ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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阿蘇くじゅう国立公園

161件の記事があります。

2018年08月14日田子山トレッキング 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子

こんにちは!

今回は気軽に楽しむ事の出来る田子山トレッキングをご紹介します。

阿蘇市内牧温泉の外れにある田子山には神話や伝説を持つ13の神仏があります。

昔、阿蘇カルデラが湖だった頃に船に乗って巨岩に彫ったともいわれる波乗観音や、カルデラから水が引き、生き別れてしまったという夫婦の亀石などがあります。また豊後街道も通っており、旅に出る人を見送る場所だった切通地蔵などもあって歴史を感じる事ができます。

▲波乗観音:サーフィンが2020年のオリンピック競技にもなった今、もしかしてサーファーの祈願場所になるかもしれませんね!?

  

▲男亀                    ▲女亀

西側の山の麓にある夫婦亀石はお互いに向き合っており、男亀が女亀に少しずつ近づいてきているとも言われています。

田子山頂上からは南には阿蘇五岳や阿蘇谷、北には北外輪山と360度見渡すことが出来、素晴らしい眺望を楽しむ事ができます。内牧温泉街からも歩いて行くことができ、標高差も300mほどと気軽に登ることが出来るコースです。

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2018年08月14日Walks in Aso-Kuju National Park ~ Mt. Tagoyama~

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子

Trekking Series No.2 ~ Mt. Tagoyama in Aso Uchinomaki~

Greetings from Aso, Kumamoto!

This is my second article on trekkings in Aso for those who are looking for walks that are off the beaten track.

Located outskirts of Uchinomaki Onsen, Aso is Mt. Tagoyama with lots of myths and histories.

There is Surfing Goddess which is believed to be curved on a huge rock way back when Aso Caldera was still a lake. Also you can meet a couple of turtles who became separated when the water was drained from the caldera.

At the bottom of the Mt. Tagoyama is a historical Bungo road. Daimyo used to go and see Shogun and a statue where people pray for their safe journey and see people off.

Once you get to the top of Mt. Tagoyama, a breathtaking panoramic view is waiting for you (as photo below). 360 degrees of view over Aso Caldera, Aso mountain range and Aso valley where people live and farm. Mt. Tagoyama is accessible on foot from the central Uchinomaki Onsen and a relatively easy walk only with 300 meter difference in altitude.

Surfing Goddess: Surfing is now an official game for The Olympics in 2020. The Goddess might be a place to make a wish for surfers' success?!

▲Male turtle              ▲ Female turtle

These turtles are looking toward each other and it is said that the male turtle is moving closer to the female turtle.

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2018年07月09日長者原園地、自然研究路での注意案内 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは。

7月に入り台風、豪雨と荒天が続いていますが、長者原園地、自然研究路では頭上からの落枝、また路面が滑りやすく、転倒の危険があります。

園地、自然研究路の巡視を行い、長者原ビジターセンターにて注意案内を掲示しました。

 

▼自然研究路、園地での危険木

 

くじゅう各登山道でも同様の危険性が考えられますので、十分注意して安全な登山をお願いします。

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2018年06月29日特定外来生物・オオハンゴンソウの駆除活動 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 小泉 敦

皆様こんにちは。

今年初めての、特定外来生物・オオハンゴンソウの駆除活動が長者原のタデ原湿原近くでありました。オオハンゴンソウは繁殖力が強い北アメリカ原産のキク科の植物で、元々そこに生育している在来植物を脅かす存在です。

くじゅう地域でも夏になると、徐々に黄色い花が目立つようになってきて、特定の場所では一面黄色い花が咲いています。

現在ではまだ黄色い花は咲いていませんが、あと1ヶ月もすると一斉に開花になります。

▲オオハンゴンソウの花

長者原では、ラムサール条約登録湿地でもあるタデ原湿原にはオオハンゴンソウを絶対に入れないように、地域で取り組んでいます。

繁殖力が強いオオハンゴンソウをどのように対策するかの試行錯誤を何年か繰り返し、今では丁寧に抜根して根を残さないようにするのが鉄則になっています。

(少しでも根が残っていると、そこから再生します。)

そのため、少しずつしか除去出来ないですが、確実に丁寧に作業しました。

これから夏にかけて、オオハンゴンソウ駆除活動が何回も予定されていますが、地域の方々と共に活動を進めていきたいと思います。

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2018年06月27日Walks in Aso-Kuju National Park

阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子

Seeing the crater of an active volcano is what might come to mind when you think about visiting Aso. But Aso offers a lot more than that. It has a world-class caldera with people living inside it, grassland maintained for thousands of years, alongside a wealth of spring water and onsen. To feel close to the majestic landscape and experience the local life and culture, why don't you take time and explore Aso area on foot?

Here is one of the major treks in Aso ~Taka-dake and Naka-dake ~

▲ View from Taka-dake

Access to Taka-dake and Naka-dake was closed since the earthquake in 2016 alongside landslides and volcanic eruptions. It is now reopen to the public as shown below.

Red route: No entry

Yellow route: Very steep and rocky (for the experienced) Road from/to Sensuikyo stays closed.

Blue route: Open but beware volcanic gas.

ATTENTION:

***The mountain is an active volcano and continues to release volcanic gas. Please learn about the risk involved and how to avoid a volcanic gas accident before setting off for a walk.

Information on Aso volcano: http://www.aso.ne.jp/~volcano/

***Remember to submit a registration form before climbing the mountain from the link below

http://www.pref.kumamoto.jp.e.qp.hp.transer.com/police/mobile/tozan_todoke.html

▼You can also submit your registration in the box located by footpath entrance

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2018年06月27日Information on Aso-Kuju National Park

阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子

Are you wondering where to go for your next holiday?

Click and watch the link below to get feel of what Aso-Kuju National Park can offer you as an ultimate holiday destination!

https://www.youtube.com/watch?v=GHRguHijUzA

Also you can visit Aso-Kuju Naitonal Park website to find more detail information

http://www.env.go.jp/en/nature/nps/park/aso/index.html

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2018年06月27日地元のみなさんのご協力のおかげです。オオキンケイギク駆除【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

 6月25日の日記に引き続き、特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除についてですが、今回は啓発活動についてご紹介します。

 

 

5~6月頃に、鮮やかな黄色の花を咲かせます。

阿蘇市に協力していただき、

・広報誌6月号と共に、環境省が作成した駆除チラシを市内全戸に配布

・IP告知放送機器「お知らせ端末(光ネットワークにより行政や地区からの情報を住民の皆さまへ発信する)」を利用して、駆除の呼びかけを行いました。

その後、住民の方から、「この花はオオキンケイギク?」と問合せが入りました。住宅地の幹線道から少し入った所の生育状況など、地元の方しか分からない情報もいただいたので、とてもありがたいことです。

根が張っていて、なかなか抜けません                 駆除後

JR九州にもご協力いただき、今は不通となっている豊肥線駅周辺でも実施しました。

駆除活動の様子が、阿蘇市 WebTV-ASO にて放映されています。

https://www.youtube.com/watch?v=gcBZNefYia4

きれいに刈り残してある所も多い

河川敷のブロックのすき間にも                

毎年抜き取っている所は、株の大きさが小さくなってきて株数も減っており、平成29年度は生重量80kgと成果を実感していたのですが、新しい生育地が見つかったことで、今回の駆除量は生重量で300kg。大幅アップとなりました。

「除草剤を撒いてはどうか?」と言う声もありますが、撒かなくなると、再びごっそり生えてきています。根っこから抜き取って、株の大きさを小さくしていく方が良さそうです。

 

駆除の方法ですが、抜き取ったままの状態での移動はできません。2~3日天日に干して枯らしてから、各自治体のゴミ処理方法に従って、処理してください。

  • ■なぜ駆除しないといけないのでしょうか?■

  

見比べてください。オオキンケイギクを抜いたあとは、他の植物がほとんど見られません。

オオキンケイギクが生えているところに、在来植物が生育しにくくなっています。

阿蘇地域の希少な植物が生育する豊かな生態系が崩れてしまうことがないよう、できる限り対策していきたいのです。

「阿蘇周辺の地域にも見られる。どうにかできないの?」との声も聞かれます。活動を継続してきたことにより、住民の方々の意識が高まってきたように感じました。

車などにくっついて種が持ち込まれないように、周辺地域の方々にもご協力いただけるよう、伝えていきたいと思います。

 その他の「特定外来生物」や外来生物法については環境省のホームページ「外来生物法」をご覧ください。http://www.env.go.jp/nature/intro/

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2018年06月26日梅雨を迎えて【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは。

くじゅうではミヤマキリシマの季節も終わり、今年も梅雨に入りました。

この時期になると登山者の数も減り、夏前の静かな時期を迎えています。

大雨後の登山道では土砂崩れや倒木等被害が出ることもあるのですが、今回の巡視では登山道に大きな崩れなどは無く、また、山で見られる顔ぶれが変わっており、夏に向けて自然も動き出しているのだなと感じました。

こちらは登山道沿いに咲くナルコユリです。

  

↑これは横から撮った写真ですが、        ↑上からの写真

上から見ると花にに気づかずに通り過ぎてしまうこともありそうです。

似ている花にアマドコロがありますが、ナルコユリは茎が丸みを帯びておりアマドコロは角張っているので茎を触って見分けることが出来ます。

ノアザミ×ウラギンヒョウモン

よほどノアザミが好きなのでしょう。ノアザミとのこのショットはよく見かけることが出来ます。


イブキトラノオ

タデ原や坊ガツルで見られます。もうそろそろオカトラノオも咲き始める頃です。

最後にくじゅうでは時期を終えてしまったのですが、


ギンリョウソウ(ツツジ科)

ぱっと見る限り、キノコにも見えてしまいそうですが、ツツジ科なんです

そしてこの謎に迫るべく現在、長者原ビジターセンターではギンリョウソウの企画展示を開催しています。

「ギンリョウソウは、なぜ、ツツジ科になったのか」


更に展示を見ていくと

ギンリョウソウ→ツツジ科→くじゅうのツツジの仲間へと続いており、

見応えのある内容となっています。


企画展の開催期間に関しましては7月半ばまでを予定していますが、詳細な日程は

長者原ビジターセンターまでお問い合わせ下さい。

長者原ビジターセンター 0973-79-2154

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2018年06月25日「阿蘇」と「くじゅう」のパークボランティアが一緒に『特定外来生物の駆除活動』 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

まずは、大阪北部地域で発生した地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。本格的な梅雨に入り、亀裂や地割れから土砂災害などの二次被害が出ないことを願うばかりです。

さて、6月の環境月間の一環として毎年行っている、特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除活動ですが、今回は、くじゅう地区パークボランティアの会の方々が応援に来てくださいました。

 開会式

 

 南阿蘇村役場や自然公園財団の方の協力もあり、計37名の参加となり、4班に分かれてオオキンケイギクを根から抜き取りました。

 

  駆除の様子

 昨年も駆除した場所では、株数はあるものの株の大きさが小さくなっていました。しかし、増殖している場所もあり、人数が多かったので広範囲を網羅することができ、駆除量は生重量で320kgにもなりました。

 

  軽トラックに山積み

*** おまけ ***

 活動後は、地元で人気の「あか牛ローストビーフカレー」を食べながら、「応援がなかったら、1日じゃ終わらなかったね~」とか「また、交流したいね~」との声も聞かれました。

 遠方のくじゅう地区パークボランティアさんをはじめ、今回の活動にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

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2018年06月05日第66回くじゅう山開き 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは!

くじゅうでは6月3日に第66回くじゅう山開きが行われました。

久住山と大船山の山頂で一年交代に行われるこのイベントですが、今年は大船山頂での開催の年。

大船山はくじゅう連山の中では、中岳、久住山に次ぐ3番目の標高ですが、その差は数メートルと、くじゅうを代表する山の一つと言っても過言ではありません。

大船山頂から北大船山を抜け大戸越まで雄大な稜線が続いており、黒岳から眺めるとその大きな存在感に圧倒されます。

▲黒岳からの眺め

登山口から山頂への道は標高差のあるルートですが、遠方では関東方面からの方もおり、山頂周辺は多くの登山者で賑わっていました。

   

現在、くじゅうではミヤマキリシマシーズンを迎え、多くの登山者が訪れています。

▲平治岳(5/24)

くじゅう全体の開花状況としては終盤といった時期ですが、大船山頂、扇ヶ鼻周辺では見頃を迎え、まだまだ楽しむことができます。

▲扇ヶ鼻(6/1)

今年は例年より開花が早く、晴天も続いていましたが、梅雨に入り雨の日も多くなってきました。天気と相談をしながら十分な準備をして安全に登山を楽しんでください。

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