ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

阿蘇くじゅう国立公園

89件の記事があります。

2016年03月30日この岩、よ~く見ると・・・・・!?【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

阿蘇事務所の窓から見える桜の木も、枝先のつぼみも大きく膨らみ、ぽつりぽつりと開き始めています。

満開はいつ頃かなぁ~♪

H28.3.29事務所近くの桜(西巌殿寺)

 

さて、以前くじゅう地域の田中ARが『おもしろい形をした岩シリーズ』を投稿していましたね。阿蘇にも『○○に見える岩』があるんですよ、ご紹介します!

 

この写真のどこかに、『顔』があるような・・

  

こちらです

 

 

そう真ん中に!面長のすまし顔で、口をぐっとつぐんだようなクールな横顔。たぶん男性でしょうか。

これは野焼き後の写真なので、髪(前髪)は黒っぽく見えます。

そして、約2か月後の彼の姿はというと・・

髪を緑に染め、前髪にはピンクのミヤマキリシマを乗っけ、もみあげもモリモリに!なんともおちゃめな姿に(^.^) だけど顔はすましたままなので、なんだか笑えます。・・真夏には緑のさらさらロン毛でしょうかね!?

この岩、根子岳や高岳を遠くから見守っているような感じで、阿蘇市と高森町を結ぶ国道265号線沿いにあるんです!近くには言い伝えのある「箱石」という重箱のような大きな岩もあるので、ドライブしながら探してみてください♪ ※カーブが多いので車の運転にはお気を付け下さい!

 

ちなみに、阿蘇では昔から「阿蘇谷に七鼻八石(ななはなやいし)あり」と言われ、「鼻」は外輪山から谷内側に突き出ている部分を表し、「八石」は伝説や言い伝えが残る奇石(箱石も含む)のことです。

残念ながら「八石」の中に"彼"は入っていません・・。

 大観峰(遠見が鼻)からの風景

展望がよく、観光客に人気の「大観峰」も実は鼻の一つなのです。

 

阿蘇の山を歩いてみると、七鼻八石以外にも阿蘇火山の活動によって作られたいろんな形の巨石を目にすることがあり、○○に似てるな~と心の中でつぶやいてしまいます。

これからトレッキングに最適な時期になるので、ぜひ『○○岩』見つけてみてください!

・・・野焼き後の草原では緑鮮やかな新芽が伸び始めています。新たなシーズンの始まりですね!

 

今回の投稿をもって私のAR日記は終了します。「日記見てるよ~!」と声をかけて下さる方もいらっしゃいました、ありがとうございました☆引き続き藤田AR、後任ARの日記は続きますので、のぞいてみて下さい♪

ページ先頭へ↑

2016年02月24日春のはかなきものたち【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

 

この時期、林床からニョキニョキニョキ・・・このつぼみ、なんの花が咲くでしょうか??

 

フクジュソウ(ミチノクウフクジュソウ)のつぼみでした♪

高森町にある「阿蘇野草園」では今月の中旬頃から、少しずつ咲きだしています。

春を感じますね(^^)・・というのも、戦略的に早春に咲いているんですよ!

 

広葉樹の林の下によく見られますが、広葉樹が芽吹く前に花を咲かせることで、地面まで届く太陽をたっぷり浴びて光合成を行い、地下茎に栄養を蓄えるのです。そして、林の葉が生い茂る初夏には、地上から姿を消し、次の春までじーっと待ちます。

このようなサイクルを持つ植物は「スプリングエフェメラル」と呼ばれ、直訳すると「春のはかなきものたち」。カタクリ、キスミレ、イチリンソウ、セツブンソウ・・・どれも花は小さく華奢なイメージ。

 

そして、そして、フクジュソウはヒマワリのように、太陽の方向を向いて咲くんです!

花の内側はつやつやした質感で、太陽から受けた熱を花の中心に集める仕組みになっているそうです。まだまだ寒い時期に咲きますが、花の中心あたりは集まった熱で暖かいので、昆虫も暖を求めて集まってきて、ついでに花粉を運んでくれるのです!・・・賢すぎるっ(ω゚ノ)ノ!

 

・・・この日はあいにくの小雨、花は開いていませんでした。残念。(咲いたら右上の雰囲気)

 

阿蘇は今、野焼きの真っ只中!天気の良い週末には、どこかで煙が上がっています。

草原も春の準備です♪

ページ先頭へ↑

2016年01月29日野草堆肥にチューモク!! 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

今回は阿蘇の草原と野菜のオイシイはなしを紹介したいと思います。

 

阿蘇地域にある直売所には観光客だけでなく地元の方も地域の野菜などを求めてたくさんの方が訪れています。野菜売り場では、阿蘇の野菜はおいしいかよね!甘みが強かもん!丸々太っとる!などとオイシイほめ言葉が飛びかっています。嬉しいですね♪

 

その「おいしさ」にはヒミツがあったことが、この度、判明したのです!

それが『野草堆肥(やそうたいひ)』の存在です。阿蘇地域で農業に携わる方はご存じと思いますが・・・野草堆肥は、阿蘇の草原の野草(ススキなど)を原料として作られた堆肥のことで、阿蘇地域の農家の多くは昔から野菜づくりに使っています。

 

農家の方に野草堆肥のことを聞いてみると「野草堆肥ば使うと土がフカフカする」「根の張りが違う」「ミミズが増えるとばい」「化学肥料はいらん」と教えてくれます。経験的に野草堆肥の"なにか"を感じているのです。そして、この"なにか"を科学的に裏付ける研究結果が最近発表されました!!

野草堆肥をつくっている様子

 

どんな結果かというと、野草堆肥に大量の善玉菌(拮抗菌(きっこうきん))が含まれていることが判明し、土の中で病気を抑えたり、作物にとって重要なカリウムや窒素などの成分を土中に保つ働きがあるといいます。菌は2種みつかっていて、そのうちの1種は新種の可能性もあるようです!

やっぱり、オイシイことにはヒミツがあったんだ!農家の方の自信にもなります。

野草堆肥で育ったアイコトマト

 

阿蘇の草原の重要な管理として「草刈り(採草)」があります。刈った草は家畜のエサや畜舎の敷床、野草堆肥、古くは茅葺き屋根や燃料にも使われてきました。また、草を刈り短くすることで野焼きを安全に行うことにも繋がります。いきものにとっても、地表まで太陽が届くことでたくさんの草花が咲き誇り、チョウも舞う草原になります。

しかし、時代とともに草を刈る量(使う量)は減り、今では草は刈らずに野焼きのみしか行わない草原もたくさんあり、貴重な植物も減ってきています。

 

そんな中で「善玉菌」のニュースは、野草堆肥の再評価につながり、野草の利用促進が期待されます!

野菜だけでなく、お花や果樹の栽培にもイイそうです。農家さんの畑にはもちろん、家庭菜園にも!

土づくり、野菜づくりに興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。↓↓

【野草堆肥利用マニュアル】http://aso-sougen.com/pamphlet/index.html

 

私自身、野草堆肥を使っている農家さんと関わることが多いので、この研究結果がなんと元旦の新聞1面に掲載されていたことには嬉しい驚きでした!

野草堆肥が広がる1年になると良いなと感じています☆

ページ先頭へ↑

2016年01月28日いきものリレー⑧『コミミズク』【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

寒波の到来で、あまり雪が降らない九州の平地にも雪が降りました。沖縄本島では観測史上初の降雪だとか!・・時を同じくして八重山の島めぐりをしていた私なのですが、出会ったおばぁが「寒すぎて生きていけないよ」と嘆いていました(o;) 初雪を降らす程の寒波だったので、おばぁももちろん初めての寒さだったのでしょう。

もちろん阿蘇山も雪景色ですよー!

 

さて、今回のいきものリレーでは、冬の阿蘇の草原にやってくる猛禽 コミミズクを紹介します。

この寒さをむしろ「暖かい!」と感じて、遠く北の大陸から越冬のために飛来してくるフクロウの仲間で、漢字で書くと『小耳木菟』と書くようです。漢字から想像してみると、小さい耳があるような・・「菟」はウサギを表す字で、木に棲んでいる?・・なんとなく姿が想像できるような、できないような(「木菟」と書いて羽角(耳のように見える部分)を持つミミズクを表すようです)。

実際の姿はコレです↓↓

 撮影:井上欣勇様

あまり目立ちませんが、頭のてっぺんくらいに左右に羽角があるのです。

顔には白い縁取りがあり、顔面がハッキリと見えすぎていてちょっとユニーク♪

 

 撮影:有馬宏幸様

羽を広げると1mにもなり、飛んでいる姿は「丸太をぶった切ったような」とよく表現されます!うん、確かにそう見えるっ!

阿蘇では日が傾く15時頃から飛び始めて、ネズミを狩る様子が見られるようです。

・・・どうしても本物を見たくて、昨年の冬、今冬とチャレンジしていますが・・私はまだ見れていません(+_+)なので写真は、お借りしました。

2月、3月もあるので、まだまだ希望は捨てずにチャレンジしたいと思います!

 

そうそう、阿蘇ではフクロウをモチーフにしたクラフト作りがあるんですよ(^^)しかも、草原のススキやドングリの帽子など阿蘇の素材です。

秋頃に子ども達への草原学習などで、みんなで作ったりします。ふわふわでかわいいでしょ☆

冬の阿蘇だからこそ観察することができるいきものの姿がたくさんあります。特に冬鳥はたくさんいますよ~!暖かい格好で阿蘇へおいで下さい♪

☆観察する時は、近づき過ぎないように。そして、草原の木柵やゲートを越えないようにお願いします。

 

次回のいきものリレーは対馬の山口アクティブレンジャーです♪お楽しみに~☆

ページ先頭へ↑

2016年01月28日約50年ぶり!草千里で野焼き復活

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

 先日は九州各地で積雪となり、凍結などで水道管破裂による断水などで、生活に支障が出ているようですが一日も早く復旧されるように願っています。阿蘇では降雪はそれほどなかったのですが、朝方は氷点下10℃は越えたようで、日中の気温も上がらず寒い日が続きました。道路なども普通に見えても凍っていたりするので車の運転等も気をつけてくださいね。

 

 

 阿蘇山の草千里ヶ浜にて、1968年以来約50年ぶりに野焼きが再開されることになり、『草千里草原再生開始式』が平成28年1月23日(土)草原保全活動センター内草原学習館にて執り行われました。

野焼き再開については、熊本県や阿蘇市、牧野組合、(公財)阿蘇グリーンストックなどで作る草千里野焼き実行委員会が主催。式典にて、蒲島知事や実行委員長の阿蘇市の佐藤市長、牧野を代表して黒川牧野の西岡組合長から草原再生に向けて熱い意気込みが語られました。

 

 

開始式の様子

 

 

集合写真

 

 

 阿蘇での野焼き再開としては4例目となりますが、草千里は阿蘇を代表する観光地のひとつで、草原に入って楽しめる貴重な場所(※)でもあります。道向かいには阿蘇火山博物館やレストハウスなどが建ち並んでおり、多くの観光客が訪れます。(※他の草原は地元の方が管理しており、無断で入ることはできません)

 

★著名な方も草千里を訪れています★

 烏帽子岳の裾野にある草千里は、約2万7千年前に噴火した場所で、2つある水たまりの西側が最初の噴火の火口跡で、東側がその後溶岩ドームを吹き飛ばした時の火口跡になります。山頂から見下ろすと「人の顔」のようにも見え、芸術家の岡本太郎氏が「太陽の塔」を制作する時のモチーフにしたという話しも聞かれます。

 

 また、平成26年5月、宇宙ステーションから帰還された若田光一さんが、九州上空を飛行された時に「阿蘇の草千里のそよ風がとても恋しく感じられます。」とのコメントも残されています。

 

 余談ですが、私も幼い頃、学校の遠足やピクニックに行き、草原を駆け回ったりボール遊びをして転んで泣いた思い出があります( ̄∇ ̄)。

 草千里の情景はいろいろな方の記憶に残っているんですね。

 

 

顔に見える?(撮影20138月)

 

 


草千里西側の草原(撮影2013年5月)

 

 

 草千里は、複数の牧野で管理されており、牧野間の理解と協力が必要となります。ひとつの牧野が野焼きをやめたら他の牧野もできなくなるのです。近年、高齢化や担い手不足により、野焼きを続けることが難しい、または止めてしまった牧野が増えてきました。そこで、人手不足を補おうと県や市町村、野焼きボランティアなどの多くの協力を得て再生事業に取り組み、今年度は草千里一帯75ヘクタール中の北側30ヘクタールで、2月中旬頃に野焼きが行われる予定です。野焼きが景観維持にもたらす効果についても調査されるそうなので、とても興味深いです。

 

 人の手が加わることで成り立っている「二次的自然」の阿蘇の草原を私たちの手で再生して、それを後世に伝えていきましょう!♪

ページ先頭へ↑

2015年12月22日風は芸術家【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

えびのの橋之口ARからも雪の日記が届いていますね♪

先週くらいから、車のフロントガラスがバリバリに凍っていたり、阿蘇山が雪化粧していたり・・暖冬予想ながらも本格的に冬がやってきたようです。

九州は日本の中では南にあるので、雪が降らないイメージを持たれることもありますが、くじゅうや阿蘇、祖母山などの九州山地周辺や屋久島の山頂付近は雪景色に包まれます。

 

阿蘇に冬がやってきた!ということで、『氷』のいろいろな表情を紹介します {{ (>_<) }}ブルブル

まだまだ里には積もることは無いですが、山のほうでは景色がキラキラです☆

 

・草原の草、一本一本にも

とても薄いので日が出ると溶けちゃいます

 

・氷のスティックがにょきにょき~

草の生え方が違うと、風景も変わる

 

・カリフラワーのような・・??

岩陰の小枝にモコモコくっついてました

 

・氷がなびく

吹きっさらしの小枝たち

 

・紅葉の次は白!!

雪の花が咲きました♪

 

気温、湿度、地形などで氷や雪の質は異なり、そこに風がくわわることで、ちょっとヘンだったり美しかったり、ものすごい形にも変化します。不思議でなりません!

その時の気温や風向き、どうやってこんな形になったのかなぁなんてことを想像しながら歩くのも楽しいですよ♪

ページ先頭へ↑

2015年11月25日噴火警戒レベルが緩和されました!レベル3 → 2【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

この時期の阿蘇の草原、ヤマラッキョウが終わり、リンドウやウメバチソウも終わり、ススキの葉も緑が枯れ・・・すっかり茶色に染まってしまいました。

ススキの中に、あか牛がかくれんぼ♪

 

さて、この度(11月24日)、阿蘇中岳の噴火警戒レベルが71日ぶりに一つ緩やかになりました!阿蘇にとって重要な観光拠点である「阿蘇山上」。待ちわびていた観光業の方、観光や登山を計画していた方・・多いと思います!

【レベル2(火口周辺規制)】に緩和されて変わったこと・・・

★立入禁止の範囲が火口から1kmのエリアに縮小されました!火山博物館や草千里ヶ浜より上(先)の阿蘇山上広場まで行けるので、より近くで中岳を見学できる!

★阿蘇市から阿蘇山上を通って南阿蘇村に行き来できるようになりました。阿蘇パノラマライン(阿蘇吉田線)の全線開通!

★阿蘇山上広場、ロープウェイ阿蘇山西駅舎まで観光できます!阿蘇スーパーリングが体験でき、火山灰ラーメン、火山灰ソフトクリームもまた食べることができますよ~♪

★阿蘇山登れますよ!以下のルートが登山可能になりました。

  ・古坊中ルート

  ・杵島岳・往生岳ルート

  ・烏帽子岳→湯の谷ルート、地獄垂玉ルート、草千里ヶ浜ルート

  ・倶利伽羅ルート 火口から1km圏内の砂千里ヶ浜や中岳までは行けません。

  ・行儀松ルート 火口から1km圏内の砂千里ヶ浜や中岳までは行けません。

  ・高岳→仙酔尾根ルート

  ※【高岳→日ノ尾尾根ルート】は通行困難な箇所があるため登ることはできません。

登山道規制状況図(レベル2では黄色の部分は立入禁止です。)

 

『阿蘇中岳警戒情報』→阿蘇市役所ホームページhttp://www.city.aso.kumamoto.jp/

 

観光や登山を楽しめる場所が増えました~♪

気温が下がってきて、やっと阿蘇に冬がやってきた感じです、上着を持っていざ阿蘇へ(^.^)

ページ先頭へ↑

2015年10月26日ススキまっ盛り!九州自然歩道を歩いてみませんか?【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

スッキリとした秋晴れが続いていますね!山歩きにはもってこいの季節です♪

さて今回は、九州本土をぐるりと1周する『九州自然歩道』について紹介します。ぜーんぶを歩くと2,937km!家族向けのハイキングから本格的な健脚コースまで、様々に自然を楽しむことができます。

阿蘇地域においても、菊池渓谷から内牧-一の宮-中央火口丘-高森を経由して南外輪まで設定されています。

今回はこのうち、南外輪の「清栄山から高森峠」を紹介します。

 

まず「清栄山」。黒岩峠から往復1時間程度のお山、道は歩きやすいが、急坂が3度ほどあるのでゆっくりとマイペースで(一緒に歩いた方は「胸突き八丁」と言ってました)!山頂まではちらちらと南郷谷や南外輪が見え、「カルデラ」を感じることができます。

山頂に着くと、眼前に根子岳・高岳・中岳が現れ、周囲はほぼ360°の視界で、祖母山・くじゅう連山・高千穂・・・ホントに遠~くまで見渡せます。

南郷谷の風景 清栄山山頂

 

しかも、山頂近くには大きな岩があり、よ~く見るとそこには「古代文字」が残っているのです!磁場も強いらしく、方位磁石もくるくる回っちゃいます!不思議岩です。

 

清栄山を下りて、正面の牧野道(放牧地なのでゲートあり)を入るとそのまま高森峠へ歩くことができます。ゲートを入ると草原が広がっていて、コンクリートの舗装路(牧野道)と草原の中を歩く歩道と2パターンありました。せっかくなので草原の中を歩いてみると、歩道というより牛道(牛が歩いてできた道)を歩く感じ・・・少ししゃがむと牛目線になるので、何となく牛の気持ちに近づける気がしました。

ウメバチソウ、リンドウ、ヤマラッキョウ、センブリ、ナンバンギセル・・・秋の花にも出会います!

 もちろん牛もいて「どなた~?」って感じで近づいてきました!

   

     リンドウ           ウメバチソウ         ヤマラッキョウ

 

牛やススキ、秋の花を眺めながら進むと、一旦植林内を歩きますが、高森峠が近づくと再度草原に出ます。こちらの草原では、カワラヒワやノスリがせわしく鳴いていました。

帰りは草原ではなく牧野道を歩いて、行きとは違う景色、違う牛にも遭遇し、楽しめました~♪

 高い空に鱗雲、フワフワ揺れるススキ。とてもすてき!

 

オプションで・・お時間があるなら、「高森殿(どん)の杉」にも寄ることができます!

かつての高森城主が祀られている場所ですが、なんとも不思議な空間。ここだけ別世界、凜とした空気に包まれています。

 高森殿の杉

 

阿蘇カルデラ、五岳、牛、草原風景、草花、かつての高森城など、阿蘇の自然とちょこっと歴史にも触れながら楽しめる自然歩道です、阿蘇の南外輪を歩いてみませんか?

 

*ご参考までに!九州自然歩道のホームページ→ http://www.kltf.info/

 お住まいの近くにも自然歩道があるかもですね。おすすめコースや踏破証などの情報も掲載!

ページ先頭へ↑

2015年09月28日阿蘇中岳噴火のその後【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

阿蘇の草原ではススキの穂が出はじめ、風にゆっさゆっさと揺れています。

 米塚もすっかり秋の装い

.

秋の大型連休前の9月14日(月)、阿蘇が全国放送されました!ご存じの方も多いと思われますが、阿蘇の中岳が噴火しましたね。

午前9時43分の噴火時は、火口から5kmほどの場所で作業中でしたが・・・ゴウゴウと上がる黒煙、噴火の音、山肌を下りてきそうな噴煙、とても目に焼きついています。もの凄い光景だったので、山上にいる防災関係者や観光業で働く方々、観光客などに『逃げてっ!!』と祈る思いでした。

.

今回の噴火により噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」→「3(入山規制)」に引き上げられ、その後、道路規制や対策本部の立上げ、登山道規制などを関係各所で対応しました。幸いにも人的被害はありませんでした。

  

.

ちなみに、地元のおっちゃんは・・「こんくらいの噴火は昔はいつでんありよったばい!」と冷静でした。

.

※道路・登山道規制情報や観光地の状況についてはこちらをご参考下さい。

  熊本県ホームページ http://www.pref.kumamoto.jp/Default.aspx

  阿蘇市ホームページ http://www.city.aso.kumamoto.jp/

.

連休中は好天が続き、まさに行楽日和!噴火の影響がどうかなぁと思い、草千里ヶ浜、大観峰、阿蘇神社周辺など・・・を少し回ってみましたが、どこも観光客が多くて一安心(^.^)

.

キラキラのススキ、雲海、秋の草花、外輪山のトレッキング、紅葉、黄金色の田んぼ、フルーツ、温泉・・・そして、噴煙を上げる阿蘇山の風景!秋が深まるにつれ、魅力たっぷりの阿蘇です。皆さんも遊びに来て下さいね~♪

ページ先頭へ↑

2015年09月04日阿蘇の草原の「健康診断」! 地元の子どもたちが調査しました。【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

この夏、16年ぶりに大型台風15号が熊本に上陸し、各地で大きな災害が出ています。阿蘇でもハウスが歪んだり、看板が壊れたりしていました。果実や米が実る時期でもあり収穫などに影響が少ない事を祈るばかりです。被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

.

.

さて、夏休み中に、草原の生物多様性を評価する「調査マニュアル」を使って、牧野組合の方々や地域の子どもたちを対象に、学習会を開催しました。この「調査マニュアル」では、草原の生物多様性を点数化し、健康状態のチェックをすることができます。

.

.

調査区1:採草地として利用している

.

.

調査区2:野焼きだけを行っている

.

阿蘇市内の牧野にて地域の小学生10名と草原アドバイザーなど約20名で、「北外輪山地域(採草型草地)」マニュアルを使って、条件の違う2つの調査区(「採草地」と「数年前に採草をやめて、今は野焼きだけ」)を設定し、それぞれ2ヶ所の調査枠を設け、草丈や植生の違いを見ながら観察を行いました。

.

.

専門の講師と草花を探しました

.

.

マニュアルを見ながら草花の同定

.

.

子どもたちは、最初は戸惑っていましたが、草花を見慣れてくると、隠れているものも見つけられるようになって、葉っぱの形やつき方なども興味を持って聞いていました。

また、調査の他にも筑後川の源流で水遊びをしたり、虫や動物の痕跡を見つけたり、草花の名前当てクイズでは、10数種類もあった草花の名前をみんな答えられるようになりました。

.

肝心な草原の健康状態は、採草地はいずれも"最高の状態"となり、野焼きだけの所は"最高の状態"と"まあまあ"といった結果がでて、よく手入れされているということが分かりました。

.

.

阿蘇草原の生物多様性評価用調査マニュアルとは

.

平成22年から九州地方環境事務所が取り組んでおり、阿蘇郡市内の牧野を「北外輪山」「南外輪山」「中央火口丘」「波野村・高森町」などの6つの地域に分け作っています。「採草」、「野焼き」、「放棄」などの草原の管理形態によって見られる植物が異なるため、それぞれの管理により増えてくる植物を指標種とし各6種類を選定したものです。現在、5つの地域のマニュアルが完成しています。

.

.

.

植物図鑑の例

.

<調査の流れ>

■調査目的:牧野内に生えている18種類の植物を探して、草原の健康状態をチェック。

.

■調査時期:8月上旬~9月上旬の盆花の咲く頃

.

■調査場所:牧野の中で草原の健康状態を知りたい場所を2ヶ所選ぶ

.

■調査方法:・草原アドバイザー(専門の講師)と同行し、周辺の草原の様子を観察し、記録シートに記入する。

・3m四方の調査枠を2ヶ所設置し、見つけた植物をチェックする。

.

■調査する種

A採草していると増えてくる6種

 (アソノコギリソウ、オミナエシ、他)

B野焼きだけしていると増えてくる6種

 (ハバヤマボクチ、オオアブラススキ、他)

C放棄してしまうと増えてくる6種

 (クマイチゴ、スイカズラ、他)

の計18種類を指標種として選定

.

■採点:上記の項目に該当する植物の種数を書き(上限あり)、それぞれに点数をかけ、たしたり引いたりして合計点を出すと調査した場所の健康状態がわかる。

.

.

上記の他にも、西原村にて牧野組合の方々が自主的にマニュアルを使った調査に取り組まれました。

牧野組合のみなさんにも活用してもらうことで、植物も覚えられ、数値化することで牧野の状態を実感することができるので、ぜひ取り組まれてみてはいかがでしょう!

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ