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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2016年5月

10件の記事があります。

2016年05月31日ピンクに染まる山々

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 兒島音衣

こんにちは。

早くも各地で真夏日が観測されていますね。くじゅうでは日中の気温は上がるものの、朝晩はまだ長袖の上着が手放せません。

一雨ごとにみどりは濃く、草丈は高くなっていきます。昨日は久しぶりに晴れて青空が見られたのですが、タデ原から見える星生山の斜面はピンクに色づいていました!



昨日は関係者と赤川登山道の地震の影響について調査しに行きました。谷に沿って大きな落石や土砂流出がみられ、地震の恐ろしさを目の当たりにしました。

なお、くじゅう地域では、通行できない(現在通行禁止となっている)登山道は一部のみで、多くの登山道は今までどおり歩けます。登山前に最新情報のチェックを忘れずに。

左:久住山山頂近くの岩場が崩壊し、谷に沿って崩れている(登山道の一部を押し流している状態)

右:大きな石が落ちてきて木がなぎ倒されている

昨日は天気が良かったこともあり、アセビの新葉は鮮やかな黄緑色に、ミヤマキリシマの花はピンク色に、青空を背景にとても美しく映えていました!

ミヤマキリシマが斜面を染めていく

緑と青のコントラストが最高!!

霧島ではミヤマキリシマはもう見頃を迎えているようですね!とっても綺麗です。

くじゅうでは立中山、猟師岳で見頃です。

平治岳、大船山では68分咲きということで、今週末(65日)に迫ったくじゅう山開きでは見頃を迎えると思われます!

しばらく天気の良い日が続くようなので、ぜひぜひ見に来てください♪

※※なお、通行できる登山道情報については525日の投稿、もしくは長者原ビジターセンターFacebookページでご確認ください。登山道情報は今後どんどん更新されていくと思いますので、登山前にしっかり確認するようお願いします!※※

【長者原ビジターセンターFacebookページ】

https://www.facebook.com/choujabaruvisitor

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2016年05月31日九州特産物リレー 5月

対馬 アクティブレンジャー 山口(貴)

 

みなさん、こんにちは!

対馬の山口です。

 

九州のアクティブ・レンジャーが毎月リレー形式で日記を繋ぐ「九州いきものリレー」を

昨年度行っていましたが、今年度もテーマを変えて今月から始めることになりました!

今年度は、「九州特産物リレー」と題し、九州の各任地ならではの食べ物や工芸品など、

アクティブ・レンジャーが伝えたい特産物をテーマにご紹介したいと思います。

 

特産物の多くは、その土地の自然や歴史と関わりの深いものです。

その土地で暮らし活動するアクティブ・レンジャーだからこそ知っている魅力も見えてくるかもしれません。

 

また、昨年度まで九州のアクティブ・レンジャーは10名だったのですが、

これまでアクティブ・レンジャーがいなかった事務所にも配置され、

今年度から総勢15名となり、より広い地域の魅力をこのリレー日記で

お伝えできるのではないかと思います。

 

ぜひ最後までお付き合いください!

 

それでは、「九州特産物リレー」スタートです(^o^)

 

 

 

対馬の紹介したい魅力は、たくさんあるのですが、

その中から今回は対馬の伝統的な保存食「せんだんご」をご紹介したいと思います。

 

さっそくですが問題です!

せんだんごとは、なにからできているでしょうか??

 

▼せんだんご

 

 

 

正解は...

 

サツマイモです!

 

対馬は90%近くが山地のため、耕地が少なく、昔からたびたび飢餓に苦しんでいました。

こうした対馬の食糧難を救うため、薩摩の地から原田三郎衛門という郷士が命がけでサツマイモの苗を

対馬へ持ち帰り、栽培が広まったそうです。

 

ちなみに、平地の少ない対馬では、昔、山を切り開きその斜面でサツマイモやソバなどを栽培する

木庭作(こばさく)と呼ばれる焼畑が行われていました。現在も山の中では、畑の跡が多くみられます。

山中にあった畑はネズミ等の小動物が多く、ツシマヤマネコ(日本では対馬にのみ生息する絶滅危惧種)

にとって絶好の餌場となっており、現在では木庭作を行わなくなってしまったこともヤマネコの減少要因

の一つではないかとも言われています。

 

▲烏帽子岳から見た対馬

 

対馬で食糧難を救ったサツマイモですが、傷みやすく長期保存が難むずかしいという難点がありました。

そこで、サツマイモを長期保存するため、考案されたのが「せんだんご」だったのです!

なんと常温で数年間保存することが可能です!

 

誰が考え出したのか、いつどこで始まったのか、わかっていませんが、先人たちの知恵の結晶です!

 

収穫されたイモを水につけ、その水を何度も変えたり、イモをくだいたり、こしたりして、

発酵させながら、でんぷんだけを抽出していきます。

この過程を詳しくお話しすると長くなってしまうので、今回は省略します。

詳しく知りたい方は「対馬 せんだんご」で、ぜひ検索してみて下さい!

そのでんぷんをこぶしで握れるほどの大きさに丸めて、乾燥させたら、せんだんごのできあがりです。

 

▲乾燥中のせんだんご

 

イモが収穫される11月に作り始め、多くの工程を経て3月にやっと完成します。

できあがるまでに、千の手がかかることから、「せんだんご」と名付けられたと言われています。

 

また、冬の一番寒さの厳しい、水の冷たい時期に作業をおこなうので、指先が凍えるとても大変な作業です。

対馬は九州の離島なので、あたたかいのでは?と思われる方も多いようですが、冬には日本海の冷たい風が

吹き込み、九州本土より2~3℃ほど気温も低く、寒いのです!

 

 

そして、せんだんごはそのままでは食べられません!

水でもどして、こねて、対馬の郷土料理になります。

 

その中でもよく食べられるのが「ろくべえ」です。

 

▲ろくべえ

ぷりっぷりの触感で、おいしいですよ~!

 

魅力たくさんの対馬に、みなさんもぜひ来てみんね~♪

 

 

次回6月は、えびのの橋之口さんと佐世保の佐伯さんです!

お楽しみに~(^^)

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2016年05月27日ミヤマキリシマが綺麗ですよ♪【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは!5月も終わろうとしていますね。

くじゅうの兒島アクティブ・レンジャーも紹介していましたが、今の時期は霧島山でもいたるところでミヤマキリシマが咲いています♪

見頃のミヤマキリシマを愛でながら登山を楽しもう!ということで、5月21日に高千穂河原周辺で自然観察会を開催しました。

当日は高千穂河原から高千穂峰山頂まで登る予定でしたが、前日から風がとても強く、登山中に強風にあおられる可能性があった為、すぐ近くの中岳中腹探勝路と神宮の森散策路にルートを変更しました。

高千穂峰に登れなくて残念でしたが、今回のように強風や、悪天候での登山ではケガや事故の危険性が高まります。

高千穂河原ビジターセンターやえびのエコミュージアムセンターで天候や霧島山の火山情報を発信していますので、しっかり情報収集をして、計画を立てて登山を楽しみましょう。

 

○高千穂河原ビジターセンター/自然公園財団高千穂河原支部HP

http://www.bes.or.jp/takachiho/base.html

○えびのエコミュージアムセンターHP

http://www.ebino-ecomuseum.go.jp/trekking

 

当日、高千穂河原周辺のミヤマキリシマは満開のものが多く、あたりをピンク色に染めていました。

2011年の新燃岳噴火で風下だった高千穂河原周辺のミヤマキリシマは火山礫に覆われ、枯れてしまったのではないかと心配しましたが、火山性の土壌に強いといわれるミヤマキリシマは枯れるどころか、見事に花を咲かせています。火山活動がつくりだすミヤマキリシマ群落の光景を見て、自然の力に驚きと感動です。

 

(▲中岳中腹探勝路にて:ミヤマキリシマ、新緑、サワフタギの白い花などが出迎えてくれました。)

 

(▲只今、コガクウツギも綺麗ですよ。)

 

参加者の皆様はパークボランティアの方の詳しく、おもしろおかしい解説を聞きながら、和気あいあいと自然観察を楽しまれている様子でした♪

 

(▲詳しい説明に聞き入り中)

 

ちなみに、えびの高原周辺のミヤマキリシマも見頃を迎え、6月上旬くらいまで楽しめそうです♪ 

(▲不動池周辺)

 

(▲つつじが丘周辺) 

 

休日は霧島山に足を伸ばしてみませんか(^^)?

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2016年05月26日西表島の野鳥の傷病のはなしと羽毛を使った小物作り

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 日名

2016年の愛鳥週間の企画として、ミニ講座

『西表島の野鳥の傷病のはなしと羽毛を使った小物作り』をおこないました。


5/13(金)18:45~20:00と5/14(土)13:45~15:00の2回開催し、それぞれ16名と5名の参加者が集まりました。


【開会の挨拶・趣旨説明】


【西表島の野鳥の傷病の話し】


前半は、西表野生生物保護センター(IWCC)で情報を集めている、西表島での野鳥の傷病についてお話しをしました。

野鳥の死体発見と救護は、1996年からこれまで2000件以上あり、その年変化や季節変化などを紹介しました。また、死亡・救護原因の多くが交通事故とガラス衝突で、IWCCで取り組む交通事故対策やガラス衝突対策について説明しました。


【材料】


【作業の様子】


後半は、残念ながら死んでしまった野鳥の羽を使って小物を作成しました。


体の位置ごとに羽毛の形状や模様が異なる。

鳥の体全体では鮮やかな色をしているけれども、羽毛の1枚1枚を見てみるとそうでもない・・・

体の表面に見えている部分は、羽毛のほんの一部だった!


なんてことが分かってもらえたと思います。

【作成した羽毛の瓶詰め】


このビンは治療に使った注射薬の入っていたを再利用したものです


【参加者からの感想発表】


大人も、子どもも、私も夢中になって作成していました。


とても楽しかったです。

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2016年05月26日今、海がにぎやかです!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

最近は毎日雨が降ります。

梅雨入り直前となった屋久島では、海がとてもにぎやかです。

なんといっても、現在ウミガメシーズン真っ只中!

屋久島のあっちこっちの海岸で、ウミガメが産卵のために上陸しています!

屋久島の永田浜(前浜・いなか浜・四ツ瀬浜の総称)は、北太平洋で最も高密度にアカウミガメの産卵が行われる砂浜で、ラムサール条約湿地にも登録されているんですよ♪

 

永田いなか浜に残ったアカウミガメの足跡

▲アカウミガメの足跡。(永田いなか浜)

 

ウミガメが産卵のために上陸するのは夜間ですが、ウミガメ保護のため夜の永田浜への立入りはご遠慮いただいています。

ウミガメの産卵を観察したい方は、永田ウミガメ連絡協議会が実施しているウミガメ観察会への参加をお願いいたします!

 

観察会の予約はコチラ↓↓

【永田ウミガメ連絡協議会HP

http://nagata-umigame.com/

 

また、永田浜では、ウミガメの産卵巣の多い区域に保護柵を設置しています。地中の卵や子ガメを踏みつけないための柵ですので、永田浜にお越しの際は、柵の中に入らないようご協力をお願いします。

 

ウミガメ保護柵

▲ウミガメ保護柵。

 

永田浜ウミガメ観察ルールの詳細はコチラ↓↓

【屋久島世界遺産センターHP

https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/np/kansatu.htm

 

さて、ウミガメ以外にも、屋久島の海岸は様々な生き物たちでにぎわっています。

先日の海岸巡視では、たくさんの植物が花を咲かせているのを確認しましたよ!

 

【白のお花】

白い花を咲かせた植物

 

【ピンクのお花】

ピンクの花を咲かせた植物

 

【黄色のお花】

黄色い花を咲かせた植物

 

【紫や青のお花】

紫や青の花を咲かせた植物

 

天気がよかったこの日は、こんな生き物もぽかぽかと日光浴をしていました~。

 

シマヘビとニホンカナヘビ

ヘビは隠れてしまってしっぽしか写せませんでした~、残念(T_T

 

梅雨に入ると外に出かける機会も減ってしまいがちですが、みなさんも晴れ間をねらって海に出かけてみてはいかがでしょうか?

きっと色んな生き物たちが出迎えてくれると思いますよ(^^)

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2016年05月25日花がいっぱい、新緑のくじゅう山

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう 兒島音衣

こんにちは。

地震から1ヶ月が経ち、くじゅう地域もやっと落ち着いてきました。幸いにもくじゅう地域の被害はそこまで大きくなく、今はミヤマキリシマがあちこちで開花し、山にピンク色が増えていく様子に毎日わくわくしています♪

さて、地震後の登山道ですが、たくさんの人から情報をいただいたり、関係者でチェックしに行った結果、いくつかの登山道は通行禁止の措置がとられていますのでご注意ください。

通行が禁止されているのは、

・赤川登山口~久住山

・沢水登山口~稲星山

・平治岳北尾根ルート  です。

また、長者原から諏峨守峠へ向かう道は、大きな落石がたくさんあり、余震や雨などによって落石が発生しそうな状況ですので、自粛をお願いしています。

通行可能な道や通行禁止区間は以下の地図にまとめられていますので、ご確認ください。

くじゅう連山・登山道情報地図(5/23).pdf

上記の登山道は通行禁止・自粛になりましたが、ほとんどの登山道は今までどおり通行できます。ただし地震の影響で浮き石、落石が発生しやすい状況ではありますので、十分に注意してお越しください。

先日、本格的な登山シーズンを前に、九州電力主催の登山道整備が行われました。ロープを張り直したり、雨が溜まりやすい場所に水が流れるように溝を作ったりしました。雨が降るとぬかるんでかなり足場の悪くなる道が、少し歩き易くなると思います!


この日は天気が良く、爽やかな風が吹いていて、新緑が美しい中にミヤマキリシマがぽつぽつと、場所によってはたくさん咲いていて、気持ちがいいと同時に嬉しくなりました!

昨年は虫害にやられ、花つきはあまり良くなかったようですが、今年は花芽がたくさんついていて、虫もほとんど見ません!

長者原では、今年は花の当たり年ではないかと噂されています(^^

ミヤマキリシマだけでなく足下に注意すれば、小さな花がたくさん咲いていることに気づきますよ。(そんな植物たちを傷つけないためにストックにはキャップをつけましょう!)

(左から、イワカガミ、ウスノキの花、マイヅルソウ)

みなさんも、これからどんどん色濃くなっていくくじゅう山や、ミヤマキリシマを見に来ませんか??


【追記】

くじゅう地域の登山道の情報はFacebookの方で随時更新しておりますので、登山をお考えの方は併せてご利用だき、最新情報をご確認ください。

 

【長者原ビジターセンターFacebookページ】

https://www.facebook.com/choujabaruvisitor



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2016年05月20日外来種オオキンケイギク!

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)4月から奄美自然保護官事務所にアクティブレンジャー(AR)として着任しました牧野孝俊と言います。よろしくお願いします!

 私は主に奄美大島の外来種対策とアマミヤマシギの保護増殖事業を担当しています。第一回目のAR日記では外来種オオキンケイギクと駆除イベントについてご紹介します。

 オオキンケイギクとは、キクの仲間で高さは40~60cmほど、5~7月にかけて鮮やかな黄色の花をつける植物です。ですが、キレイだからと言って自宅のお庭や道路の法面に植えてはいけません!オオキンケイギクは生態系に重大な被害を及ぼすおそれがあることから、栽培・運搬・野外に放つことなどが禁止されている『特定外来生物』に指定されています。

〈写真1〉奄美大島では5月から黄色の花をつけるオオキンケイギク

 オオキンケイギクは北米原産の植物で、観賞用や緑化用として1880年代に導入され、その後、野生化しました。他の地域の環境に適応し、道路や河川敷に大群落を形成する力が強いため、奄美大島でもオオキンケイギクによる在来種への影響が危惧されています。

 そのため、オオキンケイギクが群生している龍郷町の番屋で駆除イベントを行いました!

 今回集まったのは地元の中学校生徒会の皆様・大島支庁の皆様・センター職員です。活動の前に、龍郷町で熱心に外来種対策に取り組んでいらっしゃる方と私からオオキンケイギクの除去方法や、外来種についての説明を行いました。

 〈写真2〉作業について説明

 いよいよ、全員でオオキンケイギクの駆除です!花が付いていないオオキンケイギクも葉の形で見分けながら根元から引っこ抜きます。

 中学校生徒会の皆様はだんだんと目が慣れ、小さな株まで見つけて「あった!」と喜びながら駆除を行っていました。


〈写真3〉次々に見つかるオオキンケイギクを駆除

〈写真4〉オオキンケイギクが目立っていましたが・・・