2018年4月
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2018年04月17日春の巡視 ~長者原自然研究路~【くじゅう地域】
阿蘇くじゅう国立公園 小泉 敦
こんにちは。
長者原も長い冬が終わり、春が訪れて暖かくなってきました。
今日は、リニューアルされた長者原自然研究路に巡視に行ってきました。
この長者原自然研究路はタデ原湿原や森林を含む散策コースで、所用時間も一時間以内とお手軽です。
コースルートは以前と変わりませんが、新しい研究路に気分も弾み、何か面白い発見があるかなとワクワクしてきます。
また、新しく出来た展望デッキからの眺めはとても良く、ここで景色を眺めながら昼食をとるのも良いですね。
森林の中では、所々に樹名板が設置されています。
樹皮や大きさが異なる木々を、ゆっくり見ながら歩くのも楽しいです。
現在はツルシキミの白い花が咲いていました。
耳を澄ませると、鳥の鳴き声や沢のせせらぎが聞こえてきて、とても爽やかな気持ちになります。
一年を通して歩いてみると、本当に色々な発見が出来そうな研究路です。
私も、これから一年間を通して研究路で出会った植物や花、昆虫などの情報を発信したいと思っています。
これから登山シーズンになりますが、長者原に来た際には、このような散策もオススメです。
一時間以内で出来る自然とのふれあいの長者原自然研究路を、皆様も歩いてみませんか!
2018年04月16日まーやも参加!◎春の全国交通安全週間@大原小◎
西表石垣国立公園 光森 康祐
2018年4月より西表自然保護官事務所に自然保護官補佐として着任いたしました、
光森 康祐(みつもり こうすけ)と申します。
これから、私が西表島で体験したことや感動したことなど西表島の魅力をたくさんお伝えできたら、と思います。
よろしくお願いいたします。
さっそくですが、4月6日から15日まで春の全国交通安全週間です。
児童が新年度からも安全に登下校中できることを願って、竹富町立大原小学校の始業式に合わせて、朝のあいさつ運動に参加してきました。
4月といえば新年度...。新たな世界へ飛び込むという方も多いでしょう。
私もその一人ですが、新学期ということでドキドキワクワクした気持ちで登校する小学生を大原小学校の校門で見守りました!
大原婦人会の皆さまを中心に、イリオモテヤマネコの「まーや」が駆けつけてくれたり、駐在さんや交通安全協会からも集まり、たくさんの方々と一緒に元気よく児童とあいさつを交わしました。
児童の皆さんは新学期だからなのか、はたまた校門の前にたくさん人がいるからなのか、少し緊張した面持ちで登校していましたが、元気よくあいさつをしてくれました!
(まーやとハイタッチ!)
そして無事、児童が登校して終了です。
私はちょっと理由がありまして、声は出せなかったのですが、児童の皆さんが元気に登校している姿を見て元気をもらいました。
アクティブ・レンジャーでは国立公園や野生動物に関わる業務はもちろん、地域の皆さまとの交流を大切に活動していきたいです。
西表島では、交通事故の中でも野生動物の交通事故が多いのが特徴です。
島内では40km/h、集落内は30km/hの法定速度を守り、人や生きものが、いつ飛び出してきても止まれるように、人にも生きものにも優しい運転をお願いいたします。
2018年04月13日ミヤマキリシマの害虫について調査しました【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
こんにちは!
阿蘇くじゅう国立公園管理事務所 アクティブレンジャーの大津です。
阿蘇谷では桜満開の4月3日に、
阿蘇山上地区にてキシタエダシャク発生状況を調査しました。
キシタエダシャクとは、ガの幼虫で、
5月~6月頃に咲くツツジ "ミヤマキリシマ" の蕾を食べます。
あまりに食害が多いとその年の開花に影響するので、
対策を検討するための事前調査をこの時期に行います。
ミヤマキリシマ 蕾を食べているキシタエダシャク
(2017年5月22日撮影) (2017年5月22日撮影)
― ― 調査方法 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
阿蘇山上地区にはたくさんの株がありますが、
ミヤマキリシマ10株をサンプルとして選び、次の手順で調査しました。
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1 白い布(25cm×25cm)を株の下に置き、
株の枝を棒で叩いて、幼虫を落とします。
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2 5秒ほど待ち、動き出したキシタエダシャクを数えます。
この日は10株で合わせて150匹確認しました。
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3 幼虫の大きさを測ります。(写真の中には5匹います!)
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4 食害痕を確認します。
蕾に小さな穴があれば食べられている証拠です。
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キシタエダシャクの発生は見られましたが、
今年もきれいにミヤマキリシマが咲くといいですね!
阿蘇地域では5月~6月頃に、
○阿蘇山上広場 周辺
○草千里ヶ浜展望所周辺
○烏帽子岳
○杵島岳
にて山肌がピンク色に染まった様子を見ることが出来ます。
阿蘇で咲いた後は、少し遅れてくじゅう連山も見頃になります。
見頃に合わせて行く先を選んでみてはいかがでしょうか。
※以下のミヤマキリシマ群生地には、現時点では残念ながら立ち入りできません。
×仙酔峡(道路工事中のため)
×阿蘇高岳(火口周辺の安全対策のため)
2018年04月13日春の知らせ【くじゅう地域】
阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴
こんにちは。
世間では桜の季節も終わりを感じているかと思いますが、こちらの久住高原にある朽網分かれではヤマザクラが見頃を迎えています。
寒かった冬が終わり、待ってましたとばかりに植物たちが花開くこの季節。
ヤマザクラ以外にも、野焼き後の久住高原にはキスミレやリンドウなども咲き始めています。
また長者原タデ原湿原では今年一番乗りのサクラソウが見られました。
今しか見られないくじゅうの春の景色をぜひお楽しみ下さい!
2018年04月13日竹富島巡視【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 石垣管理者
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、はじめまして。
今年度新しく石垣自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任いたしました、
山田 駿(やまだ しゅん)と申します。
大阪出身で、石垣島に訪れたのはこのご縁が初めてですが、
すでに八重山諸島の魅力に取り憑かれつつあります。
この素晴らしい自然を後世に残せるように微力ながらも精一杯取り組んでいきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
さて早速ですが、4月3日に竹富島に巡視に行って参りましたのでその様子をお伝えします!
竹富島は、石垣島からフェリーに乗り約15分で到着する、人口350人ほどの島で、
島全体が西表石垣国立公園に指定されています。
観光業が盛んで、昔ながらの町並みや、美しい景観が訪れる人々を楽しませています。
島の中心部に向かうまでに、
沖縄県の県花であるデイゴの並木が見頃を迎えていました。
青い空に真っ赤な花がよく映えます。
島を探索していると、草陰からなにやら物音が聞こえました。
国の天然記念物でもある、キシノウエトカゲです。
大きさは最大約40cmになり、日本で最も大きなトカゲです。
宮古諸島、八重山諸島に生息している日本固有種で、
海岸近くの砂地やサトウキビ畑などの開けた場所で見られることが多いです。
国の天然記念物に指定されているため、もし見かけた際は捕まえようとせず、
そっとしといてあげてください。
これからこのアクティブレンジャー日記にて、石垣島や八重山諸島の魅力や様子をお伝えしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2018年04月12日カンムリワシ展やってます
西表石垣国立公園 関東準之助
みなさん こんにちは。西表自然保護官事務所の関東です。
4月6日から西表野生生物保護センターの視聴覚室で「カンムリワシ展」を開催しています。カンムリワシの写真を多数展示していますので、近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。
「カンムリワシ展」開始の翌日に残念ながら交通事故にあって負傷したと思われる個体が1羽保護されました。観光に来られていた方からご連絡をいただき、保護に至りました。
獣医の先生に診察していただいたところ受傷から3週間程度が経過しているとのことでした。
レントゲン写真
右上腕骨と前腕骨を骨折しており、時間が経過しているため不自然な形で癒合してしまっています。受傷後に十分な採餌ができなかったことから、通常は800g程度ある体重も510gとかなり減少し胸部の筋肉がほぼ無くなっていました。
今後、手術によって骨がうまく接合すれば野生復帰への希望が見えてきますが、現状はまだどうなるかわかりません。
西表島では路上に様々な動物が出てきます。ヤマネコやシロハラクイナ、キシノウエトカゲなどは突然飛び出てくることもありますし、カンムリワシは地上に降りていると素早く飛び上がることができません。狩りに失敗し獲物を逃がして道路中央で呆然としている時もあります。
島内を走行するときには、野生動物に配慮した運転をよろしくお願いします。
2018年04月11日阿蘇中岳火口見学は立ち入り規制中です【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
阿蘇山の火口見学について、現況をお知らせします。
2018年2月28日、3年半ぶりに見学ができるようになり
大々的な開山セレモニーを行ったのですが、
2月28日 セレモニー直後に濃霧により立ち入り規制
3月1日 引き続き濃霧により立ち入り規制、ようやく夕方の20分のみ解放
3月2日 終日解放
3月3日から現在 火山性地震が多発し、安全対策のため再び立ち入り規制
(火口周辺1km以内の立ち入り禁止)
現在もなお再開の目処が立っていません。
火口へつながる道のゲートが開いたのは実質、1日と20分だけでした・・・!
2月22日、見学再開前に状況確認へ行った際の写真です。
火山活動が落ち着き、また阿蘇の火口をゆっくり眺められるようになることを願っています。
◇ ◆ ◇ 注意 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
現在、火口周辺1km以内への立ち入りは禁止です。
登山情報については熊本県のホームページをご確認ください。
http://www.pref.kumamoto.jp/kenhoku/kiji_10328.html
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2018年04月06日春の全国交通安全運動がスタートしました!【対馬厳原地域】
対馬 近藤 由佳
こんにちは。対馬厳原事務室の近藤です。
昨年度はヤマネコの交通事故が9件発生してしまいました。今年度はヤマネコの交通事故が起こらないよう、春の全国交通安全運動の一環で行われている交通安全祈願祭につばきちゃんと参加してきました。小雨降る中、神頼み!今年度はどうぞヤマネコの事故が起こりませんように!!!
その後、市内のスーパーの駐車場でチラシを配布しながら、人とヤマネコに優しい運転を呼びかけました。小さな未来のドライバーから年配の方まで、つばきちゃんは大人気でした。
春から夏はヤマネコの子育ての時期になります。授乳中の母ヤマネコや仔ネコが道路に飛び出してくることもあります。お気をつけください。
みなさま、今年度も引き続き人にもヤマネコにも優しい運転をよろしくお願いします。
2018年04月06日キスミレ満開 【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子
こんにちは~。
阿蘇もいっきに暖かくなり、散策にぴったりの季節になりました。
野焼きが終わった後の真っ黒の草原に、
キラキラと星のように咲くキスミレが咲き始めました。
キスミレは草原に一番最初に咲く花です。
キスミレの後続々と他の花も咲き始めますが、
一面のキスミレが見られるのはこの時期だけ。
是非春を感じに阿蘇にお越し下さい!
2018年は国際サンゴ礁年!
八重山では、主にサンゴの普及啓発を行っている団体で構成された
「国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会」による"やえやまサンゴカフェ"を
月1回程度、定期開催していきます!
サンゴカフェとは、気軽にサンゴやサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語りあう場のことです。
この度、第1回~3回(4月~6月)までの内容と日時が決定しましたので、お知らせします!
第1回~3回(4月~6月)のチラシ
記念すべき第1回は、4月22日(日)午後2時から、アートホテル石垣島で行われます!
サンゴ学習推進団体である、わくわくサンゴ石垣島のスタッフが中心となり、パズルやパネルシアター、
ぬりえ等、様々なアクティビティを通じて、楽しくサンゴやサンゴ礁について教えてくれます。
第2回(5月)は石垣市内飲食店にてサンゴカフェならぬサンゴBAR。
第3回(6月)は、アートホテル石垣島にて、
寸劇?!を交えた「サンゴ博士と助手によるサンゴSHOWトリビア!」
といったように、各回、対象やバリエーションを少しずつ変えながら、
たくさんの人に参加してもらえるよう、工夫していきたいと思います!(6月以降も現在計画中!)
みなさま"やえやまサンゴカフェ"ぜひご参加ください♪
詳細はチラシ参照、お問合せは下記までお願いします。
【お問合せ先】
国際サンゴ礁年2018@八重山実行委員会 事務局:神保
(国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター)
TEL 0980-82-4902 (平日8:30~17:15)
Mail coremoc@sirius.ocn.ne.jp (24h対応)