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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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奄美

65件の記事があります。

2013年10月12日パンフレットの紹介とあまみエフエムへの出演! 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。10月に入って、朝晩の気温がぐっと下がりかなり過ごしやすくなってきました。また、サシバやキセキレイなどの冬鳥がちらほらと目に付くようになってきました。

 環境省那覇自然環境事務所では、奄美大島のマングース防除事業のパンフレット「世界でたったひとつの奄美を守る」と外来種についてのパンフレット「奄美諸島の外来種」を発行しました。



 マングース防除事業のパンフレットは奄美大島の生きものたちの説明から始まり、マングースの生態やマングースが引き起こしてきた問題、マングース防除事業の歴史、奄美マングースバスターズについて、さらに今年度から始動した第2期マングース防除実施計画まで触れられています。
 また、外来種のパンフレットは外来種に対する説明から、現在奄美諸島で確認されている外来種(マングースやノイヌ・ノネコ、カダヤシやオオキンケイギクなど)と侵入の恐れのある外来種(グリーンアノールやオオクチバスなど)が紹介されています。最後に外来種の情報提供に関するお願いと外来生物被害予防三原則(1.入れない 2.すてない 3.広げない)について呼びかけています。

 そして、先日このマングース防除事業のパンフレットの広報で、奄美マングースバスターズの広報担当の後藤さんと一緒にあまみエフエムに出演してきました。奄美マングースバスターズの日頃の活動や探索犬チームの活躍などを紹介し、奄美大島のマングース防除事業にさらなる理解と協力を頂けるよう広報してきました。



 右の方がパーソナリティの渡陽子さんです。マングースのはく製にビックリの様子です。
 上記パンフレットは奄美野生生物保護センターで無料配布しています。ご希望の方は館内でスタッフまで声をお掛け下さい。

【今日の一枚】


・「カケロマカンアオイ」
・常緑広葉樹林化の林床に生える小型のカンアオイ。分布域は奄美大島島南部及び周辺離島で、花の形が地域ごとに異なっているそうです。環境省のレッドリスト2012では、絶滅危惧IB類に選定されています。

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2013年09月22日夏のイベント報告【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!
夏休みが終わり、朝や夜は気温が下がり過ごしやすくなってきました。たくさん渡来していたアカショウビンなどの夏鳥は徐々にいなくなり、アカハラダカなどの秋の渡りが本格化してきています。

さて今年の夏休み期間は、「自然カメラマンになろう!」「ゆりむんで風鈴を作ろう!」「ムシの観察会inフォレストポリス」という3つのイベントを行いました。
「自然カメラマンになろう!」については松田アクティブレンジャーからの報告がありましたので、私からは残り二つのイベント報告をしたいと思います。

「ゆりむんで風鈴を作ろう!」では、海辺に流れ着いた貝がら、サンゴやシーグラスなどのゆりむん(漂流物)を集めて、風鈴づくりを行いました。砂浜にゆりむん拾いに行った際には、ゴミ拾いも行いました。
おもいおもいにゆりむんをつなげて・・・・

可愛い風鈴の完成です!サンゴが奏でる涼しげな音が心地いいです。サンゴを使った南の島ならではのイベントでした。

「ムシの観察会inフォレストポリス」では、ムシに詳しい奄美マングースバスターズを講師に迎え、身近なムシからめずらしいムシまで観察しました。
奄美の夏は、それほど虫の多い季節ではありませんが、それでも約50種類ものムシを確認することが出来ました。

自分たちでムシを探して、講師の先生に名前や特徴を教えてもらいました。

今年もたくさんの子どもたちと一緒に、奄美の自然に触れあうことが出来ました!
なんと昨年のイベントに参加してくださったリピーターさんもいました。
また来年も、楽しく自然と触れあえるイベントを企画したいと思います!


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2013年09月10日「自然カメラマンになろう」活動報告 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。

 奄美野生生物保護センターでは、夏の「自然に親しむ運動」期間に、いろいろな自然ふれあい行事を実施しています。第一回目は、講師に奄美自然学校代表の永江直志さんをお迎えし、「自然カメラマンになろう」と題して、奄美市住用町の川内川で自然観察会を実施しました。この川内川には環境省のレッドリスト2012で絶滅危惧IA類に選定されているリュウキュウアユ、テナガエビ・ヨシノボリなどが生息し、生きものが豊かで自然溢れる素晴らしい川です。




 まずは講師の永江さんから、川での注意点や生きものをカメラで撮影する際のコツなどをレクチャーしていただきました。みんな永江さんの愉快な話にくぎ付けです!この後、参加者に水中でも撮影可能なデジタルカメラを渡し、様々な生きもの・風景などを激写していただきました。




 最初は恐る恐る顔だけを水に浸けていた子供たちも、慣れてくると全身浸かって水中撮影に夢中になっていますね。子供たちよりも真剣に撮影している親御さんなんかもいたりして、みんな楽しんでくれたようです。

 観察会終了後はマングローブパークに場所を移し、各個人の撮影した画像のベストショットの発表を行いました。川の中の生きものが多いかなと思っていましたが、周りの風景なども撮影していてなかなか興味深かったです。



 最後に記念写真!みんな良い顔してますね!


【今日の一枚】



・「アマミイワウチワ」
・花が咲いている本種にやっと出会えました。奄美大島の固有種で、西表島や石垣島に分布する「シマイワカガミ」の近縁だそうです。環境省のレッドリスト2012では、絶滅危惧IA類に選定されています。

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2013年08月08日出張講義にいってきました!【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!
梅雨明けしてから雨がほとんど降っていません。林道沿いの植物たちは、強い日差しに照らされてしおれ気味です。早く雨が降ってくれることを祈るばかりです。

 さて先日、鹿児島県教育委員会主催の大島地区ジュニア・リーダー養成研修会で「魅力ある奄美群島の地域の良さを学ぶ」ことをテーマに出張講義にいってきました。

 この研修会は、少年団体活動におけるリーダーの役割、レクリエーション指導法や安全教育等の研修をとおして、主体的に取り組むジュニア・リーダーの養成・ 資質の向上を図ることを目的として、大島地区の中・高校生31人が2泊3日で様々な講義や演習を行う、というものです。


↑講義風景

松田アクティブレンジャーが奄美野生生物保護センターの紹介、世界自然遺産、マングース防除事業について担当し、私が奄美の自然の紹介をしました。
今回使用したスライドでは、マングース探索犬の動画のほか、カエルらしくない綺麗な声のアマミイシカワガエルやおじさんの咳払いのようなオットンガエルの声、とても身近なルリカケスの声など、生きものの声を組み入れてみました。
動画や音声は生徒さんたちに喜んでもらえたようですが、奄美の生きものを紹介していても、実際に見たことがある人は少なく名前すら知らない、という人がほとんどでした。
今回の講義をきっかけに、すこしでも奄美の自然について興味を持ってくれるとうれしいです。
これからも、もっと子どもたちが興味をひかれるような講義が出来るように様々な工夫をとりいれてみようと思います。

今日の一枚【オオシマトカゲ】

林道を歩いていると、ひょっこり現れました。昆虫やミミズなどを食べます。

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2013年07月26日「アマミヤマシギ」保護増殖事業 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。

 環境省では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(以下、種の保存法と呼ぶ)に基づき、国内希少野生動植物種に指定されている種の中の49種に対し保護増殖事業を行っています。奄美地域では「アマミノクロウサギ」・「アマミヤマシギ」・「オオトラツグミ」の3種がその対象となっています。

 今回は「アマミヤマシギ」の生息状況の把握を目的に行っている「全島調査」の紹介です。この調査は毎年3月の繁殖期と6月の育雛期の年2回行っています。夜に決められた調査ルートを車でゆっくり走りながら出現する「アマミヤマシギ」を観察・カウントしていきます。2003年に始まり、11年目を数える今年の調査は、「NPO法人 奄美野鳥の会」が担当しています 。


 調査中に出会った「アマミヤマシギ」(ピンボケしていますが。。。)です。


 今年の3月(繁殖期)の調査結果をお知らせしましょう。確認個体数は奄美大島で309個体(昨年同時期は206個体)、加計呂麻島では34個体(同10個体)、徳之島では10個体(同10個体)となり、奄美大島と加計呂麻島で増加が確認されました。
 2003年からの経年変化を見てみましょう。奄美大島では比較的安定し大きな変化はみられませんでした。しかし加計呂麻島・徳之島では若干の減少傾向が確認されています。

 この「全島調査」以外にも、「生態・行動調査(標識個体調査・ラジオテレメトリー調査)」なども行っています。このような調査の結果、行動圏や年周行動に関する貴重なデータが集積されてきました。これからも引き続き調査を行い、今後の本種の保護に役立てていければと思っています。


 こちらも同じく調査中に出会った「アマミノクロウサギ」です。夜間に林道を走るので様々な動物たちに出会えます。これもまた、楽しみの一つですね。


【今日の一枚】



・「コモチナナバケシダ」
・オシダ科で陰湿な林内に自生し、徳之島が北限。環境省のレッドリスト2012では、絶滅危惧IA類に選定されています。

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2013年07月23日第14回やせいの生きもの絵画展【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!夏休み期間に入り、奄美大島では観光客やレンタカーをよく見かけるようになってきました。

さて今回は、「第14回やせいの生きもの絵画展」についてご報告したいと思います。
奄美野生生物保護センターの冬の一大イベントである絵画展ですが、今年はセンターのリニューアルを控えているのでこの時期に開催しました。

今年のテーマは「わきゃシマを彩る生きものたち」です。
なんと奄美群島内24校の小中学校から307点もの作品が集まりました!

テーマである「わきゃシマ」には、私たちが暮らす「島」と集落を表す「シマ」という意味が込められています。固有種が目立つ奄美ですが、身近な自然にも目を向けてほしいという期待をこめて、このテーマを選定しました。
そんなスタッフの期待に見事に答えてくれた、彩り豊かで生きものにあふれた作品がたくさん集まりました。

今日は見事「いきもの大賞」に選ばれた作品をご紹介します。

↑「アゲハとアサギマダラの幼虫の色くらべ」
いきもの大賞 低学年の部 
大和村立名音小学校1年  登喜 健大さんの作品

中央に描かれているアゲハチョウの幼虫が、なんとも愛らしいです。全体的に淡い色ですが、よく見るとたくさんの色を使用しており、すばらしい作品です。

↑「見上げるハブ」
いきもの大賞 高学年の部 
瀬戸内町立古仁屋中学校2年 三原 泉里さんの作品

夜空を見上げるハブが、なんともリアルで神秘的に描かれています。夜の林道で出会ったハブの力強さや生命力を思い出させてくれた作品です。

すべての応募作品は、奄美野生生物保護センター内で8月31日まで展示されています。
子どもたちの豊かな感性と表現力で描かれた、すばらしい作品を是非ご覧ください!


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2013年06月13日ウミガメの産卵調査始まりました 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。

 昨年から奄美野生生物保護センターでは大和村役場・奄美海洋生物研究会と協力し、大和村内の海岸でウミガメの産卵調査を開始しています。今年は5月22日から始まりました。

 まずは昨年の調査結果(大和村内並びに奄美大島)からお知らせします。







 アカウミガメについては、北太平洋における唯一の産卵地である日本の産卵総数の4.1%を奄美大島が占めるとのことです。
 また、熱帯から亜熱帯海域を主な繁殖地とするアオウミガメについても、奄美大島は、小笠原諸島に次ぐ産卵の多い地域となり、南西諸島産卵個体群の総産卵数の28.7%を占め、日本有数のアオウミガメの産卵地であることが明らかとなったそうです。(奄美海洋生物研究会「平成24年度奄美大島ウミガメ上陸産卵全島調査結果報告書」)




 う~ん、恐るべし奄美大島!というわけで、今年も暑かろうが雨が降ろうがひたすら浜を歩いてウミガメさんの上陸痕を探す日々が始まったのでした。5月22日の調査では、アカウミガメ上陸21・産卵4、アオウミガメ上陸1・産卵0、不明上陸3・産卵1とたくさんの上陸痕の確認がありました。

【今日の一枚】



・「リュウキュウイノシシによるウミガメの卵の食害」
・5月22日の調査で確認されました。昨年度の調査でも全く同じ海岸で確認されています。

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2013年06月06日センター周辺の自然【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!奄美野生生物保護センターの伊藤です。
6月に入り、セミの声が聞こえ始めてきました。まだまだ梅雨は続きますが、晴れた日は海がとても綺麗です。
←崎原海岸

さて今日は、奄美野生生物保護センターに隣接している「まほろば水と森公園」の生き物をご紹介したいと思います。
この公園は奄美の森を代表する植物が植えられ、小さな滝や池があります。ベンチやお散歩コースも整備されており、身近な自然と触れあうことができます。
またセンター内には望遠鏡が設置してあり、公園に飛来する野鳥の観察をおこなうこともできます。

↑植栽されているヤマモモ:今年もたくさん実りました。甘酸っぱくてとても美味しいです。センタースタッフのおやつとして大人気です。

池にもシリケンイモリやカニなど様々な生き物が生息しているようです。最近はオオウナギがいるという噂を耳にしました。

↑水面近くを漂うヒメアマガエルのオタマジャクシ

今年3月には日本では迷鳥とされ、奄美大島での観察例はわずか数件しかない、「クロウタドリ」が飛来して話題になりました。最近では「水辺の貴婦人」と呼ばれる2羽のセイタカシギが羽根を休めています。


↑セイタカシギ

奄美野生生物保護センターにお越しの際は、この公園で一休みされてはいかがでしょう?
奄美の自然の一部を、とても身近で感じることのできる空間です。


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2013年05月23日奄美マングースバスターズ清掃大作戦! 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。

 5月10日に奄美マングースバスターズが主催し、奄美市環境対策課・奄美野生生物保護センターも協力して行われた清掃作業についてお知らせします。今回清掃を行った場所は、金作原付近の奄美中央林道です。金作原は奄美大島の中でも原生的な自然が残されている地域ですが、 市街地である名瀬地区に近いためかゴミの不法投棄が絶えない場所でもあります。

左上:空き缶や空き瓶 右上:扇風機 左下:シンク 右下:正体不明の大型ゴミ


 中央林道沿いを車で走る分にはあまりゴミが無いような印象ですが、林内に一歩足を踏み入れると・・・。
古いテレビやタイヤ、バッテリー、家財道具、空き缶・空き瓶などなど、大型の粗大ゴミから建築廃材、一般家庭ゴミまで様々なゴミが投棄されていました。

回収したゴミはしっかり分別し、軽ワゴン車5台に積み込み名瀬クリーンセンターで処分しました。


最後に参加者全員で記念撮影!お疲れ様でした。

 今後も、奄美マングースバスターズは世界遺産登録に向けての意識向上と、美しい自然の残る奄美の森を守るために、このような活動を続けていく予定だそうです。
このような地道な活動も奄美大島の自然を守っていくためには重要です。奄美野生生物保護センターとしてもできる限り協力し、アピールしていきたいです。

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2013年05月21日特定外来生物~オオキンケイギク~【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!
梅雨に入って湿度は80%弱の日が続き、カビ対策に追われる奄美地域です。

さて、先日地元の中学生と一緒に特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの駆除作業を行いました。
この植物は、北米原産の多年生草本です。日本には1880年代に観賞用や緑化用に導入されました。しかし、繁殖力が旺盛で草刈りに対する再生力が強いため、一度定着してしまうと在来の植物を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまう性質があります。
←駆除前

←作業中

←駆除後
今回の作業は20~30m程の範囲で実施しました。
よく見ると花が咲いていない小さい株がたくさん生えていて、駆除したオオキンケイギクはゴミ袋10個分となりました。

一緒に作業した中学生たちにとっても、外来種問題について考えるきっかけになったと思います。今後も、地域と一緒になって、奄美の自然に向き合っていきたいと思います。

<外来種被害予防三原則>
☆入れない  悪い影響を及ぼすかもしれない外来種をむやみに日本に入れない
☆捨てない  ペットとして飼っている外来種を自然のなかに捨てない
☆拡げない  自然の中にいる外来種を他の地域に拡げない


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