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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

いきものゆんたく会

2014年08月07日
やんばる
みなさん、はいさーい!(こんにちは!)
やんばる野生生物保護センターの比嘉です。

今回は、当センターで現在行っている、地元の方との「いきものゆんたく会」の様子についてご紹介します。
「ゆんたく」とは沖縄の方言で、数人でおしゃべりをする、という意味です。
これまでに当センターで行ってきた、ヤンバルクイナの保護の取り組みや、調査から分かってきた生態についての紹介と、地元の方と“ゆんたく”しながらヤンバルクイナについて改めて考えてみよう!というのが今回のゆんたく会の主旨です。


配布チラシ


6月に国頭村の宜名真区、7月に同村の安波区でこの会を開催しました。
2区がどういう場所かと申しますと…
宜名真区は西海岸に面しており、目の前は海、裏手には山があり、自然豊かな集落です。
安波区は東海岸に面し、安波節(沖縄では、三線の古典音楽の入門曲とされてます。)の歌でも有名ですね。山の斜面や川沿いに家があり、どこか懐かしい風景が広がります。
文章では、集落の魅力をなかなかお伝えしきれませんが、国頭村には20の集落がありそれぞれに素敵な特徴があります。
宜名真区と安波区は、ヤンバルクイナの生息数が少しづつ回復してきた地域です。早朝や夕暮れ時にはヤンバルクイナが活発に鳴き交わし、集落内ではその声がこだまします。地元の方は、集落内で姿をみることもあるそうです。

ゆんたく会の様子

宜名真区

安波区


ゆんたく会の当日は、地元の子供達がたくさん集まってくれました。会の最後の感想では、「いつも、声をよく聞いたり、姿をよく見るヤンバルクイナが、初めてこういう生態だと分かった」、「ヤンバルクイナの生態にもっと興味がわいた」などの声があがりました。
おじぃやおばぁからは、昔体験したヤンバルクイナのエピソードなども…!また、現在行っている取り組みについて、「さらにこんなことも行ってはどうか」などの提案もいただき、私達にとっても貴重なお話を聞ける場となり、また励みになりました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました!!

やんばるには、ヤンバルクイナだけではなく、様々な生き物が生息しています。これらの生き物や自然を遠い将来にまで残していけるよう、これからも地元の方と一緒に取り組んでいければと、この会を終えて改めて強く感じました。
今後も色々な集落を回り、ゆんたく会を開催したいと思います。「ぜひ、開催して欲しい!」という声がありましたら伺いたいと思いますので、センターまでご連絡をお願いします。


そして、最後に当センターからのお知らせです!!
今年もヤンバルクイナの交通事故が多発しています。交通事故の注意を呼びかけるため、今年も6月1日から安全運転宣言キャンペーンを実施中です。キャンペーンにご協力いただいた方には、オリジナルマグネットを差し上げています。
詳細は当センターのHP↓をご確認下さい。
http://www.ufugi-yambaru.com/news/whatsnew26.html#news140603
(8月11日現在、マグネットは残りケナガネズミのみとなっており、無くなり次第終了とさせていただきますのでご了承下さい。)

それでは、やんばるから比嘉でした。