2021年3月
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2021年03月27日やんばる国立公園でよく見かける工作物は...?【やんばる地域】
やんばる 大嶋優希
はじめまして。
ご挨拶が遅くなりましたが、R2年8月からやんばる自然保護官事務所のアクティブレンジャーに着任しました、大嶋優希です。
出身は栃木県で、大学と大学院では、やんばる地域の森林について研究していました。R3年4月からは移住歴7年目に突入します。これからはアクティブレンジャーとして、地域の皆さんと一緒にやんばる地域を支えていけるよう日々努力していきますので、どうぞよろしくお願いします!
私の主な担当業務は国立公園関係なのですが、
先日、国立公園内の巡視(パトロール)をしていたら、こんなものを見つけました。
▲与那覇岳頂上付近に設置されていた工作物
与那覇岳を訪れた記念やルートの目印に付けられたものでしょうか...?
実は、やんばる国立公園の巡視中に見かける工作物で一番多いのは、このようなビニールテープです。
本来であれば、国立公園内でこのような工作物を設置するには自然公園法に基づいた許可を受ける必要がありますが、まだまだ自然公園法が浸透していないのか、このような許可を得ていない工作物はなかなか減りません。
物を残していく前に、その場に残していったものが、5年後、10年後どうなるのか、周囲の風致景観にどのような影響を及ぼすのか考えてみてください。特に、ビニールテープのような自然に分解されない物は、ずっとこの土地にゴミとして残り、いつか動物が間違えて食べてしまう可能性もあります。
やんばるの動植物と人間が良い関係でありながら、この素晴らしい自然をこれからもずっと残していけるよう、訪れた際は物を残さず楽しんでいってくださいね。
魅力が沢山なこの土地で、みなさんが来てくれるのをお待ちしています。
2021年03月25日あれから1ヶ月以上たった上段の野の今。【平戸・九十九島地域】
西海国立公園 溝口恵美
こんにちは!佐世保自然保護官事務所の溝口です。
突然ですが、まず初めにこちらの画像をご覧ください。
これは、今年の2月14日に平戸の上段の野の野焼き作業後の草原です。
(野焼き作業については、こちらをクリックしてご覧ください。)
http://kyushu.env.go.jp/blog/2021/02/post-704.html
さあ!あれから1ヶ月以上たった今、上段の野はどんな姿になっているでしょうか!?
3・2・1
ジャジャーン!!!!!
一面真っ黒こげになった草原も、今は新たな命が芽生え始め、緑が蘇ってきています。
たった1ヶ月少しで、芽を出し花を咲かせていた植物をご紹介します。
▲スミレ ▲キジムシロ
▲アザミ ▲ホタルカズラ
▲ヒメハギ ▲カタバミ
可愛らしい小さな植物を確認できました。その中でも、興味深い植物を見つけました。
▼ナツトウダイという植物です。
全体的に緑色をしているので、初めはこの花の開花に全く気付くことが出来ませんでしたが、
ハエのような虫が止まっていたので、気付くことがしきました。(ん?ハエって蜜吸うのかな。。。)
しかも、面白い花の形、成長の仕方をしているのです!
▼花を近くで見てみると、このような形をしています。
中央にあるのが花の役割を果たすところです。それぞれの部位を説明すると、
1苞(ほう):これは葉のようにみえて、実は葉ではありません。花を包んでいたもので、
がくのような、葉が変形した部分をいいます。
2蜜線:中央の手裏剣のような部分で、これにハエが寄ってきていたと思われます。
3おしべ:花粉を作る部位。
4めしべ:受粉する部位。
5子房:受粉が成功すると、種子を作る部位ができます。
▼全体像もまた面白い
地面に近いところから説明すると、
Ⅰ:まず茎にたがいちがいに葉をつけます。(互生)
Ⅱ:次に、茎囲むようにぐるっと5枚の葉をつけます。(輪生)
Ⅲ:輪生した葉の中央から5又に分かれて茎を出します。
Ⅳ:そして、上記で説明した花の部分がでてきます。
Ⅴ:それにまた2又に分かれて茎を出し、同じように花をつけます。
とっても面白いですよね!
周りをよく見ると、たくさんのナツトウダイが生育していました。
ナツトウダイは、九州から北海道までの広い地域で見ることが出来るそうです。
春はまだ始まったばかり。この後も次々といろんな花を観察できそうです。
これから先も、上段の野の観察を続け、季節による変化をたのしみたいと思います。
2021年03月22日屋我地のアジサシ2020
やんばる 佐藤 裕樹
こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐藤です。
7月から屋我地(国指定鳥獣保護区)のアジサシ類を担当することとなりました。
海鳥の美しく洗練された形と優雅でダイナミックな飛翔には心を奪われるものがありますね。
遅くなってしまいましたが、2020年のアジサシについて調査と活動のご報告です。
今シーズンの幕開けは5月10日頃でした。
その時の記事はこちら→ http://kyushu.env.go.jp/blog/2020/05/2020.html
○アジサシ類の調査報告
屋我地のアジサシ類調査は6、7、8月に1回ずつ、計3回実施しています。
その時の調査結果です。
過去5年の記録と比較してみました。
・6ー8月調査の結果
エリグロアジサシの調査結果
エリグロアジサシの調査結果です。
2020年は合計でのべ72巣(6月15巣、7月57巣)を確認しました。直近5年の中では最も多くの巣が確認され、記録のあるなかでも7月にこれだけの巣が確認されたのは過去最高です。そのうち、7月にヒナを1羽、幼鳥を11羽、8月にヒナを1羽、幼鳥を9羽、確認することができました。確認した巣に比べてヒナや幼鳥の確認数が少なくなったのは、調査の時に波が高く、アジサシたちが繁殖している岩礁を細かく確認できなかったことが要因と思われます。実際はもう少し、巣の数も多いかもしれません。また、例年は8月に古宇利大橋の周辺で長旅に備える親子が確認されますが、今年は確認されませんでした。鳥獣保護区管理員さんの熱心な観察により、子育ては順調に進んでいたことを確認していますので、こちらが把握していない場所にいたのかもしれません。
ベニアジサシの調査結果です。
2020年は屋我地鳥獣保護区内での繁殖は確認されませんでした。6月に成鳥が数羽いたものの、昨年に繁殖が確認された岩礁も含め他に姿はありませんでした。しかし8月の調査では、鳥獣保護区の近くにある養殖用の生簀周辺に約180羽のアジサシの仲間が忽然と現れました。なんと!そのうち120羽ほどはベニアジサシの成鳥と幼鳥でした。どうやら屋我地ではないどこか周辺で、繁殖をしていたようです!
2020年のアジサシたちの繁殖結果をまとめると...
●エリグロアジサシ
過去最高の営巣数を確認しました。繁殖も順調に進んでいたため、それなりの数の幼鳥が巣だったと思われます。
●ベニアジサシ
屋我地での繁殖は残念ながらありませんでした。ただし8月に親子が確認されたことから、周辺での繁殖が考えられました。
2020年はエリグロアジサシの巣立ちした幼鳥たちを把握することはできませんでしたが、
営巣数や観察の結果から、それなりに成功をおさめたのではないかと考えています。
その要因を考えてみると2つのことがあげられます。
1)繁殖岩礁への人の上陸がなかった
過去には多くの巣が確認され繁殖が順調でも、たった一度の上陸によって全滅してしまう例がありました。釣りやマリンレジャーをする方の協力あっての成果です。感謝いたします。今後ともご協力をよろしくお願いいたします!
2)繁殖のタイミングと台風の襲来がうまくズレた
屋我地で繁殖するアジサシたちですが、台風による高波で岩礁ごと波をかぶってしまい失敗するケースもありました。今シーズンは長雨による影響はあったかもしれませんが、台風が直撃しなかったことが幸いしました。
○アジサシ類に関する活動
また今年は新型コロナウイルス感染症のため、例年通りの活動が制限されるなか、県内での感染が落ち着いたタイミングで、感染症対策に留意しながらひるぎ学園5年生のみなさんとアジサシ観察会を行いました。
あと2ヶ月もすれば、屋我地にアジサシたちが戻ってきます。
次のシーズンはどうなるでしょうか。
今シーズンは屋我地周辺でベニアジサシが繁殖している可能性もみられたことから、
アジサシの群れを見た!、○○島の周辺で見たなど情報がありましたら、ぜひご一報ください。
そして彼らアジサシたちが安心して繁殖していけるように、
みなさんのご協力をお願いいたします。
アジサシたちの飛来を楽しみに待ちましょう!
2021年03月17日カンムリワシ交通事故防止の活動【石垣地域】
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本
最近の石垣地域は、夏目前の過ごしやすい気候が続き、天気の良い日は、少しの間で日焼けしてしまう3月となりました。
また、カンムリワシにとっては、求愛や巣作りなどで行動が活発的になるシーズンを迎えています。特に雨が降った後は、カンムリワシのエサとなるカエルやミミズなどが道路上に轢かれて死んでいることも多く、轢かれて死んでいるエサを求めて道路沿いに現れたカンムリワシが交通事故に遭うケースが、例年多発するシーズンでもあります。
令和2年(2020年)のカンムリワシの交通事故件数は石垣島で5件、西表島で5件、合計10件でした。そのうち7件(石垣島3件、西表島4件)が死亡しています。新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し、交通量も減少した時期もありましたが、近年のカンムリワシの交通事故件数は、ほぼ同数で推移しています。
▲令和2年(2020年事故件数)石垣島におけるカンムリワシ運転注意マップ
今回は、地元でカンムリワシの保護活動や普及啓発活動を行っている民間団体のカンムリワシ・リサーチさんや関係機関と協力しながら、カンムリワシの交通事故が多発する道路で、カンムリワシの交通事故を1件でも減らしていけるように、通行するドライバーさんに注意喚起する活動を2回に分けて実施しましたので、報告したいと思います。
▲1回目の注意喚起活動(名蔵湾沿いの県道)
1回目の活動は、警察署や石垣市役所の方など関係機関と協力しながら、青空の下、ドライバーさんに呼びかけを行いました。
▲2回目の注意喚起活動(於茂登岳に近い県道)
2回目の活動は、長年野鳥観察を続けている小学校の児童や先生と協力して実施しました。「いきもの注意」「いそがず」「ゆっくり走ろう」と書かれたメッセージボードを掲げ、車を運転されるドライバーさんの中には、スピードを控えてくれるドライバーさんもいました。
現在、カンムリワシ交通事故多発地帯「あぶない!」と書かれた移動式の看板をカンムリワシの多発する道路にも設置して注意喚起を行っています。
▲カンムリワシの交通事故防止移動式看板
カンムリワシは、低空飛行で道路を横断することもあるので、野生動物の急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるよう、余裕をもったゆとりのある運転にご協力お願いします。
2021年03月15日春の訪れを知らせてくれる生きもの【平戸・九十九島地域】
西海国立公園 溝口恵美
こんにちは!佐世保自然保護官事務所の溝口です。
春の訪れ告げる鳥たちがさえづり、過ごしやすい季節となってきました。
事務所のある合同庁舎に新しく植えられたソメイヨシノの花が開花しています。
たくさんの刺激を受けてきたのか、他のソメイヨシノよりも開花が早く、一足早く春を楽しませてくれています。
▲合同庁舎横のソメイヨシノ
他にも、春の訪れを感じる出来事がありました。
皆さん、ミズクラゲという生きものをご存じですか?春に出現するクラゲで日本近海でも最も普通に観察できるクラゲです。
ミズクラゲと言えば、四つ葉のクローバーみたいな傘模様があり白く、たゆん・たわんとのんびり遊泳する姿がとても可愛らしく思えます。
▲ミズクラゲ
そのミズクラゲが、九十九島パールシーリゾート内のヨットハーバーのある港に、たくさん漂っているのを発見しました。あまりにもたくさんの数に驚き、夢中になってシャッターを切りました。
▲ビジターセンターのスタッフがたくさん出現しているミズクラゲ
を防水カメラで水中から撮影しようとする様子
九十九島の海(特にパールシーリゾート周辺の海)は、リアス式の入り組んだ地形で、対流が緩やかなこともあり、100種類以上のクラゲが出現しやすい環境にあるといいます。
遊泳力がほぼないクラゲは、流されて九十九島の海に集まってくるのです。
ここで少しミズクラゲについてお話しします。
クラゲの生態はとても面白く、皆さんがよく見ているクラゲは成長の段階で大人になった姿なのです。
▲ミズクラゲの成長による変化「生活史」
ミズクラゲは12月頃にエフィラ(クラゲの赤ちゃん)から成長し、春先の3月下旬頃には大人の姿となり九十九島の海でも出現するようになります。5月頃には30センチ程まで成長し、メスは卵を持ちその後、不思議なことにぱたっと姿を見せなくなります。パールシーの水族館のクラゲ担当の方に伺いましたが、その後の行く末はわかっていないそうです。しかし、また春がやってくると少し小さめのミズクラゲが九十九島の海に現れるのです。まさに春の訪れを知らせてくれる生きものですね。
私はまだ、ミズクラゲしか観察できていませんが、九十九島の海では今まさに多くのクラゲを観察できる時期だそうなので、発見したらまたお知らせしたいと思います。是非、ご自身でも足をお運びいただき、様々なクラゲをさがしてみませんか?
2021年03月01日国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター20周年記念WEB配信イベントのお知らせ【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 田村彰帆
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。
石垣自然保護官事務所の田村彰帆です。
今回は、どなたでも参加できるWEB配信イベントのお知らせです。
以前にもご紹介したとおり、環境省「国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター」は2000年5月12日の開所より20周年を迎えました。
これを記念して3月6日(土)、イベント「サンゴSHOWおうちでカフェ~サンゴ礁と歩んできた20年~」を無料WEB配信します。
国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで行われてきた20年の取組み紹介や、サンゴに詳しい琉球大学名誉教授の土屋先生&サンゴ・サポーターのきいやま商店によるトークセッション、水産技術研究所の名波さんによる講演「サンゴは魚とお友だち!?~サンゴと生き物のつながり~」、きいやま商店によるミニライブ「サンゴSHOW TIME」など内容は盛りだくさん!
おうちでお好きなドリンクでも飲みながら、カフェ気分でご参加ください。
地元小学校の児童が、サンゴ礫を使って作成した当センターのリニューアル看板も披露します。
▲現在の当センターの看板
開所3周年から、強い日差しや台風に耐えてきたので少々年季が入っておりますが、修復を重ねて使用してきました。
さて、どんなステキな看板に生まれ変わるのでしょうか。楽しみです。
みなさまのご視聴お待ちしております!!
<会場URL・QRコード>
※外部サイトに移行します
こんにちは。くじゅう事務所の大島です。
環境省のオフィシャルパートーシップでもある立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生に、ARの仕事について説明を行いました。
くじゅう事務所は、上を見れば三俣山、見下ろせばタデ原湿原と最高ロケーションとなっていますので、事務所周辺を散策しながらAR業務について、4つのポイント(見る、学ぶ、歩く、話す)を元に話しました。
当日は天気も快晴で散策日和。
まず始めに、タデ原湿原へ。
とその前に、橋の前でSTOP!ここで1つ目、よく見る!
「ふむふむ。いい橋ですね」という話しではなく、阿蘇くじゅう国立公園には、環境省が管理する構造物や管理道等があり、長者原VC、また園地やトイレ、タデ原の木道などもこれにあたります。細かく言うと管理する物はまだまだたくさんあるのですが、こういった物に危険箇所がないか点検が必要となってきます。日々の巡視でもそうですが、特に大雨や台風後には壊れていないか、危険ではないかと点検が必要です。危険な箇所を発見した際には、管理官に報告、その後の対応を検討しています。これが1点目よく見る!
次はタデ原湿原へ。
タデ原湿原は毎年春に行われる野焼きによって維持されています。
この草原の景色は、3月末に行われる野焼きによって、真っ黒な大地へと変わります。
野焼きを続けていくことで維持される草原ですが、野焼きを行う準備として、延焼を防ぐため森林や建築物との境界に防火帯を作っています。この作業では、斜面の草刈りなどだけではなく、輪地焼きと呼ばれる防火帯に火を入れる作業もあり、多くの労力が必要となります。今後こうした人材をどう確保し、維持していくかという課題があります。
また、昔は、牛馬の餌や敷藁、茅葺き屋根等に使われてきた草原ですが、現在は茅葺き屋根や牛馬を飼う農家の方も減少し、この草原をどう利用するかは草原の保護と平行して草原維持の課題の一つとなっています。
熊本市内出身の私自身こういった事情は、くじゅうでARをするまで全く知りませんでした。日々仕事をしていく中で、学んだことがほとんどです。こういった事を知った上で、国立公園の保護と利用について、業務の中で関わっていくことが多かったので、まずは地域についてよく学ぶことが大切です。2点目のよく学ぶ!
タデ原湿原を抜けると坊ガツルに向かう登山道の登山者カウンターが見えてきました。ここでは環境省の管理する登山道について話しをさせて頂きました。
この先、坊ガツルに向かう登山道含めて、環境省が管理する登山道がくじゅう連山にはあります。日々巡視をおこない、不具合があれば管理官と相談して対応していくというのも大きなくじゅうARの仕事です。
山に行くとなると1日がかりですので、事務所で何か聞かれたときにすぐに現場に行ってみてくるということが出来ません。ですので、私の場合は、何か聞かれてもその場で応えられるように、巡視時に頭と感覚、戻ってからの報告書で、しっかり覚え、書き残すように意識していました。
特に今年は7月に豪雨もあり、くじゅう連山でも被害がでた登山道がありました。この際に地域協議会と連携をして情報収集のために山に入ったのですが、直轄路線を含め普段、登山道を歩いていたため迅速に危険箇所の抽出が行えたかと思います。3つ目はよく歩く!
最後にタデ原湿原内のオオハンゴンソウ(特定外来生物)が繁殖していたエリアに行きました。
写真ではタデ原湿原の他の場所と変わらないように見えますが、数年前まではオオハンゴンソウが繁茂していました。この場所からタデ原湿原にこれ以上オオハンゴンソウを入れないように、地元自然保護団体の方々が駆除を行っており、近年植生が戻りつつあります。駆除については、こちらに過去記事があります。
https://kyushu.env.go.jp/blog/2017/08/post-359.html
なんとこの日は、この自然保護団体の方が、野焼き前のオオハンゴンソウエリアの作業に来られていて話しを伺うことが出来ました。業務を行っていく上で、地域の方々と協力して行っていかなければ出来ないことはたくさんあります。このオオハンゴンソウは、根絶が難しいと言われる中、地域一体となって取り組んだ結果、少しずつ効果が見えてきました。4年前の着任した夏、黄色の花が咲いていたあの風景からすると見違えるようです。
ARは地域の方と現場で共に汗を流す機会が多いので、活動を通して地域の方々と交流を持ち、話しを伺い、今後の課題など管理官と検討していくことはARの大事な仕事の一つです。4つ目は地域の人や管理官とよく話す!
天気にも恵まれ、あっという間に時間となりました。
今年でARの仕事は最後となるのですが、4年間を振り返ると、毎日通勤して、くじゅう連山のそばにいたからこそ見られた景色がたくさんありました。
通勤途中に出会ったフクロウやオオルリ、雲海。大船山から見渡すくじゅうの山々。野焼き後の新緑に包まれる草原。紅葉色づく黒岳。荒天後の澄んだ空気に広がる阿蘇くじゅうの景色。
4年間くじゅうにいて、振り返り、ここは自分にとって好きな場所なんだなということを改めて感じました。ですので、1度来た方も季節を変えて、時間を変えてまたきてもらえたらいいなと思います。