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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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奄美

65件の記事があります。

2014年11月27日平成25年度のマングース防除事業について 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。ようやくシロハラが渡ってきて、センター周辺もさまざまな冬鳥たちで賑やかになってきました。

 今回は平成25年度のマングース防除事業の結果などについてお知らせいたします。

 まずはマングースの捕獲数についてです。わなによる捕獲が110頭となり、平成24年度(捕獲数:179頭)よりも約39%減少し、過去最低値を記録しました。また、探索犬がマングースを追い込み、ハンドラーが捕獲する方法で20頭を捕獲し、平成25年度のマングース捕獲数(130頭)全体の15%程度を占めるまでに至りました。


平成17~25年度の捕獲努力量・捕獲数・CPUE
*1 わな日: のべわな日数=わなの数×わな有効日数
*2 CPUE:わなによるマングース捕獲数/1,000わな日


わなによる捕獲数と捕獲努力量の経年変化 (注)探索犬及びハンドラーによる捕獲数は含みません


平成25年度のわな設置地点と捕獲地点

 これまでの防除事業の成果により全島的な低密度化及び分布の断片化が一層進み、低く抑えられているマングースの生息密度が、さらに低下したものと考えられています。
マングースの生息数も平成25年度には130~200頭と推定され、全島的なマングースの根絶に向けて着々と成果が上がっている状況です。
捕獲数の減少に伴う生息密度の低下により、アマミトゲネズミやケナガネズミ、アマミイシカワガエルなど、様々な在来種の回復傾向が明らかになってきています。

 平成25年度から平成34年度までの10年間で、新たに完全排除を目標とする「第2期奄美大島におけるマングース防除実施計画」がスタートいたしました。奄美大島の生態系の回復を目指した取り組みをご理解いただくと共に、これからもマングースバスターズの活動の応援をお願いします!

 なお、詳しくは下記の8月13日の報道発表資料を参照下さい。http://c-kyushu.env.go.jp/naha/pre_2014/0813a.html

【今日の一枚】


・「アマミヤマシギ」
・世界中で琉球列島だけに生息しています。種の保存法により、国内希少野生動植物種に指定されています。夜行性であるとされていましたが、最近の観察によると、昼間にも活動していることがわかっています。
・絶滅危惧Ⅱ類(環境省レッドリスト2012)

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2014年11月18日アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン報告【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょうらん!(こんにちは!)
奄美野生生物保護センターの伊藤です。
11月も後半に入り、すっかり寒くなってきた奄美地域です。今年も冬を代表する鳥、サシバがたくさん渡来しています。

↑奄美の冬を代表するサシバ

さて、9~10月と「アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン」を実施いたしましたので報告いたします。
毎年、9月頃からアマミノクロウサギが交通事故に遭う件数が増え始めます。これを防止するために、奄美野生生物保護センターでは、2009年から毎年秋にキャンペーンを行い、交通事故防止を呼びかけています。

↑2014年ポスター

今年は、「守りたい命があります。」をスローガンとし、アマミノクロウサギを含む奄美の希少野生生物の交通事故防止を呼びかけるポスターやチラシを作成しました。このポスターは島内の人が集まる場所に貼らせていただきました。またセンターに来館された方のうち希望者には無料で配布を行いました。思った以上に持って帰ってくださる方が多く、作製者としては嬉しい限りでした。
街頭イベントも行い、地域の方々と直接話しながら交通事故防止を呼びかけました。
アマミノクロウサギのマスコットである「あまくろ」や「あまくろ」の顔が印字された風船は、毎年子どもたちに大人気です。

↑街頭イベントの様子

これからも地域の方々に奄美の生きものの現状を知ってもらうために、普及啓発に力を入れていきたいと思っています。



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2014年08月26日夏のふれあい行事「手羽先を食べて骨格標本を作ろう!」【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!(こんにちは!)
奄美野生生物保護センターの伊藤です。
真夏の強い日差しをうけ海の色は一層青く、水着!浮き輪!と夏を楽しむ人を多くみかけます。

さて前回の松田アクティブレンジャーに引き続き、
夏のイベント報告をさせて頂きます。
ネイチャークラフト教室「手羽先を食べて骨格標本を作ろう!」を8月4日に実施しました。
骨付きの肉や魚を食べ終わった後に残る「骨」は見慣れたものですが、骨格やひれの付き方などは、注意して観察をする機会は多くありません。
そこで今回のイベントでは、普段食べている身近な鶏の手羽先を使って、子どもたちに骨格標本作りに挑戦してもらいながら、骨の構造をじっくり観察して体のつくりを楽しく学んでもらいました。講師に、奄美動物病院の伊藤圭子獣医師をお迎えして、骨の構造や役割について話していただきました。

↑翼の標本を使って骨の役割や構造を考えます。


↑手羽先の骨を並べて比較しています。


↑できあがった手羽先の骨格標本

小さな骨も多く、細かい作業となりましたが、子どもたちも真剣に取り組んでいました。
「動物にはたくさんの骨があって、その生き物に合った骨の形をしている事がわかった」「骨についていろいろ調べていくと楽しそう」などの感想があり、骨について興味を持ってもらえたようです。

身近な食べもので、生き物について学ぶことができる手羽先骨格標本作り。
自宅で作る事ができるので、皆さんも是非作ってみてはいかがでしょうか?

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2014年08月08日夏休み自然観察会「自然カメラマンになろう!」活動報告 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。長かった梅雨も終わり、奄美地方は夏らしい真っ青な空が広がっています。

 奄美野生生物保護センターでは、夏の「自然に親しむ運動」期間に、子どもたちの夏休みの自由課題にも最適な自然ふれあい行事を実施しています。今年度の第一回目は、昨年度も実施し好評だった「自然カメラマンになろう!」を、7月28日(月)に奄美市住用町の役勝川で実施しましたので、ご報告いたします。




 今回も奄美自然学校代表の永江さんに講師をお願いしました。その永江先生から、まずは川での観察時の注意点や、生きものをカメラで撮影する際のコツなどをレクチャーしていただきました。たくさん撮ること、寄ったり引いたり様々な角度から写してみることなど、具体的なアドバイスを受け、カメラマンに挑戦です!
 この役勝川はリュウキュウアユやテナガエビ、ヨシノボリなどが生息するなど、川の環境は素晴らしく、また周りを取り巻く森も自然度が高く、このような観察会には最高のフィールドです。
 最初は控えめだった子供たちも、慣れてくると全身水に浸かって楽しそうにしていました。




 観察会終了後は近くの施設の研修室で、撮影した画像のベストショットの発表を行いました。川の中の生きものだけでなく、涼しげな風景やセミの死骸に群がっているクロスズメバチなどをベストショットに選んだ子供たちもいて、中々興味深かったです。子供たちの感性って素晴らしいなと感じた瞬間でした。



 最後の記念写真!参加者の方々のご協力もあり、当日は事故やケガ等もなく無事に終えることができました。楽しそうな顔が並んでいますね!

【今日の一枚】


・「リュウキュウアオヘビ」
・トカラ列島の宝島・小宝島と奄美・沖縄の島々に広く生息しています。背面は緑色や茶色で、腹面は白色や鮮やかな黄色です。無毒で全長は70~80cmになります。

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2014年06月24日ウミガメ調査【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん!(こんにちは。)
連日の湿度80%越え!梅雨が明けるのが待ち遠しい奄美地域です。

今年もウミガメ調査の時期がやってきました!
この調査は専門家や関係機関と協力して分担して行っており、私たちは奄美野生生物保護センターがある大和村の浜の一部を担当しています。
ウミガメは種類によって上陸するときにできる足跡の形が異なります。
その形から、ウミガメの種類・上陸の回数・産卵の有無などを確認していきます。

↑アカウミガメの上陸あと

アカウミガメはクロールのように足を動かすため、足跡が交互につきます。アオウミガメはバタフライのように同時に動かすので、左右対称につきます。
3年目にしてやっと違いがわかってきたような、わかっていないような…?
専門家の方に教えていただきながら調査の精度をあげたいと思います!

さて近年、奄美大島ではリュウキュウイノシシによるウミガメの卵の食害が確認されています。
先日専門家の方に同行していただき、食害をうけた産卵巣を掘り返してみました。

↑食害をうけた産卵巣

↑残っていた卵

完全に食べ尽くされている産卵巣がほとんどでしたが、中には一部の卵が残っているところも!きちんと成長していることも確認でき、そっともとに戻しておきました。
ただ、孵化した数か少ないと、無事に脱出(子ガメが砂の中から出てくること)することが難しくなるそうです。無事に孵化して海にもどれるよう祈るばかりです。

ウミガメ調査は8月末までの予定です。真夏の日差しに負けずに、しっかり調査を続けたいと思います!



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2014年06月09日激写!!奄美の森の生きものたち【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん(こんにちは!)
梅雨も終盤になり、山の緑は濃く、渡ってきた夏鳥や巣立ちした雛たちが加わり一層賑やかになってきた奄美地域です。

さて今日は、山の中に設置している「自動撮影カメラ」が激写した森の生きものたちをご紹介したいと思います。
奄美の生きものと言えば、アマミノクロウサギ!

イノシシ防護柵に設置したアマミノクロウサギ移動用トンネルを利用している様子です。

そしてルリカケス!
カメラ目線でおすましポーズ。瑠璃色の羽根がとてもきれいです。


こちらのルリカケスは緑のネットをたくさんくわえています。
巣材を集めているのでしょうか?



時にはこんな写真も!シロハラ同士のケンカです。蹴ったり踏んだり、飛び上がったりと激しいケンカの様子が数枚にわたり記録されていました。

夜行性の生きものが多い奄美の森。そんな生きものたちの情報を集めるのは難しいものです。しかし山中に設置された数多くの自動撮影カメラが、雨の日も風の日も昼も夜も、貴重な奄美の生きもの情報を記録してくれています。


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2014年05月01日リニューアルのお知らせ【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん(こんにちは!)
サシバやシロハラといった冬鳥たちの姿はすっかり見なくなり、アカショウビンやサンコウチョウなどの夏鳥が渡りはじめ、季節の移ろいを感じます。

さて、奄美野生生物保護センターの14年目の開所記念日にあたる4月29日、無事にリニューアル記念式典を行うことができました。
一年近くこのリニューアルに関わってきましたが、「やっと完成した!」と充実感に満たされています。

↑館内の様子

リニューアル後の見所をご紹介します。
○奄美群島の希少な生き物の剥製をたくさん展示!!
○昆虫コーナー、植物コーナーを新設!
○生きもの検索ができるタブレット端末を設置!
○当センター自慢の蔵書量を誇るライブラリーコーナー!ゆっくりくつろぎながら学べます!
○奄美の生き物がたくさん登場し、マングースバスターズの活動も紹介されている新作シアター映像!
○奄美の生き物の骨格標本など、さまざまな標本を紹介している特別企画展「標本の世界」!

↑特別企画展「標本の世界」


他にも見所がたくさんあります!是非新しくなったセンターに遊びに来てください。
記念品をご用意しておまちしております(なくなり次第終了です。)。

これからも研究内容などを更新していき、来館してくださる方に奄美の自然の最新情報をお届けできるセンターでありたいと思います。


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2014年02月28日リニューアル工事の続報と検討会のお知らせ 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。2月も終わりましたが、ここ最近は暖かい日が続き、新緑が芽吹き始めました。春の訪れを感じる奄美大島です。

 伊藤アクティブレンジャーからも前回報告がありましたように、奄美野生生物保護センターは現在リニューアル工事が行われています。外観はほぼ終了し、現在は館内の展示などの工事が進んでいます。今回は、その進捗状況などをお知らせします!
 館内の展示は剥製や昆虫の標本などを増やし、来館された皆さまに奄美の豊かな自然を感じていただけるようにしました。また、シアタールームの映像も新しくなりました。こちらはもうご覧いただけますので、来館の際にはぜひスタッフまで申し付け下さい。


 更に、マングース防除事業や奄美の希少な野生生物を守る取り組み、世界自然遺産候補地などについても充実させる予定となっています。このコーナーはこれから設置などが始まりますが、一部分だけご紹介します。



 工事は3月いっぱい続く予定です。来館された皆さまにはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 「30年前の奄美 これからの奄美」と題した、第2回奄美地域の国立公園指定・世界自然遺産登録に向けた地域づくり検討会の開催のお知らせです。
 第一部は、30年ほど前に奄美大島で勤務されていた林良博さん(国立科学博物館館長)をゲストにお招きし、検討会座長の小野寺浩さん(鹿児島大学客員教授)との公開対談、第二部は、国立公園指定・世界遺産登録に向けた進捗状況と今後の検討の進め方についての意見交換会を行います。
参加費無料、事前申し込み不要ですので興味のある方はぜひお越し下さい。

・日時:2014年3月6日(木)15:00~18:00
・場所:奄美観光ホテル 3階「孔雀の間」
・参加費無料、事前申し込み不要
・問い合せ先:奄美野生生物保護センター ☎0997-55-8620



【今日の一枚】


・「シロハラ」
・スズメ目ツグミ科。奄美には冬鳥として渡ってきます。農耕地や林道などで餌を探している姿をよく見かけます。センターの駐車場付近でもよく見かけます。

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2014年02月09日リニューアル工事中&珍客【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん(こんにちは!)
2月なのに春のような陽気が続き、カエルたちの鳴き声もチラホラ聞こえ始めました奄美地域です。大和村のフォレストポリス(野外学習施設)の桜も満開でとてもきれいです。


2000年に開所した奄美野生生物保護センターは、来年度リニューアルオープンします!!
13年間かけて蓄積した「奄美の自然情報」を集約し、訪れる方々に楽しく学べる施設を目指しています。生き物の剥製も充実する予定です!
現在は外壁の塗装が終了し、施設内の展示スペースの工事が始まっています。4月後半には、お披露目のためのちょっとしたイベントも企画中です。スタッフ一同がんばって準備を進めておりますので、ご期待ください。

さて話は変わりますが、昨年末奄美に珍客が訪れました。

国の特別天然記念物「コウノトリ」です。個体に付いた足環から昨年4月に兵庫県豊岡市内の人工巣塔で生まれ巣立ったものとわかりました。生後8カ月ながらとても大きく、その迫力にただただ感動しました。この奄美大島で兵庫県からの長い旅の疲れをゆっくり癒やしてほしいと思います。


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2013年10月31日アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 伊藤

うがみんしょ~らん(こんにちは!)
季節外れの台風が過ぎ、朝晩はぐっと冷え込んできましたが、昼間はまだ半袖でも過ごせます。

今日は【アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン】についてご報告いたします。

交通事故は、アマミノクロウサギの主な死因の一つとなっています。そこで奄美野生生物保護センターでは、2009年から毎年このキャンペーンを実施し、住民の方々に夜間の安全運転を呼びかけるなど交通事故の防止を呼びかけています。今年は10月に徳之島自然保護官事務所が開所したこともあり、初めての試みとして、徳之島3町でもチラシやマグネットの配布イベントを行いました。




センターのマスコット「あまくろ」も初上陸して、イベントを盛り上げてくれました。あまくろはどこに行っても子どもに大人気です。
アマミノクロウサギのことをあまり知らない方が多く、スタッフの話を熱心に聞いてくださっていたことが印象に残っています。

たくさんの方に協力をいただき、イベントは大成功でした。
今後は徳之島でもこのような取り組みを続けていきたいと思います。

今日の一枚:【オーストンオオアカゲラ】


オオアカゲラの一亜種で奄美大島の深い森にのみに生息しています。
春先には豪快なドラミングを聞くことができます。

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