2017年3月 7日
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2017年03月07日渡嘉敷島 見花原遊歩道開通式典
慶良間 アクティブレンジャー 前山
はいたい!(こんにちは!)
3月5日(日)サンゴの日に慶良間諸島国立公園指定3周年を記念して
渡嘉敷島の東側に位置する見花原遊歩道の開通式典を行いました。
見花原遊歩道は平成27年度から整備が始まり2カ年を経て完成しました。
歩道の全長は約1kmで、元々あった砂岩の道を活用して、案内板を設置し
四阿を2棟整備しました。海岸からの強風に耐えて育った木々は大きく育たず、
風衝植生を作り出しています。
リュウキュウマツは本来は20mを超える樹高に育つのですが、
見花原遊歩道では視界を遮らず、雄大な景色を見ることができます。
当日はお天気も良く、渡嘉敷村の皆様に集まって頂き、無事に開通式典を終えることができました。
開通式典の後は子供たちも交えて自然観察会を開催しました。
慶良間では花々が咲き始める季節ですので植物を観察するにはとても良い時期です。
左上オキナワシャリンバイ・右上ヒメハギ・左下シラタマカズラ・右下オキナワハイネズ
他にもたくさんの植物を見ることができました。
また、砂岩でできた道は沖縄本島を一望できる台地へとつながっており、
海風を感じながら楽しく歩くことができます。
この見花原遊歩道を島の方々と広く世界の方々に利用して頂けるように
季節ごとに観察会を開催したいと思っています。
渡嘉敷島を訪れた際は是非!歩いてみて下さい。渡嘉敷の大自然の魅力に
気付いて頂けるはずです。
こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
3月に入りやんばるでは暖かい日が少しずつ増えてきました。
皆さんの地域はいかがですか?
事務所まわりの芝生を見ると、気温が上がり始めて最初に咲くチクシキヌランがたくさん顔を出しています。
▲お米粒の様な小さな花のチクシキヌラン
春がもうすぐやってきそうな気候の中、やんばるでは去る2月26日(日)に"やんばる国立公園指定記念行事"がおこなわれました!
昨年の9月15日にやんばる国立公園が指定されたことを皆さんとお祝いしました。
当日午前中は、東村慶佐次のふれあいヒルギ公園にてやんばる国立公園標識の除幕式を行いました。しかし、直前までまさかのどしゃぶり。
▲雨の中、除幕式の準備
どうなることやらと心配しましたが、ご参加の皆様の日頃の行いが素晴らしいおかげか開始前には雨が止み、とても良いお天気の中で進行する事が出来ました。
▲比嘉環境大臣政務官と慶佐次に広がるマングローブ林
▲いよいよ除幕です。
▲ジャーン♪
やんばる国立公園の標識は写真のモニュメント型の他に、オーバーハング式、路側式合わせて10基設置されています。これからの日記で紹介していきたいと思いますが、皆さんもやんばる国立公園に来た際は探してみてくださいね。
無事に除幕式を終えた後は、記念式典会場である大宜味村農村環境改善センターへ!
▲記念式典会場
満席になるほど大勢の方にお越しいただきました。
▲山本環境大臣より挨拶
山本環境大臣、翁長沖縄県知事、宮城大宜味村長からご挨拶した後は、新しく制作したやんばる国立公園の紹介映像を初公開しました(映像は今後、ウフギー自然館でご覧いただけます。)。
その後は、やんばるで学ぶ児童生徒達の研究発表でした。
大勢いる大人の前でみんな立派に発表してくれて、私は思わず感動してしまいました。
記念式典閉会の挨拶をした比嘉環境大臣政務官も、素晴らしい取り組みと発表にとても感銘を受けた様子でした。
▲大宜味村立大宜味小学校の野鳥と蝶の観察発表
▲沖縄県立辺土名高等学校環境科発表(クロサギの色について)
▲沖縄県立辺土名高等学校環境科発表(やんばるの川のエコツアー)
さあ、いよいよ締めくくりの祝賀会です。会場は国頭村民ふれあいセンターでした。
▲幕開けの"かぎやで風"
沖縄でお祝い事があるときに踊る琉球舞踊です。踊り手も三味線も太鼓も、みんな地域の方々です。
▲国頭村・大宜味村・東村から、環境省と沖縄県に記念楯をいただきました!
賑やかな音楽と歌に囲まれながら、閉会まで皆さんの嬉しそうな会話が途切れることはありませんでした。
一生に一度立ち会えるかどうかの行事に参加することができて、緊張しながらも貴重な時間を過ごせた一日になりました。
国立公園に指定されたこれからも引き続き、奄美大島・徳之島・西表島とともに4地域で世界自然遺産の登録に向けて地域のみなさんとがんばっていきます。多くの人にその価値の素晴らしさを伝えつつ、やんばるらしさを失わない魅力あふれる場所であるように私もお手伝いしたいです。
これからもよろしくお願いします。
今月の一枚「春の芽生え(シイノミ)」