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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

マングローブ探検隊活動報告【奄美地域】

2012年08月06日
奄美
奄美野生生物保護センターでは、夏の「自然に親しむ運動」期間に、いろいろな自然ふれあい行事を実施しています。
第一回目は、講師に奄美自然学校代表の永江直志さんをお迎えし、「マングローブ探検隊」と題して、自然観察会を実施しました。
今回は、「マングローブを歩きながら、見付けた生き物について教えてもらう」という観察会ではなく、「最初に今日探す生き物を学び、自分で見付ける」という方法で観察会を行いました。

はじめに永江先生から、パネルを使って、マングローブに生息する、魚やカニ、貝など9種類の生き物を教えていただきました。最後に一つ「?」のパネルが出てきました。最後の一種については現地で教えてくださるそうです。
参加者の皆さんは、一生懸命に生き物の特徴をメモしていました。
←写真を見ながら生き物の特徴を覚えます。

最後の一つは何だろう?と期待に胸を膨らませつつ、いざマングローブに出発です!
裸足になって中に入ると、子どもたちからは初めての干潟の土の感触に「気持ち良い~」や「気持ち悪い~」などの声があがります。
土の感触になれてきたら生き物探し開始です。
メモをした特徴を確認しながら、生き物を探していきます。




足下には、たくさんの丸い砂の塊が落ちています。これは生息しているカニがご飯を食べた後にできるもので、砂団子と呼ばれています。大小様々な大きさがあります。
じっくり観察していると、砂団子の隙間からカニが顔をだします。

特徴を覚えた9種の生き物を見付けたら、いよいよ10種目「?」の発表です。
なんと10種目は「ゴミ」。楽しい体験をさせてくれたマングローブに「ありがとう」の気持ちを込めて、みんなでゴミ拾いを行いました。

メヒルギやオヒルギの枝には、漁網などが絡まっていました。15分間で、たくさんのゴミを回収する事ができました。
参加者の皆さんもゴミの多さに驚いていました。


←最後に記念撮影をしました。
ケガもなく、たくさん生き物を見付ける事ができました。
奄美の夏のイベントはまだまだ続きます。ご期待ください!