も訪れており、迫力ある噴煙の様子をカメラに収めていました。

阿蘇山上を訪れる際や登山の際には、下記より火山規制情報についてご確認ください!
http://www.env.go.jp/park/aso/guide/regulation.html

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2014年11月13日阿蘇くじゅう国立公園“お誕生日会”【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

本日(11/13)、阿蘇高岳に初冠雪・・・昨年より6日早かったようです!

さて、阿蘇くじゅう国立公園の80回目の誕生日をお祝いする記念式典が、10月4日のくじゅう地域式典に引き続き、11月6日(木)阿蘇地域でも開催されました。

熊本県・大分県の2県15市町村を中心とした実行委員会主催のため、御来賓や関係者など会場いっぱいにお集まりいただきました。
雄大な阿蘇の風景、山々の映像(提供:NHK)から始まった式典は、佐藤阿蘇市長による主催者挨拶、亀澤九州地方環境事務所長による環境大臣挨拶代読の後、村田熊本県副知事、河津阿蘇市町村会長よりご祝辞をいただきました。
皆様の言葉を聞いていると、多くの方の関わりのもとに80年続いてきたことと、阿蘇の風景(草原)が長きにわたり多くの人々を魅了してきたことを改めて認識させられました。

ご祝辞をいただいた後には、阿蘇地域の自然環境保全へご尽力いただいている方々(5団体2個人)への表彰式を行い、終了しました。




閉式後は、阿蘇の大自然や情景をテーマに音楽活動されている「Viento」の生演奏で華を添えていただきました。演奏は草原に吹きわたる風を感じられるような素敵な曲ばかり!

午後からは、第2部の「阿蘇カルデラ国際シンポジウム2014」が開催され、イギリス・香港・北海道・東京からゲストを招き、「国立公園とジオパーク」をテーマに、どのように連携を図っていけるか事例を交えながら意見を交わし、国立公園の今後の展開などについてとても有意義な内容でした。
この日は盛りだくさんで、午前の式典、午後のシンポジウム、夕方からは祝賀会も開催され、美味しい料理にお楽しみ抽選会や三味線演奏(熊本出身)など盛り上がりました。




そして、今回、式典会場を彩るお花には、南阿蘇村を拠点にされている「華道草心流」より野草園で育てた阿蘇の野の花を素材にし、“阿蘇の秋”をテーマに、ススキやハバヤマボクチなどの草花を阿蘇の地層をイメージした花器にいけていただきました。ロビーでは、黒塗り盆の中に石や白砂で風景を描く「細川流盆石(ぼんせき)」より大観峰とくじゅう高原を美しく表現して下さり、来場者も近くでのぞき込んだりしながらその繊細さに感心されているようでした。




お花も盆石も日本の伝統芸術であり、80周年のこの機会に芸術に触れることができ、とても感銘を受け、それぞれに表現が異なり、新たな阿蘇の風景を見つけた気分でした。

式典等開催にあたりご出席いただいた方々、スタッフ・関係者、地元の方々・・・たくさんのご協力ありがとうございました!

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2014年10月31日80周年記念式典<阿蘇地域>と秋の風物詩『雲海』【阿蘇地域】/藤田

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 朝晩の寒暖の差が激しく、慌ただしく冬支度を迎える阿蘇より、催し物のお知らせです。先日、くじゅう地域にて80周年記念式典が行われましたが、いよいよ<阿蘇地域>でも開催いたします。私たちが着々と準備を進めていますので、ぜひ多くの方に来ていただきたいです!

 9月に阿蘇ジオパークが世界に認定されたことで、記念看板が設置されたり記念スウィーツが誕生したりと賑わっています。また、国立公園とジオパークは、重要な地形・地質について優れた風景地など重なる場所も多く、互いの特性を活かし今後も連携して「保全・保護と利用の促進など」に取り組んでいくことで、さらなる相乗効果を期待し、この度、ジオパークとタイアップして記念式典を開催する運びとなりました。




【阿蘇くじゅう国立公園指定80周年記念式典<阿蘇>&
祝・世界ジオパーク認定 阿蘇カルデラ国際シンポジウム2014】
日 時:平成26年11月6日(木)
  第1部:阿蘇くじゅう国立公園指定80周年記念式典<阿蘇> 10時~12時
        来賓挨拶
        功労者表彰
        記念コンサート Vientoの生演奏
          阿蘇の大自然や情景が浮かぶ、心地よい音楽をお楽しみください

  第2部:阿蘇カルデラ国際シンポジウム2014 13時30分~16時30分
        講演「国立公園とジオパーク(予定)」
          講師:クリス ウッドリー スチュワート氏
        パネルディスカッション

場 所:阿蘇火山博物館3階 マルチホール

※詳細は、上記チラシをご参照ください。当日参加も受け付けておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております。


【秋の風物詩 雲海】
 雲海とは、風がなく気温の寒暖の差が大きいときの、放射冷却によってカルデラ内に雲が溜まり海のように見える現象です。その中に阿蘇五岳が浮かんで見える風景は、とても神秘的で、自然の偉大さに圧倒されます。



 しかし、撮影スポットと言われる所には駐車場がないところも多いため、路上駐車などが目立ち、道路の通行量も多く思いもよらぬ事故などにつながる可能性も懸念されるようになりました。
 また、ゴミの投棄なども目立っております。秋の行楽日和には、交通ルールやマナーなどを守って、安全で快適な阿蘇観光をお楽しみください。

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2014年10月09日地域の誇り!阿蘇地域、世界ジオパーク認定!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

9月23日(火・祝)、阿蘇ジオパークが“世界ジオパーク”に認定されました!
認定は、カナダで開催の「第6回ジオパーク国際ユネスコ会議」の中で発表されるため、23日は早朝から阿蘇ジオパークの関係者(約100名)が阿蘇火山博物館に参集し、インターネット生中継により、カナダと阿蘇をつないで、みんなで発表の瞬間(とき)を待ちました。

新規世界ジオパーク登録の発表になり、1ヶ国目、2ヶ国目・・・どきどき。そして、4ヶ国目・・「ASO,Japan」と映像が映し出された瞬間、“わぁーっ!!”と会場中が歓喜に湧きました!


大きなくす玉でお祝い♪

さて、「ジオパーク(GEOPARK)」とは、地球(ジオ)活動により現れた地層、岩石、地形、火山などの貴重な自然遺産を主な見所とし、その大地からもたらされる恵みにより生まれた生活や文化に親しむ「大地の公園」といわれています。貴重な自然遺産の保護と活用(利用)の面で、ジオパークと国立公園は同じような理念を持っているため、持ちつ持たれつという関係です。
※現に阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域の範囲と阿蘇ジオパークの範囲の大部分は重なっています。

世界ジオパークへの認定により、阿蘇の地形・草原・文化・営みを継承してきた人々・・そのものに世界的な価値があることが認められ、地域の誇りだと感じました。
この時期、地元の子供たち向けに草原の歴史や現状、生きもの、危機などについて学ぶ「草原学習」を行う機会が多く、世界ジオパーク認定の話題も取り入れて、「みんなが普通に見ているこの草原のある風景や阿蘇の地形は、自慢なんだよ~!」「進学や大人になって地元を離れても周りの人に伝えるんだよ」と話しています。

みんな熱心に草原の植物について観察中!

ジオパーク内には「ジオサイト」という、地形や地質を観察したり、文化を体験できたり、風景を楽しめるスポットが約30ヶ所あります。その多くは観光スポットとも重なっているところが多く、意識していなくてもジオの看板を目にしている方が多いと思います。
これからの時期、温泉が気持ちいい季節です。阿蘇の温泉に寄られた際には、「これもジオの恵み」と感じて入ると、いつもとはちょっと違った温泉を味わえるかもしれません。

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2014年09月10日「国立公園指定80周年記念写真展」始まりました!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

空の高さ、空気の澄んだ感じ、ススキの穂・・・阿蘇はすっかり秋を迎えています。



さて、今年は阿蘇くじゅう国立公園指定80周年の記念の年であり、記念事業実行委員会の事業の一つ『阿蘇くじゅう国立公園指定80周年記念写真展~風景から見た時代の歩み~』が菊池市からスタートしました!

80年の節目に阿蘇くじゅう国立公園に関する古い時代(主に昭和初期から昭和50年代)の景観や農耕風景、観光、登山などを中心に写真を集め、写真展を開催しています。
※ご提供して下さった方々、ありがとうございます。



阿蘇地域から20点、くじゅう地域から20点を選出し、全部で40点と限られた枚数ですが、とても興味深い写真が幾つもあり、現在の風景と比較しながら見ていくと、さらに驚きや感動があったりします。
80年の歴史をふり返り、時代とともに変わった風景~変わらぬ自然を感じていただき、国立公園の根本にある自然や景観の保全と活用について、考えるきっかけになれば幸いです。
※感想ノートも置いていますので、感じたことなどいろいろお書き下さい♪

記念写真展は熊本県・大分県と関係する15市町村を以下の日程で巡回展示します。


(画像をクリックすると拡大できます。)

観光案内所はもちろんですが、公民館や温泉施設、役場など、阿蘇くじゅうの地元の方々も足を運びやすい施設での展示もありますので、是非お立ち寄り下さい♪

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2014年05月30日烏帽子岳山開き&「春の山を楽しもう」杵島岳・往生岳登山【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

5月25日(日)に、阿蘇五岳のひとつ【烏帽子岳】の山開きが開催されました。今年は天候にも恵まれ、県内外から500名以上という例年の倍にもなる参加者に、地元の方々も驚かれていました。往復コースと周回コース(健脚向き)とに分かれ、片道およそ6kmを歩きました。途中には放牧地もあり、あか牛がのんびりと草を食(は)んでいる姿が間近に見られる貴重なコースです。

正面に見える烏帽子岳をめざして        ミヤマキリシマ咲いてます!


林の中をしばらく歩き、草千里ヶ浜と地獄垂玉ルートとの分岐点に出ます。ちょうど見頃のミヤマキリシマを両脇に眺めながら、山頂をめざします。ピンク色に染まる山肌に、参加者のみなさんからも「咲いてる~~♪」「キレイね~~♪」と感嘆の声が聞かれました。
下りは、健脚向きのコースに挑戦!刈りとった草がツルツル滑ったり、ロープをつたう所もあり、急勾配の坂は一気に駆け下りたり、スリルと楽しさ満載でした。
ガクガク・・・ひざが笑ってたなんて、ここだけの話ですよ!

さて、「向かいの杵島岳にいる田上さ~ん、そちらはどうですか~~~?」


はーい!こちらは、25日は当方主催の「春の山を楽しもう」の登山会を実施しました。毎年この時期は、登山イベントを計画しており、ミヤマキリシマも見ることができ、幅広い年齢に親しまれる烏帽子岳と杵島岳を交互に登山していて、今年は【杵島岳・往生岳】の登山でした。
新聞にイベント開催の記事が掲載されたこともあり、総勢74名での登山でした!

阿蘇山のなかでは杵島岳・往生岳ともに比較的新しく(3000~4000年前)できた山なので、あまり浸食を受けておらず、全体になだらかで丸みを帯びており、一帯は草原に覆われているので、のどかな気分で登山をすることができます。草千里ヶ浜を挟んで、烏帽子岳とは異なる雰囲気です。



杵島岳をバックに開会式             往生岳の山容


 こちらも登山道脇には様々な植物が咲いていて、もちろんミヤマキリシマも見頃で、毎年野焼きの炎にさらされるので、こぢんまりとした株ばかりですが鮮やかなピンク色が特徴的です。さらに歩いて、杵島岳の東側にある古御池火口群(火口跡)のほうでも一面キレイに色づいていて、参加者はカメラに収めたり、絵に描いたりと忙しくも楽しい雰囲気♪



古御池火口群の山肌         杵島岳麓のモウセンゴケ


*杵島岳プチ情報*じつは、登山道沿いに「モウセンゴケ」も見られるんです、非常に小さいですが、ツヤツヤの粘液をしっかりと出して、虫を待っています。

目につきやすい植物以外にも、地面すれすれのところや、ちょっとした水たまり、花びらの中・・・よーく観察するといろいろな動植物に出会えます、いろいろな視点で自然観察すると新たな発見が待っているかもですね!

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