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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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奄美

71件の記事があります。

2012年06月19日徳之島が熱い!!【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

徳之島は奄美大島の南西に位置しており、闘牛が有名な島です。
アマミノクロウサギをはじめ、多くの希少な生き物が生息しています。

今月、この徳之島に5日間の日程で行ってきました。
希少種モニタリング用のセンサーカメラを設置したり、アマミノクロウサギの生息密度を推定するための事前調査を行ったりと、盛りだくさんな行程でした。

今回は、希少種モニタリング用センサーカメラ設置の概要と調査期間中に出会った生き物を抜粋してご紹介したいと思います。

奄美野生生物保護センターが毎年行っているアマミノクロウサギのモニタリング調査で、徳之島では減少傾向の見られる地域があります。また野生化したネコ・イヌ(ノネコ・ノイヌ)による希少種への被害も心配されています。
そんな徳之島での希少動物の生息状況などを把握するために、動くものに反応して撮影する自動撮影装置(センサーカメラ)を17台設置してきました。

盗難防止用のワイヤーをセンサーカメラに取り付ける松田アクティブレンジャー

このモニタリングで、徳之島の新しい情報を収集し、希少種の現状把握やノネコ・ノイヌ等の対策に生かしていきたいと思います。

さて、ここからは徳之島で出会った生き物をご紹介したいと思います。

オオシマゴマダラカミキリ


このカミキリムシは、たんかんなど農作物の樹皮に深刻な被害を与えるため、積極的な駆除が行われており、行政による買い取りが行われています。


オビトカゲモドキ【絶滅危惧ⅠB類】


絶対に会いたかったオビトカゲモドキ。世界中でこの徳之島にしか生息していません。
写真ではわかりにくいですが、ピンク色の帯がとても可愛らしいです。
このほかにも、アマミノクロウサギ・イボイモリなどたくさんの生き物たちに出会えた5日間でした。



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2012年05月31日水槽コーナーリニューアルしました!【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

本当に梅雨入りしたのかと、疑いたくなるほど晴天が続いた5月でしたが、31日は夜半から雨が降り続いています。あまりにも雨が少ないので、5月の降水量を調べてみました。昨年は574.5ミリでしたが、今年はなんと、193.5ミリと約33%。このまま少雨が続くと夏季の水不足が心配になります。

先日、野生生物保護センター内入り口付近にあった、水槽コーナーのリニューアルを行いました。
まずは、潮が大きく引く大潮の干潮時に近くの浜に展示用の魚や貝などを捕りに行きます。




そして、以前は淡水生物だけの展示だった水槽コーナーに、新たに海水生物が加わりました!

賑やかな海水水槽の様子。

・海水水槽:魚類-オヤビッチャ、ネズスズメダイ、インドカエルウオ、ギンユゴイ、ボラなど。
      その他-ヤドカリ類、エビ類、貝類、ヒトデ類など。
・淡水水槽:エビ類-テナガエビ、ミナミテナガエビ、ヌマエビなど
ゲンゴロウ類-ヒメフチトリゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、トビイロゲンゴロウ
      その他-ギンブナなど

魚類はその他にも何種類かいるのですが、幼魚なので同定が難しくもう少し時間が掛かりそうです。
今後、水槽ごとに展示解説を作成していきますので、その際にはまた報告します。
その頃には幼魚がすくすく育って、種の同定もはっきりしているかもしれません。

今回の水槽のリニューアルは、当センターを訪れた方々に奄美の水生生物をわかりやすく解説するためのもので、水生生物の採取もその普及啓発の一環として行ったものです。
ぜひ、センターに見に来て下さい!お待ちしております!


【今日の一枚】


・「アマミナツトウダイ」
・山地の林縁に生える草丈40~60cmの多年草です。
・環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に、鹿児島県のレッドデータブックでは絶滅危惧1類に指定されています。

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2012年05月24日ウミガメ調査【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

4月の終わりに梅雨入りした奄美大島ですが、ここのところはとても良い天気が続いています。空も海も、とても綺麗です。




奄美野生生物保護センター では、5~7月頃までウミガメ調査を行う事になりました。
ウミガメが浜に残した痕跡から、種類や産卵の有無を調査します。

先日、ウミガメについての基礎知識や、調査方法を教わる機会があったので参加してきました。
奄美大島で見られるウミガメは、主にアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種。
北太平洋に生息しているアカウミガメの唯一の産卵地が日本!で、鹿児島県(特に種子島・屋久島)はウミガメの産卵数がとても多いそうです。

調査を行う経緯やウミガメの事をいろいろ教わり、いざ現場へ出発です。
早速、ウミガメの足跡を発見しました!
←ウミガメの足跡


皆さんは、この写真のどこに足跡がついているかわかりますか?
砂浜にあるウミガメの足跡は、微妙な光の加減で見えたり、見えなかったり・・・。
なかなか難しいです。
先ほどの写真、足跡部分を拡大してみると、


黒線で囲ったところがウミガメの足跡です。
よく見ると、砂が規則正しく盛り上がって海のほうへ続いています。この足跡の特徴から種類を推測する、ということです。

私には普段の浜と同じに見えても、観察を続けている方は、痕跡がちゃんと見えており、種類まで特定することができます。すごい!!としか言いようがありません。

ウミガメの保全に係わる大切な調査に少しでも貢献できるように「足跡判別の目」を鍛えようと思います!


☆おまけ☆
ハママンネングサ 


ウミガメ調査に行った浜の岸壁で群生しているのを見つけました。
多肉質の葉が可愛らしいです。絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。



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2012年05月17日ボタンウキクサ駆除その後の様子【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 伊藤アクティブレンジャーが4月に報告したボタンウキクサの駆除ですが、その後の様子を追ってみました。定期的にモニタリングを行い、今後の駆除作業の参考にしていこうと考えています。

2週間後の様子。

そして、こちらが1ヶ月後の様子です。駆除直後とほとんど変わりがないように見えますが、赤丸部分を拡大すると、

このように、前回の駆除で取り残したものがもうこの大きさにまで成長しています。おそるべき成長力です。やはり伊藤アクティブレンジャーの報告の通り、解決策は定期的な駆除しかないようですね。今後は地域の方々と相談しながら、駆除の体制や方法などを検討していければと考えています。

 しかし、水面付近は以前に比べるとかなり透き通り、駆除直後に比べると水質は若干改善されたように思えます。

 今日はこんなトンボたちに出会いました。


「リュウキュウベニイトトンボ」。イトトンボの仲間の中では最大級の大きさで、体長は40㎜くらいになるそうです。鹿児島県以南の南西諸島に分布となっていますが、最近では宮崎県や熊本県でも確認されているようです。腹部の赤色と複眼の緑色が目立ってきれいですね。



こちらは「オオハラビロトンボ」。九州(鹿児島県、宮崎県、大分県)~沖縄県(本島、西表島、石垣島、小浜島、南北大東島)に分布。雄の体色は、成熟するにしたがって鮮やかな赤色に変色するそうです。名前の通り、腹部は偏平しています。

このような生き物たちが、住み良い環境になるよう見守っていこうと思っています。

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2012年05月09日骨折ハヤブサ療養中【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

奄美野生生物保護センターには、ケガをしたり死んでいたりする野生生物が運び込まれます。

死んでしまっている動物は、調査研究のために保管されますが、生きている動物は動物病院へと運ばれ、診察や治療を受けます。
その後、野生復帰となりますが、治療が終わってもしばらく療養が必要な場合などはセンターに戻ってくる事があります。

現在、センターにはハヤブサ1羽が療養中です。まだ若いメス個体ということです。

↑動物病院での診察中


野生動物の世話をする時に大変なのがエサの調達です。なるべく自然界で食べているものに近いものを与えるようにしています。

野生のハヤブサは空中で小鳥などを狩り、鋭いくちばしでちぎって食べます。センターでは、養鶏場にご協力頂き、出荷しない部位を頂いて与えています。
食べる部位や食べない部位などの好き嫌いがあり、エサを作るもの大変です。

このハヤブサは、左翼の付け根を骨折しており現在は飛ぶことができません。今後専門施設へ移り、野生復帰に向けて治療やリハビリなどを行う事になりそうです。


少し前にはミサゴも保護されていましたが、3,4日後に無事に大空に戻っていきました。

↑保護時のミサゴ

傷病鳥獣として運ばれてくるのは、人工物への衝突や交通事故が原因と思われる鳥類がほとんどです。鳥類は窓ガラスに衝突してしまい、そのまま死んでしまう事もあります。
その対策としてセンターでは、バードセーバーを貼っています。これは、鳥に窓ガラスの存在を気づかせるためのものです。
バードセーバーを貼っても事故をゼロにするのは難しいようですが、事故を減らす事ができるのは間違いありません。


↑窓ガラスへの衝突を防止するバードセーバー

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2012年04月26日奄美マングースバスターズの一日(出発編) 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 前回は<奄美マングースバスターズ>の紹介をしましたが、今回はその仕事内容について紹介します。

 今回は奄美野生生物保護センター内に作業拠点がある【大和チーム】に密着取材しました。【大和チーム】は作業エリアによって「大和東」と「大和西」の2チームに分かれています。その2チームで奄美市名瀬西部~大和村~宇検村、さらには瀬戸内町までと広大なエリアをカバーし、防除作業を行っています。

 まずは出勤後、【大和チーム】全体でミーティングを行います。朝のミーティングは特に重要です。その日の天候や特筆すべき注意事項、各自の点検ルート、作業終了予定時刻や車でのピックアップ方法にいたるまで、その日一日の作業に関する全ての確認を行います。


【大和チーム】全体でのミーティング風景です。


その後、「大和東」・「大和西」の各チームに分かれて、更に細かいミーティングを行います。

 ミーティング終了後、各個人ごとに業務用無線機、ポイズンリムーバー(ハブに咬まれてしまった時にその毒を吸引する道具)、水筒や弁当等の装備品、わなの点検作業で必要なエサ、交換用のわな、GPS、地図、コンパス、ヘアトラップやセンサーカメラ等の確認を行います。

 準備が整ったら、作業車両に乗り込み出発です!


いってらっしゃい!

 次回は実際のわな点検作業に密着予定です!

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2012年04月18日特定外来生物~ボタンウキクサ~【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

奄美大島では、外来種としてマングースが大きく取り上げられていますが、他にもいろいろな種類の外来種が侵入しています。

ボタンウキクサ(英名:ウォーターレタス)は、サトイモ科の浮遊性の水草です。日本には、1900年代に観賞用として持ち込まれました。日の当たる場所を好み、池や沼、河川、水田などに生育します。繁殖力がとても強く、過繁茂による様々な影響が指摘され、外来生物法の特定外来生物に指定されています。

先日、このボタンウキクサの駆除作業を行いました。
作業を行う池は、水面が見えない程にボタンウキクサに埋め尽くされていました。


駆除前


大きさにびっくりの松田アクティブレンジャー


駆除後



胸の下まで池に浸かり、ヘドロに足をとられながらの作業を5時間半程。
池の水は異様な臭いがして、水質が良くないことがわかります。
顔よりも大きいものや小指の先ほどの大きさのもの、他の植物の間に紛れているものなど、一つ一つ摘み取るのは大変な作業でした。
池から引き上げた大量のボタンウキクサの処理も大変でした。

一週間後に様子を見に行くと、取り残しがあったのか、雨で流れてきてしまったのか、
すでにチラホラと浮いている姿が・・・。
定期的に作業に入り駆除していくしかなさそうです。
水質が改善し、奄美の固有な生き物たちの重要な生息地になるようにがんばりたいと思います。



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2012年03月07日アマミノクロウサギのモニタリング【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

今年は雨が多いようでなかなか太陽が顔を出す日が少ないですが、晴れた日は海の色がとても綺麗で、気温はぐんぐん上昇しています。3月に入り26℃を超える日もあります。
鳥たちのさえずりやチョウが舞っているのを見ると、季節が変わってきたことを感じます。

さて1月の徳之島での調査に引き続き、2月は奄美大島でアマミノクロウサギのモニタリングを実施しました。
今まで痕跡があまりなかった場所で、「フンを見たよ!」という確認情報がチラホラと聞こえてくる今年は、もしかしたらアマミノクロウサギが増えてきたかも!!っという期待をしつつ調査を行いました。


↑調査区間内のフンを一粒残らず数えていきます。10000個以上ある調査地もありました!

私が担当した調査地では、昨年の調査結果と比べるとフンの数が増えているところがほとんどでした。
現在、モニタリングの結果をまとめているところです。
きちんとした結果がでましたら、またご報告したいと思います。

←調査中、ちょっと変わった木を発見しました。


まるで人がしがみついている(登っている?)ようです!!どうしてこのような形になったのか・・・。
自然が作り出すものは、不思議がいっぱいです。



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2012年02月21日奄美マングースバスターズ 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 2月から奄美自然保護官事務所にアクティブレンジャーとして着任いたしました松田維(たもつ)と申します。よろしくお願いいたします。

 平成18年7月~先月まで<奄美マングースバスターズ>に所属し、日々マングースの防除に携わっていました。今回はそのマングースバスターズの紹介をしようと思います。

 平成17年6月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」が施行され、奄美大島に定着したマングースは最初の特定外来生物に指定されました。そのマングースを10年後に根絶することを目標に、平成17年7月<奄美マングースバスターズ>が結成されました。初年度は12人体制でスタートし、現在では42人+マングース探索犬3頭で防除事業を行っています。

<奄美マングースバスターズ>42名の集合写真です!奄美野生生物保護センター前にて。

 マングース探索犬のハンドラー3名と探索犬3頭も紹介します。

左より、ハンドラーの喜岡とリム・同後藤とタワ・同山下とラタです。

 龍郷チーム・大和チーム・住用チーム・探索犬チーム・ピンポイント捕獲チームとそれぞれの専門性を生かし全島で効率的な防除事業を進めています。
“目指せ!マングースの根絶、キバレ(頑張れ)!奄美マングースバスターズ!!”

 これからも奄美の希少野生動植物、マングースバスターズの事など紹介していこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

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2012年01月26日徳之島調査報告【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

今月初め、5日間の日程で徳之島のアマミノクロウサギ調査に行ってきました!

今回のモニタリング調査では、沢にあるフンの新鮮度や個数を調べます。
なぜ沢で調査するのか?というと、アマミノクロウサギは林道や沢などの開けた場所にフンをする習性があるからです。

胴長・ヘルメット着用で水対策・安全対策ばっちりで、いざ出発!
フンを数えながら沢を登っていきます。

幼獣フンも発見!!

沢の上流部の景色は、とても神秘的でした。


フンを数える石川自然保護官


なんとアマミノクロウサギの姿を見ることもできました!

小さい体で、ゴツゴツした岩を飛び越えて行く姿には、野生の力強さを感じます。
夜行性のアマミノクロウサギに出会えたことは、とてもラッキーな出来事でした。

水深が深いところや滝などに悪戦苦闘しながらも、無事に全日程を終えることができました。
アマミノクロウサギの巣穴を発見したり、いろいろな生き物との出会いがあったりと内容の濃い素敵な5日間となりました。

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