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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

特定外来生物~オオキンケイギク~【奄美地域】

2013年05月21日
奄美
うがみんしょ~らん!
梅雨に入って湿度は80%弱の日が続き、カビ対策に追われる奄美地域です。

さて、先日地元の中学生と一緒に特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの駆除作業を行いました。
この植物は、北米原産の多年生草本です。日本には1880年代に観賞用や緑化用に導入されました。しかし、繁殖力が旺盛で草刈りに対する再生力が強いため、一度定着してしまうと在来の植物を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまう性質があります。
←駆除前

←作業中

←駆除後
今回の作業は20~30m程の範囲で実施しました。
よく見ると花が咲いていない小さい株がたくさん生えていて、駆除したオオキンケイギクはゴミ袋10個分となりました。

一緒に作業した中学生たちにとっても、外来種問題について考えるきっかけになったと思います。今後も、地域と一緒になって、奄美の自然に向き合っていきたいと思います。

<外来種被害予防三原則>
☆入れない  悪い影響を及ぼすかもしれない外来種をむやみに日本に入れない
☆捨てない  ペットとして飼っている外来種を自然のなかに捨てない
☆拡げない  自然の中にいる外来種を他の地域に拡げない