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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2018年8月

20件の記事があります。

2018年08月24日夏の夜はシカウォッチング 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 えびの 廣澤 順也

霧島錦江湾国立公園「霧島」地域を担当するえびの管理官事務所です。

夏休み真っ最中の8月8日の夜、えびの高原で、小中学生向け「第11回さわやかサマースクール」

(主催:さわやかサマースクール実行委員会)の一環である「星空アドベンチャー~星と動物と昆虫と」に講師兼ガイドとして参加してきました。

この教室は、環境省えびの管理官事務所、えびの市観光商工課、自然公園財団えびの支部の3団体で担当する珍しい形式です。

今回は、「えびの高原の野生動物を見てみよう!えびの高原のきれいな星空を見ながら、どんな生物が生息しどんな活動をしているのか体験してみましょう。今年はライトトラップもあるよ」と題する3時間コース

例年、宮崎・鹿児島県内からの参加者がほとんどなのですが、今年はなんと東京都三鷹市から!

なんでも夏休みはずっとえびの市のおばあちゃんの家に遊びにてきているとか。

スケジュールは、まずえびのエコミュージアムセンター館内で、自然解説員から国立公園とえびの高原の成り立ちについて解説を聞き、火山について新燃岳から飛んできた噴石の実物を見ながら30分ほど学習しました。

そして20分間は私の担当で、プロジェクターで写真と動画を見せながら、高原に生息する動物についてのお話をしました。その一部はこんな感じです。

プロジェクターでシカ解説

さて、シカはどの位の大きさでしょうか?

この質問、意外と答えるのは難しい! 野生動物は間近で計ることはできないですから。

頭胴長130~160cm、肩高約83~86cm、体重:オス約85kg、メス約50kgと言われていますが、

背の高さ(肩高)なら自分の背の高さと比べられるので紹介してみるとホンシュウシカ

ホンシュウシカ(本州・中国・九州地方)背の高さ80センチ、体重90キロ

エゾシカ
エゾシカ(北海道)背の高さ100センチ、体重120キロ

ホンシュウシカより一回り大きいです。(C)J.Hirosawa

ヘラジカ

ヘラジカ(アラスカ)背の高さ200センチ、体重500キロ

世界最大のシカ。(C)J.Hirosawa

ずいぶんと大きさ違いますね、では、シカの仲間は、こんなに大きさが違うのはどうして?

角が生えるのは、オスor メス? シカの足跡は?シカの得意技は?食べ物?

それから霧島山周辺には、シカ以外にも、アナグマ、イノシシ、タヌキ、ネズミ等たくさんの野生動物が暮らしていることを、えびの高原で撮影した写真を通して紹介しました。

最近は写真よりも動画の方が子供たちの反応がいいです。(撮るのは大変なんですが!)

館内での説明が終わって、ふと外を見ると、久しぶりの真っ赤な夕焼け空!

今年の夏はえびの高原ではあまり星空が見られなかったのでなんだか期待できそう。

7時40分、いよいよ二班分かれて探検開始!

暗闇の中恐る恐る付いてくる子供たち。5分ほどのところにある木道の上でライトを消してもらいます。

ほんのしばらくすると、「あれっ、ライトがなくても見えるよ!」

ライト付けて
そうなんです、暗くても見えるんです。

「そのまま耳を澄ませてごらん、どんな音が聞こえるかな?」遠くから「ゴー」と硫黄山の噴気の音が聞こえます。まさに地球の鼓動です。足下からは「チョロチョロ」と小さな湿地の中を流れる、、水の音が...暗闇では、聴覚がフル活動していろいろな音が見えてきます。

シカ探し開始
さて、いよいよシカウォッチング! 

ライトをススキの原っぱに向けてみると、小さな二つの目が光りました、シカさんの目にライトが反射しました!「いた!いた!」小さな歓声があがります。でもシカさんはびっくり慌てて逃げ出します、でももう2頭、ススキの原っぱの中で草を食べていました。

暗闇に目が慣れてきたら、もう怖くないですが、けがをしないようゆっくり歩いて芝生の広場にやってきます。今度は真上を見てみます。さっきまで見えていなかった星の輝き、星空の中を飛ぶ飛行機の点滅が見えます。「飛行機って結構早く飛ぶんだね!」。普段灯りが多い所で生活していると気づかない事です。

おどろきはまだ続きます。駐車場の草地、ここはよくシカの群れがいるところなので期待できそう。

ライトを照らすと3頭発見!シカたちは慌てて奥に走っていきます。そ~と近づいてみると、

暗闇の中に光る目が一杯!1,2,3,4...7頭、いや8頭いました!大感激!


写真の赤丸のあたりにいるんです!

シカたちは暗闇の中でモグモグタイム。突然現れた人間を気にしつつも食べ続けてました。

たくさんのシカを見て大満足のうちに、エコミュージアムセンターに戻ってくると

なにやら明るい電灯が輝いてその周りをたくさんの虫が飛んでいます!これがライトトラップ!

ライトトラップ

昆虫博士の職員の解説。夜に飛ぶカゲロウや蛾だけでなく、セミ、トンボも集まっています。えびの高原はアカマツが多く虫の種類は少なく、もう少し山を下ると原生林の森が広がるのでもっとたくさん集まるそうです。といってもライト周りに集まり飛び回る蛾に子供たちは悲鳴をあげるも、そのうち女の子は、職員が差し出す昆虫を触っているけど、男の子はライトから離れて見てるだけ...頑張れ男子!

時間はあっという間に9時になり、3時間のエコツアー「星空アドベンチャー~星と動物と昆虫と」が終了!良い天気(暗闇?)に恵まれタイトル通りに、星と動物と昆虫とすべて見る事ができました。霧島錦江湾国立公園では、こうした自然体験ツアーを季節毎に提供できるよう関係者が準備中です、ご期待ください!

*最後に夜のシカは写真ではよく分からないので、8月11日の山の日に撮影した一枚を公開。

 まだ小さな子鹿の側にぴったりついて離れない若い雄のツーショット。しっかりもののお兄さんです。

若い雄と子鹿

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2018年08月23日黒島~星空観察会のお誘い~【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様こんにちは

先週は雨が続きましたが、今週は夏らしい晴れとなった石垣島からお送りしております。

さて、今回は先日黒島に訪れた際の様子をお伝えします。

黒島は八重山諸島の中の一つで、人口よりも牛の数の方が多いという、牛の牧畜が盛んな島です。

高低差が少なく、島全体に放牧地や牧草地が広がっており、一日もあれば自転車で島を一周できるくらいの大きさです。

黒島は全域が西表石垣国立公園に指定されており、北部を除く周囲の海は海域公園地区に指定されています。

中でも仲本海岸は黒島でも数多くの人が訪れる人気の海岸です。

人気の理由のとしては、ビーチからスノーケリングで泳いで行くとすぐに美しい海中景観が広がっているからでしょう。

コモンサンゴの仲間などの多くの種類のサンゴを観察することができ、それに併せて多くの魚たちも観察することができます。

但し、仲本海岸は満潮から干潮に向かうときや干潮から満潮に向かうときに強い潮の流れが発生するため、スノーケリングをする際はライフジャケットの着用や2人1組で泳ぐなどの安全対策をよろしくお願いします。

また、日によっては遊泳禁止の場合もありますので、詳しくは竹富町HPをご覧下さい。

<竹富町 黒島仲本海岸遊泳情報:https://www.town.taketomi.lg.jp/topics/1531796930/

そんな黒島指折りの人気スポットである仲本海岸より北に位置する宮里海岸の手前には、黒島ビジターセンターがあります。

この黒島ビジターセンターは、国立公園の自然を守りながら、自然とのふれあいの場として広く利用していただくため、黒島の自然や歴史、文化などの資料を展示する等の利用拠点施設として設立しました。

環境省を事務局とし、竹富町、沖縄県と地元の方々等を含めた"黒島ビジターセンター運営協議会"が運営を行っています。

今回、黒島ビジターセンター運営協議会では、9月1日(土)に「星空観察会in黒島」を開催します。

八重山は、本土では見ることの出来ない数多くの星を見ることができ、今年の3月に西表石垣国立公園は、「ダークスカイ・パーク(星空保護区)」に国内で初めて認定を受けました。中でも黒島は、周囲にさえぎるものがなく明かりも少ないため、星空を観察することにとても適しています。

今回の観察会では、前石垣島天文台所長の宮地竹史氏を講師としてお招きします。専門家の解説を聞きながら、星や星座について学ぶとともに、黒島ビジターセンターの展示も楽しんでいただければと思います。

多くのみなさまのご参加、お待ちしております。

この機会に黒島に宿泊して、黒島の魅力を満喫して頂ければ幸いです。

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2018年08月23日身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。「身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~」と題して、身近な在来の生き物や外来種を観察する観察会を811日(土)に開催しましたので、お伝えします。

今回の観察会は、バンナ公園(沖縄県緑化種苗協同組合)、八重山地区小中学校理科教育研究会と共催で、西表石垣国立公園パークボランティアの方にもご協力いただき、一般参加者31名のみなさんにご参加いただきました。

はじめに室内で、身近な生き物の鳴き声クイズを行いました。似たような鳴き声のヤエヤマニイニイとイシガキニイニイのセミの鳴き声を言い当てられたお子さんもいたりして、すごくびっくりでした。また、石垣島で増えてしまい生態系に悪影響を及ぼしている特定外来生物のオオヒキガエルの説明を行いました。ペットを飼う前には、しっかりと家族で話合って飼うことなどをお伝えして、外来種を増やさないためにみんなができることについてお話をしました。

▲身近な外来種について事前学習

その後、講師の案内のもと、野外に出て公園内を散策して、見つけた生き物を触ったり、鳴き声を聞いたりしながら、みんなで生き物を探して歩いていきました。

▲野外に出て、公園内を散策

散策コースには、あいうえお順に答えて回るクイズラリーを各ポイントに設置して、身近な生き物のクイズを行いながら、散策しました。

▲各ポイントに設置したクイズラリーの問題を読む子どもたち

公園内に流れる小川には、特定外来生物のボタンウキクサが繁茂していました。参加者のみなさんにはボタンウキクサの葉っぱの感触を調べてもらい、クイズラリーのクイズの問いに答えていただきました。また、子どもたちが石垣島の固有種であるオオハナサキガエルを発見して、みんなで観察しました。大人が歩いても普段見つけられない生き物も子どもはすぐに見つけ、色んな生き物を観察することができ、面白かったと感想をいただきました。

▲見つけたオオハナサキガエルの解説時の様子

▲子どもたちが、大きなナナフシも発見していました。

班になって、侵略的外来種と呼ばれているアメリカハマグルマの根っこ取り競争を行いました。参加したみなさんは、一生懸命にアメリカハマグルマの根っこを引き抜いていただきました。おかげさまで、短い時間でしたが、ゴミ袋3つ分のアメリカハマグルマを抜き取っていただき、楽しく駆除体験を行うことができました。

▲各班でアメリカハマグルマの根っこ取り競争

今回は、親子でたくさん自然にふれあって楽しんでいただき、身近な外来種のことも考えるきっかけになり、すごく有意義な観察会となりました。

夏休みももうすぐ終わりですが、夏休みの思い出に、お子さんを連れてご家族で、身近な自然を楽しんでほしいなと思います。

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2018年08月22日「雄川の滝」霧島錦江湾国立公園編入セレモニ- 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

大隅南部県立自然公園の一部である「雄川の滝」及びその下流の渓谷の95haが霧島錦江湾国立公園の公園区域に810日に編入されたことを記念して、818日にセレモニーを開催しました。

セレモニーにはご来賓の方や環境省、南大隅町などの関係者が参加されました。

地元のねじめ楠龍太鼓の迫力のある演奏や、ご来賓の方々からご祝辞をいただきました。

最後には、「雄川の滝」の霧島錦江湾国立公園への編入を記念して、くす玉の開披が行われました。

        ねじめ楠龍太鼓の演奏(2018年8月撮影)

         雄川の滝編入セレモニー(2018年8月撮影)

セレモニーが開催している中でも多くの方がお越しになっており、雄川の滝が有名になっていると実感しました。駐車場は混雑する場合もありますが、初めての方、行ったことがある方も絶景の雄川の滝でぜひ癒されてください。

        雄川の滝展望所(2018年8月撮影)

         雄川の滝(2018年8月撮影)

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2018年08月22日中学校での出前授業【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。子どもたちは、夏休みですね。今回は、波照間島に行ってきました。

波照間島は「果てのうるま」とも呼ばれ、「うるま」は沖縄の方言で、サンゴ礁を意味します。波照間島の観光スポットである「ニシ浜」の透き通った海は、エメラルドグリーンに輝き"ハテルマブルー"とも呼ばれる美しいビーチです。

*「ニシ浜」は、西表石垣国立公園の海域公園地区にも指定されています。

▲「ニシ浜」の海岸

岩礁には、目の黒いラインが特徴的で全身が白い羽毛で覆われたエリグロアジサシの群れを観察することが出来ました。沖縄には、繁殖のために夏の時期に飛来します。

▲岩礁で観察したエリグロアジサシ

波照間島は、石垣島から高速フェリーで片道約60~100分で到着することができますので、ぜひ、夏休みの思い出にお子さんたちと波照間へいらしてみてはいかがでしょうか。

さて、今回波照間島に伺ったのは、波照間中学校の生徒に夏休みの自由研究のお手伝いとして出前授業を行うためです。出前授業では、外来種についてのお話をさせていただきました。外来種とはどういった生き物なのか、波照間島では生息していないオオヒキガエル、シロアゴガエル(特定外来生物)の生態や鳴き声を説明しました。もしも、石垣島で増えてしまっているオオヒキガエルとシロアゴガエルの鳴き声を波照間で聞いたら、石垣自然保護官事務所まで連絡するようお伝えしました。

外来種のお話のあとは、生徒は、先生が作成したワークシートをもとに夏休みの自由研究のテーマ選びや計画表を悩みながらも自分が興味のあるテーマを記入していました。自由研究のテーマには、雨水のPH調査、アリの生態、釣りで釣り上げた魚の種類、いきもの調べ、洞窟調べなど色々上がっていました。

▲外来種についてのお話

波照間島には、ネズミの駆除を行うために持ち込まれたニホンイタチが生息しており、貴重なキシノウエトカゲなどのトカゲ類が減少しています。もともといなかった生き物が生息してしまうと、もともといた生き物に悪影響を与えてしまいます。いつまでも変わらない波照間の自然環境を守っていくためにも是非、生徒さんたちには、自然環境をテーマにした夏休みの自由研究を行ってもらえると嬉しいなと思います。

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2018年08月20日小値賀島周辺離島における生きもの・地形調査 【平戸・九十九島地域】

西海国立公園 岡山桂

 こんにちは!

 佐世保自然保護官事務所の岡山です。

 

 7/14-15、五島列島小値賀島の周辺に浮かぶ小島に、平戸・九十九島地区パークボランティアのメンバーと共に生きものと地形の調査に行きました。

 平戸市南端の宮ノ浦漁港からチャーター船で出発し、途中に見える野崎島には、先日世界遺産に登録された『長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産』の構成資産「野崎島の集落跡」があります。この島では現在、人が住まなくなったことでシカが増え、シカの食害による裸地化が進み、島の斜面崩壊が起こっています。人と自然の共存が続いてきた土地では、両者のバランスが崩れてしまうと、このように自然にとっての悪影響を及ぼすことがあります。

        野崎島南部                   平島全景

  

 出発しておよそ2時間で到着した平島の北部は火山の隆起によってできたもので、主に玄武岩から成り、南部は火山灰や火山礫などの堆積によってできています。また、島の北側には玄武岩で囲まれて外海と切り離され浅い内海となったラグーンがあります。

     玄武岩から成る平島北部           火山性堆積物から成る平島南部

  

   

     玄武岩で囲まれたラグーン

 

 生きものの調査では、海岸の開発で個体数減少のおそれのあるスナビキソウや鮮やかな青緑色が美しいアヤニシキなど、海岸に生育する多くの植物を確認できました。

        スナビキソウ                  アヤニシキ

  

 当初は平島でキャンプする予定でしたが、熱中症のおそれがあり、有人島の大島へチャーター船で渡り、区長のご厚意で公民館に泊めてもらうことができました。

 

 2日目は小値賀島の北に浮かぶ納島へと渡ると、アコウの巨木が目に入りました。アコウは絞め殺しの木とも呼ばれ、鳥などによって運ばれたアコウの種子が他の木の上に落ちると、元の木を絞め殺すように絡まりながら成長するためそう呼ばれています。

 納島はラッカセイの生産が有名ということなので、ラッカセイ畑を見学しました。道中にはトキワススキも見られました。「ススキといえば秋じゃないの?」と思われるかもしれませんが、このトキワススキは夏に穂を出すのが特徴です。こうして納島での人々の生活の様子や生きものの調査を終えました。

        アコウの巨木                 トキワススキ

 

 今回、平島や納島での調査を終え、島の特徴的な地形が作り出す美しい風景と、それが育む多様な生きものの姿を観察することができました。

 子どもたちの夏休みもあと少しですが、まだまだ暑い日は続きます。水分はこまめに摂り、しっかりと熱中症対策をして、最高にアツい夏を楽しく過ごしましょう!

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2018年08月17日今年のアジサシの様子は......【やんばる地域】

やんばる アクティブレンジャー上開地

こんにちは。

やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。

夏休みももう終わってしまいますね。。

沖縄では6月から8月上旬にかけて、5つの台風が接近、通過していきました。

やんばるの様子をみていると、過去の台風よりも勢力が少し弱いものでしたが、

強い風が吹いたり1日でたくさんの雨が降りました。

この季節は、様々な生きものたちが繁殖期の真っ最中です。

毎年AR日記で紹介している海鳥のアジサシたちも、天気の影響を強く受けます。

〈過去の日記はこちら〉

2017062日 20160915日 20160601 ・20130620

今年のアジサシたちの繁殖はどうだったのでしょうか...。

屋我地鳥獣保護区での活動とアジサシたちの様子を紹介します。

看板設置注意看板

 

 

▲5月中旬、今年もひるぎ学園5年生のみんなとアジサシが繁殖しそうな岩礁に注意喚起の看板を設置しました。

アジサシの繁殖失敗の原因の一つに、実は私たち人間の行動が関わっています。

例えば、釣りやレジャーで繁殖している岩礁に登ってしまうと親鳥が子育てをやめてしまったり、ヒナや卵が夏の強い日差しで死んでしまいます。

他にも、人間が岩礁に残したゴミが天敵のカラスが寄りつく原因にもなってしまうので、

アジサシを知らない人が間違って登らないための注意看板です。

6月ベニアジサシ繁殖岩礁

◀6月中旬の調査。

今年のベニアジサシの繁殖岩礁は、鳥獣保護区から少し離れた場所に決めたようです。エリグロアジサシも一緒に抱卵している親鳥もみられました。 

 

 

7月ベニアジサシ繁殖岩礁 

◀7月中旬の調査。台風が過ぎ去った後も、順調に繁殖が進んでいてヒナに小魚を運ぶ様子も見られていました。潮風の影響なのか、芝が茶色になっています。

 

 

 

7月エリグロアジサシ繁殖岩礁 

◀鳥獣保護区内のエリグロアジサシの繁殖岩礁も順調でした。

この写真は前回(7/20)の日記の

「今月の1枚」です。

ヒナと卵の数をクイズにしていたのですが、皆さん分かりましたか?

答えは、ヒナ3羽、卵1個です。 

 

  

↓左○が卵、右○3つがヒナです。見事に岩礁の模様に溶け込んでいますね。

※写真をクリックすると大きい写真が開きます。

 

アジサシクイズ答え

 

さぁ次の8月の調査では、きっと沢山の巣立った幼鳥が見られるはず!っと、楽しみに船に乗り込みました。

 

ところが......

 

 

8月上旬ベニアジサシ繁殖岩礁 

◀8月上旬の繁殖岩礁。アジサシたちは全ていなくなっていました。

(黄色いロープは注意喚起の看板を付けるためのものです。)

 

いったい何が起きたのでしょうか。

7月末までは、アジサシの群れが岩礁にいるのが遠くからでも見えていました。

前回の調査からこの日までは台風や悪天候になることは無かったので、

もしかしたら、人が近づいてしまったのか、カラスに襲われてしまったのかも知れません。

 

実はこの岩礁は、長時間釣りをするためのパイプが固定されていて、釣り糸のゴミも多い岩礁です。

釣り糸に絡まって死んでいる親鳥も見つかっていて、その側には孵化したばかりのヒナも死んでいました。

 

今年の屋我地周辺でのアジサシの繁殖は、とても残念ですが失敗に終わりました。

かろうじて、別の岩礁1箇所のみで10羽ほどのエリグロアジサシが子育てを続けています。

ですが、ここも釣り人が多い岩礁で、釣り糸が絡まった親鳥が見られています。

 

釣り糸 

◀釣り糸が絡まったエリグロアジサシ。

透明な糸がアジサシの体に巻き付いています。

※写真をクリックすると、大きな写真が開きます。

 

岩礁上の釣り糸 

◀繁殖岩礁を調査すると、たくさんの釣り糸が見つかりました。

 

 

 

 

ベニアジサシやエリグロアジサシは、国内では主に琉球列島で繁殖する夏の渡り鳥なのですが、

全国的に年々数を減らし、今では絶滅危惧種になってしまいました。

その原因を作っているのが、私たち人間の海に対するマナーの悪さです。

人生の先輩方である、おじぃ、おばぁは「昔の海は綺麗だったよー。」と私たちに教えてくれます。

将来私たちが、同じ世代になったときに、「昔も今も綺麗だねー。」と言えるように、

11人が協力できることを発信していきたいと思います。

来年は、アジサシたちの繁殖が成功しますように...。

アジサシについてもっと知りたい方は、

ウフギー自然館HPに掲載してるパンフレットを是非ごらんください。

○ウフギー自然館HP 各種資料

・沖縄のアジサシ ・アジサシが繁殖に来ています

http://www.ufugi-yambaru.com/shiryou/panfu.html

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2018年08月14日田子山トレッキング 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子

こんにちは!

今回は気軽に楽しむ事の出来る田子山トレッキングをご紹介します。

阿蘇市内牧温泉の外れにある田子山には神話や伝説を持つ13の神仏があります。

昔、阿蘇カルデラが湖だった頃に船に乗って巨岩に彫ったともいわれる波乗観音や、カルデラから水が引き、生き別れてしまったという夫婦の亀石などがあります。また豊後街道も通っており、旅に出る人を見送る場所だった切通地蔵などもあって歴史を感じる事ができます。

▲波乗観音:サーフィンが2020年のオリンピック競技にもなった今、もしかしてサーファーの祈願場所になるかもしれませんね!?