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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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対馬

43件の記事があります。

2015年03月10日ツシマヤマネコ交通事故対策モニタリング

対馬 アクティブレンジャー 竹澤

 対馬野生生物保護センターではツシマヤマネコの交通事故対策として、他の行政機関、市民団体などと協力しながら様々な交通事故対策に取り組んでいます。

                                                      

 注意看板の設置やパンフレットの配布、行事の開催など普及啓発活動についてはこれまでも紹介してきましたが、それ以外に、センターでは事故地点の現場検証や対策を実施した場所の効果検証のためのモニタリングなども行っています。

 これらの調査は、道路整備を担当する機関に事故が起こりやすい地点や効果が期待できる対策手法について提案し、事故がおこりにくい道路づくりを進めてもらうために行っています。

                  

 今回は、対策が実施された後の効果検証のためのモニタリングで撮影された写真を紹介します。

                                                                         

                                                            

 この写真は平成24年に初めて島内に既設でネコ走りが作られたカルバートをヤマネコが利用したときの様子です。

  ※カルバート...道路下に排水のために設置された水路のことで、動物たちが通り道として利用していることが分かっています。

   

 このネコ走り付きカルバートによって雨で増水した際にもヤマネコはカルバートを利用できるようになり、その分、道路上を利用する頻度が下がるという結果が得られています。

        

 最近では昨年10月にはこんな写真も(下図)。カルバートの中に、獲ったのであろうアオサギを運びこむヤマネコの姿も撮影されました。隠れてゆっくり食事をするのにちょうどいいのかも知れません。

 このカルバートがある舟志区では「舟志の森づくり」としてツシマヤマネコに配慮した森林管理が行われています。その事業の1つとして湿地整備が行われたすぐ側での写真です。湿地には現在多くの水鳥が飛来し、ヤマネコにとって生息に適した環境になっていることが写真からも分かります。

                                                                                  

                                           

 またヤマネコにとって移動経路となる川に面した2本のカルバートを繋ぐため木製のネコ走りを設置している箇所では木製ネコ走りを歩く姿やちょっと座って休憩するヤマネコの姿も昨年11月に撮影されました。

                                                                  

 このように人工のものでも野生動物たちはちゃんと利用してくれることがモニタリングによって分かっています。

 しかし、更にカルバートの利用頻度が上がるように、道路上からの誘導方法の対策なども求められます。

 皆さんも利用している道路を、ヤマネコをはじめ多くの野生動物たちが生息地を移動する際に横断します。

 道路上ではなくカルバートなどを通ってくれればいいですが、道路上に出てきてしまうヤマネコも...。

 今年度も3件のヤマネコの交通事故が起きてしましました。

           

 こういった構造物が増え、ヤマネコの交通事故が1件でも減るように、調査・モニタリング・普及啓発、色々な方面からの対策を、関係各所と協力しながら対馬野生生物保護センターでは継続していきます。

 運転する際は、人間はもちろん動物にも気をつけて下さい。

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2015年01月14日12月の事故

対馬 アクティブレンジャー 竹澤

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

ご報告が遅くなりましたが、昨年末、12月15日、12月17日に全国を襲っている寒波の真っ只中、立て続けにツシマヤマネコの交通事故が2件発生し、いずれも死体を回収しました。

12月15日には下島北部の美津島町大船越の国道で死体を回収しました。

近年、上島南部から下島北部にかけてヤマネコの分布の拡大が期待されている中で起こった事故です。

死亡した個体は、昨年春に生まれた亜成獣のオスでした。

春に生まれ、親離れをして、自分の縄張りを求め、一匹で生きようとしていた矢先に、一年もせずにその命は失われてしまいました。

12月17日には、上島の峰町佐賀で出産経験のある成獣のメスの死体を回収しました。

後の現場検証の結果、近くには林道と河川がありました。寒い中で餌を求めて山や川岸から道路に出てきてしまったのでしょうか。

通報を受け、回収したときはまだ微かに体温が残っていました。

それぞれの命に想いを馳せると苦しくなります。

交通事故対策担当という仕事柄、死体に出会うことが多いので、虚無感をうけることもしばしばです。

やっぱり、死なないで欲しい。生きてて欲しい。

一年前、自分自身の手で衰弱した生きたヤマネコを保護して、野生に帰っていった際に感じた想いはやはり感無量でした。

平成4年より行われている対馬野生生物保護センターの調査では81件の事故が確認されています。そのうち72件が死亡しています。

今年度、既にこれで事故が3件です。去年度は4件、12月30日の年末に起きた事故が最後でした。

秋から冬にかけてヤマネコの交通事故は増加します。

冬はもう少し続きますが、新年は無事故で過ぎ、今年度事故件数が昨年度を下回ってくれることを願いながら、

新たな一年気持ちを引き締めて仕事に取り組みたいと思います。

対馬で車を運転する際には、下島、上島に限らず、

どこでヤマネコが出てくるか、また他の動物に出会うか分かりませんので、

安全運転にご協力のほど、どうぞ宜しくお願いいたします

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2014年12月24日ツシマヤマネコ交通安全キャンペーン

対馬 アクティブレンジャー 山口(貴)

みなさん、こんにちは!

対馬の下島より山口です。

すっかり冬らしく、とても寒くなりましたね。

対馬では、秋から冬にかけて、春に産まれたヤマネコが親離れをする時期であり、

親離れしたヤマネコが餌や新しい縄張りを求めて行動が活発になります。

そのため、ヤマネコが車道に出てくることも多くなり、特に事故が多くなります。

また、下島では長年ヤマネコの生息情報がなかったのですが、2007年に23年ぶりに

下島でのヤマネコの生息が確認され、近年生息情報が増えてきています。

しかし、「下島にはヤマネコはいない。」と思っている人たちがまだまだいるようです。

そこで、上島と下島を繋ぐ万関橋付近で、下島へむかう車に向けて

「ツシマヤマネコ交通安全キャンペーン」を実施しました。

この地域は、近年ヤマネコの生息情報が下島で最も多く確認されている地域でもあります!

地元の警察署や中学校等、合計約45名の方たちが、雪もちらつくほど寒い中、協力してくださいました。

協力してくれた中学生たちは、このキャンペーンを実施した近年下島で最もヤマネコの

生息情報の多い地域に位置する対馬市立大船越中学校に通う生徒たちです。

また、大船越中学校は、今年の夏に実施した「第3回ツシマヤマネコ交通安全ポスター展」

で3名が入賞した学校でもあります!

警察の方に停めてもらった車に対し、ツシマヤマネコ交通安全ポスター展の入賞作品がプリントされた

クリアファイルを配布しながら「人にもヤマネコにも優しい安全運転」を呼びかけました。

クリアファイルの中身は、ツシマヤマネコ交通事故防止のためのドライバーズマニュアルや

ステッカー、そして下島でもヤマネコの生息情報が増えていることを知らせるチラシ等です。

また、大船越中学校生徒の交通安全ポスター展の出展作品を大きなパネルにし、

生徒たちが中心となって、「人にもヤマネコにも優しい安全運転をお願いします!」

と元気いっぱい大きな声でドライバーの方たちに呼びかけてくれました!

みなさんのお陰で無事キャンペーンを終えることができ、

きっと「人にもヤマネコにも優しい安全運転」を心がけてくれるドライバーさんが増えたと思います!!

しかし...

非常に残念なことにこの2日後、下島で30年ぶりとなるヤマネコの交通事故が確認され、

今年産まれの若いヤマネコが命を落としてしまいました。

今回のキャンペーンのように協力してくれる方たちもたくさんいるので、

ヤマネコの交通事故が1件でも減るように、交通事故対策や啓発をこれからも続けていきたいと思います!!

対馬で運転される際は、「人にもヤマネコにも優しい安全運転」をお願いいたします!!

そして、下島では12月にはこのキャンペーン以外に、11月20日のアクティブ・レンジャー日記で

紹介がありました「ツシマヤマネコ応援団」というボランティア団体とイベントを行いました。

このイベントについては応援団ブログ↓↓をぜひご覧下さい!

http://yamanekoouendan.blog.fc2.com/

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2014年11月20日ヤマネコ応援団、交通事故対策実施中!

対馬 アクティブレンジャー 蔭浦

こんにちは!
対馬自然保護官事務所の蔭浦です。

対馬の森は、まだきれいな秋色に染まっているところもありますが、すでに下島側からは紅葉が散り始めています。あっという間に寒い冬がやってきそうです・・・。

秋から冬にかけては、母親から独り立ちした若いヤマネコや、繁殖相手を探すオスのヤマネコが道路上に出やすくなります。交通事故対策に最も力を入れなければならない時期です。
対馬には、地元や島外から集まった方々で構成された「ツシマヤマネコ応援団(通称:ヤマネコ応援団)」というボランティア団体があり、対馬の自然を次世代に受け継ぐため、森づくりやヤマネコの交通事故対策、普及啓発活動などを行っています。

現在、ヤマネコ応援団と対馬野生生物保護センター主催で行われた「ツシマヤマネコ交通安全ポスター展」の展示が行われています。

先日、3カ所目の展示となる下島のショッピングモールへ、応援団員の方のご協力のもと移動してきました。




合計175作品、掲示スペースを工夫して使いながら貼っていきます。
ご協力いただいた団員の皆様、本当にありがとうございました!




完成した展示をみると、なかなかの迫力です・・・!!


掲示のあと、ショッピングモール入り口でヤマネコ交通事故防止のパンフレット配布も行いました。
下島でもヤマネコの生息が確認されてきていますので、今後は下島の方々にもヤマネコの交通事故防止意識を普及できればと思います。

もしこれから対馬に来られる方がおられましたら、是非ポスター展にもお立ち寄りください!
※展示スケジュールなどは、応援団のブログをご覧下さい♪
http://yamanekoouendan.blog.fc2.com/

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2014年10月21日草刈りで交通事故対策【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 竹澤

だんだんと肌寒くなり、秋も深くなってきた対馬ですが、ツシマヤマネコの交通事故が多くなる季節となってきました。

先日、上県町樫滝の国道沿いの草刈りを対馬野生生物保護センター職員で行いました。
ここはヤマネコの餌場となる田と、住みかである山を道路が隔てており、行き来するために道路上を横断するヤマネコが多く、これまでも交通事故が多発している場所です。
以前、交通事故で保護された後に回復し、野生復帰した個体も、この周囲の環境を利用していることがセンターの調査により分かっています。
そこで少しでも道路の見通しをよくし、ヤマネコが道路脇にいても発見しやすくするため、片道1.5キロ、両サイドの道路脇の草を1メートルほど、刈り込んできました。

 草刈り当日は秋晴れのいい天気。



交通量の多い道、安全に十分注意して、汗をかきつつ、交通整理や草刈りを行いました。



側を通った地元の方には「なんでヤマネコさんが草刈りしとるね?」と聞かれ、ヤマネコ交通事故が多いと理由を話すと「気をつけるよ~。頑張って-!」と応援して頂けました。
(対馬野生生物保護センター、通称ヤマネコセンターの職員はよく地元の方に『ヤマネコさん』と呼ばれます)

 3時間の草刈り終わりの道路はずいぶん見通しがよくなりました!



ヤマネコは突然道路脇から飛び出して来るときがあります。
草刈りをした周辺には看板を設置していますので、島内の皆さん、お近くを通りの際は、とっさの時に止まれるスピードでの安全運転にご協力下さい。
また、万が一ひいてしまった際には、24時間受け付けておりますので、対馬野生生物保護センター(TEL:0920-84-5577)までご連絡をお待ちしております。
交通事故に遭った個体の9割は死亡してしまいます。しかし、一昨年度、ご連絡頂いて2頭の命が救われています。この近くでモニタリングされている個体はそのうちの1頭です。

一つでも多くの命が助かりますよう、ぜひご協力頂ければと思います。

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2014年10月01日「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」造りこみ第2回!【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 山口(貴)

6月にご報告した、地元の豆酘(つつ)中学校による、
ツシマヤマネコ野生順化ステーションでの「造りこみ」
の体験実習第2回を行いました!


今回もA班とB班にわかれて作業を行いました。

A班は、動物園からやってきたヤマネコが、
大きなケージに出るための準備をする場所である
「管理区域」の造りこみを行いました。
まだ何もなかった管理区域内にたくさんの植物が生えるよう、
様々な種子の眠っている土を撒いたり、ヤマネコやヤマネコの
餌となるネズミ等が隠れることのできる場所を木を組んで造ったり、
みんなで話し合いながら工夫を凝らして造ってくれました。

B班は、池周辺の造りこみを行いました。
まず、ヤマネコが池にアプローチしやすいように、池の中に
土のうで道を造ったり、ロープを張ったりしました。
そして、池に住む魚などの隠れ場となる柴束を作り、池に投げ込みました。








今回も暑い中での大変な作業を、終始笑顔で頑張ってくれました!!
みなさんのお陰でヤマネコを迎える準備が着実に進んでいます。

前回の実習で豆酘中学校のみなさんが造ってくれたハンティングボックスは、
梅雨の大雨や夏の台風でもくずれずしっかりと残っています!
そして、移植した植物はグングン育っています!

11月にはツシマヤマネコ野生順化ステーションでの
体験学習について発表をしてくれるそうです。
ここでの経験をみなさんがどのように発表してくれるのか、
とても楽しみです(^^)♪

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2014年09月25日地域とつながるヤマネコ調査【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 蔭浦

こんにちは!
4月から対馬で勤務を初め、はや半年が経とうとしていますが
まだまだ私の知らない現場がたくさんあります。
そこで、長崎県の委託業務としてヤマネコの痕跡調査や自動撮影調査を担当している調査員さんに同行させていただきながら、
調査の現状等をお聞きしています。



↑痕跡調査ではこんなに高い場所の林道も歩きます!



↑月1回の痕跡調査と週1回の自動撮影調査両方を担当されている調査員さん。


調査員の方々には対馬の地元の人が多く、
もう10年以上調査に携わっておられるベテランの方もいらっしゃいます。
みなさんがお仕事や生活の合間を縫って、週末などに調査を実施してくださっています。

「前に比べて鹿をよく見るね~」
「ここのルートは野鳥がたくさん見られるんだよ」
「最近野犬がいなくなって歩きやすくなった」
「マムシが多くて怖いときもあるよ」

一緒に調査ルートを歩きながら、調査に関する話や調査地の自然のこと、
どんな気持ちで調査に携わってこられたのかなど、いろいろなお話を聞くことができます。

ヤマネコの全島にわたる調査は、これら地元の調査員さんのご協力がなければ
絶対に成り立たちません。みなさんのご協力に、本当に感謝です。




また先日、仲良くしてくださる調査員さんからは、
「釣りは好きね?今度船釣り行くからおいで!」

と、お誘いただく機会がありました!(^^)
お休みの日の夕方、一緒に船に乗せてもらいアジ釣りに行ました。
自分ではあまり釣れなかったのですが・・・


お土産にアジの干物をいただきました!ごちそうさまです!!


調査業務は黙々と一人で行うものが多いのですが、
このように地元の人と関わり交流できる機会を持つこともできるのだと
嬉しく思いました。

とても暖かくお付き合いしてくださる対馬のみなさんへ恩返しするためにも、
これまでの調査結果からツシマヤマネコの現状を明らかにし、
その成果をみなさんにフィードバックしたいと思います!!

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2014年09月11日イベント「やまねこ広場」!【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 山口(貴)

みなさんこんにちは。
対馬の下島より山口です。

対馬は上島と下島に分かれており、上島には全体にツシマヤマネコが
生息していますが、下島には2007年まで23年間生息情報がなく、
下島ではツシマヤマネコは絶滅したのではないかと言われていました。
しかし、最近では下島での生息情報も少しずつ増えてきており、
今年はメスの個体が確認され、繁殖していることも期待されています。


かなり時間があいてしまいましたが…
先月、対馬高校美術部の生徒たちと、ツシマヤマネコのイベント
「やまねこ広場」を下島の子供たちを対象に行いました!

当日は、対馬高校美術部が作成してくれたツシマヤマネコの
手作り紙芝居を、作成者である高校生たちが小学生たちに
読み聞かせてくれました。
子供たちはおしゃべりひとつせず、真剣に紙芝居を聞いていました。


そして、紙芝居のあとはツシマヤマネコや対馬に生息する生き物
についてのクイズ大会を行いました。
クイズに正解したら、高校生たちがかわいいマークをつけてくれ、
みんな大喜びでした。不正解で悔し涙を流した子もいましたが、
最後にはみんな笑顔で帰っていきました~(^^) 
みんな真剣に考えてクイズに答えてくれたので、
正解した子も不正解だった子も、
この日勉強したことをきっと覚えていてくれていると思います!




これからも引き続き、生息情報の増えている下島で、
ツシマヤマネコや対馬の自然について、
どんどんアピールしていきたいと思います!


これから秋から冬にかけて、ヤマネコの事故が多くなる季節です。
対馬で運転される際には、上島だけではなく下島でも
「人にもヤマネコにも優しい安全運転」
のご協力をよろしくお願いします!!

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2014年09月10日学生実習 交通事故対策【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 竹澤

先日、対馬野生生物保護センターで学生さんを対象に、野生動物保護の現状を実際の活動を通して学び、次世代の担い手となってもらえるよう、学生実習を行いました。

その中でセンター職員はそれぞれが担当についてレクチャーや、作業などにより、学生さんに業務の紹介を行いました。
私は交通事故対策担当としてレクチャーを行い、ツシマヤマネコの交通事故の現状やその発生要因、センターと関係各所が協力して行っている対策などについて、学生さんに知ってもらいました。




その後、昨年10月に事故の起きた現地に赴きました。
この事故現場はヤマネコの生息が確認されていた湿地の脇で、事故に遭ったのはこの湿地周辺に定着していたと思われる成獣のメスでした。

実際に現場検証を行い、どうして事故が起きたのか、現場では実際にどういう要因が見られたかなど、自分自身で歩き、探して貰いました。
皆さん、ヤマネコの側、運転手の側、それぞれの立場に立って考えてくれました。



その後、湿地脇で道路のすぐ側まで生えていたヤダケや雑草を、地域の方々にお手伝い頂き、ドライバーの視野の確保とヤマネコの飛び出しを防ぐため、1mほど刈り込みを行いました。
1時間半ほどの作業で、みんな汗びっしょりになりながら、頑張ってくれました。



事故の現状やなぜ事故が起きるのかを学び、実際の現場を見て、普段、何気なく生活している中では気がつかない危ない場所があることに、改めて気がついてくれた学生さんも多かったようです。

先日、夜には別の田んぼで今年生まれのヤマネコと思われる若いヤマネコを見かけました。
彼らが独り立ちする秋から冬は交通事故が増える季節です。
250日を越えた無事故記録が更に伸びるよう、対策が求められる季節です。
どうぞ運転の際には、人間以外の小さな命にも思いを馳せて頂ければと思います。

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2014年08月14日ヤマネコ無事故記録7ヶ月【対馬地域】

対馬 アクティブレンジャー 竹澤

ツシマヤマネコの交通事故ゼロ記録が7ヶ月を越えました。
前回は平成25年12月30日に上対馬町で成獣オスが死亡しています。
また、幸いなことに平成4年からの調査以来、7月は無事故が続き、今年の7月も無事に無事故記録は続きました。
しかし、夏が過ぎると、秋から冬にかけて、その年生まれのヤマネコが独り立ちし、行動範囲が広がるので、ヤマネコの交通事故が多くなります。
昨年度は残念な事に10月10日、265日で記録が途切れ、結局、一年で4頭の個体が交通事故によりその命を奪われてしまいました。
今年は昨年度の記録を超えて、さらに無事故記録がのびてくれるよう、また1件でも事故が減るよう対馬野生生物保護センターでも更なる対策を行っていきます。

そんな中、現在、ボランティア団体「ツシマヤマネコ応援団」と協働で、制作中なのが、写真のヤマネコ型看板です。
車のライトで反射し、ヤマネコ型に浮かび上がる手作り看板です。
島内の交通事故が発生した場所の近くの小中学校の生徒さんに色塗りを依頼し、それぞれの「ツシマヤマネコ看板」を作成して頂いています。
写真はそれぞれ塩浦小学校、仁田中学校の生徒の皆さんの色塗りの様子です。

【塩浦小学校】



【仁田中学校】


皆さん、真剣に塗ってくれていますね。

まだ制作途中ですが、この秋には、ヤマネコが飛び出しそうな場所や過去の事故地点に設置しますので、交通事故防止に役立てると思います。

一足先に応援団事務局が設置した試作品はこちら。



島内の人は既に見かけたことがあるかも知れません。
闇夜にライトに照らされて浮かぶその姿は、対馬上県町樫滝にある飲食店、月亭前(左写真)と、上対馬町舟志の湿地脇(右写真)に置かせて頂いています。
どちらの道路も過去にヤマネコの交通事故が起きており、今後も交通事故発生の恐れが高い要注意箇所です。

このヤマネコ看板を初め、島内には他にも多くのヤマネコ注意の看板が設置されています。
何種類あるか、島内でぜひぜひ探してみて下さい!

どうぞ島民の方も、島外からいらっしゃった方も、安全運転にご協力を、よろしくお願いいたします。

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