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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

迷惑行為に困っています!サルに食べ物をあげないで!【屋久島地域】

2021年08月20日
屋久島国立公園 池田 裕二

ヤクシマザルの餌付け

 自然保護と安全利用のため、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

 屋久島では、ヤクシマザルへの餌付け行為が後を絶たず大変困っています。近年の例ではせんべいなどのお菓子類、バナナやキャベツなどをあげる行為や、餌やりの痕跡が目撃されたりしています。

 野生のサルは、森の中で自生する植物の実や若葉、昆虫類などを食べて暮らしています。お菓子などサルが普段食べないものを彼らに与えてしまうと、彼らの健康を害するおそれがあるほか、野生動物から「野生らしさ」を奪うことにもなります。餌やりによって行動が変化してしまったサルは、人間から食べ物を奪う行動を取るようになってしまう場合があります。

 野生のサルを間近で観察できることも屋久島の観光の魅力のひとつです。しかし餌付け行為によってサルが人を襲うようになってしまった場合、平和な屋久島の森が失われてしまいます。

 屋久島を観光される皆様、島内にお住まいの皆様に大切なお願いです。ヤクシマザルに食べ物をあげる行為は決して行わないでください。自然保護と安全利用のため、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

(野生のヤクシマザルへの餌付け行為は、屋久島町条例で禁止されています。画像はバナナを与えられたヤクシマザル。2019年12月職員による撮影。)