ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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西表石垣国立公園 西表

47件の記事があります。

2013年06月25日舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて(発見~保護)

西表石垣国立公園 西表 西表管理者

はじめまして。
この4月から西表アクティブレンジャーになりました日名耕司と申します。
よろしくお願い致します。


少し前の話ですが、2013年4月11日 西表島の舟浮集落で、ヤマネコが保護されました。


集落内のハマユウの茂みに逃げ込み、出てこられないところを、地元の方が目撃され、野生生物保護センターにお知らせ下さいました。


心配そうに見守る人たち

職員が現場に直行し、植え込み内で弱っているヤマネコを保護しました。


このヤマネコ、手で捕まえられるくらい弱っていました。見た目でもすぐにわかるくらい毛並みが悪く、痩せていました。重度の疥癬(カイセン)という皮膚疾患にかかっていました。


治療の様子と治療後のヤマネコ

その後、センターで飼育しながら、栄養補給と獣医さんの治療によって順調に回復していきました。
体重2.64kg(0日目)→ 3.54kg(33日目)


皮膚疾患の回復具合

この写真ではわかりにくいですが、日を追うごとに回復しています。
続く・・・


(日名耕司)

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2013年05月08日カニカニ! 干潟で観察会【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

4月27日(土)に後良川河口の干潟で『うるずんの西表島干潟観察会』を開催しました。

小雨時々くもりのお天気のため、予想通り・・・!?、普段あんなにたくさんいるミナミコメツキガニがまったく見られません。

そんなお天気の中、今回のテーマは「カニ!カニ!カニ!」。
みんなで干潟を歩きながら探します。



今日はしずかな干潟かな~と思いながらも、いろいろなシオマネキの仲間や貝、トントンミー、シレナシジミなどの生きものが見つかり、どんな場所に暮らしているかも調べました。



今回の観察会では、干潟の楽しさを知ってもらうとともに、どんな場所を探したら、どんな生きものがいるかも調べて発表してもらいました。



今度はお天気のいい日に、ぜひ家族揃って、干潟で生きもの探しをしてもらえたらと思います。

講師の伊谷玄さん、西表石垣国立公園パークボランティアの皆さん、スタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。

☆西表野生生物保護センターHPのブログでも情報発信中
 http://iwcc.a.la9.jp/

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2012年12月11日ヤマネコ探偵団 謎を解く【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

12月2日(日)に「ヤマネコ探偵団~イリオモテヤマネコ調査体験観察会」を開催しました。

『イリオモテヤマネコが高い山より低い山に多く暮らすのはなぜ?』
これが今回のヤマネコ探偵団に解いてもらう謎です。

実はイリオモテヤマネコは、西表島の高い山よりも低い山に暮らしている方が多いのです。
それはなぜか!?ということで、3つの指令「①痕跡を調査せよ」「②生きものを調査せよ」「③交通事故現場を調査せよ」をクリアして、謎を解くための野外観察に出発しました。

「指令①痕跡を調査せよ」では、ヤマネコのフンを発見!そのほかにイノシシの足跡、何者かが食べたと思われるカニの食痕、鳥の羽毛の散乱が見られました。残念ながらこの日は、前夜の大雨のためかヤマネコの足跡やにおいはありませんでした。

しかし、フンがあったということは、ヤマネコが暮らしているということです!周りの環境を見回してみると、田んぼや沢、森林、道路の向こうにはマングローブや海があります。この調査で、ここにはヤマネコが暮らしていること、暮らしている環境の様子がわかりました。


道の真ん中にフンを発見!(ヤマネコは目立つ場所にフンをします)


ヤマネコが暮らしている環境

「指令②生きものを調査せよ」では、カエル・オタマジャクシ・バッタ・コオロギ・カニ・鳥のシロハラ・カンムリワシなどの生きものが見つかりました。また、姿は見えませんでしたが足跡からイノシシがいることもわかりました。探偵団には、見つけた生きものの中でヤマネコは何を食べる?と予想してもらいました。

イリオモテヤマネコが暮らす場所は、人にとって身近な場所です。そのために交通事故も起こりやすいことを知ってもらうため、「指令③交通事故現場を調査せよ」では、10月25日に起こってしまった仔ネコの事故現場も見ました。


仔ネコの交通事故があった場所

ヤマネコが暮らす場所の調査後、探偵団自ら考えてもらい、いよいよ謎の解明となりました。皆さんもぜひ考えてみてください。

・・・謎の答えは、「低い山は、沢・湿地・マングローブ・海岸・田んぼなど様々な環境があり、様々な生きものがたくさん暮らしており、ヤマネコもエサをとりやすいため。」です。今回は短時間の調査だったため、見つけた生きものも少なかったですが、様々な環境があるということは、それだけたくさんの種類の生きものもいて、ヤマネコが暮らしやすい場所だということです。

なかなか姿を見ることのできないヤマネコですが、今回の観察会で痕跡からでもヤマネコが暮らしていることを知り、少しでもヤマネコの存在を身近に感じてもらえたら嬉しいです。

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2012年10月11日イリオモテヤマネコと希少動物たちを守ろう!【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

夏休み期間中、「イリオモテヤマネコをはじめ希少動物を交通事故などから守り、人と野生動物がともに暮らせる町を作ろう」をテーマに、竹富町の小中学生に絵の作品を募集しました。

各小中学校から45点の力作が集まり、先日審査会を開催し、最優秀賞・優秀賞・佳作の入選作品が決まりました。

西表島に暮らすたくさんの生きものがあふれる絵、人とヤマネコが仲良くしている絵、ヤマネコが交通事故で困っている絵など様々な様子が描かれていました。

また、イリオモテヤマネコの特徴をよくとらえた絵もたくさんありました。私も試しにイリオモテヤマネコを描いてみましたが、とても難しいです(皆さんも描いてみるとわかると思います・・・)。

今後、「イリオモテヤマネコ冬の交通事故防止キャンペーン」に合わせて、最優秀賞は港の看板に掲載、優秀賞はポスターやちらしに印刷されて、多くの方々に見てもらえます。

子どもたちの強い思いの込められた絵の効果で、野生動物たちの交通事故が減ってくれることを期待します。

*共催:竹富町・竹富町教育委員会・(社)沖縄県建設業協会八重山支部
     環境省西表自然保護官事務所(西表野生生物保護センター)
*賞状・記念品などは(社)沖縄県建設業協会八重山支部より贈呈



【最優秀賞】小学生低学年の部(左上)小学生中学年の部(左下)
      中学生の部(右)


【最優秀賞】小学生高学年の部(左)【優秀賞】(右)

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2012年08月21日センターの裏側を初公開!!【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

今回は、西表野生生物保護センターの施設裏側見学ということで次の3つを実施しました。

【イリオモテヤマネコのリハビリケージ見学&よんを飼育していたスタッフのお話】

ヤマネコ「よん」のDVDに映っている場所に入って実際に見ました。「よん」は仔ネコの時に交通事故に遭い、野生復帰が難しいためセンターで飼養、老衰で平成23年4月に亡くなりました。

【そのほかの野生生物のリハビリ室見学】

生きものにストレスを与えないよう、穴からのぞいて静かに観察しました

中にいたのは、今保護しているヤエヤマオオコウモリです

【野生生物の交通事故についてのお話】

交通事故などでけがをした「イリオモテヤマネコ」や「野生動物」がどのように保護され、野生に戻っていくのかも伝えました。

西表島は人と野生動物が一緒に暮らしている島。
みんなが仲良く暮らし続けていくために、自分にできることは何だろう・・・と考えてもらえたでしょうか!?

当日は西表島の子どもたちがたくさん集まってくれました。
以下皆さんの感想です。
「鳥が死んでかわいそう」
「ヤマネコのことを知りたい」
「傷ついた動物を見つけたら必ずセンターへ連絡しようと思いました」
「けがをしていたりする時があったら、助けてあげたい」
「気をつけて行動しようと思った」
「交通事故で死んだ動物がかわいそうで、今から生きものを大切にしたいです」
「安全運転を心がけたいと思う」

今回の参加をきっかけに、人と野生動物が一緒に暮らしていけるよう、子どもたちをはじめ何か行動をしてくれる人が増えてくれるのはとても嬉しいことです。
今夏は地元の子どもたちを中心に募集しました。その輪を広げるために、今後の開催は未定ですが、ぜひまた実施できたらと思います。

*イリオモテヤマネコ夏の交通事故防止キャンペーン(7/21~8/31)に合わせて2回実施(8/2、8/18)

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2012年06月06日交通事故からの復帰【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

西表島では、夜中になると毎日のように「コホー コホー」とリュウキュウコノハズクが鳴いています。

この鳥は集落の近くでも暮らしていることもあり、先月交通事故にあった個体がいて、西表野生生物保護センターで保護し、1ヶ月ほどリハビリを続けてきました。

骨折はしていないため飛び回ることはできますが、片目がつぶれてしまって見えません。それでも徐々に確実に木の枝にとまれるようになってきました。

片目でも行きたい方向に飛べているようなので、自力で生きていける可能性を信じて、保護した場所の近くで、森と田んぼがあり環境がよい場所で放鳥しました。しばらく木の枝でじっとしていましたが、力強く森の方へ羽ばたいて行きました。

自然の中での暮らしは厳しいかもしれませんが、自由に飛び回り、元気に生きていくことを願っています。

このように交通事故や窓ガラスに衝突してしまった野鳥の姿を毎日のように目の当たりにすると、その対策の難しさを実感します。今年度は新たに西表島の小中学校1校に防鳥ネット(鳥の窓ガラス衝突を防ぐ網)を張る計画を立てています。できることは積極的に取り組んでいきたいと思います。




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2012年04月10日イリオモテヤマネコとの最初の出会い【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

はじめまして。
この4月から西表アクティブレンジャーになりました早川玲子と申します。
これから様々な西表の情報をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

☆西表野生生物保護センターHPでも情報発信中
http://iwcc.a.la9.jp/

西表には観光で訪れたことがありましたが、生活してみると様々な発見があります。

スタイリッシュなデザインの昆虫を発見!

ナナホシキンカメムシ

月桃餅の葉っぱの花!

ゲットウ

また、先日夜に浅利ARと一緒にヤエヤマボタルを見に行きました。
道路のすぐそばなのに数え切れないほどの光。
猛烈な早さで点滅しています。
イルミネーションのような、満点の星空のような、ずっと見ているとだんだんと不思議な感覚になってきます。
西表島に宿泊するか、住んでいないと見られないものです!

そんな人と野生生物が一緒に暮らしている島ですが、4月3日にイリオモテヤマネコの交通事故が発生し、野生生物保護センターに搬送されました。
これが西表島の現状でもあると実感しつつ、人と生きものが一緒に暮らしていけるよう、西表で自分にできることを積極的に行っていきたいと強く思いました。

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