ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2018年11月

12件の記事があります。

2018年11月27日タイワンツバメシジミ保全活動

岡山桂

こんにちは!

佐世保自然保護官事務所の岡山です。

皆さんはタイワンツバメシジミというチョウをご存知ですか。タイワンツバメシジミの成虫は8月下旬から10月上旬にかけて活動し、幼虫はシバハギの実を食草とし、ススキの枯葉などで越冬する草原性のチョウです。生息環境の変化や愛好家による捕獲等で個体数が減少していることから、平成18年、国立公園・国定公園特別地域内での捕獲等を規制する「指定動物」とされました。環境省は平成19年度から日本チョウ類保全協会事務局長の中村康弘氏を講師として、地元NPO法人の方々と長崎県内でタイワンツバメシジミの保全活動を行っています。

今年9/11、コドラート(方形の標本区画)を設置した地点を訪れ、シバハギの生育状況と卵の有無を確認しました。タイワンツバメシジミはシバハギの花の咲いた茎部分に産卵するため、シバハギの開花時期に合わせ羽化します。今年は夏の少雨によって開花が遅れてしまったため、成虫は確認できるがシバハギがまだ開花していない!という場所もありました。

 

左:シバハギの花とタイワンツバメシジミの卵 / 右:シバハギの生育状況と卵の調査

 

 現地調査終了後、地元の図書館会議室で中村氏による講演と質疑応答が行われました。講演では、卵の特徴や見分け方、幼虫の生態等の説明、出席者からはタイワンツバメシジミとツバメシジミの見分け方等質問がありました。

タイワンツバメシジミはツバメシジミと酷似していますが、翅にある黒斑の位置や濃さ、食草の違いがあります。

左:タイワンツバメシジミ / 右:ツバメシジミ

9/12、人工増殖用に国立公園区域外の生息地で捕獲したメス3頭と共に、NPO法人会員が栽培しているシバハギの一部を卵産み付け用として中村氏に渡し、採卵・孵化と、放虫に適した大きさになるまでの最も死亡率の高い時期の飼育を依頼しました。

左:交尾しているタイワンツバメシジミ / 右:人工増殖用メスの捕獲

左:パイプハウス内で栽培しているシバハギ / 右:卵産み付け用シバハギの確保

10/2、中村氏が持ち帰った成虫から得られた幼虫のうち、25頭を栽培しているシバハギに移し、残りの19頭は今回の調査でチョウを確認できなかった調査地のシバハギに放虫しました。多くの幼虫が無事越冬し、サナギを経て成虫に育つことを期待しています。

左:人工増殖用プランターに幼虫を移す様子 / 右:シバハギに移された幼虫

県内で保全活動が始まった頃に比べ生息環境が悪化し、その生息箇所が少なくなっています。また、タイワンツバメシジミの生態はまだまだ分かっていないことがたくさんあります。

これからも、地元の方々と共に、生息環境の整備、人工増殖等個体数や生息域の拡大、生態の解明等に努めたいと思います。

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2018年11月22日秋の出前授業 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

 こんにちは。

 11月に入り、九重町立飯田小学校の5年生からアクティブ・レンジャーに外来種の話をして欲しいと依頼があり、出前授業を行いました。

 飯田小のある飯田高原では「特定外来生物」に指定されているオオハンゴンソウの駆除を地元ボランティア団体や地域のまちづくり協議会などが行っています。

↑今年の6月の様子。地域の大人から子どもまでみんなで作業。

↑地元ボランティア団体によるタデ原湿原での駆除活動。今年はタデ原の群生地を駆除。

スコップを使って抜いた後に、根と花芽のみ切り取り処分。2グラム程度の根からまた芽を出すことがあるため、抜根の際には根を残さないように注意を払います。

 普段からそういった活動や話しを聞く機会も多く、飯田小の子ども達はオオハンゴンソウと言われて、「特定外来生物」の言葉が出るほど外来種の知識が豊富です。

 そんな子ども達にどんな話をしようかと考えていたのですが、当日は「外来種ってなに?」から始まり、写真や地図を使って、10年後、20年後、飯田高原で自分の子供達に残したい物や場所について話し合いました。子ども達からはヒゴタイやタデ原の花を残したいなどの意見が出ました。

 外来種駆除というと活動が先行し、時に目的を忘れてしまうときがありますが、今日の子ども達との話し合いで何のために駆除を行っているのか、原点に帰る時間をみんなで共有することができました。今後も飯田高原の自然を通して地域の未来について話し合っていければと思います。

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2018年11月21日アサギマダラのマーキング会 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

1111日(日)に、自然に親しむ集い~アサギマダラマーキング会~を開催しました。

 

みなさんは日本で唯一旅(長距離移動)をするチョウ、アサギマダラをご存知でしょうか?

 

アサギマダラの写真

▲アサギマダラ(写真:西川高司)

 

今の時期(秋)は本州から日本の南の地域や台湾などに向かって移動している個体を見ることができます。

南下する個体は、11月頃旅の途中で交尾し、幼虫のエサとなる草(食草)を見つけて卵を産みつけ、そして一生を終えます。

ふ化した幼虫は越冬し、春になると蛹化・羽化します。そして今度はこの個体が北に向かって旅を始めます。

目指すは本州の高原地帯などの涼しい所。

北上する個体は、6月頃本州のどこかで産卵し、夏前に一生を終えます。

その子どもは夏に蛹化・羽化し、8月下旬頃から南に向かって旅を始めます。

 

つまり、アサギマダラは世代交代しながら北上と南下の旅を繰り返しているのです。

 

なぜ旅をするのでしょうか?

ひとつは気温です。

暑さや寒さを逃れるために適温の地へ移動するといわれています。

次に吸蜜花です。

アサギマダラのオスは、ヒヨドリバナなど特定の花からしか蜜を吸いません。

ヒヨドリバナなどの花にはメスを誘うために欠かせないフェロモンの材料となる物質(ピロリジジン・アルカロイド)が含まれています。それらを求めて移動しているそうです。

 

ヒヨドリバナ

▲ヒヨドリバナ。

 

ときには2000kmも旅をするアサギマダラ。

この不思議な旅の実態は、1980年頃から行われている全国の有志によるマーキング調査によって解明されてきました。

アサギマダラは鱗粉が少なく、浅葱(あさぎ)色のまだら模様があるので、そこに油性ペンで文字を書くことができます。

その特性を生かして、捕獲地や捕獲日、捕獲した人の名前を羽に書いて放し、別の地点で再び捕獲された情報を集約して移動経路や時間などを調べます。これがマーキング調査です。

 

マーキングしたアサギマダラ

▲マーキングしたアサギマダラ。

捕獲地(屋久島)の「YAKU」、捕獲日「11/7」、捕獲者(水川)のイニシャル「MIZ」、通し番号「3」。

 

それでは、今回のマーキング会の様子をお伝えします!

このマーキング会は2015年から毎年開催しており、今回で4回目です。

2003年から15年間にわたって屋久島でアサギマダラのマーキング調査を続けていらっしゃる久保田義則さんを講師にお招きして、アサギマダラについてのレクチャーやマーキングの仕方を教わり、実際に野外でアサギマダラを捕獲してマーキングしました。

 

久保田氏によるレクチャーの様子

▲久保田氏によるレクチャー。アサギマダラの生態や外敵、マーキング方法などを、写真を交えてお話し頂きました。

普段なかなか見ることがないアサギマダラの卵や幼虫、蛹、外敵のスズメバチに食べられた幼虫や、幼虫に卵を産み付けるハエなどの写真を見た参加者からは、「ほ~!」「うゎ...」など驚きの声が聞かれました。

 

久保田氏が子どもたちにマーキングをして見せる様子

▲生きたアサギマダラにマーキングをしてみせる久保田氏と見入る子どもたち。

 

マーキング練習の様子

▲野外に出る前に1人1頭ずつマーキングを実践。

 

野外でアサギマダラを探す様子

▲いざ、本番!アサギマダラ探しに出発。

 

アサギマダラを捕獲してマーキングしている子ども

▲アサギマダラを捕獲してマーキングする子ども。

 

マーキングを終えて手のひらでアサギマダラを観察する子ども

▲うまく書けたかな?

 

マーキング専用台を持参した参加者

Myマーキング台を持参したベテラン参加者。

 

参加者全員最低1頭、多い人で4頭ほどマーキングすることが出来ました。

 

活動終盤、なんと参加者の男の子が和歌山で10/8にマーキングされたアサギマダラを再捕獲しました。

和歌山で精力的にマーキングをされている方の標識だったそうで、久保田氏はすぐに和歌山からの個体と分かったようです。

 

和歌山の標識個体に屋久島の標識を記入する子ども

▲和歌山でマーキングされたアサギマダラと捕獲した男の子。和歌山の標識が書かれた羽とは別の羽に新しい標識を書いて放しました。

 

この再捕獲&マーキングによって「約1か月で和歌山から屋久島まで移動した」という一つのデータになりました。

また、今回皆でマーキングした個体が屋久島以南で再捕獲されれば、またそれも貴重なデータになります。

こうした地道なマーキング調査が、まだまだ謎の多いアサギマダラの生態解明につながるのです。

今回はマーキング調査の醍醐味が味わえた会となりました。

 

久保田氏は、マーキング調査の楽しみは調査自体だけでなく、人とのつながりがあることだとおっしゃいます。

アサギマダラのマーキング調査は全国各地で行われており、メーリングリストなど情報交換の場があります。

アサギマダラを通して様々な人と関わることができるのも魅力の一つだそうです。

 

アサギマダラのマーキング調査は、マーキングして放すだけでは自分も他者も捕獲情報や移動情報を得ることが出来ません。

いつだれがどこで捕獲し、どんなマークを付けたかを他の調査者に知らせておかないと、再捕獲した人はマークだけ見ても詳細が全く分かりません。

マーキング情報や捕獲情報を他の調査者と共有することで初めて正確なデータとなります。

アサギマダラのマーキング調査についての情報交換はメーリングリストで行われています。

興味のある方は「アサギネット」や「アサギマダラの会」で検索してみてください。

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2018年11月14日ーつながる、広がる、支えあうー                       国際サンゴ礁年 さんごゆんたく館ミーティング開催!

慶良間 三石裕弥香

今年2018年は、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)により3回目の「国際サンゴ礁年」に指定され、

国内では「つながる、広がる、支えあう」をキャッチフレーズに、多様な主体により幅広く活動が展開されています。

 例えば、日本全国の海を楽しんでいる方々から提供されたサンゴに関する情報を元に日本全国の「サンゴマップ」を作成するサンゴマッププロジェクトや、気軽にサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語り合う場として、毎月1回程度テーマを変えて開催される東京サンゴカフェなど、様々な取り組みが実施されています。

ここ慶良間諸島国立公園では、11月9日に座間味村の阿嘉島にあるさんごゆんたく館で、

「国際サンゴ礁年 さんごゆんたく館ミーティング」が開催されました。

国際サンゴ礁年オフィシャルサポーター企業の方などを中心として、サンゴの保全活動や調査等に関する報告や展示が行われました。

           ↑              ↑

  細かい説明を受けながら展示を見て回ります。    こんなかわいらしい紙芝居だと子供も

                           大人も楽しく勉強できそうです。

          ↑              ↑           

 折れたサンゴが再固着し、成長している様子を     海やサンゴを守ろうというたくさんの寄せ書き 

 実際に見ることができました。

慶良間に住んでいると、とても身近な存在のサンゴ。当たり前にある物と思いがちですが、

海に関わる人も、海に直接関わらない人も、サンゴの素晴らしさや大切さを知り、サンゴを守る為に

ひとりひとりが出来る事を改めて考えてみませんか?

美しいサンゴ礁を守る為に、一緒に行動していきましょう!

さんごゆんたく館では、慶良間諸島国立公園のサンゴ礁の魅力や保全活動に関する情報発信等を行っています。慶良間にお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

  

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2018年11月07日パークボランティアでヤクスギランド清掃 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

最近の屋久島は朝晩が冷え込むようになりましたが、晴れた日の日中は半袖で過ごせるような温かい気候が続いています。

温度差があり体調管理には十分気を付けたい時期です。

 

さて、11月1日(木)に屋久島国立公園パークボランティアの会でヤクスギランドの清掃を行いました。

会員8名、職員2名の計10名で、2班に分かれて2時間半ほど木道や手すりのコケ落としを行いました。

ヤクスギランドは年間降水量10000mmと、屋久島の中でも特に雨の多い場所です。

湿度が高い分木道や手すりにコケがつきやすく、コケがついた木道は滑りやすく危険です。

 

この日はまずパークボランティアでもあるヤクスギランドの職員の方から清掃場所や清掃方法についてレクチャーを受けました。

 

入口案内図でレクチャーをする様子

▲レクチャーの様子。ヤクスギランド入口の大きな案内図を使って場所を確認。

 

その後、2班に分かれて作業を開始しました。

 

▼A班の作業の様子。木道はデッキブラシ、手すりは金たわしを使ってゴシゴシ擦りました。 

木道と手すりを擦る様子

 

木道を金たわしで擦る様子

▲木道の細かなところはたわしでゴシゴシ。根気のいる作業です。

 

木道をデッキブラシで擦る様子

 

▼B班の作業の様子。

手すりを擦る様子

▲木目がはっきり見えるほど綺麗に手すりのコケを落としました。

 

橋を清掃する様子

 

何日も雨が降っておらず、木道や手すりはカラカラに乾いていました。

コケは濡れていた方が落ちやすいので、沢で何度も水を汲み、木道を濡らしては擦りを繰り返して綺麗にしました。

ハードな作業でしたが、ヤクスギランドを訪れたお客さんからは「ありがとう」「ご苦労様です」とお声をかけて頂き、疲れも吹っ飛びました。

 

集合写真

▲最後にみんなで、はい、ポーズ!大変お疲れ様でした!

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2018年11月06日宮之浦岳巡視 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 10月下旬に九州最高峰の宮之浦岳(標高1936m、日本百名山の1つ)へ巡視に行ってきました。今回の巡視の中での作業は、モニタリング定点撮影と、携帯トイレブースの簡易補修、台風等による登山道荒廃箇所の調査でした。

 モニタリング定点撮影とは山頂部や、展望所、湿地など特徴的な植生の見られる場所で実施している調査です。毎年同じ場所で撮りためたデータから植生や地形などの変化を見ていくことができるので、大切な作業です。

 翁岳の鞍部に設置された携帯トイレブースでは10月に屋久島を通過した台風24号により、トイレの固定用ワイヤ―が外れてしまったため、ハンマーで固定杭を打ちなおす作業を行いました。

 淀川登山口での朝の気温は約4度とかなり冷え込んでいましたが、日中は半袖シャツで過ごせるほどの陽気。寒すぎず、暑すぎず、快適な登山日和での作業となりました。

宮之浦岳方面から見た永田岳

▲宮之浦岳登山道から眺めた永田岳方面。

ヤクシマゴケの群落

▲投石岳付近のコケ群落はきれいに赤く発色していました。こんな紅葉もいいですね。(おそらくヤクシマゴケの群落)

登山道脇が崩れている場所

▲台風等の雨水による土壌流出箇所の調査。1回の大雨で1m近く掘れてしまうこともあります。

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2018年11月02日ヤクシカ、ヤクシマザルの恋のシーズン 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 屋久島も秋の気配が濃くなってきました。森では恋のシーズンを迎えたヤクシカ、ヤクシマザルたちが活発に動いている様子を見かけることができます。

 ヤクシカのオスは、メスやほかのオスに対して自分の居場所を主張したいのか、独特の鳴き声を発しています。百人一首にも一句ありますね「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」

 これは秋のオスシカの習性をうまく表しています。

繁殖期のヤクシカのオス

▲繁殖期のオスシカ。首の回りに泥が付着し、整髪料を塗ったかのようになっていることが繁殖期の印。

 いっぽうヤクシマザルはというと、オスもメスも顔やおしりなど、皮膚の赤味がグッと増してきます。体格のいい強いオスは短い尻尾を背中につくまで反り上げて、堂々とメスたちの前を歩いていきます。サルを1頭見つけたら、その周りに2、30頭ほどの群れでいることが多いようです。交互にグルーミング(毛づくろい/シラミ取り)をしている様子や、木の実などを採食している様子を見ることができます。

 動物観察の楽しい季節です。特に島の西側、西部地域と言われるエリアではシカとサルに遭遇しやすく、おすすめの場所です。

 そんな動物たちにストレスを与えないよう観察するために、屋久島ではいくつかのルールを定めています。

ルールその1★絶対にエサをあげない※

 サルやシカは野生動物。「ちょっとミカンをあげるくらい、いいでしょ・・・かわいいし。」そんな軽い気持ちが彼らの野生の本来の姿を壊すことになってしまいます。

野生動物にエサをあげてはいけない2つの主な理由

◆行動への影響

 人の食べ物の味を覚えた動物は、餌をもらうために人に近づき、時には食べ物を奪うために人に襲い掛かることもあります。

◆健康への影響

 自然のものを食べて生きる野生動物にとって人の食べ物は有害になる場合があります。

※「屋久島町猿の餌付け等禁止条例」により。違反者は5万円以下の過料となっています。

ルールその2★近づきすぎない

 観察や写真撮影をしようと、つい近づきたくなるものですが、野生動物は人との距離を保ちたいものなのです。近づきすぎると、逃げたり威嚇行動をとる可能性もあります。野生動物にはできるだけストレスを与えないことが大切です。目安として10m、車2台分以上は離れて観察しましょう。

 とくにサルの場合、人の持っている風邪などの病気がサルにうつってしまう可能性があります。くしゃみやせきなどでサルに病気をうつさないためにも、一定の距離をおいて観察しましょう。

ルールその3★車での観察はきちんと停車してから

 西部林道や、山間部へ通じる道路などでは他の車の通行の邪魔にならないように駐停車して観察をしましょう。動物たちの横を通り過ぎる際は徐行し、驚かさないように気を付けましょう。

 また、わき見運転は大変危険です。屋久島ではレンタカーが側溝へ脱輪するケースや、岩や樹への衝突事故が後を絶ちません。観察をする際は車を安全な場所へ停止させてください。

ルールその4★サルの目を見ない

 サルは目線をとても気にする動物です。サルの目をじっと見ることは、サルを興奮させ、威嚇や攻撃行動を引き起こすきっかけとなります。絶対にやめましょう。

ルールその5★大きな声を出さず、ゆっくり動く

 どちらもサルやシカを驚かさないためです。道端でグルーミングや採食をしてリラックスしているようでも、人間の行動はしっかり観察されています。特に人の子供がはしゃいで騒ぐことをサルはとても嫌います。小さなお子様連れの方はとくにサルの観察時にご注意ください。

 屋久島は動物観察にとても良い状態を保っている奇跡の島です。この状態を維持するためにも観察ルールを必ず守りましょう。

 こうした観察ルールをまとめた「屋久島西部地域ルールガイド」冊子を、観光協会の窓口などで入手できますので、動物観察にお出かけの際はぜひご利用ください。

屋久島西部地域ルールガイド

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2018年11月02日身近な野鳥の観察会を実施しました!【出水地域】

出水 本多孝成

出水自然保護官事務所の本多です。

出水では各地でジョウビタキが見られるようになり、一足早い冬の便りが届きました。

また、ツル・カモ類の飛来が本格化し、野鳥観察にぴったりの季節になりました。

今回は、出水自然保護官事務所の普及啓発活動として、9月22日(土)に出水市教育委員会との

共催のもと実施したクレインパーク周辺の身近な野鳥観察会の様子をお伝えします。

【当日の様子】

今回の観察会では、7名の地元住民の方にご参加頂き、また鶴荘学園(旧荘小学校・荘中学校)の

8年生3名に運営ボランティアとしてご協力頂きました。

野鳥観察会の様子

▲左上:観察を始める前にボランティアの皆さんより、双眼鏡の使い方の説明がありました。

▲右上:双眼鏡やスコープを使ってサギ類の識別に挑戦。

▲左下:鳴き声をたよりに野鳥の姿を確認。

▲右下:周辺の水辺でコガタノゲンゴロウやコマツモムシ等の水生昆虫を観察しました。

【当日観察できた野鳥】

確認できた野鳥 カワセミ、ミサゴ、キセキレイ、セイタカシギ

▲左上:カワセミ/右上:ミサゴ/左下:キセキレイ/右下:セイタカシギ

およそ90分の観察時間で、合計21種の野鳥を記録しました。

また、今回新たな試みとして、クレインパーク周辺の多様な環境や野鳥の生息状況をより深く知って

頂くために、観察会の記録結果を反映した野鳥マップを作製しました。

野鳥マップ

▲クレインパーク周辺の野鳥マップ。

野鳥のイラストは、おもに鶴荘学園のボランティア3名に手書きで制作して頂きました。

クレインパーク周辺は、河川(米ノ津川)、小規模な森林・池、ヨシ原、田園地帯などの多様な環境が

コンパクトにまとまっており、各環境を好む様々な野鳥を観察することができます。

出水ではこれまでにツルをはじめとする様々な野鳥の飛来が確認されており、「野鳥の宝庫」として

市内外から知られるようになりました。

こうした出水ならではの自然の魅力を、これからも観察会等を通じて積極的に発信していきたいと思います。

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2018年11月01日パークボランティアで口永良部島へ!【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

運動会シーズンも終わり、少し落ち着く頃でしょうか。

私の住む集落の運動会は10月21日にありました。

3年ぶりの好天で、皆思いっきりグランドを走って楽しみました。

 

運動会の様子

▲原集落の運動会の様子。後ろにそびえるのはモッチョム岳。

 

さて、翌日の22日から一泊二日で、屋久島国立公園パークボランティアの会で口永良部島に行ってきました。

昨年に続き、「GGG国立・国定公園支援事業」の助成を受けて海岸清掃を実施しました。

 

口永良部島全景の写真

▲口永良部島。島全域が屋久島国立公園です。

 

今年の台風24号で屋久島はかなりのダメージを受けました。

口永良部島はどうでしょうか...。

島に到着後、早速岩屋泊(いわやどまり)に向かい、清掃を開始しました。

台風による高波の影響か、波打ち際ではなくより奥の植生帯の中にゴミが打ち上げられていました。

ゴミの多くはウキ。足場が悪いうえにウキは大きくて重たいので、一人ひとり作業していては日が暮れてしまいます。

そこで、集積場所まで一列になり、バケツリレーでウキを回収することにしました。

 

バケツリレーでゴミを回収する様子

▲バケツリレーならぬウキリレーの様子。短い距離は二列縦隊でリレー!あっという間に回収することができました。

 

清掃前と後の海岸の様子

▲ウキを回収する前と後の様子。

 

今回の活動では、海岸清掃の他に口永良部島八景の標識も補修しました。

 

標識補修の様子

▲岩屋泊の八景標識の補修の様子。

 

翌日は西之湯周辺の海岸清掃を実施しました。

口永良部島の魅力の一つは島内4箇所に湧き出る温泉です。

その一つである西之湯が、今回の台風で消失しました。

 

西之湯の様子

▲西之湯の様子。

 

消失前の西之湯

▲消失前の西之湯。

 

西之湯周辺の海岸には、大量の発泡スチロールが漂着していました。

発泡スチロールの大きな白い塊はとにかく目立ち景観を損ねていたので、これもバケツリレー戦法で回収することにしました。

 

バケツリレーでゴミを回収する様子

▲発泡スチロールリレーの様子。急峻な岩場に一列に並んで慎重に発泡スチロールを渡していきました。

 

清掃前と後の様子

▲白い無数の塊が無くなったのがわかるでしょうか。

 

清掃前と後の様子

▲もちろん、発泡スチロール以外の漂着ゴミも回収しました。

 

会員9名+職員3名で、2日間で回収したゴミの量は、なんと1トン用フレコンバック23袋!

たくさんの漂着ゴミを回収できたことは良かったですが、産廃処理費の予算を大幅にオーバーしてしまいました。

 

回収したゴミ

▲ゴミが入ったフレコンバック。

 

島にゴミ処理施設はなく、産業廃棄物は鹿児島本土に搬出しなくてはなりません。

回収しても次から次へとゴミは漂着し、回収すればするだけ処分費用がかかってしまう...。

良い解決策はないものかと頭を抱えます。

 

また、活動前日に3年ぶりに新岳がごく小規模な噴火をしました。

活動中も噴火は続き、風向きによっては車に降灰したり、火山ガスの臭いがしたりしましたが、島の方は冷静でした。日々の備えがあるからこそ、いつも通りの暮らしができているのだと感じました。

 

新岳噴火の様子

▲噴火の様子。昼夜問わず噴火していましたが、島の人は落ち着いていつも通りの生活をしていました。

 

今回は、口永良部島の火山とともに生きる島民の力強さを感じるとともに、離島のゴミ問題の深刻さを痛感する活動となりました。

 

集合写真①。

集合写真②。

▲最後にみんなで、はい、チーズ!お疲れ様でした。

※口永良部島では8月29日10時00分に噴火警戒レベル4(避難準備)から3(入山規制)に引き下げられており、現在も噴火警戒レベル3(入山規制)が継続されております。(平成30年11月4日16時00分

※ 詳細は、気象庁HP等をご覧下さい。

○気象庁HP(口永良部島の噴火警戒レベルを3(入山規制)へ引下げ、平成30年8月29日10時00分発表)http://www.jma.go.jp/jma/press/1808/29b/kuchinoerabu180829.html 

○口永良部島の活動状況

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/509.html

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2018年11月01日紅葉 紅葉 くじゅう! 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 小泉 敦

こんにちは。

秋も真っ盛りになりましたね。

くじゅうでも紅葉は今が一番見頃です。

今年のくじゅうの紅葉は本当に綺麗で、当たり年のようです。

くじゅう管理官事務所の前の園地でも本当に今が綺麗です。

更にこの園地は今年度に整備されたもので、一段と良くなりました。

毎日移り変わってゆく色づいた紅葉に通勤が本当に楽しいです。

皆様も紅葉の素晴らしさを感じにくじゅうにいらして下さい。

園地でゆっくり散歩したり、ランチを取るのがオススメです。

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