ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年6月

10件の記事があります。

2018年06月20日森の掃除屋さんヤクシマルリセンチコガネ【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 林道を歩いていた時に、地面にきれいな虫がいることに気づきました。

 ヤクシマルリセンチコガネのようです。名前に瑠璃(るり)という色が入っている通り、体の表面は青緑色で美しい金属光沢があります。

 実はこの虫、シカやサルのふんを食べる、ふん虫です。汚れ一つないピカピカの体からは想像できませんね。(画像はサルのふんを食べているところです)

 植物質を多く食べるシカやサルのふんには、未消化の植物片とともに、様々な微生物が含まれており、ふん虫にとって大事な栄養源となります。

 森の中では動物のふんもしっかりと再利用されます。動物のふんは、ふん虫に食べられることによってさらに分解され、無駄なく土へ還ります。

 自然界からはゴミが出ません。

 人間社会も見習いたいですね。なるべくゴミを出さない生活を目指しましょう。

 ちなみに、ふん虫というと海外の「フンコロガシ」が有名ですがヤクシマルリセンチコガネはふんを転がしません。

 じっと見ていたら、ふんを自分の体と同じくらいの大きさにちぎって、それをひきずってそのままどこかへ移動していきました。

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2018年06月15日国際サンゴ礁年2018 ~八重山での取り組み~

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは!

石垣自然保護官事務所の神保です。

今年は「国際サンゴ礁年」ということで、

前回お知らせした、やえやまサンゴカフェの様子と新たなプロジェクトをご紹介します。

まずは、やえやまサンゴカフェの様子からご紹介。

やえやまサンゴカフェとは、気軽にサンゴやサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語りあう場のことで、

2018年4月~12月の期間、月1回程度、開催しています。

(国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会主催)

【サンゴカフェ当日の様子】

(4月)

おやこでサンゴ入門~サンゴってなーんだ?~@アートホテル石垣島

 

大きなパズルやぬりえ、クイズ等のアクティビティで、楽しくサンゴについて学びました!

(5月)

神秘☆サンゴの産卵@ごはんや六花

こちらは夜からの開催、サンゴBAR。

ドリンクを飲みながら、神秘的なサンゴの産卵についてのお話を聞きました。

(6月)

クイズで知ろう☆ハカセと助手のサンゴSHOWトリビア@アートホテル石垣島

  

実行委員メンバーによる、心と体をはった寸劇。

クイズを交えながら、とあるハカセと助手がサンゴ礁について、教えてくれました。

一時は冷たい空気も流れましたが、きっと大ウケだったはず・・・です。

サンゴカフェはまだまだ続きます。今後もお楽しみに!

さて、今年はサンゴカフェのほかにも、地元高校生と一緒にプロジェクトを行います!

その名も「SRP ~LJKサンゴ守り隊~」

(※SRP=サンゴレンジャープロジェクト  LJK=ラスト女子高生の略)

このプロジェクト名は、高校生からいくつか案を出してもらい、多数決で決めたものです。

たくさんの候補から、選ばれました!ステキなプロジェクト名をありがとう!

これからなんだか楽しくなりそうな予感!

引き続き、国際サンゴ礁年をみんなで盛り上げていきたいと思います♪

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2018年06月15日島々を望む佐多岬展望台 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

本土最南端である佐多岬には環境省が整備した展望台があります。

晴れた日には開聞岳、種子島、硫黄島などの島々を望むことができ、海は濃いブルーやエメラルドグリーンなど少しずつ色に違いがありとても綺麗です。

佐多岬からみた枇榔島   

佐多岬展望台からみた枇榔島            佐多岬展望台からみた開聞岳

きれいな景色に魅了されている中、ミサゴが姿を現しました。

おもに魚類を食べるので、海岸や湖などでも飛んでいる姿を見ることができます。

トビくらいの大きさで迫力がありました。

飛翔するミサゴ

ミサゴ

また、佐多岬展望台から車で1時間ほどの場所には雄川の滝があります。滝つぼまでは、駐車場から徒歩約20分かかりますが、道中は澄んだ川と流れる水の音に癒されながら向かうことができます。

長雨に気分が落ち込んでしまうこともありますが、梅雨の晴れ間に絶景に癒されて梅雨明けまで乗り切りましょう!

雄川の滝雄川の滝

雄川の滝

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2018年06月11日屋久島国立公園パークボランティア外来種駆除!【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

先月実施した屋久島国立公園パークボランティアの外来種(アメリカハマグルマ)駆除活動in春田浜が、あいにく雨天の為途中で中止となったことから、再度駆除作業にご協力頂けるパークボランティアの方を募り、6月2日(土)に駆除を実施しました。

 

先月の駆除活動の様子はコチラ↓

【アクティブレンジャー日記】

http://kyushu.env.go.jp/blog/2018/05/post-459.html

 

梅雨真っ只中ですが、この日は良く晴れていました。

ボランティアさんと職員合わせて10名で駆除を実施しました。

春田浜の2箇所に群生しているため、二手に分かれて作業しました。

 

川沿いのアメリカハマグルマを駆除する様子

▲川沿いのアメリカハマグルマを駆除するボランティアのみなさん。

 

駆除の様子

▲草の上部を草刈機で刈り取り、引き抜きやすくしてから根から抜き取りました。

在来の植物はアメリカハマグルマの繁茂を抑制してくれるため、できるだけ残しながら作業をしました。

 

作業後アメリカハマグルマが無くなった川沿い

▲作業後。ぽっかりと土が露出している箇所がアメリカハマグルマが群生していたところ。

 

海岸奥のアメリカハマグルマを駆除する様子

▲海岸奥のアメリカハマグルマを駆除するボランティアのみなさん。

 

駆除したアメリカハマグルマ

▲2箇所で合計33袋のアメリカハマグルマを駆除しました。

アメリカハマグルマはつる状に伸びて地面を覆い尽くします。

途切れないように抜くと、人の背丈以上の長さに伸び、節から次々と茎を出していました。

 

引き抜いたアメリカハマグルマを持って人の背丈と比べる様子

▲人の背丈以上に伸びるアメリカハマグルマ。いくつも枝分かれして四方に伸びていました。驚異の繁殖力です。

 

時間内に全てを取り切ることはできませんでしたが、今後も地道に駆除を続けて数を減らし、最終的にはこのエリアのアメリカハマグルマを根絶できるよう頑張ります。

 

回収したアメリカハマグルマは枯死させるため天日干しすることに。

梅雨の屋久島なので太陽の出る時間が少なく枯らすのにも一苦労です。

 

天日干し中のアメリカハマグルマ

▲センター裏で天日干し中のアメリカハマグルマ。

 

集合写真

▲最後にみんなで、はい、チーズ!ご協力ありがとうございました!

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2018年06月11日雨の恵みと脅威 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 梅雨真っただ中の屋久島です。

 雨はすべての生き物に恵みをもたらします。この時期に草木はぐんぐんと成長し、新芽や木の実をシカやサル、昆虫たちが食べます。サルは子育て中、シカも出産シーズンを迎えています。

 そんな恵みの雨も、時に脅威をもたらします。雨が多いことで有名な屋久島では、山間部の雨雲が発生しやすい場所で、年間降水量が10,000mmに達するとも言われます。1日に降る量も、大雨の時は数百mmに達することさえあります。

 大雨が降ると登山道が川のようになり、道の柔らかい部分を浸食してしまいます。場所によっては1回の大雨で数十cmも浸食されることがあり、登山道の整備が必要になります。放っておくとますます浸食が進み、登山道が周りの植生もろとも大きく崩壊してしまう恐れがあります。そのため環境保全の観点からも早めに手を打たなければならない場所も発生します。

▲水による浸食で1m以上も深く掘れてしまった登山道

▲登山道が沢のようになり、浸食が進む

現在、屋久島の宮之浦岳、永田岳周辺の登山道のうち、整備が必要な個所を調査しています。登山道の状態によって土砂流出を防ぐ工法を選定し、設計を行っています。

 ▲登山者に人気の永田岳。今後登山道整備を行う予定です。

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2018年06月11日特定外来生物ボタンウキクサ防除作業【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 屋久島では、外来生物法で特定外来生物に指定されているボタンウキクサの防除作業を実施しています。ボタンウキクサは池や沼の水面に浮遊する水草の一種です。

 かつては金魚やメダカの飼育用や、ビオトープなどに利用され、安価な価格で市場流通していた外来植物です。別名ウォーターレタスで親しまれ、ペットショップやホームセンターの店先等で販売されていたので、どこかでご覧になったことがあるかもしれません。

 特定外来生物に指定された2006年以降はボタンウキクサの栽培や生きたままの運搬などが法律により規制されています。野外で増殖が確認された場合、分布拡大防止のためにも早めに防除する必要があります。

 昨年、屋久島の一部でボタンウキクサが生育している個所が見つかり、防除作業を進めています。ボタンウキクサをはじめ特定外来生物に指定されている植物は爆発的な繁殖力をもつ種類が多いため、除去には細心の注意を払い、隅々まで取り残しの無いようにします。通常は無性生殖で殖えるようで、小指の爪より小さな子株を出して殖えるので、見逃すと増殖が再開し大変なことになります。気温や水温が高くなり、越冬後の再発生を観察していますが、屋久島の生育地のうち1か所では再発生が確認されておらず、地域根絶できたようです。今後も再発生の無いよう経過観察を続けていきます。

 ボタンウキクサは水上に浮く草ですので、手で取るか網ですくうかして除去します。その後水分を切ってビニールのゴミ袋に入れてしっかり縛り、中で腐らせてから各自治体の処理法に従って処分します。大増殖してしまうと、回収するだけでも大変な重量となってしまうため、人力では難しい作業となります。早めの防除と、継続的な処分が必須です。

ボタンウキクサ防除について3つのポイント

★分布拡大前の早めの防除。

★夏前の防除。夏は爆発的に繁殖します。

★継続的な防除。できれば1か月以上間を空けずに経過観察してこまめな除去を。

特定外来生物に関して詳しい情報はこちらから

http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

屋久島における特定外来生物オオフサモについての記事はこちら

http://c-kyushu.env.go.jp/blog/2018/02/post-416.html

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2018年06月08日身近な野鳥を観察!バードウォッチングin市民の森 【出水地域】

出水 本多孝成

 こんにちは!出水自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー、本多です。

 今回は、6月2日(土)に小原山市民の森で実施した野鳥観察会(出水市共催)の様子をお伝えします。

 出水自然保護官事務所では、これまでに身近な野鳥や出水のツル類に焦点をあてた観察会を実施してきました。今回の観察会では、夏の渡り鳥(夏鳥)の季節であること、また多くの野鳥が繁殖期を迎えていることから、「夏鳥」と「鳴き声(さえずり・地鳴き)」を主なテーマとしました。

 観察会では、まず野鳥の渡りの区分(留鳥・夏鳥・冬鳥)と鳴き声(さえずりと地鳴きの違い)について紹介・解説し、次に市民の森を実際に散策しながら野鳥を観察しました。

<観察会の様子>

 市民の森にて野鳥観察

▲双眼鏡を使って野鳥観察!

このポイントではリュウキュウサンショウクイ、エナガ、シジュウカラ等が現れました。動きまわる野鳥を双眼鏡の視界におさめることは想像以上に難しいことですが、その分うまく観察できた時の感動も大きく、参加者の方々からは「いたいた!」と感嘆の声が起こっていました。

 市民の森の上谷池にて野鳥観察

▲市民の森の上谷池にて。

コゲラやメジロ、コジュケイのさえずりが聞こえました。冬にはオシドリをはじめとするカモ類も観察できます。

<観察会で確認できた野鳥>

 リュウキュウサンショウクイ

▲リュウキュウサンショウクイ

リュウキュウサンショウクイはサンショウクイの亜種で、出水では一年中、観察することができます。今回の観察会ではこのリュウキュウサンショウクイが多くみられ、「ヒリリリ、ヒリリリ」というさえずりがよく響いていました。

 ヤマガラ

▲ヤマガラ

身近な山林で見られるスズメ大の小鳥です。山の雀(スズメ)と書いて山雀(ヤマガラ)です。「ツーツーピーン、ツーツーピーン」等とゆったりした声でさえずっていました。

 ホオジロ

▲ホオジロ

こちらも身近な環境で見られる野鳥です。目の下(頬)の白い模様が名前の由来になっています。さえずりは「一筆啓上つかまつり候」等と聞きなされます。

 

 

▲野鳥の他にもサワガニ(左の写真)やニホントカゲの日光浴、さらには鮮やかな紺色が目を惹くシーボルトミミズ(右の写真)を観察することができました。

 2時間ほどの観察で合計18種の野鳥を記録し、そのうち夏鳥はツバメとホトトギスの2種でした。残念ながらこの日はアカショウビン、キビタキ、サンコウチョウ等の代表的な夏鳥を観察することができませんでしたが、代わりに多くのさえずりや地鳴きを聞くことができました。参加者の皆さまからは「想像以上に様々な野鳥がいて驚いた」、「野鳥のかわいい声がきけて良かった」、「ヒヨドリが思ったより大きいことに気付いた」との感想を頂くことができました。

 初夏を迎えてから、夏鳥の渡りやさえずりを確認する機会が多くなっています。皆さまも双眼鏡を片手に身近なフィールドへ出かけたり、あるいはベランダから野鳥の声に耳をかたむけたりしてみてはいかがでしょうか。この季節ならではの野鳥の意外な一面を発見できるかもしれません。

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2018年06月05日第66回くじゅう山開き 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは!

くじゅうでは6月3日に第66回くじゅう山開きが行われました。

久住山と大船山の山頂で一年交代に行われるこのイベントですが、今年は大船山頂での開催の年。

大船山はくじゅう連山の中では、中岳、久住山に次ぐ3番目の標高ですが、その差は数メートルと、くじゅうを代表する山の一つと言っても過言ではありません。

大船山頂から北大船山を抜け大戸越まで雄大な稜線が続いており、黒岳から眺めるとその大きな存在感に圧倒されます。

▲黒岳からの眺め

登山口から山頂への道は標高差のあるルートですが、遠方では関東方面からの方もおり、山頂周辺は多くの登山者で賑わっていました。

   

現在、くじゅうではミヤマキリシマシーズンを迎え、多くの登山者が訪れています。

▲平治岳(5/24)

くじゅう全体の開花状況としては終盤といった時期ですが、大船山頂、扇ヶ鼻周辺では見頃を迎え、まだまだ楽しむことができます。

▲扇ヶ鼻(6/1)

今年は例年より開花が早く、晴天も続いていましたが、梅雨に入り雨の日も多くなってきました。天気と相談をしながら十分な準備をして安全に登山を楽しんでください。

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2018年06月05日こども世界自然遺産博士講座開講!

奄美 髙橋周作

うがみんしょ~らん。

ジトジト、ジメジメな梅雨真っ只中の奄美からアクティブレンジャーの髙橋です。

本日は519日にありました「こども世界自然遺産博士」について

この講座は、毎年瀬戸内町が町内在住の子ども達を対象にしている講座で

8回の講義やフィールドワークを通して、奄美大島の自然をより理解してもらい

自然を守っていく次世代のリーダーを養成していくプログラムです。

今回は、第1講として「国立公園・世界自然遺産」について授業をしてきました。

当日の参加者は合計で小・中学生合わせて21名。

中には、加計呂麻島から参加してくれた子もいました。

※瀬戸内町内の島。瀬戸内町の古仁屋(奄美大島)からフェリーで20分ほどかかります。

授業では、奄美のいきものの鳴き声クイズや国立公園の仕組みの解説などをしました。

・自分たちが住んでいる近くに、実はたくさんの生き物が生息していること。

・奄美大島は、日本の中でも特に貴重な自然を有していること。

を説明し、

・これからもその貴重な自然を守っていくために、出来ること・始められることは何か?

を子ども達みんなで一緒に考えてもらいました。

※講義で使用した写真(この中にある生き物が隠れています。答えは文末にあります)

60分と小学生には少し長い講義ではありましたが、誰一人集中力が途切れることなく

真剣に聞いて、考えてくれました。