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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

登山道巡視

2024年02月29日
雲仙 干野 光幸

仁田峠第2展望所より平成新山を望む


 雲仙自然保護官事務所の干野です。  令和6年2月16日に、雲仙岳の関係機関が持ち回りで行っている登山道巡視に同行した様子をお伝えします。
 今年は雲仙も暖冬の影響でしょうか、積雪があまりありません。当日も山頂部に雲はかかっていますが、積雪は無いようです。
妙見岳山頂付近より国見岳を望む
 妙見岳山頂付近まで来ると風景が一変しました。雲仙名物「霧氷」です。地元では、「花ぼうろ」と呼ばれ、雲仙岳の冬の風物詩です。

妙見神社


 妙見神社の木々も霧氷が付き、白く、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

 霧氷は過冷却された霧粒が風で木に吹き付けられ、その刺激で氷となって枝等に付いたものです。木に白い花が咲いたように見えます。

青空と霧氷


 だんだんと雲が晴れ、青空に霧氷の白が映えてきました。

 霧氷は、北西の風が強く、寒い時に発生しますので、山の北西側によく見られます。

国見分れより平成新山を望む


 霧氷ごしに平成新山の山頂付近を撮りました。霧氷が発生するときは降雪がないことが多く、山頂付近は、木々も少ないので、黒く見えます。

崩落箇所


 先日、登山道の一部で崩落がありました。数日後には修復され、通れるようになりました。
※2月末の大雨で、また崩落してしまいました。この区間は過去何度も崩落を繰り返しており、残念ながら修復が済むまで通行止めとなりました。現在、ロープウェイの妙見岳駅から普賢岳方面へ行くことができなくなっています。
 皆様も登山の際は、最新の情報を入手され、くれぐれも事故の無いようにご注意ください。