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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

対馬厳原港祭り! 【対馬地域】

2013年08月16日
対馬
先日、対馬厳原港祭りに対馬野生生物保護センターのアイドル、ツシマヤマネコのつばきちゃんと長崎県対馬振興局のろくべえ君、そして本年度下島に開設したばかりの対馬自然保護官事務所厳原事務室、保護官と参加してきました。



厳原港祭りは、さまざまなイベントが開催されステージや屋台、花火などで盛り上がる対馬最大の夏祭りです。

厳原は対馬下島にある町です。対馬野生生物保護センターは上島です。

ツシマヤマネコの生息地は現在そのほとんどが上島に限られており、下島で生息はほとんど確認されておりません。
そのため、同じ島内でも、特に下島に住んでいらっしゃる方は、ヤマネコを一度も見たことないという方が多いのです。
そんな下島でもつばきちゃん、ろくべえ君は大人気。



小さなお子さんから、年配の方まで、老若男女を問わず、笑顔で迎えて頂きました。

2日間あるお祭りのうち、2日目の子供みこしと仮装行列からの参加で、当日は近くの八幡神社から、会場のある港まで1時間ほど、子どもたちや地域の方々と行列を組んで練り歩きました。



そして会場では地域のみなさんと記念撮影したり、ツシマヤマネコの交通安全を呼びかけたり、センターのPRをしたりと…
ツバキちゃん、ろくべえ君は暑さに負けず、広報に尽力してくれました。

本年度、開設したばかりの対馬自然保護官事務所厳原事務室は、下島でのヤマネコの絶滅を避けるため、動物園で生まれたヤマネコを下島の自然に帰す環境省の「野生復帰事業」の拠点として設置されました。
訓練などを実施するための「野生順化関連施設」も現在建設中です。
 
まだまだできたばかりで地域の方にヤマネコの現状とその保護についてご理解とご協力を頂くため、一歩一歩進んでいる厳原事務室ですが、つばきちゃん、ろくべえ君のように、下島の施設も地域の皆さんに愛着を持って頂けるとうれしいです。

そして下島でも多くのヤマネコたちが見られ、島内全体でヤマネコがもっと身近な存在となる日が一日でも早く来るといいと、下島の方々の笑顔を見て改めて思いました♪



これからもつばきちゃん、ろくべえ君と一緒に、上島下島、対馬総力あげて保護に尽力していきたいと思います!