2018年4月13日
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2018年04月13日春の知らせ【くじゅう地域】
阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 大島 将貴
こんにちは。
世間では桜の季節も終わりを感じているかと思いますが、こちらの久住高原にある朽網分かれではヤマザクラが見頃を迎えています。
寒かった冬が終わり、待ってましたとばかりに植物たちが花開くこの季節。
ヤマザクラ以外にも、野焼き後の久住高原にはキスミレやリンドウなども咲き始めています。
また長者原タデ原湿原では今年一番乗りのサクラソウが見られました。
今しか見られないくじゅうの春の景色をぜひお楽しみ下さい!
2018年04月13日竹富島巡視【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 石垣管理者
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、はじめまして。
今年度新しく石垣自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任いたしました、
山田 駿(やまだ しゅん)と申します。
大阪出身で、石垣島に訪れたのはこのご縁が初めてですが、
すでに八重山諸島の魅力に取り憑かれつつあります。
この素晴らしい自然を後世に残せるように微力ながらも精一杯取り組んでいきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
さて早速ですが、4月3日に竹富島に巡視に行って参りましたのでその様子をお伝えします!
竹富島は、石垣島からフェリーに乗り約15分で到着する、人口350人ほどの島で、
島全体が西表石垣国立公園に指定されています。
観光業が盛んで、昔ながらの町並みや、美しい景観が訪れる人々を楽しませています。
島の中心部に向かうまでに、
沖縄県の県花であるデイゴの並木が見頃を迎えていました。
青い空に真っ赤な花がよく映えます。
島を探索していると、草陰からなにやら物音が聞こえました。
国の天然記念物でもある、キシノウエトカゲです。
大きさは最大約40cmになり、日本で最も大きなトカゲです。
宮古諸島、八重山諸島に生息している日本固有種で、
海岸近くの砂地やサトウキビ畑などの開けた場所で見られることが多いです。
国の天然記念物に指定されているため、もし見かけた際は捕まえようとせず、
そっとしといてあげてください。
これからこのアクティブレンジャー日記にて、石垣島や八重山諸島の魅力や様子をお伝えしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは!
阿蘇くじゅう国立公園管理事務所 アクティブレンジャーの大津です。
阿蘇谷では桜満開の4月3日に、
阿蘇山上地区にてキシタエダシャク発生状況を調査しました。
キシタエダシャクとは、ガの幼虫で、
5月~6月頃に咲くツツジ "ミヤマキリシマ" の蕾を食べます。
あまりに食害が多いとその年の開花に影響するので、
対策を検討するための事前調査をこの時期に行います。
ミヤマキリシマ 蕾を食べているキシタエダシャク
(2017年5月22日撮影) (2017年5月22日撮影)
― ― 調査方法 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
阿蘇山上地区にはたくさんの株がありますが、
ミヤマキリシマ10株をサンプルとして選び、次の手順で調査しました。
1 白い布(25cm×25cm)を株の下に置き、
株の枝を棒で叩いて、幼虫を落とします。
2 5秒ほど待ち、動き出したキシタエダシャクを数えます。
この日は10株で合わせて150匹確認しました。
3 幼虫の大きさを測ります。(写真の中には5匹います!)
4 食害痕を確認します。
蕾に小さな穴があれば食べられている証拠です。
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キシタエダシャクの発生は見られましたが、
今年もきれいにミヤマキリシマが咲くといいですね!
阿蘇地域では5月~6月頃に、
○阿蘇山上広場 周辺
○草千里ヶ浜展望所周辺
○烏帽子岳
○杵島岳
にて山肌がピンク色に染まった様子を見ることが出来ます。
阿蘇で咲いた後は、少し遅れてくじゅう連山も見頃になります。
見頃に合わせて行く先を選んでみてはいかがでしょうか。
※以下のミヤマキリシマ群生地には、現時点では残念ながら立ち入りできません。
×仙酔峡(道路工事中のため)
×阿蘇高岳(火口周辺の安全対策のため)