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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2019年10月

8件の記事があります。

2019年10月30日錦江湾学習会「錦江湾のウミウシ」 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

 10月26日に錦江湾学習会が開催されたので参加してきました。

 重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアムでは、毎月1回あらゆる分野の専門家を講師として招いて学習会を開催しています。

 今回は、いおワールドかごしま水族館の専門家の方から「錦江湾のウミウシとその生存戦略」について学習会が開催されました。

 まず、ウミウシはどういう生きものなのか知るため、ウミウシはどれ?というクイズから始まったのですが、カラフルなイメージがあった私は全部がウミウシに見えます。

ウミウシクイズ(2019年10月撮影)

 正解は、①~③まで全部違う生きものです。

 では、どこで見分けるのかというと前方に2本の触覚と心臓よりも後方に花形のエラがあるそうです。

また、巻貝の仲間だということを知り驚きました。

 数種類のレプリカを用意してくださっており、見てみると触覚やエラが見当たらないウミウシがいます。

ウミウシによっては、エラがないもの、貝殻を持っているものなど様々で、見ただけで見分けるのは難しそうです。

①ウミウシのレプリカ(2019年10月撮影)②ウミウシのレプリカ(2019年10月撮影)

▲ウミウシのレプリカ

 そして、ウミウシは身を守るための手段も様々で、毒を持っているもの、周囲のサンゴや藻に擬態して見つかりにくくするもの、臭い物質を出して天敵を追い払うものもいます。

 刺激を与えると臭い物質を出すタテヒダイボウミウシの匂いを嗅いでみたところ、鼻をつく独特な匂いがしました。

タテヒダイボウミウシ(2019年10月撮影)ウミウシを観察する参加者(2019年10月撮影)

▲タテヒダイボウミウシ               ▲ウミウシを観察する参加者

 次に錦江湾のウミウシについてのお話がありました。日本では1400種以上確認されており、鹿児島県全体で約480種を発見されているそうです。「コノハミドリガイといえば錦江湾」というほど春から夏にかけて多く、かごしま水族館のイルカ水路の周辺などでも見ることができるそうです。

コノハミドリガイのレプリカ(2019年10月撮影)

▲コノハミドリガイのレプリカ

 最後に潜水調査や磯調査、ビーチコーミング調査などの各調査のお話もしていただきました。

 その中でビーチコーミング調査は海岸に打ち上げられた貝殻の中にウミウシがいないか探す調査で、多くの貝殻が波によって運ばれてくる知林ヶ島(指宿市)でも、よく探すとウミウシを見つけることができます。

 日記では紹介しきれない程、たくさんのウミウシの話を聞くことができて、私も貝殻の中や海岸沿いを探してみたくなりました。

錦江湾学習会の様子(2019年10月撮影)

▲錦江湾学習会の様子

 次は11月23日に鹿児島の自然史について、学習会が開催されます。

 12月からはフィールドに出て学ぶ学習会もありますので是非参加してみてください。

 学習会のご案内はなぎさミュージアムのウェブサイトからもご覧いただけます。

 https://www.nagisa-museum.com/

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2019年10月28日台風とサンゴ

西表石垣国立公園 神保彩葉

みなさん、こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

今年は台風が多いですね。

台風被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は9月末に石垣島に接近した台風18号とサンゴのお話です。

舞台は米原海岸。

米原海岸は、石垣島内で手軽に美しいサンゴ礁が観察できる場所として、

人気のスノーケリングスポットであり、国立公園に指定されています。

10月上旬、そんな米原海岸礁池内において、サンゴの白化現象が確認されました。

白化前 (9月17日撮影)

  

白化中

(10月2日撮影)  JELLY FISH 提供

 

(10月5日撮影)

 

今回の白化は、

○台風18号の影響で大雨が続いたこと

○大潮の干潮と重なったこと

によって、礁池内が一時的に淡水にさらされてしまったことが要因のひとつではと考えています。

地元関係者の人たちと、米原海岸の現地確認をしたところ、

今回白化した範囲は、以下のように、河口域に集中していることが分かりました。

また、別件の調査で米原海岸を泳いでいた地元関係者の方が、

白化直前、こんなものを撮影したそうです。

9月28日夕方撮影  提供:エコツアーふくみみ 大堀健司氏

この日、水面には、上の写真のような大量のぬるぬるとしたものが浮いていたそうです。

サンゴはストレスを受けると、自分の身を守るために、粘液を出すことがあります。

水面をただよっていたものは、サンゴたちが出した粘液ではないかと推測しています。

「台風は、海水をかき混ぜる効果があり、水温が下がってサンゴにとって良いこと」

という印象を持っている方も多いと思いますが、

サンゴの棲んでいる環境によっては、一概にそうとは言えないようです。

また、よく勘違いされがちですが、サンゴの白化=死亡ではありません。

今後の海の環境次第で、サンゴの体内に残った褐虫藻が復活し、健全な状態に戻ることもあります。

無事に元気な姿に復活しますように・・・。

今後も地元の人たちと協力しながら、サンゴたちの様子を随時、観察していきたいと思います。

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2019年10月24日パークボランティアで口永良部島へ!【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

1018日~19日に、屋久島国立公園パークボランティアの会で口永良部島に行ってきました。

目的は毎年恒例の海岸清掃です。

タカラハーモニストファンドとGGG国立・国定公園支援事業の助成金を頂き、今年も実施することができました。

 

口永良部島および屋久島には、海岸で回収した大型のゴミを処理できる施設がありません。

それらのゴミは鹿児島本土に搬出しなければならないため、処分に多大な費用がかかります。

島には国内外からひっきりなしにゴミが漂着するので頭を抱えています。

 

そこで屋久島国立公園パークボランティアの会では、平成28年度から助成金を活用して口永良部島の海岸清掃を実施しています。

 

1日目、会員8名、職員4名で西之浜の岩や他のゴミに絡まって回収困難な漁網やロープを回収しました。

 

西之浜に打ち上がった大量のゴミ

▲西之浜に打ち上がったゴミの様子。

 

清掃前の作戦会議の様子

▲清掃開始前の作戦会議。膨大なゴミの量なので、回収物とエリアを絞り効率よく回収することにしました。

 

清掃の様子

▲漁網とロープを回収。

 

集めた漁網とロープ

▲5㎥分の漁網とロープを回収しました!

 

2日目は、島民が実施する海岸清掃に参加しました。人口100名弱のところ、51名の島民が参加しました。

 

清掃の様子

▲清掃の様子。海岸全体に人の背丈以上のゴミの山があります。

 

細かなプラスチックゴミや漁網を回収する様子

▲初日に回収しなかった小さなプラスチックゴミや、残っていた漁網を回収しました。

 

ゴミの山の正体は、ほとんどがプラスチックや発泡スチロールでした。

これらがマイクロプラスチックとなって海の生き物に影響を与える可能性があるのです。

細かくなったプラスチックゴミ

▲細かくなったプラスチックゴミ。ゴミの山はほとんどがこれ。

 

ライターを集める子ども

▲ある子はライターを回収して数を数えていました。口永良部島の小学生は、以前から海岸に漂着したゴミの種類などを調査しているそうです。

 

西之浜は島で数少ない砂浜の一つで、小学校の水泳の授業も行われる浜です。

国の天然記念物に指定されているオカヤドカリも生息しています。

以前はウミガメも産卵に訪れていました。

島民にとっても生き物たちにとっても大切な西之浜。

2日間の活動で1トンフレコンバック39袋分のゴミを回収することができました。

 

清掃前と後の浜の様子

清掃前と後の浜の様子

清掃前と後の浜の様子

オカヤドカリ

▲ゴミが無くなってスッキリした様子のオカヤドカリ。

 

島民との集合写真

▲島民と集合写真。

 

パークボランティアの集合写真

▲パークボランティアで集合写真。

 

今回の活動で沢山のマイクロプラスチックおよびマイクロプラスチック予備軍のゴミを回収できました。

大型のゴミで埋め尽くされていた浜はきれいな砂浜に戻りました。

これで島民も泳ぐことができます。

海岸漂着ゴミの問題は尽きず、今後も活動を継続する必要があります。

特に離島はこの問題の影響を直接受けます。

皆さんも今一度普段の生活を振り返ってみてください。

ゴミを川や海にポイ捨てしていませんか?

不必要なワンウェイプラスチックを買っていませんか?

プラスチックスマート(環境省HP)http://plastics-smart.env.go.jp/

 

【最後の一枚】

口永良部島のメガ崎から屋久島を望む。

メガ崎の風景

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2019年10月23日秋を感じながら大浪池を歩こう~今週土曜日10/26開催~ 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 池田美樹

霧島錦江湾国立公園(えびの高原)では、10月26日の土曜日に

歩こう月間イベント「秋を感じながら大浪池を歩こう」を開催予定です。

今回開催予定のイベント前に先週、環境省パークボランティアの方々と

一緒に大浪池巡視、清掃活動を行いました。

〈活動の様子〉                   

先週くらいから、ツタウルシなどが色づき始め、すこしずつ緑の葉っぱが

赤色、オレンジ色、黄色に染まってきてます。

大浪池巡視中に、咲いていた花を紹介します。

〈アキノキリンソウ〉

〈ホソバリンドウ〉

〈ダイモンジソウ〉

今回は、この植物を写真に収めることが出来ました。

みなさんも、大浪池登山に来られたときには足下に育つ植物や、岩場に育つ植物を

探しながら、楽しみながら登山をしていただければと思います。

10月26日(土)のイベントの様子も、アクティブレンジャー日記でお届けいたしたいと思います。

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2019年10月23日与那国島の希少な動植物たち

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

これから全国各地では、葉が色づき始め、紅葉シーズンが到来しますね。沖縄は年間を通して温暖な気候が続くため、紅葉を楽しむことはできないですが、ちょっとした秋の訪れを感じられる絶滅危惧種のイソマツの開花が与那国島の鳥獣保護区で観察することができました。

▲イソマツの開花〈環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

▲海岸一面に開花したイソマツ

与那国島は、ヨナグニカラスバトやキンバトなどの希少な鳥類や動植物が生息し、野生動植物が生息しやすい環境を保全するため、国指定鳥獣保護区に指定されています。今回は、与那国鳥獣保護区を巡視し、また、国内希少野生動植物種(種の保存法)の自生地を確認してきましたので、与那国島の希少な動植物についてご紹介をしたいと思います。

まずは、ウスイロホウビシダと呼ばれるシダ植物。国内希少野生動植物種に指定され、採集や譲渡などは法律で禁止されています。国内で与那国島のみに分布し、石灰岩の岩上などに生えます。葉の平らな部分を葉身(ようしん)と呼び、ウスイロホウビシダの葉身は鳥の翼のような形なのが特徴的です。

▲ウスイロホウビシダ〈国内希少野生動植物種:平成29年指定〉

ヨナクニトキホコリは多年草で、与那国島と石垣島のみに分布し、国内希少野生動植物種に指定されています。うす暗い湿った環境を好みますが、近年の台風によって、林内が明るくなり、環境の悪化によって、生育する環境もかぎられ、絶滅が心配されています。

▲ヨナクニトキホコリ〈国内希少野生動植物種:平成29年指定〉

鳥獣保護区内にある東崎灯台付近からの景色は雄大です。岬は断崖絶壁で風が強く、度々大きな白波が岸壁を打ち付け迫力があります。岬は放牧地となっているため、子を連れた馬や牛がのんびりと草をむしゃむしゃと食べている姿は癒やされ、すてきな風景が広がっていました。

▲東崎灯台付近からの眺め

今回は、国内希少野生動植物種に指定されているヨナグニマルバネクワガタの密猟防止合同パトロールも実施しました。ヨナグニマルバネクワガタは、法律で禁止する以前は、乱獲によって数が減少しましたが、最近では、度重なる台風の接近によって、立派に成長して大きくなった生息木が倒れるなどして、林内が明るくなり、林内の乾燥化が進み、生息環境の悪化が心配されています。

▲ヨナグニマルバネクワガタ(メス)

また、保護区内の小川には国内では与那国島のみに分布しているアオナガイトトンボを観察できました。春から秋にかけて観察することができます。オスは鮮やかなコバルトブルーの体色が特徴的です。メスの体色は、薄オレンジ色です。

▲アオナガイトトンボ〈環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

与那国島は面積28.95㎢と大きな島ではないですが、世界にここだけの生き物がたくさん生息している自然豊かな島です。自然環境をおびやかす要因はさまざまですが、たくましく生息している希少な動植物を確認することができ、改めて与那国島の生物多様性の高さを感じ、これからも私たちみんなで生息地に目を向けて大切に守っていかなければならないと感じました。

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2019年10月18日パークボランティア 白谷雲水峡清掃活動 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 最近の屋久島は朝晩が涼しくなり、過ごしやすい季節となりました。山、海、川とすべてのフィールドで快適に遊べる良い時期ですね。

 

 さて、9月28日(土)に屋久島国立公園パークボランティアの会で白谷雲水峡の清掃を行いました。会員8名、職員2名の計10名で、2班に分かれて2時間半ほど木道や手すり磨きを行いました。

 白谷雲水峡は白谷川が流れており、空中湿度が年中高く、コケの美しい谷が広がる場所です。その分、木道や手すりに藻類がつきやすく、特に雨の日の木道は滑るので危険です。今回は木道の多いコースでの清掃作業を実施しました。

▼白谷雲水峡イメージ。清らかな流れを楽しみながらトレッキングができます。

白谷雲水峡

 まずは白谷雲水峡を管理する団体の職員の方から清掃場所や清掃方法についてレクチャーを受けました。木製手すりは金たわしと雑巾で磨き、木道はデッキブラシを使って藻類や土を洗い落とします。

▼作業の様子。

清掃作業の様子

作業の様子2

 水をかけながらデッキと手すりを磨いていきます。

 すれ違う登山者からは「ありがとうございます」とお声掛けいただきました。足場が悪い場所が多くきつい作業ですが、やりがいがあります。また、水場が離れているため、重い水タンクを何往復も運ぶのが重労働です。

▼看板には藻類が付着しやすいため、柔らかいスポンジで磨いていきます。

藻類が付いた看板

看板清掃

▼作業後にはピカピカに磨いた看板前で集合写真。

屋久島パークボランティア集合写真

 看板も木道もきれいになり、登山者の皆様には気持ちよく森を歩いていただけるでしょう!

 パークボランティアの皆様、ありがとうございました!

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2019年10月18日川でじゃぶじゃぶ生き物探し!ミニ水族館を作りました 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

ずっと暑くて湿度が高かった屋久島も、ここ数日でガラッと秋の空気にかわりました。

登山が気持ちよくできる季節です。

 

さて、10月5日(土)に、今年度第一回目の自然に親しむ集いを実施しました。

今回は、「川でじゃぶじゃぶ生き物探し!作ろうミニ水族館」と題して、屋久島の東に位置する小瀬田の男川(おとこがわ)で、生き物採集と川にあるものを使って水槽作りをしました。

 

参加者の皆さんに水槽についてのイメージを持ってもらうため、早朝から職員で生き物採集と流木や石ころ収集をして見本の水槽を作成しました。

 

スタッフが作った見本の水槽

▲見本の水槽。ハゼや小魚、テナガエビやスジエビが入っています。

 

活動は、はじめに川で思う存分生き物を採集しました。

 

生き物採集の様子

▲生き物採集の様子。

 

捕獲後バケツの中で脱皮したカニ

▲捕まえたカニがバケツの中で脱皮しました!

 

生き物採集と水槽の材料集めをした後、材料を飾って思い思いの水槽を作りました。

 

水槽づくりの様子

▲水槽作りの様子。

 

集めた水槽の材料

▲ドングリを入れてみたりカタツムリの殻を飾りに使ったりと、集めた材料が一人ひとり違って、見ていてとても楽しかったです。

 

水槽に採集した生き物を入れて完成です。

それでは、子ども達が作った水槽をご覧ください↓

 

子どもが作った水槽1

子どもが作った水槽2

子どもが作った水槽3

子どもが作った水槽4

子どもが作った水槽5

▲水槽の外にまであふれる豊かな感性。あっぱれです!

 

脱皮したカニの殻を水面に飾る

▲捕獲後脱皮したカニの殻は水面に飾りました(左)。

 

水槽に入った生き物

▲それぞれの水槽に入った生き物たち。

 

今回の活動は、難しいことを抜きにして、生き物採集を楽しんでもらうこと、自然のものを使って遊ぶ楽しさを知ってもらうことを目的に企画しました。

子どもも親御さんも夢中になって生き物を採集して水槽作りを楽しんでくれて、私たちも水槽作りで発揮された子ども達の豊かな感性と自由な表現を楽しませてもらえる活動となりました。

 

活動後、採集した生き物と水槽の材料は川に戻しました。

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2019年10月08日紅葉は、えびの高原の池巡りコースへ 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 廣澤 順也

標高1,200mのえびの高原、朝晩冷え込みはじめ、ツタウルシの紅葉が始まりました。

秋のえびの高原には、毎年、大勢の方が紅葉見物に来られます。

えびの高原には幾つかのトレッキングコースがあり、季節や体力に応じて選ぶことができます。

紅葉シーズンにお勧めなのは、看板コース「池巡り自然探勝路」です。

このコースには3つの火口湖と6つの展望台があり、幾つもの写真スポットが点在しています。

所要時間は、往路120分復路80分で、えびのエコミュージアムセンター~二湖パノラマ展望台~

白鳥山~六観音御池~不動池と巡り、不動池で折り返します。

※10月10日現在、不動池~えびのエコミュージアムセンター間、硫黄山の火山活動のため通行不可。

 池巡りコースは不動池で折り返しとなります。

えびの高原に来たら「えびのエコミュージアムセンター」へ

えびの高原の中心にある有料駐車場(¥500)に車をとめたら、目の前のビジターセンターへ

お越しください。スタッフから、その日のお勧めの紅葉の見所や通行できないコースを教えてもらえます。

黄色やオレンジの葉っぱとシカがお出迎え

足湯の駅の横から小さな橋を2つ渡り、階段が見えたらスタートです。

急な階段で息が荒くなりますが、3番目のカーブまで登ったら、上を見てください。

シロモジの樹が黄色に色付いています。足元を見るとすでに落葉でいっぱいです。

辺りを見回すと、黄色やオレンジの葉っぱが他にもあることに気づきます。

アカマツの樹に絡んでいる黄色や赤のツタウルシ、またハゼはきれいですが、

かぶれますのでご用心ください。

特に雨の日は葉っぱから落ちる滴が、顔につくと大変です。

コースはすぐにアカマツ林の中に入ります。アカマツの葉は冬でも緑色ですが、

台風が多い年は、強風でアカマツの葉がたくさん落ち、針のようなオレンジ色の

葉で地面が覆われ、森の中が明るくなります。

アカマツ林の中を登っていくと、やがてぽっかりと空が見える明るい空間に出ます。

この辺りは昼間にシカがいる事が多くかなりの確率で出会えます。

シカは林の奥の方にいることが多いですが、数メートル先にいてお互いにびっくりなんて事もあります。

二湖パノラマ展望台が新しくなりました

ここから階段を登りきると分岐点にでます。直進すると白紫池の湖畔へ、左へ行くと展望台です。

左に曲がり、新しく設置された階段を上っていくと「二湖パノラマ展望台」に到着します。

この展望台は今年9月に完成した、新しい展望デッキと休憩所です。

名前の通り二つの湖を一望することができ、正面に六観音御池ときれいなプリン型の甑岳、

左手には白紫池と白鳥山、右には韓国岳とまさにパノラマ展望台。

ここではゆっくり時間を過ごし、絵を描いてもいいかもと思える場所です

(写真を絵に加工してみました)

写真を撮るときは、手前にススキを入れて山や湖を撮ると遠近感が出ていい構図になります。

白鳥山の二つの展望台とブナの森

二湖パノラマ展望台で休憩したら、白鳥山に向かって足を進めます。

樹が全く生えていない岩場を登り、小さな標識に従って右に曲がると白鳥山(1,363m)の展望台に到着!

ここはほぼ360度の展望があり、正面に韓国岳と噴煙を上げる硫黄山、眼下には濃い青色の湖面の白紫池!

噴煙を上げる桜島が見えることもあります。

白紫池は、白鳥山の南東側に生じた小規模噴火の火口に水がたまった湖のため、水深は1~2mと浅く、

冬は凍結し、平成の初めまで天然のスケートリンクとして使用されていました。


白鳥山展望台から次の展望台に向かう、途中左側にブナの森があります。

ブナは下から見上げると枝ぶりが美しく、葉は黄色に色づきます。

ドングリは堅い皮のようなもの(殻斗(かくと))にイボイボがあるのがブナ、帽子型がミズナラです。

ブナは東北の山や日本海側の冷涼な場所を好む樹木で、

霧島山の中でも特に涼しいところに群落を作っています。

白鳥山のこの場所は、冬の間、冷たい北西の風が東シナ海からの水分を運び、

木の枝に付着し凍り始めると白い霧氷となって、枯れ木に花が咲いて素晴らしく美しいです。

また、 ブナの森には、たくさんの苔やキノコがありますので、足下を探してみてください。

寄り道をしながら、小道を歩いて行くとパッと視界が開け、白鳥山のハイライト、白鳥山北展望台に到着!

目の前に深い青色の六観音御池と周りの森はまるでジオラマを見ているよう。

  

先ほどの白鳥山展望台より、韓国岳が近くに見え、山腹の一部に穴が開いている様子がよく分かります。

数千年前の水蒸気爆発で飛び散った跡と言われています。

六観音御池の巨木と展望台からの絶景

パノラマ風景を満喫したら、池巡りコースの最大の難所、九十九折りの急な登山道を降りていきます。

数分で下の方に遊歩道が見えてきます。斜面を下り、散策路に合流すると、左手は六観音御池〜不動池へ、

右手は白紫池です。池巡りコースの紅葉スポットとして有名な六観音御池の展望デッキに進むことにします。ここからはモミやツガといった針葉樹の大木がある森を下っていきます。

やがて杉の巨木が散策路の両側に10本程ある不思議な空間に...推定樹齢600年ほどと言われ、

どの樹も上の方は数本に枝分かれしていて圧巻の樹形です。

ここまで来ると、六観音御池はもうすぐそこ。

紅葉した木々の間から、湖面が見えてくると六観音御池の展望台に到着します。

望デッキの傍らには、この池の名前の由来となって六観音堂があり、1,000年ほど前の神話について

解説を読むと、この地の歴史を感じることができる場所です。

さて、ここの展望デッキは、直径500m水深14mの湖を一望でき、韓国岳と紅葉を見れる人気スポット。ただ南側に面しており、昼間は逆光になるため、お勧めは午後2時~3時、少し陽が傾きだした時間帯。

しかも風がない日には、湖の水鏡に「逆さ韓国岳」が現れ、絶景を見ることできるかもしれません。

コバルトブルーの不動池

六観音御池の絶景を見れたら大満足ですが、せっかくなので、もう一つの火口湖まで足をのばしてみます。

不動池は直径150m水深9m、3つの池の中で一番小さい火口湖ですが、酸性度が強く、

高い透明度があるため濃いコバルトブルーをしています。

県道一号線(現在通行止め)の道路から見下ろせ、斜面のススキの穂と対岸の紅葉の木々と

素敵な景観を演出しています。

不動池と六観音御池の間は、カエデの木が多く真っ赤な葉や落ち葉の絨毯になることもあります。

不動池まで来たら折り返しになり、えびのエコミュージアムセンターまで約80分です。

復路は、白鳥山には登らず、白紫池の畔を通ります。

堰の所からはほぼ目線の高さにある湖面を楽しむことができます。

コースの最後に、えびの高原を見渡せるえびの展望台に寄ります。

韓国岳・大浪池・えびの岳などのえびの高原を取り囲む火山と

九州最南端の希少な屋外アイススケート場を見渡せ、駐車場から10分程の手軽な展望台です。

六観音御池周辺は、夕方は4時頃になると太陽が山の陰に入り、標高1,200mの高原のため、

日中暑くても夕方急に寒くなるので暖かい上着を一枚持ってお出かけください。

※コース途中に、トイレや給水場所はありません。

※クレジット表記が必要な写真がありますので、写真を転用する場合は事前に連絡をお願いします。

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