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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

「~夏休みこども環境講座2023~ビオトープを守ろう」を開催しました。

2023年08月09日
鹿児島 須賀 隼
 7月に指宿市にあるビオトープ池で外来種駆除イベントを開催しました(指宿市との共催)。
 こちらのイベントは、コロナの影響で長らく開催できずにいましたが、5年ぶりの開催となりました。
 今回は「夏休み環境講座」として、指宿市の小学4~6年生を対象としたイベントで、地元小学生10名のほか多くの方に参加していただきました。
 ビオトープ内では特定外来生物であるカダヤシが多く生息しています。
 カダヤシは北アメリカ原産の淡水魚で、ボウフラ駆除のため、1916年に日本に導入されました。
 ですが、攻撃性が強く、繁殖力も高いのでメダカなどの在来種が減少するなど、環境に悪影響を引き起こしてしまいました。
 そのため、日本では特定外来生物に指定されています。
 ※特定外来生物に指定されている生き物を野外で捕まえた場合、持ち帰ったり飼育したりすることは禁止されています。
 
 
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ビオトープで捕獲したカダヤシ
観察小屋で講師の方に、このビオトープの役割やここでしか見られない希少な生き物紹介、カダヤシの生態、なぜ駆除しなければいけないのかを解説していただきました。
 参加者はもちろん、スタッフの方々も真剣に講義を聴いていました。
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講義の様子
講義後はいよいよカダヤシ駆除の始まりです。
 ビオトープへ移動し、皆さん一生懸命にカダヤシをすくい取っています。
40分間で千匹ほどのカダヤシを捕ることが出来、駆除活動は大成功。
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あ
 
その後は観察小屋でカダヤシの雌雄の見分け方、メダカと見比べて尾びれや尻びれの違いなどじっくりと観察しました。
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メダカ
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カダヤシ(雌)
 5年ぶりとなる今回のイベントを無事に終えることが出来て嬉しく思います。
 外来生物駆除を通してカダヤシの生態や自然への悪影響、ビオトープ保全の取組について知っていただくことが出来ました。
 私自身もカダヤシについて改めて学ぶことが出来、外来種についての見方が変わったと感じます。
 
 カダヤシによる被害は、本来は日本に持ち込んだ人間側に責任があり、カダヤシもある意味被害者と言えるかもしれません。しかし、日本の在来種を守るためには、このような外来生物への対策が不可欠となっています。
  このようなイベントをこれからも続けていき、少しでもカダヤシの被害を抑え、ビオトープ保全の取組を進めていきたいと思います