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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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西表石垣国立公園 石垣

87件の記事があります。

2014年03月03日今年も実施しました「世界湿地の日」名蔵アンパル自然観察会【石垣地域

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

みなさん「世界湿地の日(World Wetlands Day)」をご存じでしょうか?『ラムサール条約:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約』が1971年2月2日にイランのラムサールという都市で結ばれました。世界湿地の日は、同条約や湿地の大切さを一般のみなさんに知っていただこうと世界各地でイベントなどが催される日です。石垣自然保護官事務所では、この日にちなんで2月16日(日)に今年も『「世界湿地の日」名蔵アンパル自然観察会』を実施しましたのでご紹介します。

「世界湿地の日」では毎年、ラムサール事務局からテーマが定められます。2014年のテーマは「湿地と農業」ということで、それに関連した観察会を行いました。アンパルの自然を守る会のみなさんを講師にお迎えし、西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんにスタッフ協力いただきました。アンパルの自然を守る会のみなさんには、サトウキビ畑などから流れ出る赤土が海へ流出してしまう原因を実験やパネルを使いながら解説していただいたほか、お子さんや大人も夢中になって砂の中に隠れているカニや貝などを探し、見つけた生き物の生活スタイルの違いなどを解説してもらったり、なかなか入ることのない「マングローブ林内の不思議」と題して、現在起こっているマングローブ林の変化とその原因を説明していただきました。このように内容盛りだくさんで充実した観察会を実施することができました。

写真:小さなケースに水を流して、赤土流出実験する様子

赤土流出実験は、小さなケースに赤土と芝生を張り詰め石垣島で多くある「サトウキビ畑」を再現し、耕した畑と芝が根を張っている畑で大雨が降った場合、どのくらい赤土が海へと流れるのかをわかりやすく比較する実験を行いました。今まで赤土問題について知らなかった子供たちや大人も石垣島で起こっている現状に関心を持たれた様子でした。

写真:干潟の生き物探し

干潟の生き物探しは、参加者に数分間自由に干潟の生き物を探してもらい、見つけた生き物などの名称や生態などを解説いただきました。当日は気温も暖かく晴れたので、たくさんのカニが出現していました。見つけた主なカニ類は、ミナミコメツキガニ、オキナワハクセンシオマネキ、リュウキュウコメツキガニでした。貝類では、アラスジケマンガイ、コゲツノブエ、カヤノミカニモリなどが見つかりました。子供たちは、カニにすごく興味を持ち、探すのに夢中でその場から離れないお子さんたちもいて、毎回お子さんはカニの虜になってしまいます。

写真:昔と現在のマングローブ林内の変化を解説する様子

マングローブ林内では、昔と現在のマングローブ林がどう変化し、なぜ変化しているのかを解説いただきました。なかなか入ることのないマングローブ林を見学して、参加者のみなさんには実際に名蔵アンパルで起こっているマングローブの立ち枯れや倒木の現状を知っていただく良い機会となりました。私も勉強になった一日になりました。

毎年2月に名蔵アンパル観察会を行っていますが、今回も親子連れで参加されるリピーターの方もいたり、参加者から「このような観察会をまたやってほしい」という声も聞かれました。これからも今回のような参加者が楽しく自然とふれあえる観察会を実施して、自然へ関心をもってくれるお子さんたちが今後も増えるといいなと感じました。


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2013年12月25日於茂登岳トレッキング【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

12月7日(土)に、国立公園に指定されている沖縄県で最高峰の於茂登岳(標高525.5m)に西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんと研修を目的としてトレッキングに行ってきました。当日は曇り空でしたが、山頂へ進んで行くうちに晴れ間もでてきてトレッキングするには快適な日となり、生き物など自然のことに詳しいパークボランティアの方にリードしていただき、楽しい活動が行えました。

西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんは、西表島・竹富島など各離島にお住まいの方が多く、パークボランティア同士で交流する機会があまりないのが現状です。そこで、今回は親睦を深め身近な自然について知識を共有することを目的として、西表石垣国立公園パークボランティア主催のトレッキングが実施されました。

写真右上・左上:トレッキング時の様子
左下:昭和30年代に使用されていたと思われる炭焼き窯跡地に入り、見学している様子
右下:ヤエヤママルヤスデ

今回は、みんなで登山道沿いに生育している植物や昆虫などを見つけながら進み、昭和30年代に使用したと思われる炭焼きの窯に入り、当時どのようにして窯が造られたのかなどパークボランティアさんに解説していただいたほか、途中、ヤエヤママルヤスデ、イシガキナナフシ、タイワンサソリモドキなどの生き物を見つけ、約2時間をかけて山頂に向かいました。また、標高400m付近に水が張っている桶があり、その上の垂れ下がった枝に産卵したヤエヤマアオガエルの泡巣も発見し、標高が高い場所でもたくましく生息していることに感動しました。頂上に着くと、みなさんで頂上から一望できる山々をバックに集合写真を撮り、よい記念となりました。頂上は涼しい風が吹き気持ちが良かったです。

写真:ヤエヤマアオガエルの泡巣

写真:於茂登岳頂上からは、平久保半島まで一望できます。

トレッキングを終えて、パークボランティアのみなさんの感想をお聞きしたところ、「数回登っているが、自分の知らなかったことが多くお聞きできて勉強になり、今回いろんな発見ができてとても良かった」とおっしゃっていました。私も参加して、みなさんの自然について知識が豊富でとても勉強になり、今後も楽しいパークボランティア主催の活動が増えパークボランティア同士の親睦が深まれば良いなと感じた一日となりました。

石垣は雪が降らないので、年中山登りができます。夏はとても日差しが強くトレッキングするには少し大変なこともありますが、冬は涼しい風が吹き、とてもいいですよ。普段あまり体を動かさない人もぜひ、自然を楽しみながら山登りに挑戦してみてくださいね。


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2013年11月28日小学生企画:明石クリーン大作戦!【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

 11月24日(日)、石垣島北部の明石地域で海岸清掃「明石クリーン大作戦」が開催され、私も参加してきました。石垣では様々な団体が海岸清掃を実施していますが、今回の活動は少し特別です。というのも、この海岸清掃は小学生が企画を立ち上げ地域へと呼びかけたイベントなのです。
 これまでのAR日記でも何度か紹介していますが、明石小学校では、子どもパークレンジャーとして地域の自然の大切さを学んでいます。今回の清掃活動はこれまでの学習を通して自分達に何ができるかを考え、児童たちが企画し実行したイベントです。「明石クリーン大作戦」には明石小学校の児童や先生だけでなく地域の方々や他校の児童、小学校の卒業生など60名以上が集まりました。

 まずは、明石小の体育館で児童が学んだ成果の発表です。「海をきれいにする生き物」について調べた児童が海綿について発表しました。海をきれいにする生き物は砂に付着する微生物を食べるナマコが有名ですが、海綿は海水を取り込むことで水中に漂っている微生物を食べて生活しています。
 児童の発表を聞いて少し賢くなった後は海岸へ移動し、約150mを歩きながらゴミ拾いです。気にして歩いてみるとよくわかりますが、海岸にはペットボトルや発泡スチロール、漁具、タイヤなどたくさんのゴミがありました。
 特に多かったのはペットボトルと発泡スチロールでした。児童達は自分の体ほどの大きな発泡スチロールを、大人たちは重くなったゴミ袋をせっせと運びます。特に大きなゴミや重い漁具は捨てられていた網の上に乗せ、数名の児童で力を合わせて引っ張って行きました。先生方もトゲのある植物「アダン」の林の中へ果敢に入り込み、波や風で防風林の中へと運ばれたゴミを掻き出していました。



写真1.ゴミを集め、運搬する児童や先生、地域の方々

海岸清掃はあっという間に終わりました。用意した袋では目に入るゴミを拾いきることができなかったのです。用意した60枚のゴミ袋は1時間足らずで全ていっぱいになりました。それでも清掃前に比べるととてもきれいになり、参加者の皆さんの笑顔も見られました。
 清掃後は記念撮影をし、児童達の相撲大会とビーチフラッグも行われました。参加者だけでなく、企画した児童達もたのしく過ごしたイベントになったようです。



写真2.参加者で記念撮影。わずかな時間でもたくさんのゴミが集まりました。



写真3.清掃後のビーチフラッグ。異学年対抗レースが一番盛り上がりました。

 今回だけでゴミを拾いきることはできませんでしたが、児童たちは地域の方々と一生懸命ゴミを拾い、思いっきりレクを楽しんでいました。私たちが関わる学習をきっかけに、児童たちが進んで地域の海を守るための取り組みを行ったことは大きな意味を持ってくることでしょう。担当の先生からも「清掃活動をこの一度で終わらせたくない。」との言葉をいただき、地域に根ざした活動となることを期待しています。
また、参加した子どもたちが成長して島を離れる時がきたとき、これから出会う人々に「明石の海や自然はこんなに素晴らしい。そしてこの自然を守ってきたのは僕たちだ!」と胸を張って言えるよう、これからもサポートし、見守っていきたいと思います。

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2013年11月21日石垣島まつりに参加!【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

 気がつけば11月も残りわずか。時間はあっという間に過ぎていきますね。石垣島もここ数日で朝方は冷え込むようになりました。
 石垣島では、島民が毎年楽しみにしているイベントのひとつに「石垣島まつり」があります。会場ではたくさんの出店が並び、コンサートも行われます。今年は11月2日、3日に開催され、様々な催しがなされました。多くの島民が集まるこのお祭りでサンゴの海について知ってもらうべく、石西礁湖サンゴ礁基金が八重山の海と親しめるブースを出展し、私たちもそのお手伝いをさせていただきました。

 石西礁湖自然再生協議会から発足した石西礁湖サンゴ礁基金については、昨年度のAR日記でもご紹介しました。サンゴ礁基金では寄付を募り、寄付金でオニヒトデ駆除や赤土流出対策への支援、普及啓発活動などを実施しています。昨年7月に行われた「みなとまつり」では、普及啓発の一環としてブースを出展するとともに、サンゴサポーターのライブも行われました(以前の記事はこちら:<http://c-kyushu.env.go.jp/blog/2012/11/983.html>)。今年の5月には法人格を取得し、「NPO法人サンゴ礁基金」となりました。これにより更に活動の幅を広げていくことでしょう。サンゴ礁基金では会員を募っていますので、ぜひホームページもご覧になってください。

 石垣島まつりの展示ブースでは、募金箱の他にサンゴ礁基金や関係団体が作ったポスターやオニヒトデの生態展示のほか、子どもたち向けにクイズや塗り絵、星の砂探しコーナーも設けられました。塗り絵では、こちらも以前紹介した「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」の協力によりオリジナルの原画が4種類用意されました。



写真1.サンゴクイズに挑戦!



写真2.星の砂探しは終始大盛況でした。

特に盛況だったのは塗り絵と星の砂探しでした。塗り絵は男女問わず人気で、魚本来の色で描く子、オリジナルの色付けで楽しむ子など様々で、中にはヒレの色まで忠実に再現しようと頑張る子どももいました。星の砂探しでは観光で訪れた方も地元の子どもたちも虫眼鏡をつかってじっくりと探し、人が絶えることはほとんどありませんでした。また、水槽の側面を這うオニヒトデは大人の方々からも注目を浴び、口や触手をじっくりと観察していく方もいました。
今回の活動を通して、サンゴ礁基金の意志に賛同する皆さんから25,233円の寄付をいただきました。



写真3.塗り絵コーナーにもたくさんの子ども達が来てくれました。

 
 今回の活動は、島民に慣れ親しまれている行事へ参加したことがとても大きな意味を持ってくると思います。ブースには石垣市長、竹富町長も訪れていただきました。おなじみとなっているイベントを通して八重山の海の中を、そして一人ひとりが海と繋がっているということを知ってもらい、海を大切にする意識が浸透していくことでしょう。
 また、これらの活動で思いを同じくする団体が協力し合い、より大きな力とすることの大切さを強く感じました。八重山のサンゴに関わる多くの方と協力し合い、より豊かな海へ変わっていくよう私も取り組んでいきたいと思います。これからも「NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金」そして「わくわくサンゴ石垣島」の取り組みにご注目ください。

NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金:http://www.strata.jp/sangokikin/
わくわくサンゴ石垣島プロジェクト:http://www.wakuwaku35.net/

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2013年10月15日わくわくサンゴ石垣島との共同学習【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

 9月27日(金)、石垣市立大浜小学校へ出張授業に行ってきました。夏休み期間中の7月に大浜小の先生への教員研修の講師を務めたことから、今回のお話をいただくことができました。今回授業を行うのは、総合学習で地域の自然について学んでいる4年生の2クラス、55名の児童たちです。

 学校へ行くとこんなに立派な看板を作ってもらっていました。初めてのことだったのでとてもびっくりです。思わず授業を行うメンバーで記念撮影。レンジャーの制服を着ているのが私です。



写真:今回の学習はこのメンバーで行いました。メンバーの名前は看板の並びの通りです。

 私以外の私服の3名は「石垣島沿岸レジャー安全協議会」の皆さんです。石垣島では、「沿岸レジャー」のほか、「八重山漁業協同組合サンゴ養殖研究班」「白保魚湧く海保全協議会」「NPO法人沖縄エコツーリズム推進協議会」の4団体が連携し、島内の全小学校へサンゴ学習の普及を目指す「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」という取り組みが行われています。今回の学習は、この「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」と共同で実施しました。

 まずは、「サンゴのフリップクイズ」です。サンゴの基本的な知識を2択クイズにして出題し、右か左の正解と思う場所へ移動していきます。「サンゴは動物?石?」「サンゴはクラゲの仲間?それともウニの仲間?」といった問題が出るたび、子どもたちは走ったり悩みながら歩いたりしながら考えていきます。



写真:フリップクイズの様子。何度も行っているアクティビティですが、児童達がこんなに前のめりになってくれたのは初めてでした。

全員参加のクイズの後は、クラスで分かれて別々のアクティビティを行いました。まず1組は「サンゴ礁ジグソーパズル」と「出会いはサンゴ礁」。パズルではサンゴ礁生態系を描いたパズルを完成させていきます。その後、「出会いはサンゴ礁」では、「食べる・食べられる」や共生の関係にあるなど、生き物たちの繋がりを学んでいきました。
 2組は「どーなる?コーラル サンゴ生き残りゲーム」です。このアクティビティは昨年度、明石小学校でも実施していて、2013年1月9日掲載のAR日記「第3回子どもパークレンジャー」で紹介しています。(http://c-kyushu.env.go.jp/blog/2013/01/1002.html)。クラスを交代して全児童が4つのアクティビティを体験したら、授業もまとめに入っていきます。最後はサンゴ礁の海を取り巻く問題を説明し、一人ひとりで何ができるのか考えてもらいました。



写真:最後はパネルシアターを使って振り返りです。しっかりと聞いてくれました。
様々な立場の人たちがサンゴ礁の海について地域の子ども達へ伝えることはとても大切なことです。島の海を守ることは水産資源、観光資源の確保と利用など、石垣に住む人々や島を訪れる人々と密接に関係しており、どちらも健全な生態系の繋がりがあって機能する産業だからです。私たちは、これからも多くの子どもたちに石垣の自然について学んでもらい、地元を大切にする心を育んでいきたいと思います。そして、成長した子どもたちが島の担い手としてなって活躍してくれることを願っています。


※「わくわくサンゴ石垣島」では、サンゴ学習プログラムを開発し、石垣島内の小学校を中心に出張授業を実施しています。「出会いはサンゴ礁」や「どーなる?コーラル サンゴ生き残りゲーム」はこのプロジェクトで開発されました。また、サンゴ水槽を用いた学習も実施しています。関心を持たれた教育関係者の方は、ぜひ石垣自然保護官事務所(0980-82-4768)または以下のホームページからお問い合わせ先をご確認ください。
ホームページ:http://www.wakuwaku35.net/index.html
Facebookページ:https://www.facebook.com/wakuwakusango

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2013年10月08日西表石垣国立公園パークボランティア海岸清掃【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

石垣も日没後は涼しい風が吹き、暑い夏の夜から秋へと移り変わりを感じる季節になりました。

西表石垣国立公園パークボランティア活動として、国立公園エリアである石垣市の大崎海岸で漂着ゴミなどを回収し、もともとある美しい自然海岸を保全していこうと石垣市市民保健部環境課の方にもご協力いただき海岸清掃を実施しました。


回収したゴミ分別作業時の様子

海岸清掃はパートナーを組んで、約300mの作業範囲を1時間半かけて行いました。当日は、雲の多いお天気でしたが、時折強い日差しも照りつけ汗だくになりながらの作業となりました。結果は、ペットボトル7袋、空き缶1袋、発砲スチロール類6袋、可燃物3袋、不燃物6袋、漁業用資材7袋の計30袋、重量約30㎏を回収し、その他ブイ7個、廃油缶4つを回収しました。これらの中には周辺国から漂着してきたゴミも数多く見受けられました。


海外の文字で書かれた漂着ゴミ


回収した海岸ゴミ

海岸を見渡しても一見ゴミがとても多いとは感じない方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に清掃をして海岸林や防波堤の隙間を見てみるとたくさんの海岸ゴミが溜まっていることに気づきます。八重山にはすばらしい海や自然海岸がたくさんあります。自然がゴミによって汚れてしまうのはとても残念です。今回は、短い時間での清掃活動だったため、回収できなかったゴミもたくさんありましたので、今後も海岸清掃を実施して少しでも海岸のゴミを回収していきたいと思います。海岸ゴミは、自然に分解されにくい物がほとんどなので、放っておけばどんどん溜まってしまいます。

みなさんのお近くの海岸や河川にも多くのゴミが漂着していると思います。多くの地域で、このような海岸清掃や美化清掃が実施されていますので、ゴミのない美しい自然を目指して、ぜひみなさんも地域の清掃活動に参加していただければと思います。

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2013年09月11日海の自然教室(米原)を開催しました。【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

こんにちは、春口です。
8月はあっという間に過ぎてしまいました。9月に入ってから石垣島もだんだんと秋に向かっているのか、夜は涼しくなってきたように感じます。それでも湿度や日中の気温は相変わらずで、暑さが続く毎日です。

 石垣自然保護官事務所では、毎年「海の自然教室」を開催しています。今までのAR日記をご覧になっている方はこの行事の内容をご存じかもしれませんが、この行事では国立公園、また身近な海の体験を通して参加者やその周囲の人々に石垣の海の豊かさと大切さを知ってもらうことを目的としています。毎回スノーケリングによる観察会を行います。
8月25日(日)、国立公園の海域公園地区に指定されている米原海岸で「海の自然教室(米原)」を開催しました。「米原キャンプ場」が整備され、島内外の多くの利用者で賑わう場所です。昨年から、キャンプ場を管理する石垣市との共催行事としています。米原海岸はサンゴ礁の地形によって浅瀬が続きますが、岸よりに一部深場があり、比較的大型の魚や周囲とは違った生き物を観察することができます。

 今回の行事は募集定員20名に対して当日キャンセルも数件あり、結局参加者は7名。参加者が少ないのは寂しい反面、少人数制はたくさんのメリットもあります。
少人数制の一番のメリットは、やはりスタッフとの距離の近さです。今回も西表自然保護官事務所、そしてパークボランティアの皆さんにお手伝いいただき、参加者への案内をしていきます。今回は参加者7名に対してスタッフは全員で13名!陸上やカヌーでの安全係を除いても十分すぎるほどの人数です。予定ではグループに分かれて海の中を観察する予定でしたが、参加者一人ひとりにスタッフがつく、スタッフマンツーマンでの案内としました。おかげで参加者の皆さんには、それぞれのスノーケリングのスキルに応じて海と親しんでもらうことができました。



写真1.子どもにもスタッフがしっかり対応。一緒に参加したお父さんも安心の様子で、お子さんの近くで気ままに観察を楽しんでいました。


観察終了後は当初予定していたグループで集まり、案内してくれたパークボランティアの方々からのお話がありました。石垣の海のこと、米原という地域の特性、米原のリーフに広がっていたサンゴ、オニヒトデの大量発生や白化現象。私たち職員よりもっと長い時間石垣の海をその目で見てきたボランティアさんのお話に、参加者の皆さんはしっかりと耳を傾けていました。



写真2.観察後に海の中の様子やスノーケルについて振り返りました。感想から様々な話をするパークボランティアさん、さすがです。

今回の観察会を終えてアンケートを取ったところ、参加者の多くはスノーケリングの経験はあるものの、スノーケリングをする機会がないことがわかりました。また、安全面に不安があり、スタッフのいるなかで海に触れる機会を求められていると改めて感じました。この「海の自然教室」では気をつけるべき危険生物やスノーケルの使い方講習から行っていますので、自信がついたことだと思います。
 
海の自然教室は毎年2回を予定しています。次回の開催予定は9月29日(日)、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターに集合し、近くの海の中を観察する予定です。島内にお住まいの方、島外の方もお待ちしていますので、安全で楽しい海との付き合い方を覚えてみませんか?問い合わせは石垣自然保護官事務所(0980-82-4768)、春口までお願いします。



写真3.観察できた魚の一種、サザナミヤッコの幼魚。この魚は子どもとおとなで体の模様が変わります。

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2013年08月06日富野小のコーラルウォッチ【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

 前回のAR日記で「接近中」とお伝えしていた台風7号は八重山地域を直撃しました。規模が大きかったため電柱はなぎ倒され、車はひっくり返り、地域によっては24時間以上も停電していました。もちろん電気系統は既に復旧していますが、市街地では窓をガムテープで補修した車が走っていました。
さて、台風が過ぎてしばらく経った7月23日(火)に石垣市立富野小中学校の小学生の皆さんとコーラルウォッチを行いました。富野小では、平成18年度と19年度の2年間、子どもパークレンジャー(JPR)の活動として地域の海に関する学習を行っており、平成19年度には日本で初めて学校の授業にコーラルウォッチを取り入れました。その活動はJPR終了後も学校の取り組みとして継続しています。さらに今年度からはPTAの方々が協力した新たな体制で実施するため、環境省職員もサポートすることになりました。今年度は5月に事前学習と1回目の調査を終えており、今回は2回目のコーラルウォッチとなります。
地域によって同じコーラルウォッチでも少し方法を変えています。八島小の児童と実施する真栄里海岸でのコーラルウォッチは、見つけたサンゴをランダムにチェックしています。一方の富野小ではチェックするサンゴを決め、毎回同じサンゴを調べます。適度な深場があり、特徴的な形のサンゴがたくさんある富野の海岸ならではの方法です。児童達と一緒になり、校長先生が調べるサンゴも決まっています。
3グループに分かれて行う富野小のコーラルウォッチ、今回私は高学年の担当となりました。児童にチェックするサンゴを覚えているか尋ねると「覚えてな~い」と少し気のない返事・・・。石垣の小学校は7月19日に終業式を終え、既に夏休み中。そんな中集まったので少しテンションが低めだったようです。それでも海に出てみると児童たちはちゃんと調べるサンゴを見つけてチェック。あまのじゃくな年頃なんですね。
調べたサンゴは前回の調査よりも色が濃く元気だったようです。気温が上がるとサンゴの健康度が少し落ちてしまうことが多いので、児童達は先生と一緒に「7月は気温が高いのになんで?」頭をひねっていました。(恐らく台風によって海水がかき混ぜられ、水温が下がったのでしょう。児童たちにはまだ内緒です。)



写真1.チェックするサンゴを見つけて早速調査。高学年となると手際がいいです。

コーラルウォッチの後は勝手に生きもの探しが始まります。今回のターゲットはウミウシ。女の子でも平然と手のひらに乗せてしまいます。ただ、ウミウシの種類によっては食べた生きものの毒をそのまま蓄える種類もいるようなので、不用意に触らないようにしましょう。


 
写真2.探すとたくさん見つかったムカデミノウミウシ




写真3.アオボシミドリガイでしょうか?でも触角が見当たらない・・・不思議です。
    ご存じの方はぜひokironc@coremoc.go.jp(春口宛)までご連絡ください!


 富野小では9月までの期間に月1回のコーラルウォッチを予定しています。夏場を中心に年に数回の調査を実施してきて7年目。これまで貯め続けた結果から、今年何かがわかるかもしれません。また、今後石垣のサンゴに大きなダメージがあった場合、最初に気付く小学生はきっとこの子達でしょう。モニタリングを根気強く継続している先生方にも感服します。私たちも自然の豊かさと海の楽しさを伝えつつ、サポートしていきたいと思います。

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2013年08月06日新城島インドクジャク銃器駆除【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

最近の石垣は、毎日暑い日が続き、雨が降らないので農作物や水不足が心配になります。みなさん熱中症にも十分ご注意下さい。

さて、八重山諸島では、リゾート施設、小学校などから飼育個体が逃げ出したものと考えられるインドクジャクが野生化しており、現在、小浜島・黒島・石垣島・新城島・与那国島で繁殖しています。
インドクジャクは、キジ科の鳥でインドやスリランカなどに自然分布しています。トカゲ類や昆虫のほか、植物の芽・種子・果実を主に採食し、農作物に被害を与えることから、外来生物法の特定外来生物に準じる対策が必要な外来生物として、要注意外来生物に選定されています。

インドクジャクのオス

今回、八重山猟友会の皆さんや新城公民館の方にご協力いただき、新城島で猟犬や銃器を用いて、インドクジャクの駆除作業を実施しました。

駆除作業前の様子

新城島は竹富町にある島で、上地島と下地島の2つの島を総称しています。下地島にはインドクジャクは生息していませんが、上地島には、1969年にリゾート関連企業が宿泊施設で観賞用として飼育していた飼育個体が逃げ出し、野生化していました。その後、平成18年から23年に掛けて129羽を駆除し、現在は5個体以下まで減少していると考えられ、根絶が近い状況となっています。上地島は面積1.76平方キロメートルと小さな島ですが、集落以外の多くの場所は木や草がうっそうと生い茂っています。さらに、クジャクは木の上や草陰にジーと隠れて気づかれないようにしているため、1個体を見つけ出すことも一苦労です。
今回の駆除作業では、目撃情報の多い島内西側を重点的に朝から夕方まで捜索しましたが、1個体を発見するも、逃げられてしまい駆除することが出来ませんでした。これまで銃器駆除以外に捕獲罠を設置して捕獲を試みていますが、警戒心が強い個体が残っているため、罠に掛かる個体が少なくなっているのが現状です。島内にいる個体は、残り数羽と思われるため、再び増える前に駆除を実施していきたいと考えています。

新城島(上地島)内の様子

外来生物は、小さな島の中であっても一度繁殖してしまうと、駆除し、根絶するのに膨大な費用と労力を要します。生き物を飼育しているみなさんは、外来生物法の被害予防三原則である「入れない、捨てない、広げない」を心にとめ、責任を持って生き物を大切に飼育していただきたいと思います。今回の駆除作業に同行して、改めて外来生物を根絶することの難しさを痛感した一日となりました。

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2013年07月10日スノーケル練習会と海の危険生物【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 春口

 ここ数日、石垣は本当に良く晴れています。観光でいらしている方々は「これぞ八重山!」と喜んでいるのではないでしょうか。ですが、現在台風7号が接近中です。みなさまどうぞご注意を。

 さて、夏まっしぐらとなる6月29日(土)、真栄里海岸にて職員とパークボランティア(PV)でスノーケルの練習会を行いました。石垣自然保護官事務所では毎年2度、「海の自然教室」と題してスノーケルを使った観察会を開催しています。この観察会を企画する私たち、そしてお手伝いいただくボランティアさんに求められるのが安全管理の知識と技術です。事故を未然に防ぐよう努め、事故が発生してしまった場合は冷静で早急な対応が求められます。職員は毎年1度の救命講習を受講していますが、すべてをマスターすることはなかなか難しいものです。そこで今回は過去に受けた講習内容を振り返り、特に重要な初期対応の練習会を行いました。

 参加者は職員3名、PV2名の計5名。復習も兼ねて進行を行う私にはちょうど良い人数です。2名のボランティアさんは、日頃から海に出かけることがあり、友人に石垣の海を案内することもあるために参加してくださいました。
初めに行った講習は、要救助者がパニックに陥った状態で浮き輪やレスキューチューブを用いて救助する方法です。相手が溺れてパニックになっている場合、慌てて近寄るとつかみかかられ、二人とも溺れてしまう可能性があります。そのため救助の際はまずは浮き輪を渡して落ち着かせます。要救助者が落ち着いたら、状態を確認しながら岸へ戻ります。浮き輪を使った救助訓練の後は、救助者の状態を確認しながらの泳ぎ方や海岸から引き上げて人工呼吸を行う際の注意点など、一連の流れを確認しました。



写真1.レスキューチューブを使った救助訓練



写真2.練習の様子を参加者に見てもらい、改善点などを話し合いました。


今回の練習会では参加者同士で積極的に確認し合い、もう一度練習するなど少人数ならではの意見交換が行われ、充実した時間となりました。私自身も今回の練習会を企画し、事前に練習することで技術をきちんと身につけることができました。

 ここで無事に練習会終われば良かったのですが、最後にハプニングが発生してしまいました。こちらもご報告します。

私たちが主催する観察会や練習会では遠くに行きすぎないよう、目印のためにブイを浮かべています。練習後にブイを撤去し、そのまま潮の流れに乗って海岸に戻っていると、不意に頬から唇にかけて電流を流されたような激痛が走りました。何が起こったのかとよく目を凝らすと、小さく透明な浮き袋と鮮やかなブルーの触手。カツオノエボシ(※)です。この日は満潮で風が強かったため、外洋から流れてきたようです。
何が起こったか理解した途端、恥ずかしながら軽くパニックに陥りマスクを外してしまいました。既に足の付く場所だったので立ち上がり冷静さを取り戻しましたが、これが足の付かない場所だったら、落ち着きを取り戻せなかったら・・・考えるとゾッとします。救助の練習をしたその日に私が要救助者になるところでした。ウェットスーツを着ていたことで過信していたのかもしれません。反省です。



写真3.打ち上げられたカツオノエボシ。指のサイズと見比べて小さいことがわかります。(過去の職員が撮影)


 海には危険な生物もたくさんいます。6月から9月までは沖縄県より「ハブクラゲ注意報」が発令されるなど注意が呼びかけてられていますが、毎年必ず被害者が出ています。
これから私は、この経験を生かしてとしても皆さんに注意を強く呼びかけたいと思います。一人では海に行かず、危険生物の対処法について知識を身に付けましょう。野外へ出かける際はできるだけ肌の露出は控えましょう。海や山へ出かける際には注意事項を確認し、予防措置を取りましょう。小さな過信が大きな事故へ繋がらないよう、楽しいレジャーをお楽しみください。

※カツオノエボシ
 全長10cm~30cm程度。透明または青白い浮き袋を持ち、浮き袋からは長い触手が伸びている。自身に泳力はなく、海面を漂いながら風や潮の流れに乗って移動する。浮き袋は風を受ける帆の役割を持つが、しぼませて海中へ沈むこともある。肉食で、触手に触れてショック死した小魚などを食べる。人が刺された場合、電流が走ったような痛みに襲われる。2度目以降に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす場合があり、まれに死亡するケースもある(日本での死亡例はない)。
海岸で打ち上げられている個体を発見しても、しばらくは刺胞が残っているためいたずらしないこと。刺された場合は、海水で触手を落とし、氷水で冷やすこと。ハブクラゲの対処法とは異なり、酢を使用してはいけません!(一部沖縄県HPより抜粋)

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